カッコーの歌



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初公開日(参考)2019年01月
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長編小説

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カッコーの歌

2019年01月21日 カッコーの歌

「あと七日」意識をとりもどしたとき、耳もとで言葉が聞こえた。わたしはトリス、池に落ちて記憶を失ったらしい。少しずつ思い出す。母、父、そして妹ペン。ペンはわたしをきらっている、憎んでいる、そしてわたしが偽者だという。なにかがおかしい。破りとられた日記帳のページ、異常な食欲、恐ろしい記憶。そして耳もとでささやく声。「あと六日」…わたしになにが起きているの?『嘘の木』の著者が放つ、傑作ファンタジー。英国幻想文学大賞受賞、カーネギー賞最終候補作。(「BOOK」データベースより)




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カッコーの歌の総合評価:8.91/10点レビュー 11件。Aランク


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No.11:
(5pt)

おすすめ

何回も読める。英語を挑戦。
カッコーの歌Amazon書評・レビュー:カッコーの歌より
4488010857
No.10:
(3pt)

この世界観、好きな人ははまりそう

好みの問題だけど、『嘘の木』のほうが面白かったなぁ
カッコーの歌Amazon書評・レビュー:カッコーの歌より
4488010857
No.9:
(5pt)

大満足の大傑作!

ヨーロッパの有名な伝承を元に、緻密に作り上げられた幼き不仲姉妹の放浪サスペンス!
日常の陰に隠れた異界系幻想譚がお好きな人は絶対ハマる一冊。
外面最高な勝ち組ファミリーの内側のゴタゴタを巡るヒューマンドラマとしても一級品。
文体もセリフ回しもおしゃれで、すいすいとは読めないものの味わい深い。
面白すぎる。
これは著者の他の作品も読まなければいけませんな。
カッコーの歌Amazon書評・レビュー:カッコーの歌より
4488010857
No.8:
(4pt)

自分自身を発見した少女が、それを肯定し、周りの人との信頼関係を築いて、生きる勇気を得ていくサスペンス仕立ての冒険ファンタジー

「あと7日」。意識を取り戻した11歳の少女トリスは、耳元でそう囁く声を聞いた。少しずつ記憶を辿るものの、意識を失う原因となったグリマーに落ちたらしい記憶はないまま。両親の会話からある男たちがこの事故に関わっていると思われたが、それ以上のことはわからない。思い出す手がかりにしようと開いた日記は破り取られ、彼女の写真もなくなっていた。前から反抗的だった9歳の妹は、彼女を「偽者」と言い放ち、彼女自身、自分への違和感と異常な食欲、喋る人形、覚えなく髪についている枯れ葉や床の上の泥などに悩まされる。「あと6日だよ」。耳に囁かれる声はどんどん短くなっていく。地元の名士である父も、上流階級意識の強い母も優しく接してくれたが、トリスは、本当は自分自身がおかしいのではないかと疑い始める。

自分自身を発見した少女が、それを肯定し、周りの人との信頼関係を築いて、生きる勇気を得ていくサスペンス仕立ての冒険ファンタジー。

*******ここからはネタバレ*******

舞台は1920年のイギリス。第一次世界大戦が終わって間もない頃です。

なんとおぞましい場面が多く出てくるお話なのでしょう。
読みながら、これがホラー映画として映像化される場面を何度も想像しました。

例えば、
トリスのすごい食欲は、腐ったりんごを食べ、喋る人形を食べ、宝石を食べ、靴を食べ、しまいには妹も???……と大変なありさまです。
そしてトリスを形作っているのは、葉っぱと枝とイバラ。記憶は、トリスの日記と思い出の品。ビサイダーで人形づくりのモズがそれらをグリマーに投げ込んで作った。
橋の下にはアンダーベリーと言う世界があって、そこにビサイダーたちが住んでいる。

アンダーベリーに乗り込んで行くために、用意するのがナイフとオンドリ、とか、腕時計に遺髪を入れられ、その時計が止まってしまったため、死後の世界に行けない兄とか、その兄への想いに縛られているために雪を呼んでしまう(「アナと雪の女王」みたい)兄の婚約者のヴァイオレットとか、見えない線路を進む列車とか、ファンタジーらしいエピソードがたくさん出てきます。

どうしてトリスは11歳にもなって人形遊びをしていたのか?
どうして映画の画面に引き込まれて無音・銀色になったペンがもとに戻ったのか?
どうしてトリスの両親は、彼らの長男セバスチャンからの死後の手紙を得るために、怪しい取引をしたのか?
どうしてハサミが、ビサイダーたちを攻撃するのか?
新しい棲家が作られなかったビサイダーたちはどうしたのか?そもそも、ビサイダーってなんなのか?アーキテクトは何をしたかったのか?
いや、トリスタ、アーキテクトをあっさりやっつけすぎでしょ、とか、
……等々、私の読解力では解けなかった謎が残りますが、もう、そんなことどうでも良くなるぐらい、私のワーキングメモリをいっぱい使ってしまう、長くて複雑な物語です。

とはいえ、過保護・過干渉な親が、か弱い存在でいることで自らを守ろうとする娘を作り出す、とか、できの良い姉の下の妹は、「悪い子」として存在感を示し、姉はますます「良い子」を期待され、姉妹仲が悪化するとか、母親が、自らを頼る娘を作るために、娘が気に入ったものをすべて取り除いてしまう、とか、人間関係「あるある」もたくさん描かれていて興味深いです。

ラストで、しっかり自立したトリスタと、まだまだ子どものままのトリスが対象的に描かれていて興味深い。

それに、トリスタを生かすことで、物語を元の鞘に収めなかった点も評価です。
多くの人にとってありがたくない変化(この場合は、本物と偽者が共存する世界)であったとしても、だからといって"「異物」を排除してめでたしめでたし"とはならなかった。
変化を受け入れて前に進むことを示したかったのだと思います。
それより前に書かれてはいますが「with コロナ時代」へのメッセージとも受け取れます。

作られた命だと自覚しながらも、この世界で生きることを選択したトリスタが、どう人生を作っていくのか関心が持たれます。

実はこの本で一番残念なのは巻末の「解説」で、この本について描かれていることはいいんですが、本作の著者のこの後の作品「嘘の木」のかなり詳しいネタバレがあって、これは止めて欲しかった。未読の方は、ここを読まないことをオススメしますよ。

気持ちの悪いシーンが多いので、私個人としてはこの本は好きになれませんが、物語としての完成度は高いと思うので、星4です。

ミステリーやホラーが好きな人にはいいのではないでしょうか。
カッコーの歌Amazon書評・レビュー:カッコーの歌より
4488010857
No.7:
(4pt)

人形が人形食べてました

キンドルで読み上げ機能使って読んだというか、聞き流した。
それでも十分理解できる。分かりやすい。評論家のように逐一、文体や言い回しに意識を集中させるような才能がなく
映画とか10分もすれば飽きるような人間でも楽しめる。
カッコーの歌Amazon書評・レビュー:カッコーの歌より
4488010857



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