(短編集)

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初公開日(参考)1961年01月
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スポンサーから一言 (創元SF文庫)

1992年12月01日 スポンサーから一言 (創元SF文庫)

SFショート・ショートを書かせては、その右に出る者がない当代の鬼才ブラウンの傑作集。彼が一言呪文を唱えるやいなや、悪魔は地獄の門を開いて読者にウィンクし、宇宙船は未来の空間を航行しはじめる。この現代の魔術師の導きで、二百万光年のかなたからやって来た宇宙人との冒険旅行、悪魔といっしょにランデブーを!(「BOOK」データベースより)




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No.7:
(5pt)

おもしろかった。

きょうから寝るまえの読書は、フレドリック・ブラウンのSF短篇集『スポンサーから一言』だ。何日で読み切れるだろうか。おもしろいかな?

1作目は、「土人の魔術」妻がブードゥーの魔術で夫を殺そうとした。だが夫は自分の髪の代わりに、ブラシにくっついていた妻の髪の毛を渡したのだった。

2作目は、「歩哨」故郷から5万光年のところにいる宇宙人が敵の地球人を撃ち殺した。

3作目は、「最初のタイム・マシン」3人の見物人のうち、1人がタイム・マシンで時間を遡り祖父を殺した。最初のシーンに戻る。見物人は2人になった。

4作目は「あたりまえ」卒業できそうにないと思って主人公は魔術の本を使って悪魔を呼び出して願いをかなえようとしたのだが、悪魔は主人公に近寄れた。主人公は幾何が苦手でチョークで境界線の五芒形を描かないで六芒形を描いたのであった。悪魔は境界線をらくらくと越えて主人公に近寄れたわけである。

5作めは、「実験」タイム・マシンの実験でパラドックスが起こる実験をしたら、タイム・マシン以外のものが、ひとも宇宙も消えてしまった。

6作目は、「血」吸血鬼狩りをタイム・マシンで逃れた男女のふたり組の吸血鬼は未来へと旅立つ。吸血鬼という言葉が忘れられた世界へ。そこは吸血鬼という言葉が忘れられていた。辿り着いた世界は植物型人間の世界だったのである。

7作目は、「至福千年期(ミレニアム)」サタンは地獄に堕ちた人間の願いをひとつだけきくことになっていた。非利己的な願いをきくと千年のあいだ地獄は閉まることになっている。非利己的な願いをする人間が現われた。サタンは悲鳴をあげた。

8作目は、「効きすぎ」雄の鹿に変身できる男が変身して動物園の鹿の檻に入って、雌の鹿に求愛した。その雌の鹿も魔女が変身したものであった。魔女は雄の鹿の姿をした男をずっと雄の鹿の姿のままにした。そしてときどき、自分は雌の鹿の姿となって動物園の鹿の檻に訪れて踊るのだ。けっして男をもとの人間の姿に戻すことなく。

9作目は、「立ち入るな」地球から火星に送られた子どもたちはみな火星に適した身体になるように調整されていた。子どもたちは地球人を憎んでいた。火星は自分たちのものだと思っていた。地球人は皆殺しだ。

10作目は、「武器」最終兵器を研究していた博士には白痴の息子がいた。博士に話があると言って来た男がいた。博士に研究をやめるように言ってきたのだ。博士が男に出す酒の準備をしていたすきに、男は白痴の息子に拳銃を持たせた。博士は思った。拳銃を白痴に持たせるなんて、気違いだけのやることだと。

11作目は、「選ばれた男」アルコール中毒の男が異星人に捕まった。異星人は地球人を奴隷にしようとしてやってきたのだった。だが、地球人がみなアルコール中毒の男みたいなものだと思って、地球征服は諦めた。ただ、そのアルコール中毒の男だけは自分たちの星で動物園の檻に入れておくことにした。不老不死の身体にして。

12作目は、「ドーム」文中に、「先週で二十八になりました。」という言葉があった。やはり、二十八歳というのは子どもと大人の分岐点となる年齢なのだと再確認した。物語は、核爆発があったので、すわ戦争かと思った博士がドームを閉鎖したところからはじまり、30年が経ってからドームを開けると、外に出てみたら、世界は一変していた。よいほうに変化していたのである。核爆発は、じつは宇宙船団のひとつが故障してぶつかって爆発したのだった。いまでは、地球人も宇宙連盟に所属して進歩した平和な世界を築いていたのであった。博士は67歳という年齢で、若返りの薬も効果のない歳になっていたのであった。

13作目は、「鏡の間」タイム・マシンの話だが、このタイム・マシンは過去に行くと中にいた人間が若返るというもの。主人公は、このタイム・マシンを世間に知らしめるかどうかの選択を迫られる。

14作目は、「地獄の蜜月旅行」突然、世界中で生まれる子どもがみな女の子になった。アメリカ政府とソビエト政府と共同して月にふたりの男女を送って、ふたりのあいだに生まれる子どもがどうなるのかを実験した。月に行くと宇宙人がいて、地球側に電波を送って、生まれる子どもがみな女の子になるようにしていた。ふたりは宇宙人のもとを去って地球に帰ってきた。宇宙人も自分たちの惑星に帰って行った。子どもたちの比率は男女五分五分に戻った。ところで、この宇宙人の話は巨大なコンピュウターがふたりに暗示させてつくった話で、アメリカとソビエトとのあいだの戦争を回避させるためのものであった。すると、さいしょの生まれてくる子どもがみな女の子にしたのも巨大なコンピューターがしたことだということになる。迂遠な物語だ。

15作目は、「最後の火星人」自分は最後の火星人だという男がバーに現われた。記者のひとりが相手をした。男に最後の火星人が憑依したと考えればいいと言った。じつは大量の火星人が地球人に憑依していたのであった。記者も火星人が憑依したものだったのである。

16作目は、「鼠」火星から来た生物は、動物に憑依することができる。アメリカ大統領が暗殺され、ソビエト高官が殺された。宇宙船でやってきたものの仕業だ。主人公の生物学者は飼っている猫に「おまえに憑依したのかもな」と言うと、「そんなこと忘れちまいな」と猫に言い返される。生物学者はくらくらとして頭を左右に振った。

17作目は、「闘技場」宇宙人たちが地球艦隊と戦っていたときに、ひとりの地球人とひとりの宇宙人が超越的存在に選ばれ、一対一で戦わされた。勝利者側の人間か宇宙人かのどちらかを存続させて、負けたほうの側の地球人か宇宙人かのどちらかを全滅させるというのだった。地球人のひとりが勝った。宇宙人の戦艦はつぎつぎ爆発していった。

18作目は、「かくて神は笑いき」ある惑星の住民はイヤリングや腕輪を通して、ひとつの意識体となっていた。地球人が捕らえられて同化させられた。移植手術によって目につかないようにしてやる方向に話がいく。イヤリングや腕輪は目立つので。

19作目は、「スポンサーから一言」世界中のラジオから、「スポンサーから一言」という声がして、つづいて、「戦え」という声がした。それを聞いて、人々は喧嘩をやめ、国家間の戦争もなくなった。人間は天邪鬼なのである。

20作目は、「翼のざわめき」ポーカー好きの男がいて、その妻は夫のポーカー好きなのをあきらめていた。ある夜、ポーカーで負けた。たいていは勝っていたのに。

さいごの21作目は、「想像」神とか宇宙とか、いろいろなものを想像しろという。
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4488605044
No.6:
(4pt)

フレドリックブラウン、やはり素晴らしい

私がSF小説にハマり出したのは中学時代の頃、アメリカの作家が好きでした。中でもレイ・ブラッドベリとブラウンは作風が全く違いますが、私の中では最高の存在です。
懐かしくなって思わず、ポチッとやってしまいました。
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4488605044
No.5:
(3pt)

「闘技場」だけでも読む価値あり

SFショート・ショートの名手 フレドリック・ブラウンにしては平凡すぎる作品集。収録されている作品は多いのですが、目をひくものは多くはない(時間旅行ものが多め)。

そんななかでも良いのは、核シェルターに閉じこもって三十年後、科学者が見た地球のあり様は「ドーム」、史上初タイムマシンを完成させた男からの50年後から送られた手紙「鏡の間」、火星人を名乗る酔っ払いを取材する新聞記者「最後の火星人」、人類の命運をかけた異星人との1対1の決闘「闘技場」だろうか。

「闘技場」は他のアンソロジーにむ収録されている名作で、これだけでも読む価値あり。
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4488605044
No.4:
(5pt)

一読の価値あり

読み巧者で薦め上手の津村記久子氏の連載が『波』で始まった。「やりなおし世界文学」、
第1回はこの、『スポンサーから一言』だ。「うまい・アホ・ていねい、と要素をきっちり揃えて
きた、おもしろいお話のお手本のような」とある、まさしくそのとおりである。
 冒頭作の鮮やかさ。日本語版のページと文章のおさまりぐあいもよい。意味なくおかしい
もの、悪意と皮肉の効いたもの、と色々。
 全体に当時の米ソ(世界)の状況を反映しているのだろうが、もちろん今も一読の価値あり。
普遍的な面白さ。読んで損はない。
 今回再読して最も惹かれたのは「闘技場」。青一色の中で「彼」と闘うことになった主人公。
物語の構成要素ひとつひとつの丁寧な積み重ね、奇妙な現実感とスリル。そして青い砂。
映像表現にはない、活字の醍醐味。
スポンサーから一言 (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:スポンサーから一言 (創元SF文庫)より
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No.3:
(5pt)

これこそ傑作SF!

読んで楽しいSF.アイディアが秀逸。 フレドリック・ブラウンは、天才である。
スポンサーから一言 (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:スポンサーから一言 (創元SF文庫)より
4488605044



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