アイルランドの泥炭湿地から、“三つの死”の儀式を施された鉄器時代の遺体が出現した。

シェトランド署のサンディ刑事は、帰省したウォルセイ島で、祖母ミマの遺体の第一発見者となってしまう。

撲殺された美術品ディーラーの持ち物だった黄金製の箱に残されていたのは、パガニーニ宛の古い手紙だった。

殺人の動機は伝説のストラディヴァリウス? 高級ヴァイオリン売買の知られざる内情、贋作、緊迫のオークション。

新年を迎えたシェトランド島。孤独な老人を夜に訪れた黒髪の少女は、四日後の朝、雪原で死んでいた。

十セントの古本の山から、数百ドルの値打ちの本を探しだす―そんな腕利きの“古本掘出し屋”が何者かに殺された。

大学生のジョーは、授業で身の回りの誰かの伝記を書くことになった。

1955年7月、パイ屋敷の家政婦の葬儀がしめやかにおこなわれた。

メキシコの麻薬撲滅に取り憑かれたDEAの捜査官アート・ケラー。叔父が築くラテンアメリカの麻薬カルテルの後継バレーラ兄弟。

美味しいビストロと居心地のいいB&Bで休暇を過ごすためにスリー・パインズ村にやってきた占い師ジャンヌ。

自らの葬儀の手配をした当日、資産家の婦人が絞殺される。

「あと七日」意識をとりもどしたとき、耳もとで言葉が聞こえた。わたしはトリス、池に落ちて記憶を失ったらしい。

雪の予感がする早朝、小さな村から異変を告げる急報が入った。駆けつけた刑事を待っていたのは、凄惨な光景だった。

夏の休暇で美しい湖畔のロッジを訪れたガマシュ警部。妻と静かに過ごすはずが、奇妙な事件に遭遇してしまった。

国家犯罪捜査局の元凄腕長官ヨハンソン。脳梗塞で倒れ、命は助かったものの麻痺が残る。

ロンドン警視庁の女性刑事セイディはあるネグレクト事件の失策で謹慎処分となり、ロンドンを離れ、コーンウォールで過ごすうちに、打ち捨てられた屋敷を発見した。

【アメリカ探偵作家クラブ賞（エドガー賞）最優秀長篇賞／英国推理作家協会賞スティール・ダガー賞／バリー賞最優秀長篇賞／全米図書館協会アレックス賞】　 けっして動かないよう考え抜かれた金属の部品の数々。

スウェーデン南部の海岸に、一艘のゴムボートが流れ着いた。

森の中に建つ屋敷〈ブラックヒース館〉。

ロンドンで美術教師をしているミス・シートンは名付け親が遺してくれた田舎のコテージへ行くのを楽しみにしていた、。

運命の出会いから15年。

ハリーは冴えない中年作家。

19世紀後半、ロンドンの外れの巨大なごみ捨て場。

高名な博物学者で牧師のサンダース師による世紀の大発見。

1952年、独裁政権下のバルセロナで上流階級の未亡人が絞殺された。

スターリン体制下のソ連。国家保安省の敏腕捜査官レオ・デミドフは、あるスパイ容疑者の拘束に成功する。

慶応三年、新政府と旧幕府の対立に揺れる幕末の京都で、若き尾張藩士・鹿野師光は一人の男と邂逅する。

潜入任務でちょっぴり暴れすぎたせいで、一時潜伏を命じられた凄腕秘密工作員のわたしは、ルイジアナの川辺の町にやってきた。

シェトランド島に夏がやってきた。人びとを浮き足立たせる白夜の季節が。

シアトル近郊のレブンワースは、ドイツのバイエルン地方に似た風景が広がる、ビールで有名な小さな町。

空港のバーで離陸までの時間をつぶしていたテッドは、見知らぬ美女リリーに出会う。

嵐の直撃で交通が途絶したフェア島で殺人が発生。故郷である島に偶然帰っていたペレス警部の捜査が始まる。

両親はスウェーデンで幸せな老後を送っていると思っていたダニエルに、父から電話がはいる。「お母さんは病気だ。

貧困家庭に生まれた耳の聴こえない娘イヴ。暴君のような父親のもとでの生活から彼女を救ったのは孤高の女フラン。

かのウィリアム・シェイクスピアは果たして本物か―気弱な古書商ピーターが手にした本は、世界を揺るがす大論争に決着をつける奇書『パンドスト』初版本だった。

―自らの土地を教会に寄進することで楽隠居を考えた荘園主が、食事中に悶死する。

「ナイフの使い手だった私の祖父は十八歳になるまえにドイツ人をふたり殺している」作家のデイヴィッドは、祖父のレフが戦時下に体験した冒険を取材していた。

孤独感は残り続ける。たとえ罰を免れようとも。

――12世紀、イングランドはシュロップシャ、シュルーズベリ大修道院の修道士達は、副院長・ロバートを先頭にウェールズに向かった。

―時は1120年の晩秋。

第8回翻訳ミステリー大賞・読者賞受賞 標的であるボスの妻に恋をした瞬間、殺し屋の運命の歯車は狂い始めた……世界中で4000万部を売り上げる北欧ミステリの旗手がクリスマス前夜のオスロを舞台に描く、愛と血の物語

地図にも載っていないくらいに小さいけれど、魅力あふれるケベック州の村、スリー・パインズ。

風力発電施設建設会社のビルの中で、夜警の死体が見つかった。ビルには何者かが不法侵入した形跡が。

「新しい人生のスタートよ!」PR業界を引退し、英国一美しいコッツウォルズの村で、憧れの隠居生活をはじめたアガサ・レーズン。

三冠受賞！ 「ガラスの鍵」賞、マルティン・ベック賞、ゴールデン・リボルバー賞 証拠捏造疑惑をかけられた刑事は、名誉をかけて事件の真実を探る。

外海に流されようとしていた死体は地元出身の若い新聞記者だった。

ヨークヴィル大学構内でフォイル次長警視正が拾った紙片には“殺人計画"が書かれていた。決行は今夜八時。

秋の夕方、小さな村をドライブしていたジェリーは、一人の若い娘に出会った。

【アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀長篇賞受賞! 】 当初は単純な窃盗と思われたカージャック事件。

12歳のマイロの両親が営む小さなホテル〈緑色のガラスの家(グリーングラス・ハウス)〉。

シュルーズベリの人々が楽しみにしている聖ペテロ祭。ところが祭りの前日に町の若者と商人・トマスが思わぬ諍いを起こす。

法廷弁護士にして裁判官の資格を持つ美貌の修道女フィデルマ。

死者四名を出した現金輸送車襲撃事件の共犯として、十年の刑に服していたオーディ・パーマー。

―12世紀も半ばに差しかかろうというイングランド。

運命の対決から3年―。

【本屋大賞翻訳小説部門第1位】弁護士の著者が現実の事件に材を得て、異様な罪を犯した人間たちの哀しさ、愛おしさを描いた連作短篇集。