売るものは「恋人との最後の時間」―女子高校生・夜見川麻耶は、死を求める客に、二人きりの最後のひとときと、望む形での死を与える日々を送っていた。

きっと誰にでも「やり直したい」ことがある。

人々が少しだけ違う並行世界間で日常的に揺れ動いていることが実証された時代―両親の離婚を経て母親と暮らす高崎暦は、地元の進学校に入学した。

「賭けをしませんか?」と受話器の向こうの女は言った。 「十二歳の夏、あなたは初鹿野さんに恋をしました。

どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。

百崎日向は結婚が決まり、十年ぶりに故郷の竹之山を訪ねようとしていた。

人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学一年の春、僕は秋好寿乃に出会った。

2020年、研究者の工藤賢は死者を人工知能化するプロジェクトに参加する。モデルは美貌のゲームクリエイター、水科晴。

初読はミステリ、二度目はホラー。この島の謎に、あなたもきっと囚われる。

東京郊外で両親と暮らす朋子は、三十歳過ぎの兄が何年も二階の自室にひきこもっていることに悩んでいた。

「人を傷つけてしまうのではないか」という強迫観念に囚われている中学3年生の理子。

“あれ”が来たら、絶対に答えたり、入れたりしてはいかん―。幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。

ホラー界に新ヒロイン誕生!ホラー小説大賞初の〈大賞&読者賞〉W受賞作。 毎晩夢に現れ、少しずつ近づいてくる巨大な虫。

他人の嘘が分かる、不思議な力を持つ高校生、藤倉聖。だが、全ての人の嘘が分かるわけではない。

おかしいのはこの家か、わたしか―夫の転勤に伴う東京生活に馴染めずにいた果歩は、幼馴染の平岩と再会する。

どうして私を誘拐したんですか――? 色鮮やかな青春ミステリ。

ある山間の寒村に伝わる風習。この村では、死者からくりぬいた顔を地蔵にはめ込んで弔う。

ひとつきに二度、満月が見られるブルームーンの7月。

特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉。

失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじり。

東京都の果ての美しい島。少女、椰々子は、死者を通し預言を聞く力を持ち、不吉だと疎まれている。

その物語は、人を殺す――。

霊の見える新人ホラー作家の熊野惣介は、怪奇小説雑誌『奇奇奇譚』の編集者・善知鳥とともに、新作のネタを探していた。

平凡な僕が唯一他の人と違うこと。それは人の死を予告する幻影を見る力があることだ。

選考に関わる全ての人の心を震わせた、第23回電撃小説大賞≪大賞≫受賞作　 大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。

奇妙な文様が刻まれている魔偶――土偶の骨董――は、所有する者に福と禍をもたらすという……。

五千年の死の呪いが日本上陸!最後の日本ホラー小説大賞<大賞>受賞作! 将来を嘱望された古代エジプト研究者の男が、教授を撲殺し、大学屋上から投身自殺した。

父の遺した不動産で夜になると聞こえる「痛い、痛い」という謎の声。

新聞部の創設。柏原第二高校に転校してきた安達は、島で唯一の小学生・相原大地のために部活動を始めることを提唱する。

大学生の遼一は、想いを寄せる先輩・杏子の夜道恐怖症を一緒に治そうとしていた。

教室で起こる猟奇殺人。

神奈川県の閑静な住宅街で起きた一家惨殺事件。奇しくも、15年前に同様の未解決事件があった。

自分で殺した女の子に恋をするなんて、どうかしている。 「私、死んじゃいました。

架空の青春の記憶を植えつけられた青年は、その夏、実在しないはずの幼馴染と出会う。これは、始まる前に終わっていた恋の物語。

20歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。笑顔でいなければ周りが追いつめられる。

世界で一番清潔で規律正しい場所、東京。

『夜葬』の最東対地、最新作! 今度の呪いはドロリンチョ!? ある高校の生徒達の噂。

色とりどりの恐怖をどうぞ召し上がれ。あのとき、目をそらしていたら。

何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。

人工知能の作曲アプリ「Jing」により作曲家が絶滅した近未来。

全身に“顔”が発症する奇病“人瘤病”が蔓延した日本。

人にはポイントがある。ルックス、学力、コミュ力。

その女を、入れてはいけない。入れれば最後、家はたちまち食い尽くされる。

霊が見えるホラー作家・熊野惣介は、担当編集者の善知鳥の異動話を耳にしてしまう。

恋人の過去と繋がる一冊の交換日記。本当に好きだった。

ひとつきに二度、満月が見られるブルームーンの8月。17歳の僕は京都の嵐山にある祖母の家に帰省した。

友達の死から始まった苦い夏休み。僕らは、幽霊に導かれて旅に出た。

「アレを最初に呼ぼうと言い出したのは―」バイト仲間とある島に旅行に行った住谷秋乃は、フリーライターの京本陽介に旅先での恐怖体験を語り始めた。

二周目の人生は、十歳のクリスマスから始まった。

あと二日で、四人死ぬ―― ミステリ界を席巻した『屍人荘の殺人』シリーズ待望の第二弾! その日、“魔眼の匣"を九人が訪れた。

青春小説の旗手・天沢夏月がおくる、迷える高校生たちの物語。 タイムカプセルに入っていた「今の自分」への手紙。

他人の家とは何かが「ズレて」いる――。

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。

自殺した妹・リチウム（ミミズ人間）の仇を討つために、 刑事になったヒコボシ。

「弟を殺そう」―身長195cm、体重105kgという異形な巨体を持つ小学生の雷太。

第17回『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作は、サイコパス弁護士 vs. 頭を割って脳を盗む「脳泥棒」、最凶の殺し合い! すべては二十六年前、十五人以上もの被害者を出した、児童連続誘拐殺人事件に端を発していて……。