妻ジュリーの親族に招かれメキシコの田舎を訪れたギデオン夫婦。だが平和なはずのその村で、不審な死体が二体も見つかっていた。

アマゾン河を旅する格安ツアーに参加したギデオンだが、同乗者は奇妙な人間ばかりだった。

労働争議に揺れる東和紡績の常務令嬢敦子と、労働組合副委員長の鳴海は恋人同士。

東京・目黒の喫茶店で中年セールスマンが毒殺された。

環境会議の会場となった古城近くで発見された人骨。

早朝の鳥取砂丘に突き出た“足”。マネキンかと思われたその足は女性のものだった。

湯田真壁という珍しい名前の男が熱海の旅館で殺された。

ネアンデルタール人と現生人類の混血を示唆する太古の骨―この大発見の五周年記念行事に参加すべく骨の発掘されたジブラルタルを訪れたギデオン。

イタリア貴族の当主ドメニコは姪に信じがたい言葉をかけた。「私の子を産んでほしい」と。

傷病休暇中のライカーが心を寄せる女性の周囲で、恐ろしい事件が次々と起こる。

鮎川哲也の戦後本格の出発点となった里程標的名作。綿密な校訂と著者の加筆訂正による決定版。

隠退した名探偵リングローズはイギリス海峡に面した旧領主邸ホテルに招待された。

アウトドアが趣味の公務員・沖らは、 仮面の男・黒沼が所有する孤島での、 夏休み恒例のオフ会へ。

「援交探偵」上木らいちの元に、名門企業の社長から「メイドとして雇いたい」という手紙が届く。

アメリカ随一の女流本格作家マクロイによる、趣向と技巧を凝らす短篇集が文庫化。

六月半ばの日暮れどき、ダートムアの採石場で、スコットランド・ヤードの敏腕刑事ブレンドンは、絶世の美女とすれ違った。

事件は、商産省組合の秘密闘争計画を筒抜けにしたスパイを発見した事が発端だった。

それは、「推理」でなく「検証」。

秋田市内の公園で男性の絞殺死体が発見された。被害者は東京の印刷会社勤務のサラリーマン。

独自の痩身美肌法で人気の美容師・環千之介が縊死を遂げた。後を追うように、娘のユキヨが足摺岬の絶壁から投身。

五つの時計／白い密室／早春に死す／愛に朽ちなん／道化師の檻／薔薇荘殺人事件／二ノ宮心中／悪魔はここに／不完全犯罪／急行出雲／の十編を収録。

幼子を預けたまま、妻が蒸発した。行方を探す弁護士の夫も姿を消し、後日、他殺体で発見された。

海外出張中の夫マックスの留守を預かるセーラのもとに、因縁深き美術館でまたも人死にが起きたとの報がはいる。

ウェールズ地方の牧歌的な農園で勃発した、奇怪な事件。二転三転する謎に挑む、チャッキー警部。

「私は君たちにゲームを挑む」 すべてのゲーマー&推理小説愛好家へ。

共同経営者ハクストンの死は、他殺だった。

衆人監視の白木の箱の中から突如消えた“人形の首”。

「犯人は〇〇だよ」。鈴木の情報は絶対に正しい。

1944年6月6日、ノルマンディーが僕らの初陣だった。

『探偵スルース』+『熱海殺人事件』に鬼才が挑む! 「さて、この死体をどうする?」 切羽詰まった売れない作家と編集者による「禁じ手」に探偵を据えての推理合戦、すべては怒濤の結末のために! 名探偵メントのために!

匿名の電話の警告を無視してフリーダは婚約者の実家へ向かうが、その夜のパーティで殺人事件が起こる。

やはり、このお邸は普通じゃない――。 大日本帝国憲法発布前夜の伊藤博文邸。

予測不能な神業トリックを暴くのは、犯罪資料館の美人館長・緋色冴子。驚愕の推理力で、助手の聡と難事件に挑む。

山村で起きたカルト宗教団体の斬首集団自殺。

反骨の検事・名城政人が殺人容疑で逮捕された。検察内部の不正を告発しようとしていた彼の罪状には、冤罪の疑いが色濃い。

元銀幕の大スター・片桐大三郎(現芸能プロ社長)の趣味は、犯罪捜査に首を突っ込むこと。

ある夜、自宅近くのたばこ屋でウィリングが見かけた男は、「私はベイジル・ウィリング博士だ」と名乗ると、タクシーで走り去った。

杉山潤之助の上海出張に、新婚旅行へ出向くという旧知の探偵・月輪龍太郎が同道することになった。

イギリスの田舎町を豪雨が襲った夜、舞踏会からの帰途にあった二人の男は、急カーブの続く難所で自動車事故に遭遇した。

埼玉県と長野県の境近く、かつては個人の別荘であった寮「リラ荘」を、日本芸術大学の学生七名が訪れた。

【創立70周年記念新訳出版】 ミステリ史に燦然と輝く 必読の名作が新訳で登場! グリーン一族を襲う惨劇に 探偵ファイロ・ヴァンスが挑む 【名作ミステリ新訳プロジェクト】発展を続けるニューヨークに孤絶して建つ、古色蒼然たるグリーン屋敷。

昭和十年一月、書下し自費出版。狂人の書いた推理小説という異常な状況設定の中に著者の思想、知識を集大成する。

井の頭公園に隣接する植物園で、音響機器のエンジニアとバレリーナの惨殺死体が発見された。

トップ屋集団「メトロ取材グループ」の杉田兼助は、同僚の高森映子とともに銀座のキャバレーで取材をするが、協力した映子の友人のホステスが屍体となって発見された。

邪馬台国はどこにあったか?君臨した女王・卑弥呼とは何者か?この日本史最大の謎に、入院加療中の名探偵・神津恭介と友人の推理作家・松下研三が挑戦する。

野村絹枝の背中に蠢く大蛇の刺青。

奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき―百人一首にも登場する伝説の歌人、猿丸太夫が詠んだ歌に秘められた謎。

凄惨だったが、単純な殺人事件に思えた。包丁で刺された男性は死亡し、被疑者の女は素直に犯行を自供している。

それは一見単純な怨恨殺人事件と思われた。少年院出の青年・刈谷努の犯行と誰も疑わなかった。

河川敷の車から、男の死体が発見される。

大阪・枚方のアパートで女性が殺害された。

人気推理作家の夫・浪江譲二から、愛人が妊娠したことを喜びとともに知らされた妻・多鶴子。

殺人犯が現場から逃走するときに目撃したのは、県警幹部が犯した轢き逃げだった。

かつて甲子園を沸かした堂本圭次郎が老夫婦殺害の容疑で逮捕された。