死にいたる火星人の扉
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本書はフレドリック・ブラウンが1951年に発表したエド・ハンター・シリーズの第5作。発表は第4作の1年後。原題はDEATH HAS MANY DOORSで、ボーモント=フレッチャーの「死は生命を誘い出す無数の扉をもっている」という言葉から取られています。私は、本書の謎解き=死の解明の難しさ(死因の特異さ)を表したもので、日本語の表題には違和感を持ちます。 物語は、8月の蒸し暑い日に、ハンター&ハンター探偵社におどおどした若い女性が訪ねてくるところから始まります。エドとアム伯父は、彼女の話を聞きますが、内容は火星人から命を狙われているので、守ってもらいたい、というもの。彼女に必要なのは探偵社ではなく、精神科の病院だと判断したふたりは彼女の依頼を断りますが、見捨てておけないエドは後を追い、一晩だけ付き合うことにします。ところが、エドが仮眠している間に隣室で寝ていた彼女が死亡してしまうという事態が発生。さらには、火星人と名乗る人物から、彼女の死因を探るようにとの依頼まで探偵社にかかってきます・・・。 この作品では、二人の女性が亡くなりますが、その死亡状況はいづれも不可思議で、その謎解きはなかなかのもの。この解明には唸らされました。さらに真相を知れば知るほど、被害者の女性達がとても可哀想で、犯人憎しの気持ちにさせられるという、感情を揺さぶられた一作でした。 | ||||
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初カバー付有り難う御座いました!!また何かありましたら宜しく御願い致します!! ☆評価は5.\(⌒w⌒)/ | ||||
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この作品は、これ迄、私の知り得る限り、どんな形でも不可能犯罪ミステリとして、紹介された事も、又言及された事すら無く、そう云う観方で評価された事は勿論無かった。 実際作者自身も、作中にしろ、作品としてにしろ、そんな事は謳った事すら無いと思われる。しかし、である。この作品は立派な不可能犯罪ミステリである。特に最初の襲撃は、正に密室トリックそのものである。次の襲撃はスリル満点の経過を経てやはり、どうにも考えられない状況下で行われる。 中段には、エド・ハンターによる足跡トリックの様な、現場検証迄出てきて大いに不可能興味をそそる。 そして火星人が、やったと思いたくなる様な、不思議に満ち、それがちょっとした工作にまで現れている。 若し貴方が密室派のミステリを嗜好される、ミステリ・ファンだったなら是非一読の価値ある作品として、推奨したい。 この価格で、この内容なら、きっとちょっとした満足戴けると、私は思う。 | ||||
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この作品は、これまで、私の知り得る限り、どんな形でも不可能犯罪ミステリとして、紹介されたことも、又言及されたことすらなく、そういう観方で評価されたことは勿論なかった。 実際作者自身も、作中にしろ、作品としてにしろ、そんなことは謳ったことすらないと思われる。 しかし、である。この作品は立派な不可能犯罪ミステリである。 特に最初の襲撃は、まさに密室トリックそのものである。 次の襲撃はスリル満点の経過を経てやはり、どうにも考えられない状況下で行われる。 中段には、エド・ハンターによる足跡トリックのような、現場検証まで出てきて大いに不可能興味をそそる。 そして火星人が、やったと思いたくなるような、不思議に満ち、それがちょっとした工作にまで現れている。 もし貴方が密室派のミステリを嗜好される、ミステリ・ファンだったなら是非一読の価値ある作品として、推奨したい。 この価格で、この内容なら、きっとちょっとした小気味よい満足戴けると、私は思う。 | ||||
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フレドリック・ブラウンはSFとミステリーの双方で有名な作家。だから、このタイトルを見たら、まずSFだと思うだろう。しかし、この作品はれっきとしたミステリーで、エド・ハンター・シリーズの(おそらく)第4作である。このシリーズは、ミステリーとしては1作ごとに完結しているが、全体では主人公エドの成長を描いた教養小説的な趣もある。第1作「シカゴ・ブルース」で、父を殺した犯人を捜すため、初めて犯罪捜査に手を染めたエド少年は、本書ではプロの私立探偵として、アム叔父と共に事務所を開くまでに成長している。火星人に殺されるとおびえていた娘が、実際に奇妙な死に方をする。そしてその後も、宇宙人の仕業としか思えないような無気味な出来事が…と言ってもドロドロしたオカルト調では全くなく、軽妙なノリで、ユーモラスに綴られていく。ブラウン独特の、無気味さとユーモアの絶妙なカクテル。口当たりは良いがパンチが効いている点もカクテルのよう。とにかく肩の力を抜いて楽しめる。 | ||||
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