アイルランドの哀しき湖
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アイルランドの哀しき湖の総合評価:
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前作、「アイルランドの柩」を読んで、この作者の作品が読みたくなって入手しました。 個人的には前作の方が好きなのですが。 この「哀しき湖」の方も期待どおりの面白さでした。 「廃墟」「遺跡」「遺体」「発掘」「事件」などのキーワードでわくわくする方は、絶対ツボにはまるでしょう。 読んですぐにアイルランドに行きたくなりました。 | ||||
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前作『アイルランドの柩』につづき、解剖学博士のノーラ・ギャビンと考古学者コーマックが登場するが、物語そのものは、どちらから読んでも楽しめる。 ジェットコースターストーリーを好む人には、このゆっくりさは新鮮にうつるだろうか、それとも投げ出してしまうだろうか。六部構成のうち二部までは、とてもゆっくりと物語の輪郭がなぞられる。登場する人たちの会話、過去、交流が読み手の中におさまってゆき、三部以降に展開される事件のバックグランドを理解させてくれる。なので、二部までは、じっくりつきあって、三部以降の流れにのってほしい。 湿原から発見された遺体、最初のそれは鉄器時代のものだった。しかしすぐ後に発見された遺体は、腕時計をつけたいまの時代の人間。生きてはいない体が泥炭から発見されてから、いま生きている家族の歴史、固く封印された物語が語られてしまう――。 ブラジルという姓をもつ家族の閉じられた話を読むと、なんともいえない重たい哀しさを感じずにはいられない。固く閉ざされた重たい何か、ただ苦しいだけではない、生きていく上での負荷を、著者エリン・ハートは、こつこつとしつこいほどに丹念に描き人間を描いたミステリを差し出してくれる。私はとくにテレサ・ブラジルが心に残った。 訳者あとがきによると、著者は現在シリーズ三作目を鋭意作業中とのこと。邦訳も待たれる。 | ||||
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