73光年の妖怪
- SF (392)
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きょうから寝るまえの読書は、フレドリック・ブラウンの『73光年の妖怪』にしよう。ヤフオクで、出品者が、これが3冊のうちで、いちばんおもしろかったと書いていたからだ。どうやら、長篇らしい。楽しみ。 読み終わった。生物が眠っているときならいつでも乗り移れる宇宙生物が一匹いて、それがつぎつぎと転移しては自殺する。死ななければ、いったん乗り移った生物から解放されないからだった。宇宙生物は罪を犯して地球に追放されたのであった。自分の故郷に帰るために、宇宙生物は、地球人の電子物理学者の身体に乗り移ろうとしていた。そして、さいごにそれに成功するのだが、本体をべつの女性に破壊されて死んでしまったのであった。一瞬、乗り移られた電子物理学者は、宇宙生物と魂を共有したせいで、宇宙生物の知識を持ったので、救ってくれた女性に、これからは宇宙飛行が簡単にできると言い、女性は星の夜空で涙ぐむ。 | ||||
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遠い昔中2のときに読んで筋は忘れてしまっていたがおもしろかった記憶があり再読。 いやあおもしろかった! ワクワクドキドキのスリル感、爽やかで叙情的なラスト。 隠れた傑作ではないでしょうか。 | ||||
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SFのジャンルでいうと、侵略テーマになるのでしょうね。ただし、この作品に登場するのは自発的なソレではなく、 なにかしら犯罪をおかし、追放されてきた、いわば「流刑者」。瞬間転送機のたぐいで無作為に選ばれた地球へと 送り込まれてきた。追放した側もソコがどんな環境の星かまったく知らなかった。こうなると、追放とはいえ、事 実上の死刑だったワケ。でこの異星物、一見カメに似た外見をしているが、超感覚により周囲の状況を透視するこ とができるし何より知的生物に憑依し操ることができたりもする。故郷の星では「彼」の種族は、そうした知性生 物をコントロールし、社会生活を営んでいる。どうもその種族は、寄生するためのより高等な生物をさがしていた ふしもあったりする。でもって、「彼」は流刑になったこの地球で、奇跡的に寄生するのに人間という絶好の種族 を発見したのだ! この情報をもって故郷の星へと帰還すれば、赦免はおろか、種族の英雄にもなれる! 「彼」には悪意はなく、ただ生き延びようとしただけ、ともいえるのだけど、人間側にしてみると「彼」の望が達 成したら人類という種の絶滅もありえるワケで・・・ かくして、「彼」のまえに立ち塞がる二人の「天才」が登場する。 物理学者と高校の女性教師の二人組。当初は「ホームズとワトソン」とも思ったけど、何回となく読み返していく 中で、「タイプのちがった天才型名探偵コンビ」ではないか、と思った次第。 人間や動物が相次いで自殺していくという異常な事件の影に逸早く注目し、データを集めて真相に迫る物理学者の スターントン。そのデータから即座に地球外の生命体の暗躍を喝破する女性教師タリー。二人とも天才の名に恥じ ない人物ではあるのだが、注目すべきはやはりミス・タリー。スターントンから意見を求められ、聖書にある「ガ ダラ豚」のエピソードから事件の真相を看取するその洞察力。人間離れしているといっても過言ではない。 この物語の主人公は?そう問われ、「スターントン!」と即答する方もおられるだろうが、僕はミス・タリーを推 したいと思う。彼女の異常なまでの洞察力がなかったら、この事件は人類にとってハッピーエンドとはならなかっ たろうから。 その反面、「彼」には不運だった、としか云いようがない・・・。 | ||||
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それまではSFなんて馬鹿らしくて読めるか・・・というスタンスだった。あることないこと好き放題に書いてる ような小説に、ある種軽蔑の様な感情を抱いていた。しかし、友人が興味あることを行っていた。視野を広げる 手段の一つとして、本屋に行って端から端まで全ての雑誌を読んでみる・・・と言うのだった。好き嫌いを別に。 そこで出会ったのがSFである。で買ってみたのがフレドリック・ブラウンの本書。 せんべい布団にくるまって徹夜して読了した。しまいには「それ行け」とか何とか叫びながら読んでいた記憶 がある。 サスペンスフルで手に汗を握りながら読むこと必至。是非一度読んでみてください。 | ||||
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フレドリック・ブラウンは学生のころ結構読んだはずなのに、本書は2011年の復刊まで知りませんでした。 今更ながら読むと、いかにもこの時代のSFらしいなあと思わせます。が、それは決して古くさいという意味ではありません。 発想だけならたぶん、とうに古びて古典的価値だけになっていたかもしれませんが、さずがにブラウンの職人らしいきっちりした技が光ります。 地に足がついたセンス・オブ・ワンダー(名辞矛盾ですが)と、劇的なストーリーに欠かせないミステリ、サスペンスの要素--それらをちゃんと持たせていて、アメリカの片田舎で地球人類の命運を左右するような事件が起こっていることに不自然さを感じさせません。登場人物が徐々に増えてゆく描き方も映像的で上手さが際立っています。 教条的、道徳的なメッセージ性を持たないことも幸いして、手軽で繰り返し楽しめる作品を求める読者を今なお十分満足させる恰好の娯楽小説です。 | ||||
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