(短編集)
死の10パーセント フレドリック・ブラウン短編傑作選
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期待外れとまでは言わないが、いささか玉石混淆という内容。冒頭のショートショート二篇や二作収められたエド・ハンター物は端正で気の利いた仕上がり。まさに職人作家の手練れ技という趣。反面、謎解きを主題にした数篇はぎこちなさが目立ち、この作家の才能がフーダニットには向いていなかったことを示している。サイコスリラー風な「どうしてなんだベニー…」や「愛しのラム」、不気味極まりない「最終列車」などの作品の出来の良さとは正に対照的だ。 | ||||
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ミステリー短篇集『死の10パーセント』に収められている『最終列車』は、読後に深い余韻を残す作品です。ミステリーとしての魅力を備えているだけでなく、人間にとっての決断とは何かを考えさせられます。 まずまず成功した三流弁護士のエリオット・ヘイグは、「バーでひとりすわって過ごしてきたが」、「数時間飲むうちに、いつもと同じく、いまこそ実行すべきだとういう気がしてきた。実行すべきことは、漠としているが重大であり、ありとあらゆる含みがある。それは、ずっと前から考えてきたとおり、ある人生から別の人生へと大きく飛躍することだ」。 「鉄道の駅に着く。とはいえ、こういうことは前にもあった。それも頻繁にだ。汽車が出発するのが見えるところまで行って、そのたびにこう思う――あの汽車に乗るべきだった、と。実際に乗ったことは一度もない」。 ヘイグは今夜こそと駅に急ぐが間に合わず、列車は出ていき、乗りそこなってしまいます。 「すんでのところで乗りそこなったことを深刻に悩むなんて、あまりにもばかばかしい。それに、早朝の汽車だってあるだろう。駅舎にもどって待てばいい。ヘイグは尋ねた。『あすの朝いちばんの列車は何時に出る?』」。これに対する駅員の言葉――本作品の最後の一行――が、何とも衝撃的なのです。 | ||||
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前の二冊と違って、これは日本オリジナル編集。初訳も3編入った13編が楽しめます。 事件解決と二段構えでオチがある『殺意のジャズソング』も良かったですが、個人的に特に好きなのは超自然要素のあるSFよりの二編『死の10パーセント』と『最終列車』。 ブラウンの短編SF全集でも読んだし、最終列車なんか解説であげられてるミステリマガジン以外の三冊全部で読んでるから四回目なんですけどやっぱり良い。 ブラウンの場合、古びたりインパクトが薄れてしまったりしていないのは、ミステリよりも奇抜なアイディア中心のSFの方だと思います。 だからミステリ長編だけでなく、ブラウンのSF長編も新訳で出して欲しいんですけどね。 ちなみに日本オリジナル編集ですが、別の短編集に寄せたブラウンの思い出を回想するウィリアム・F・ノーランの序文もついています。 SF全集のマルツバーグの時も思いましたが、この人も翻訳にはあまり恵まれていませんね。特に最近は。 昔にアンソロジーへの収録はいくつかありますが、個人短編集はなく、映画『2300年 未来への旅』の原作も私が映画を見た頃には手に入らなくなっていました。 こちらも復刊とかしてくれませんかね。 | ||||
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