彼の名は死
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本書は、1954年に発表されたフレドリック・ブラウンのサスペンス作品。長さは文庫で243ページ。 先日、図書館から借りた小林信彦氏の『地獄の読書録』を読んでいたら、本書についてのコメントが出ていて、「フシギな作品」「一口でいえば、技術のおもしろさでヨマセル作品」「下手に書けば、しごく平凡なお話が、いったん、ブラウンの手にかかると、まるで万華鏡をのぞいてるみたいに、クルリ、クルリと変化していく」「その技巧たるや、大へんなもの」と絶賛されていて、俄然興味が湧き、ツンドク状態だった(汗)本書を読んでみました。 物語は、ある週末に、サンタ・モニカの小さな印刷屋に勤務中のジョイス(女性23歳)のもとに、偶然、学生時代の初恋相手であるクロードが訪ねてくるところから始まります。クロードは、数日前、印刷屋の経営者コン氏と、お互いの車を交換した関係で90ドルを受け取ることになっており、その為に来店したのですが、生憎、コン氏は帰宅していて不在。ジョイスはコン氏に電話をかけ、その指示に従い小切手を切ろうとしますが、クロードは週末なので換金できないので現金を希望します。電話を終えていたジョイスは、自分の判断で店の金庫にあった新札の10ドル札を9枚手渡したのですが・・・ 本書の特徴は、目次が以下のようになっており、 彼女の名はジョイス・デュガン 彼の名はダリュウス・コン 彼の名はクロード・アトキンス 私の名はウィリアム・ピアーズ 彼女の名はローズ・ハーパー 私の名はジョン・デュピンスキー 私の名はジョイス・ウィリアムス 私の名はディーン・プラットン 彼の名は死 これらは、表題というより、各章の最初の一文で、その人物は各章の主役を演じていきます。従って、とても臨場感があり、読者はそのひとりとりに感情移入してしまいます。 私は、「これからどうなる?」というドキドキ感とともに、ブラウンらしい静謐な綴りの中に人間の持つ怖さをヒシヒシと感じながら読み進め、結末にもあっと言わされ、満足の一冊でした。 | ||||
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結城信孝が「叙述トリック海外ベストテン」に入れていたので読んでみたが、これは叙述ではない。ただ章ごとに視点人物が変わるというだけ。偽札を作っていたのがばれそうになった男が、二人殺して三人目も殺そうとするという、間尺に合わない犯罪をするというお話。 | ||||
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