(短編集)
天外消失
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天外消失の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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電話ボックスに入った人物が忽然と消えた。これを理路整然と解明し説明する奇術師探偵マニーリー。素直に感心し納得するだけの私。この一篇だけでも読む意義がある。その他にも今読んでも充分楽しめる作品が収められたこのアンソロジー。 | ||||
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様々な作家の作品を集めた短編集となっています。 ジャンルも問わない感じでいわゆるポルノ小説を書いていた人もいますし SFの大御所、娯楽小説の大御所までもその名前を連ねています。 その中で秀逸な作品はいわゆる完全犯罪が書かれたものです。 敵はなんとしても犯人を落とそうとする、それが小説の常です。 だけれどもその作品の犯人は完璧に足を残さないために 自分の家を利用したある狡猾な手法によって完全犯罪をなしえるのです。 ただし、手法は非常にえげつない代物ですので くれぐれも食事中の読書のパートナーにこいつを選んではいけません。 食欲が減退する恐れがあります。 もう1つの作品はこれとはケースが違いますが完全犯罪です。 ただしこちらの場合はハッピーエンド(?)ではないですが。 だけれども間違いなく、完全犯罪です。 他には読者のその謎の裁量をゆだねる作品もあります。 ユニークといえるでしょう。 あなたはどちらを選ぶでしょうか。 ちょっと訳が堅苦しいかもしれません。 | ||||
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1950年代のミステリ作品を収録した短編集。驚いたのは、今読んでも古くささを感じさせないところ。翻訳が素晴らしいのだと思うが、変に引っ掛かるところもなく、純粋にミステリを楽しめた。すべての作品が面白いと言えるわけではないが、3分の一くらいは、自分の好みだった。他で読めない作品も多く、ミステリマニアを自称するなら必読なのかもしれない。 | ||||
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『天外消失』は、<世界ミステリ全集>の最終巻『37の短編』(1972年)というアンソロジーから、14編を選んでまとめられたものだそうだ。現在は他ではあまりお目にかかれない作品ばかりとのこと。なるほど、歴史に埋もれさせてしまうのは惜しい名品ばかりである。 クレイトン・ロースンの名作『天外消失』が読みたくて、本書を手にとったのであるが、近頃読んだ中では”当たり”アンソロジーだった。 エドガー・ライス・バロウズ『ジャンル探偵ターザン』、メグレ警部登場作のジョルジュ・シムノン『殺し屋』といったシリーズものの短編から、リドル・ストーリーとして有名なフランク・R・ストックトン『女か虎か』、背筋を凍りつかせるフレドリック・ブラウン『後ろを見るな』といった著名な作品が収録されている。 ベスト3を選ぶなら、ブレッド・ハリディ『死刑前夜』、クレイトン・ロースン『天外消失』、C・B・ギルフォード『探偵作家は天国へ行ける』だろうか。 ■死刑前夜 メキシコの鉄道工事の現場へふらりとやってきた男サム。技師として働きたいという。ラジオからは、殺人犯がメキシコ国境方面へ逃亡したとのニュースが流れていた ・・・ 「ヒッチコック劇場」として映像化されたとのこと。殺人犯とおぼしき男の奇妙な友情が描かれる。あっと驚くどんでん返しが秀逸である。 ■天外消失 読心術者の予言どおり、キーラー判事が、警察の監視する中、電話室から突然消えた。警察が確認すると、通話中の受話器からは「手がかりが切れましたよ、警部補殿」の声が ・・・ 人体消失トリックの名品である。ネタばらしまで、このトリックを見破ることができなかった。無念 ・・・ ■探偵作家は天国へ行ける 探偵作家アリグザンダーは、自身の死因に納得がいかない。心臓麻痺と思っていたのが、殺人だったのだ。天使長ミカエルは、わめきちらすアリグザンダーのために、死亡するまでの一日を復活することを約束する ・・・ 自分を殺した犯人を、自分が探偵するという趣向のミステリ。どこかで目にしたことのあるようなプロットだが、はてさて ・・・ その他の作家陣は以下のとおり。 エリック・アンブラー/アーサー・ウイリアムズ/ジョン・D・マクドナルド/イーヴリン・ウォー/アル・ジェイムズ/ポール・アンダースン/スティーヴン・バー なお、『37の短編』の残りの24作品うち12作品は、ハヤカワポケミス『五十一番目の密室』で読むことができる。 | ||||
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どうにも、「佳作」レベルのものばかりで面白い物は余り無い。 昔々に刊行された短篇集「37の短編」の37編の中で、現在、他のアンソロジーに収録されていない物を収録しているとのことですが、他のアンソロジーに収録されていないということは、要はそれほど面白いもんじゃないってことですね。 配置にしてもなんか適当だし(「後ろを見るな」をその位置に置くなよ)、他の作品集に収録されてるものも入ってるし(「後ろを見るな」は『まっ白な嘘』に収録されてる)、「ジャングル探偵ターザン」などという、ミステリーとして収録する意味有るのかと思うような作品もある。 ミステリーにしてはお粗末だし、SFでもないし、奇妙な味の話でもない。 正直、例の「37の短編」のファンか、資料的な価値を見いだせる人以外は読まないほうがいいと思う。 | ||||
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表題作は、原文に問題があるのか訳文が悪いの分かりませんが、日本語として読みにくく、解決編を読んでも腑に落ちませんでした。 とはいうものの、全体的に水準の高い作品が収められており、なかなか単独の短編集を出してもらえないような作家の作品をまとめて読めるという意味でも、ミステリ好きなら読んで損は無いでしょう。 | ||||
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