龍臥亭事件

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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ

1999年10月01日 龍臥亭事件〈上〉 (光文社文庫)

御手洗潔が日本を去って1年半。彼の友人で推理作家の石岡は、突然訪ねてきた二宮という女性の頼みで、岡山県まで悪霊祓いに出かけた。2人は霊の導くままに、寂しい駅に降り立ち、山中分け入り、龍臥亭という奇怪な旅館に辿り着く。そこで石岡は、世にもおぞましい、大量連続殺人事件に遭遇した。推理界の奇才が、渾身の筆致で描く本格ミステリー超大作。(「BOOK」データベースより)

評判

龍臥亭事件の評価:

7.71/10点 レビュー 7件。 A ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点7.71pt

龍臥亭事件の総合評価:

8.14/10点 レビュー 43件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(10pt)

ノンフィクションとフィクションの狭間で

これは新たなる島田氏の代表作だと云っても過言ではないだろう。『秋好事件』のノンフィクションタッチがこの作品でいかんなく発揮されており、島田氏がただ単純にノンフィクションを書いたのではないことも判った。
巨匠にして新たなる手法を生み出す、この貪欲さは新本格第1期組の、最近新作を出さない輩共に見習って欲しい姿勢である。

『津山30人殺し』をモチーフに、というかそのものを題材にかの御手洗潔のパートナー、石岡和己を主人公にして陰惨な連続殺人事件を繰り広げるというこの設定からして斬新だ。最初は単なる横溝正史へのオマージュだと思っていたが、いやいや、やはり島田氏、オリジナリティー溢れる作品となっており、島田作品以外何物でもない。
上巻に高木彬光へ、下巻で彼の生んだ名探偵神津恭介に賛辞を表しているが、これはこの作品そのものが彼の作品に対するオマージュではなく、恐らく当時彼が亡くなられたことによるものだろう。

今回特徴的なのは下巻の中間で都井睦雄の30人殺しへ至る経緯がその生涯と共に語られており、しかもそれが物語の謎の中心であるが故、フィクションとノンフィクションの境がぼやけ、真にあったかのように錯覚させられることだ。『秋好事件』でもそうだったがこういうノンフィクションを語らせると島田氏は抜群に上手い。臨場感と睦雄の人となり、そして事件の引き金となった経緯が非常に説得力を持って語られるのだ。
そういった中でも大トリックを仕込んでいるのが非常に嬉しいし、また、菱川幸子の殺害方法が運命の皮肉さを伴っているのが単なる推理ゲームに堕してなく、小説として余韻を残してくれるのがプライドを感じて嬉しい。

連続殺人が続くのも、最後の最後まで御手洗を登場させず、石岡という凡人に解決させることにより、不自然さが無い―よく名探偵がさんざん人が死んでおきながら犯人は貴方だ!と誇らしげに指摘する厚顔無恥さがこの作品には無い。昭和初期の殺人事件に基づいて連続殺人が成されたというのも島田氏がこだわる日本人論、昭和論をほのめかしており、しかも忘れ去られるであろう事件を再認識させてくれたのも作者の真面目さだと思う。
あと最後の最後であっと云わされるミチの正体。こういう演出が心憎い。

島田氏の創作意欲は衰えを知らず、毎年新作を発表している。恐らくこの作品はその口火となったように記憶している。読んでみてやはりこの作品は新生島田荘司の誕生を高らかに宣言しているように感じた。
本当に素晴らしい作家だ、島田氏は。

Tetchy
WHOKS60S

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.36
(5pt)

出版から30年経ってもあせない感動

「都井睦雄事件の真実」を一般に訴える事、がこの作品を書く一つの動機であった、と作者の島田荘司さんはあとがきで述べています。 登場人物全ての描写がとても優れていて、犯人でさえ好きになってしまいました。石岡が事件を解決するのですが、御手洗も遠隔で力添えをしています。そして、上下計900ページ以上の長編を読みながら、すっかり貝繁、龍臥亭に長期滞在した気分でした。 あの地域は以前車で訪れた事がありますが、本当に魅力的で、ミステリアスな場所でした。夜は真っ暗だし。大御所島田氏の文章で、村の独特の雰囲気が伝わってきます。今から30年前に出された傑作です。
龍臥亭事件〈上〉 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 龍臥亭事件〈上〉 (光文社文庫)より
4334728898
No.35
(5pt)

出版から30年経ってもあせない感動

「都井睦雄事件の真実」を一般に訴える事、がこの作品を書く一つの動機であった、と作者の島田荘司さんはあとがきで述べています。 登場人物全ての描写がとても優れていて、犯人でさえ好きになってしまいました。石岡が事件を解決するのですが、御手洗も遠隔で力添えをしています。そして、上下計900ページ以上の長編を読みながら、すっかり貝繁、龍臥亭に長期滞在した気分でした。 あの地域は以前車で訪れた事がありますが、本当に魅力的で、ミステリアスな場所でした。夜は真っ暗だし。大御所島田氏の文章で、村の独特の雰囲気が伝わってきます。今から30年前に出された傑作です。
龍臥亭事件〈上〉 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 龍臥亭事件〈上〉 (カッパ・ノベルス)より
4334071740
No.34
(5pt)

とても良い商品です。

大変良い商品です。ありがとうございます。
龍臥亭事件〈下〉 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 龍臥亭事件〈下〉 (光文社文庫)より
4334728901
No.33
(5pt)

とても良い商品です。

大変良い商品です。ありがとうございます。
龍臥亭事件〈上〉 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 龍臥亭事件〈上〉 (光文社文庫)より
4334728898
No.32
(5pt)

とても良い商品です。

大変良い商品です。ありがとうございます。
龍臥亭事件〈上〉 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 龍臥亭事件〈上〉 (カッパ・ノベルス)より
4334071740

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