(短編集)
宇宙をぼくの手の上に
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| アイデア頼りで書き飛ばした短編も多いが、ジャプリゾ的シュールな犯罪状況に陥る「白昼の悪夢」と、狂人になりすまして精神病院に潜入取材するが、、、という「さあ気狂いになりなさい」は時代を超えた大傑作。この二編だけを読むのでも良い。 | ||||
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| 翻訳が正しいとか間違ってるとかそういうことはわからないけど、日本語の選択があまりにも違和感がある…この作家の小説はすごく良くできてて面白いだけに残念だ。 青年中尉が50代のマックギャリーをずっと「あんた」呼ばわり、だけど会話の文体は丁寧語や敬語だし、なんだろう、すごい違和感。たとえば、「カルタゴ市まであんたをお届けします」って、二人称と述語の文体あってないし、仲の良い男友達をあんたって呼ぶ?医者が患者をあんたって呼ぶ?…いくらひと昔前の翻訳だからって、訳者の日本語の感性がおかしいと思う。ai翻訳のほうがまだまともな気がする。 | ||||
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| ショート・ショートの名手フレドリック・ブラウンの短編集。バリエーションに富んでいて楽しいだが、比較的長めの作品のためか、スカっとキレ良くオチがつくとはいかない。 スランプに陥った作家を訪ねた宇宙人たちは「すべて善きベムたち」、観る人によって死因が異なる殺人の被害者「白昼の悪夢」、宇宙へ旅立った鼠の帰還「星ねずみ」他。 ミッ○ー・マウスもどきが登場する「星ねずみ」は50年代SFアンソロジーにも収録されるハートウォーミングな名作だ。自身をナポレオンと断言する男「さあ、気ちがいに」は、タイトルもさることながらストーリーが今の世の中では許してくれない内容だろうか。 苦い後味はいつものとおり。 | ||||
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| 本の著者作品リストを見ると、この「宇宙を僕の手の上に」は1951年発表とあるので、 昭和26年に生み出されたSFと考えると本当に凄いな、と思う。 SFではあるけれど、ミステリとしての要素も多分にある。もともと、フレドリック・ブラウン自体が ミステリの作家でもあるからだと思う。 収録されている9つの短編のうち、特に気に入ったのが「狂った星座」という話。 空に輝く恒星の位置がどんどんズレて、天文学者や天文台に勤務する職員が パニックになるという話。ネタばらしするとすごくあっけない話なのでしないけど、 アイデアとしてはとても面白い話だった。 こういった古典SFを読むと、毎回電話のシーンでは必ずといっていいほど 電話交換手が登場するのが面白い。どんな未来になろうとも、相手につなぐには 人力が必要なのだという共通の認識があるようだ。 | ||||
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| 「未来世界から来た男」以上にはずれがない感じ。短編〜中編集? 「狂った星座」自分が好きな竹宮恵子さんの「私を月まで連れてって」の某短編のネタと推測、話より初めてそう知ったことに感動。ファーストコンタクト?+動物+ユーモアの「すべて善きベムたち」や誰か漫画かアニメにしてほしいキュートな「星ねずみ」、出だしからこのラストは全く予想ができなかった「さあきちがいに」。 「ノック」。これが一番好き。「地球上にのこされた最後の人間が一人で部屋の中に座っていた、と、ドアにノックがして、、、」という文章が冒頭であり末尾である作品ですが、このあいだの物語の展開、ラストまで読みきったとき、全く同じ文章が全く違うニュアンスになっているのは凄すぎる。これだけ書いても絶対ネタバレいはなってないはず。星新一氏の「ノックの音が」で始まるショートショートはこの作品にインスパイアされた? 今のSFみたいに小難しいネタではないし、読後ああやっぱり本っていいな、って思える。SFファン以外にも勧めたい短編集。 | ||||
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