■スポンサードリンク
殺人者の顔
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
殺人者の顔の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全38件 21~38 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
バツイチ生活破たん気味、中年太りヴァランダー刑事。でもデカとしての勘はするどい。 現実逃避をいつもどこかで考えつつ、過酷な現実を目いっぱい生きてるやるせない感じに共感できる。 「フロスト」を進めたときにおもしろいと言ってた、ミステリィーの好きな友人に 進めたら、きっと、こっちの方がおもしろいよって言ってくれたかも…。 かれはもう天国に行ってしまったけど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
スウェーデンの警察小説。25日に読み終わりました。空が湿って暗い日、そしてイギリスのEU離脱が決まって、これからどうなるのだろうと世界や株価が騒いだ日です。離脱派の主張の中に移民の問題がありました。この小説も残されたダイイングメッセージが「外国の…」。主人公の刑事ヴァランダーも人種差別はよくないことだと知りながら、移民に関わる犯に理想論だけでは立ち向かえないことを感じています。『いま自分がいるのは新しい世界なのだ。警官としての自分は、もっと古い世界に生きている。』 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
高評価だったので読んでみましたが、好みではありませんでした。主人公が好きになれなかったのが一番の理由かも。リンカーンライムシリーズのリンカーンも別に好きだとは思いませんが、あのシリーズは好きです。結末はまあまあとは思いますが、主人公にいらいらしてしまうのです。北欧小説が合わないのかなとも思いましたが、笑う警官はおもしろかったです。このシリーズはたぶんもう手を出さないかな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
出版社のコピーに、「スウェーデン警察小説に新たな歴史を刻む」とある。 あながち誇張でもない。欧州で最も民度の高い国の一つスウェーデンで、 刑事クルト・ヴェランダー・シリーズは驚異的な売れ行きを見せた。 本書はその第一作。 何が人をひきつけたのだろう。人はもはやかっての現実離れした不死身の スーパー・ヒーローや、凝った殺人トリックという「作り物」にあきたらなくなった のだと思う。 主人公ヴェランダーは中年男。減量もうまくゆかず容貌はさえない。 妻や娘は家を出てゆき、痴呆が始まった老父を抱えている。複雑化する社会、 凶悪化する犯罪に対処するには自分より新しい世代の警察官が求められている んではないかと感じている。読者はそこに我々とさほど違いのない等身大の 警察官を見、共感を覚えるのである。 小説はまた興をそがない程度に、豊かな高福祉国家スウェーデンの負の側面-- 老人問題、移民に対する排外主義の高まりなどを記述している。本シリーズが 1990年代のスエーデン社会をもっともよく描写した小説と評されるゆえんである。 翻訳もよくできていて一日で読み切ってしまった。普通なら縁遠い スエーデン警察小説の名作を身近に読むことが出来るのは 有難いことである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書の舞台はスウェーデンの首都ストックホルムではなく、スウェーデン南部のスコーネ地方の、人工が一万にも満たない田舎町イースタです。訳者のあとがきによれば、イースタは南部でもっとも大きい三十万人都市のマルメから電車で一時間。しかも一日数本しか電車が通らないという、文字どおりの田舎町です。 作者がこんな小さな田舎町を舞台に選んだのには、理由があります。イースタはスコーネ地方南端の小さな田舎町ですが、バルト海に面した港町です。そして、バルト海の向こう側には、ドイツ(旧東ドイツの部分)、ポーランド、エストニア、リトアニア、ラトヴィアがあります。つまり、イースタはこれらの国々から亡命者や経済難民がやって来る、まさにスウェーデン南部の海の玄関なのです。 老夫婦殺害の凄惨な殺人現場で、虫の息だった妻が「外国の」と言い残して息をひきとるところから物語は始まりますが、本書には犯人捜しといった推理小説や警察小説としての面白さだけでなく、訳者のあとがきによれば、今日のスウェーデンの人口の約五分の一が移民、または親が外国生まれ、あるいはスウェーデンに帰化した外国人だそうですが、このような現代のスウェーデン社会が抱える問題を描写した小説としても興味深いと思います。 また訳者の方は、今回の舞台となったイースタまで車で三十分のところに自宅があるとのことで土地勘があり、物語の舞台をよく知っていることからも、親しみを持たれて、とても楽しんで訳されているように感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もう40年程前のことになるが、スェーデンのマイ・シューバル、ペール・バリューのマルティン・ベックシリーズを読み漁った記憶がある。主役の刑事マルティン・ベックの重厚さ、ストーリ ー展開の面白さ、そして何よりも当時のスェーデンの国が抱える様々な社会問題を常にテーマにしており、シリーズは一気に読み終えた。今回のヘニング・マンケルも 訳者が文末で参照に挙げているように、そのマルティン・ベックシリーズと雰囲気を同じくする作品だと感じる。90年代初めのスェーデンを舞台にした作品だが、社会 問題としてスェーデンに流入する移民問題が事件の背景として取り上げられている。犯罪者あるいはその予備軍的な移民もどんどん流入していることを触れ ながら、一方、それに対してあまりにも過激に反応する一部極右的な人間たちが起こす犯罪もこの作品で描かれる。ただ、マルティン・ベックシリーズが書かれて 20年程経って、時代の流れも変わったのか、主人公の刑事クルト・ヴァランダーは優秀な刑事ではあるが、決してスーパーな人間ではない。妻に逃げられた刑事と いうここ最近の刑事ものでは一種ステレオタイプ化したキャラクターではあるが、その後も、寂しさからくるのか惚れっぽくて失敗したり、飲酒運転で危うく刑事生命 を台無しにしそうになったり。まあ、それがある意味、この時代では魅力なんだろうが、マルティン・ベックシリーズを味わった世代とすれば、主人公の軽さにやや違 和感を感じたというのが本音ではある。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
スウェーデンの農地で老夫婦が惨殺され・・・というお話。 スウェーデンの警察小説というとどうしてもマルティン・ベック・シリーズが想起されますが、訳者あとがきにある通り本書の主人公のクルト・ヴァランダー刑事はマルティン・ベックよりはあまり格好良くないですが、マルティン・ベック並に執拗な捜査で事件を追跡していき、好感のもてるキャラクターになっております。事件の方も移民排斥運動等を絡め、社会派推理小説の要素を盛り込んで、底の厚い展開でこれからのシリーズに期待が持てます。 メグレ・シリーズの良作を思わせる好篇。今後の展開に期待します。機会があったらどうぞ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ヘニングマンケルにはまり 3作品目に読みました。 今回も最初どういう展開?と思いましたが 途中から面白くなり 最後まで一気に楽しめました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
北欧のスウェーデンの現代警察小説ということで 細部の知識はなかったのですが、気にせず楽しめました。 妻と娘に捨てられたぼろぼろの中年刑事がなんとか駆けずりまわって 事件を解決に持ち込むという、比較的ありがちなパターンですが、 そこにホッとさせるものがあるんですよねえ。 闘病中の同僚との会話にも温かい気持ちがこもっててよかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
外国人の友達に進められて購入しました。 ノルウェーの刑事の話ですが、国の違いと言うか文化の違いというか、主人公にあまり感情移入できませんでした。 事件の結末も無理やりっぽさがあります。ノルウェーが抱えてる移民問題等の予備知識が無いと少し?かも。 シリーズ化はされいるようなのであと何冊かは読んでみようと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ご多分にもれず 「ドラゴンタトゥーの女」でのスティーグラーソンの手腕がスゴすぎたので、 スウェーデン・ミステリにハマってみようと 思い、 これにたどり着いた。 結果 大当たり。 内容も翻訳もカンペキである。 なによりも、クスッと笑えるユーモアがあちこちに現れてるのがすばらしい。 ああ、ヴァランダーシリーズのDVD ボックスが欲しいなあ。 それにしても、人口900万人のスウェーデンから 音楽 芸術がらみで よくあれだけたくさんの才能が生まれるものだ。 ベルイマン アバ カーディガンズ エイスオブベイス シューヴァル スティーグラーソン マンケル | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
少し読みかけて置いておいたのを、お正月休みに残りを一気読みしました。 仕事だけでなく家族の問題などが主人公にどんどん降りかかってきて、どうなるんだろう、どうなるんだろう、と目が離せませんでした。 作者の話を展開させていく力が強いのだろうと思います。 シリーズ化しているようなので、この一作目を読み終わってすぐに二作目を読みたくなりました。 おもしろかったあ! それが素直な感想です。 でも、満点を付けなかったのは、同じように主人公にどんどん問題が降りかかってくるミステリーとしてフロスト警部シリーズがあって、どうしても比べてしまうと、あちらに軍配が上がってしまうのと、真相がちょっと肩すかしだったように感じたので。 だから、本音は、4.5点です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文句なしに警察小説の傑作と言えるでしょう。この作品の最大の魅力は主人公のヴァランダーに尽きると思います。天才的な推理力があるわけでもなく、容姿も冴えない中年男で、家庭に悩み事を抱え、酒を飲んでトラブルを起こす…いいとこ無しのダメオヤジっぽいのですが、仕事に関してはくそ真面目で、正義感溢れる人物であり、この作品を読んだ誰もがヴァランダーを応援したくなると思います。こんな感情移入しやすい主人公ですから、スイスイ読めます。主人公の周りを固める警察・司法関係者も頑固オヤジにギャンブル狂、さらに美女もいてストーリーをより魅力溢れるものにしています。ミステリーとして読むと物足りないかもしれませんが、警察小説が好きな人はぜひ読んでほしいですね。必ずハマりますよ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ヘニング・マンケルの<ヴァランダー警部>シリーズ第1弾。スウェーデンの新しい警察小説の歴史が本書から始まった。 舞台は、スウェーデンの最南部の田舎町イースタ。その近くの村で農夫が惨殺される。虫の息だった妻も病院で「外国の」と言って息を引き取る。怨恨か、金銭がらみの諍いか、動機も定かではない殺人事件の捜査に、わずかな手がかりを元にイースタ署の刑事たちの地道な捜査が始まる。やがて犯人は外国人という噂がマスコミに漏れて、移民排斥を標榜するものからの脅迫電話、ついにはソマリア人の殺害事件まで起こる。 本書における警察小説の面白さは、リアリティーに富んだ現実の捜査活動がしっかりと描かれており、かつ真犯人を追い詰めたと思ったらそうではなく、終盤に至りなんと半年以上も経ってから急転直下の解決を見るところである。 また、イースタ警察署のヴァランダーを中心とした、緻密で粘り強い警察の捜査活動と同等に、彼の人となりや私生活に詳しく触れている点も特徴的である。妻に逃げられ、復縁を願って泣いてしまう姿や、娘や父親との良好とはいえない関係。自分は古いタイプの警官でもうやっていけないと憂鬱な気分になったり、飲酒運転をして仲間に助けられたり、既婚の美人検察官に言い寄ったりと、その種のエピソードには枚挙に暇がない、決してカッコいいとはいえない中年太りの警官で、コミカルなものさえ感じさせるが、本人はいたって大真面目なのである。このキャラクターこそが本書の、そしてこのシリーズの最も愛すべきところなのだろう。 さらに、かつて、<ヴァランダー>シリーズの四半世紀前に、私も読破したのだが、マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー夫妻によって書かれた<マルティン・ベック>シリーズがすぐれた警察小説であると共に、’60年代半ばから’70年代半ばにかけての世界情勢からスウェーデンが受ける影響や内部の社会問題をも描いた“年代記”だったように、このシリーズも’90年代のスウェーデン社会の問題、本書では外国からの移民・亡命問題が深く関っている。それが、本書をして一層深刻で重みのある物語にしている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
Kurt Wallanderという風采の上がらなさそうな中年の刑事が信頼できる部下の協力で、いっけん単純な事件の背後にある「闇」を暴いて行きます。スウェーデンが舞台というと、寒い国の田舎っぽい事件を扱っていると思えます。しかし、北欧という特殊な地勢の問題、旧ソ連との確執、移民や麻薬犯罪など、知る人ぞ知るという状況を巧みに使って、濃厚なシリーズに仕上がっています。 ようやく日本でもTVシリーズが放映されます。まず、「スウェーデン警察 クルト・ヴァランダー」というタイトルで「ミステリチャンネル」がスウェーデンの作品を。そして「刑事ヴァランダー白夜の戦慄」全3話(「目くらましの道」「混沌の引き金」「友の足跡」)がwowowでBBCのシリーズ。どちらも楽しみですね。 本国では、大人気シリーズなので、娘Linda Wallanderが活躍するシリーズもあるようです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
クルト・ヴァランダー・シリーズの第一作。 著者はスウェーデンで大人気の作家ヘニング・マンケルで、 1990年代のスウェーデン社会をうまく描写した小説と 評価されている。 実際、小説の中では外国人に対して差別的な見方をする者たちや、 移民排斥運動が行われていたことを表すことが書かれている。 クルト・ヴァランダーは決してハンサムで知的な刑事ではない。 中年太りで離婚経験があり、娘は家出して連絡もうまく取れない、 父親との関係もうまくいっていない。 オペラが趣味で、酔っぱらい運転をして部下に捕まってしまう、 そして、夫のいる女性刑事を抱こうとして自己嫌悪に陥る、 そういう刑事なのだ。 逆を言えば、こんな刑事ならどこかにいそうだなと思わせる。 舞台はスウェーデン南部のスコーネ地方、そこからさらに田舎にいった ウスターレーンと呼ばれる地域のイースタ。 小さな村で老夫婦に起きた悲惨な事件。それを綿密に捜査し、 時には直感で行動するヴァランダー。 リードベリ、マーティンソン、ハンソン、スヴェードベリ等の 個性豊かな同僚とともに事件を解決していく様子は、何とも 言えないおもしろさがある。 人口約900万人のスウェーデンで200万部以上売れている驚異の小説。 日本で言えば、2000万部近く売れたことになる。 読めば読むほど、ハマっていく小説ではないだろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本格推理としてはワクワク感もサプライズも無いが、 福祉国家・人権擁護国家のスウェーデンの刑事達がとても魅力的。 被害者が70過ぎの老人夫婦でも、 正しく殺人者に怒りを燃やす主人公達はまともである。 老人を尊重し、若者に媚びない大人の為の警察小説。 主人公は妻に逃げられ、一年間セクースしてないので、 仕事で知り合った人妻を思わずレイプしそうになるのだが、 女に平手打ちをくらわされ正気に帰り、 恥ずかしくて消えてしまいたいと思うのが魅力的。 男に都合の良い性欲を受け止めてくれる女なんかに遭遇しないという 真っ当な話である。 娘とも仲が悪く、イアン・ランキンのリーバスシリーズに似ている。 リーバスほどぶっとんだキャラではないが、 とても期待出来る。 マスゴミ批判や人種差別問題とか、 社会性溢れるテーマ性はいいが、 直感や偶然の要素があるので、推理小説としては並以下。 日本が恐怖の全体主義国家になった時、 亡命する候補としてスウェーデンもありだな。 スウェーデンは無条件に移民を受け入れ、 現在の人口の五分の一は、元ぎゃあじんだそうです。 ルーマニアのファシスト政権についていた人物でも、 とりあえず国内には入れる。 審査して国外退去ということも有り得るが、 亡命希望者が多過ぎて、 国内の移民逗留バラックの管理が間に合わず、 住むところを提供するが、スウェーデン人の管理人がいない施設もゴロゴロしていて、 退去させようと思っても、別の施設に勝手に移住してたり、 どこかに消えていることもあるそうです。 偉そうな男の管理人は居なくても、 食堂のおばちゃんは居るのはさすが福祉大国! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ヘニングマンケルはスェーデンの小都市(地図で確認すると,スカンディナビア半島の南端,海辺の街)イースタードの警察署のNo.2。事件発生時は署長が休暇中で,事件の指揮をとることになります。人間くさいというのは,酔っぱらい運転をしたり,酔ったあげくに女性に抱きついたりすること。事件についても自分一人で解決するスーパー刑事ではなく,同僚に頼ります。家庭的な問題を抱えたり。あまり馴染みのないスウェーデンがぐっと近くなります。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!