「本の探偵――何でも見つけます」という奇妙な広告を掲げた神田の古書店「書肆・蔵書一代」主人須藤康平。

本の街・神保町で古本屋を営む須藤の元に、著名な蔵書家から三十年近く前に失踪したある人物を探して欲しいという依頼が舞い込んだ。

百貨店の催事で古書展覧会が行なわれるほどの古書ブームが到来した。

本の街神田神保町でビルの所有者でもある古書店主が不可解な死をとげた。

神保町に店を構える村雲書店の跡を継ぐのは長女の婿か次女の婿か？　余命幾許もない主人が考えだした後継者選びの方法――それは十冊の稀書の収集合戦だった！　即売会盗難事件の犯人は、跋扈する幻の愛書家の正体は、そして戦いの果てに笑うのは誰なのか？　当代の碩学が描く

“せどり”(背取、競取)とは、古書業界の用語で、掘り出し物を探しては、安く買ったその本を他の古書店に高く転売することを業とする人を言う。

江戸川乱歩の名作「D坂の殺人事件」は古本屋の女房殺しを描いたものである。

100年前から行方が知れなかったハガダーが発見された―連絡を受けた古書鑑定家のハンナは、すぐにサラエボに向かった。

閑静な住宅街、四階建てフラットの最上階で高齢女性の絞殺死体が発見されたとの報を受け、モーズビー首席警部率いる捜査班は現場に急行した。

古今東西、書物にまつわる小説は枚挙に遑がないが、近年は、古書を題材にした作品が注目されている。

かつて小学校の校長だった切れ者の祖父は現在、幻視や記憶障害といった症状が現れるレビー小体型認知症を患い、介護を受けながら暮らしていた。

終戦から間もない東京・神田神保町で、 ひとりの古書店主が死んだ―― 出版社とも図書館とも違う、 かれらにしかできない方法で書物を守る 古書店のひとびと。

“これから起こる殺人”を通報してきた男に翻弄され、不可能犯罪に挑む刑事を描く「死の警告」。

本好きの間では、骨董的価値の高い本を古書、そうでないセコハンのものを古本と呼び分けたりもしますが、本書では個人蔵書、貸本等も含め、新刊書店で売られている以外の書籍を“古書”と称しました。

十セントの古本の山から、数百ドルの値打ちの本を探しだす―そんな腕利きの“古本掘出し屋”が何者かに殺された。

ここに謎がある、答えはまだない。不思議な「謎の物語」15篇。

驚異のミリオンセラー、ビブリオミステリ最新刊 ビブリア古書堂に迫る影。

物語に、喰われちまえ。想像力の暴走に任せた、驚くべき古書幻想譚 また買ってしまった──。

〈ビブリア古書堂〉シリーズ著者がおくる文豪×怪異×ミステリー! 舞台は昭和初頭の神楽坂。

殺人の記憶を持つ娘に惑わされる作家。消えた三つの他殺体を追う刑事。

学長の私的なコレクションを収めた第三閲覧室で死体が発見される。

瀕死の妻を救うために約60年前にタイムトラベルした加茂。

ケンブリッジ大学の貧乏学寮セント・アガサ・カレッジ。

ロジャー・シェリンガムが創設した「犯罪研究会」の面面は、迷宮入り寸前の難事件に挑むことになった。

神紅大学ミステリ愛好会会長・明智恭介。

1992年の静かな2月なかばの朝。

一級建築士で探偵の蜘蛛手啓司は、相棒の宮村達也からある事件の記録を渡される。

奇術ショウの仕掛けから出てくるはずの女性が姿を消し、マンションの自室で撲殺死体となって発見される。

福家さんには、全部お見通しなのね。

A女学院のニシ・アズマ先生の許にちょっとした謎が持ち込まれる、あるいは先生自らが謎を見つけ出す。

ネル・ワード博士の専門は生態学。断じて殺人ではない。

わたしはイングランドのバースにある、初版本協会のキュレーター。

暑い夏休みの朝、高校2年の戸川春一は同級生・岩沢訓子が、稲城大橋から飛び降り自殺をしたことを、刑事である父親から知らされる。

太宰治の『晩年』を奪うため、美しき女店主に危害を加えた青年。ビブリア古書堂の二人の前に、彼が再び現れる。

ロンドン警視庁のウィリアム・ウォーウィックは警部昇任後、豪華客船に乗り、束の間の休暇を妻と過ごしていた。

ミステリー専門書店の店主マルコムのもとに、FBI捜査官が訪れる。

ホテルの地階で殺された女。判事は第一発見者の男を勾留する。

〈日本ハードボイルド全集〉最終巻は、一作家一編で厳選したアンソロジー。

上海郊外の湖畔に建つ陸家の館で殺人事件が起こる。

時を超えて甦る伝承と封じられた怨念――民俗学ミステリー開幕! 民俗学者・蓮丈那智のもとに、教え子の男子学生から届いた一本のビデオ。

血の繋がりのない９歳の娘と暮らす、元ヤクザの探偵・矢能が正体不明の富豪から依頼されたのは、２億円の価値がある非合法な商品取引の交渉人だった。

江戸に名探偵、参上! 石見国で藩を揺るがす陰謀に巻き込まれてしまった永見功兵衛。

「この推理小説中に伏在する真犯人は、きみなんです」。

第17回ミステリーズ！新人賞受賞作ほか4編を収録 僕の姉は実話怪談作家だ。

『オックスフォード連続殺人』に続く アルゼンチン発の傑作本格ミステリー 碩学の名探偵セルダム教授、再臨。

クリスティの『白昼の悪魔』を映画化した『地中海殺人事件』の野外上演会、もちろん〈マーダー・ミステリ・ブッククラブ〉はそろって参加した。

R・バートンの稀覯本を入手して一躍時の人となった古本屋クリフを、それは私の書庫から盗まれた本だと主張する老婦人が訪れた。

ロンドン警視庁のケイト・リンヴィル刑事は、父の惨殺現場となった生家の処分を決めたが、泊まった宿の娘アメリーが行方不明になる。

放漫経営のツケが祟り、倒産寸前の苦境に陥った栄養剤メーカーのS製薬。銀行は融資を渋り、他社への吸収合併を迫って来た。

『そして誰もいなくなった』先駆作の本命はこれか⁉ 夜の十一時、八人の著名な男女が、差出人の名前のない謎の電報によってニューオーリンズの二十階建ての高層ビルの屋上にあるペントハウスで開かれるパーティーに招待される。

売春宿で殺されたサミット関係者の男。テロを警戒する政府はポーに捜査を命じる。

1910年、ホームズとワトスンがクトゥルーの古き神々と初めて対決してから30年後。

コロナ禍で厳しい日々の続く飲食店業界。〈パ・マル〉でも、テイクアウト・メニューを考えたり、料理教室を始めたり……。

クリスティ愛好家の読書会、捜査に乗り出す 蒸気船での豪華クルーズに参加したブッククラブの一行。

首都圏で発生した、地下建築での連続切り裂き魔事件。犯人も被害者の共通点も不明のまま、捜査は難航していた。

治癒の力をもつ少年コルネーリオが見つけた瀕死の男は、フィレンツェ共和国政府の要人の一人、芸術家ミケランジェロの密偵で、故国を救うために万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチが隠した兵器の設計図を探していた。