ハラサキ
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現代的なホラーで構成や仕掛けに文句はないです。 記憶喪失という古典的な仕掛けに秘められた主人公の秘密や、登場する人物(や死体)の正体、ミスリード手法は練達を感じさせます(デビュー作のようですが)。情景描写の文章がうまく、滞りなく脳内で画像再生されます。 一方で、(ホラーゲームで良く採用される手法ではありますが)突然の場面転換、精神世界への移転、精神操作が反復する一方で、刃物やハンマー、蹴りなどによる物理攻撃も対象関係なく横行しています。このことによって、現実と精神世界と異世界の狭間が曖昧となり、読者は「え?これってほんとに起こってるの?幻覚なの?」と混乱します。 (以下ネタバレ) 主犯格の幽霊が繰り広げるワザですが、人間に化けたり時間を操ったり強制的に過去を追想させたり焼けた家を再生させたり幻覚を見せたりと、高度な超能力のオンパレードです。その割に最終目標がちっちゃい。舞台演出のためだけの超能力かい!?とつっこみたくなります。 また、何度も記憶を失い時に暴れる殺人歴のあるメンヘラ女子が、どのような変遷を経て誠実男子をゲットできたのか?異世界においても常に相手を求めあう主人公カップルの愛情形成の過程が、全く描写されていないのも気がかりです。 ただ、直前に読んだ「2022このミス一位作品」(テロを扱った警察小説です)があまりにひどくて読了後も疑問符だらけだったので、この作品を読んで多少は頭がリセットでき良かったです。 | ||||
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急に場面転換が入る所があったりして読み返す時もあるましたが、概ね読みやすいと思います 途中から段々と謎がほどけてきて、半分くらい一気読みしました。 少しゲームっぽい演出もありますがおススメできます。 ラストは....是非最後までネタバレせずに読んでください。 今日は寝付けないなぁ... | ||||
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覚えていない旧友と現実そっくりの異世界を歩く。 話の材料となる設定はすごくよかったし、後味も含めてなかなかよかった 最後はそうなるよねと思ったし、そこだけは展開が読めてた。 ホラー小説というよりもサスペンス小説寄りの展開だったけど、最後はきっちりホラーらしく締めてた。 自分はこういう小さな規模で起きる怪異の話は好き。作者の他の本を読んでみたいとも思ったけど、 この本しか出してないんですね、残念。 | ||||
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舞台は、地方の温泉街。そして、それとよく似た異世界。 読んでいて、ふと自分の学生時代を感じた。 何故だろう…。私は別に温泉街の生まれではない。だが、読み進めるほどにノスタルジーは強くなった。 そして、作者のプロフィールを見て納得、同時に驚愕した。私と同郷で、同年の生まれだった。 思えば「私ら」の時代、こういった幻想的な異世界や地方を舞台とした作品が、媒体を問わず、ホラーには少なくなかったような気がする。 ここではぼかすが、物語の根幹にある展開も、当時のとあるホラーゲームによく似ている。(特に、そのシリーズの2作目が、私には思い当たった) 途中に登場した「壊せないオブジェクト」など、ゲーム的な雰囲気を纏ったものは少なくなかったので、あながちこの推論も間違ってはいまい…多分。 とにかく、本作はそんな(私にとっては)古き良き時代を感じさせるものだった。 だが、あの時代にあった「あっさり味」も引き継いでいたのは、少し残念である。 オブラートに包まず言うなら、描写が雑である。 折角の良い世界観、どこまでも深く描ける世界なのだから、もう少し丁寧に説明が欲しかった。 「案内図」ならそれがどんな様子なのか。 「影」という描写だと、実体のない存在に思える。 「ハンマー」は錆びている? 「包丁」はどんな形状? 「工具倉庫」…入ったことない人間には、それがどんな場所かも分からない。 単語は「パーツ」ではない。並べるだけでは、それは文章ではなく、それこそ私たちの時代から登場した「R〇Gツ〇ール」のようなものである。 作者には、魅力的な世界を、魅力的な文章で表現してほしかった。 | ||||
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文字・文章を目で追えれば、なんだって楽しい。つまり、読書は楽しい。 24回ホラー小説大賞読者賞受賞作ということで、期待して手に取ったが、なんだろう? 読んでいてまったく楽しくない。 この小説がだめとかそういうことではないと思うので、自分がだめなんだろうと思う。 Kindle本で33%程まで読んで挫折した。途中一回挫折している。気を引き締めて2度目に挑んだがやっぱり挫折した。 この本を読む前に角川ホラーを続けて読んでいた。 田中啓文さんの『オニマル』シリーズ5冊、『水霊 ミズチ』、『蠅の王』。 福澤徹三さんの『アンデッド』シリーズ3冊。 内藤了さんの『藤堂比奈子』シリーズ3冊と『堀北恵平』シリーズ1冊。 どれも面白い本で、読書が楽しめた。 本によっては文句・いちゃもんをつけたくなったりしても、それも含めそれぞれに良さがあり、作者と読者、モノ書きとモノ読みのキャッチボールが存分に楽しめた。 各々の作者の他の作品も読みたいと思わせられるものばかりであった。 ホラーが嫌いということではないのだ。むしろ好きだ。だけどこの本は読むのが苦痛だった。 なんというか、出てくる人、序盤に出てくる男と女は主人公とヒロインなのだろうけど、彼らの行動や思考や発言が、私にはまるで意味が分からなかったのだ。 文章がだめとも思わないんだけど、なんだろう。わからない。 わからないから評価1では、自分の器の小ささを自ら認めることになりそうなので、器の小さな自分としては虚勢をはって評価を5にした次第。 ただ、この“意味の分からなさ”に不気味さを感じたのは事実で、その不気味さを味わうホラー小説なのかもしれない。 この“意味の分からなさ”も最後にすべて明らかにされ「あっ!」とうならされるのかもしれない。 そうか!最後のページを見ればいいんだ!そんなことをしたことないけど、この本に関してはそうしよう! (レビューの途中だけど、Kindle本の最後のページをみる。しかし、なんで、角川の本は最後がBookWalkerなんだろう?Kindle本なのに。。いや、それは関係ない。なになに。。。。) 。。。。。。なるほどね。 本をこのまま閉じることにしたら、俺の負けだよなぁ。最初から読みなおすか。。。 ※記憶喪失のヒロインを扱う話でも、こないだ読んだ土橋真二郎さんの『アトリウムの恋人』はとても面白く、作者のファンになったけどなぁ。。ホラーとラノベで土俵は違うけど。 | ||||
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