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(短編集)

宇宙をぼくの手の上に



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【この小説が収録されている参考書籍】
宇宙をぼくの手の上に (創元推理文庫 605-5)

宇宙をぼくの手の上にの評価: 4.33/5点 レビュー 6件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(3pt)

翻訳者の日本語の感性が変わってる

翻訳が正しいとか間違ってるとかそういうことはわからないけど、日本語の選択があまりにも違和感がある…この作家の小説はすごく良くできてて面白いだけに残念だ。
青年中尉が50代のマックギャリーをずっと「あんた」呼ばわり、だけど会話の文体は丁寧語や敬語だし、なんだろう、すごい違和感。たとえば、「カルタゴ市まであんたをお届けします」って、二人称と述語の文体あってないし、仲の良い男友達をあんたって呼ぶ?医者が患者をあんたって呼ぶ?…いくらひと昔前の翻訳だからって、訳者の日本語の感性がおかしいと思う。ai翻訳のほうがまだまともな気がする。
宇宙をぼくの手の上に (創元推理文庫 605-5)Amazon書評・レビュー:宇宙をぼくの手の上に (創元推理文庫 605-5)より
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No.5:
(4pt)

スカっとキレ良くオチがつくとはいかないけれど

ショート・ショートの名手フレドリック・ブラウンの短編集。バリエーションに富んでいて楽しいだが、比較的長めの作品のためか、スカっとキレ良くオチがつくとはいかない。

スランプに陥った作家を訪ねた宇宙人たちは「すべて善きベムたち」、観る人によって死因が異なる殺人の被害者「白昼の悪夢」、宇宙へ旅立った鼠の帰還「星ねずみ」他。

ミッ○ー・マウスもどきが登場する「星ねずみ」は50年代SFアンソロジーにも収録されるハートウォーミングな名作だ。自身をナポレオンと断言する男「さあ、気ちがいに」は、タイトルもさることながらストーリーが今の世の中では許してくれない内容だろうか。

苦い後味はいつものとおり。
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No.4:
(4pt)

9つの奇想天外なストーリー

本の著者作品リストを見ると、この「宇宙を僕の手の上に」は1951年発表とあるので、
昭和26年に生み出されたSFと考えると本当に凄いな、と思う。
SFではあるけれど、ミステリとしての要素も多分にある。もともと、フレドリック・ブラウン自体が
ミステリの作家でもあるからだと思う。

収録されている9つの短編のうち、特に気に入ったのが「狂った星座」という話。
空に輝く恒星の位置がどんどんズレて、天文学者や天文台に勤務する職員が
パニックになるという話。ネタばらしするとすごくあっけない話なのでしないけど、
アイデアとしてはとても面白い話だった。

こういった古典SFを読むと、毎回電話のシーンでは必ずといっていいほど
電話交換手が登場するのが面白い。どんな未来になろうとも、相手につなぐには
人力が必要なのだという共通の認識があるようだ。
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No.3:
(5pt)

古典はいいなあ

「未来世界から来た男」以上にはずれがない感じ。短編〜中編集?
「狂った星座」自分が好きな竹宮恵子さんの「私を月まで連れてって」の某短編のネタと推測、話より初めてそう知ったことに感動。ファーストコンタクト?+動物+ユーモアの「すべて善きベムたち」や誰か漫画かアニメにしてほしいキュートな「星ねずみ」、出だしからこのラストは全く予想ができなかった「さあきちがいに」。
「ノック」。これが一番好き。「地球上にのこされた最後の人間が一人で部屋の中に座っていた、と、ドアにノックがして、、、」という文章が冒頭であり末尾である作品ですが、このあいだの物語の展開、ラストまで読みきったとき、全く同じ文章が全く違うニュアンスになっているのは凄すぎる。これだけ書いても絶対ネタバレいはなってないはず。星新一氏の「ノックの音が」で始まるショートショートはこの作品にインスパイアされた?
今のSFみたいに小難しいネタではないし、読後ああやっぱり本っていいな、って思える。SFファン以外にも勧めたい短編集。
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No.2:
(5pt)

目くるめく狂気の世界にようこそ

SF、ミステリ、ファンタジーと幅広くこなす異色作家フレドリック・ブラウンの第1SF短編集。常識の枠を飛び越える奇想天外なアイディア、洒脱な語り口、絶妙の言葉遊び、軽妙な諷刺は余人の真似できるところではない。"偉大なる常識人"が技巧を凝らして創り上げた、バラエティに富んだ短篇群を収録。

 ブラウンお得意のパニックテーマの傑作「白昼の悪夢」、巧妙な構成と見事なオチの「すべて善きベムたち」、シリウス第1惑星より更に内側を回る新発見のシリウス・ゼロ(シリウスにあらず星)を舞台にした「シリウス(Sirius)・ゼロは真面目(serious)にあらず」、ブラウンの代表的短編「さあ、きちがいになりなさい」など。
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No.1:
(5pt)

イマジネーションの曲芸

1950年代前半に出版された、古き良き時代のSF。
「どこからこんな発想が出てくるの?」、そう言いたくなるような奇想に満ちた作品ばかり。

 宇宙探検の悲哀をシニカルに描いた 「緑の地球」。
 未来社会における、画期的な犯罪防止のアイデアとは? 「1999年」。
 世界を揺るがす大事件の、とんでもない原因にあぜん 「狂った星座」。
 地球上最後の人間が部屋にいると、ドアにノックの音が・・・ 「ノック」。
 スランプにおちいったSF作家を救ったものとは―― 「すべて善きベムたち」。
 奇妙な殺人事件が、支離滅裂なパニックに発展していく 「白昼の悪夢」。
 シリウスに新惑星を発見。そこで船長たちが見たものは? 「シリウス・ゼロは真面目にあらず」。
 ある小さな宇宙旅行をファンタジックに語る 「星ねずみ」。
 一見平穏な生活の裏には、偽りにおおわれた真の世界の姿が 「さあ、気ちがいに」。

ショート・ショートより長めの短編9作品を収録。
フレドリック・ブラウンらしい、軽快で奇抜な発想とユーモアを堪能できる作品集です。
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4488605052

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