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殺人者の顔の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 1~20 1/2ページ
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普段海外の警察小説は読まないのですが、大田弘子氏(政策研究大学院大学学長、元経済財政担当大臣)が日経新聞(2024年7月6日)の「リーダーの本棚」の中で取り上げていたので、読んでみる気になりました。 スウェーデンの地方警察の刑事達が残虐な難事件に取り組む様子が高いリアリティで描かれていています。登場人物のキャラクターも立っていて、北欧の自然や地方都市の暮らしも目に浮かぶように書かれています。事件の捜査も刑事達の活動、議論などが丁寧に書き込まれています。充実感をもって読み終えました。主人公のヴァランダー刑事もなかなか魅力的な人物です。 ただ、主人公が真相にたどりつくまでの過程が、論理よりも勘が先に立つスタイルなので、その点に若干不満が残ります。本格推理ものではないので仕方のないことかもしれませんし、実際の犯罪捜査もそういうものなのかもしれませんが。総じて作品としての水準は高いと思います。 | ||||
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安価でファーストリーダーの気分です。 | ||||
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ミステリのなかには、犯人やトリック、プロット等を知った上での再読にも耐え られる良質な作品があります。例えばレイモンド・チャンドラーの小説がそうで あるように、このヘニング・マンケルもそういった作家のひとりだと思います。 警察小説の流れを組む本シリーズは、特別なスキルやカリスマ性もなく、決して ヒーローとは言えない、それどころか酒で人生を台無しにしかけているダメ男の 冴えない中年刑事、クルト・ヴァランダーが難事件を追う姿を描いたものです。 老夫婦への恐ろしい暴力事件から始まり、数多くの出来事(概ね良くない事)が ヴァランダーに降りかかります。時に心身を痛めつけられ、気持ちが折れそうに なっても諦めず困難を乗り越えようとする…そんな彼の生き様が最大の魅力です。 ちなみに本作のメインテーマになっているのはスウェーデンが抱える移民問題で すが、これは令和の日本国内でも身近に感じられる内容で、本書が翻訳出版され た当時よりもリアルな状況として読者に強く訴えかけてくるように感じました。 北欧ミステリといえば、暗くて重いというイメージがあり敬遠している方もいる かもしれません。マンケルもカジュアルで明るい作風ではありませんが、意外と 読みやすい部類だと思いますので、警察小説が好きな方には強くお薦めします。 | ||||
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人間的に強くなく家族のトラブルで悩みばかりの刑事が、しかし殺人事件の捜査は執拗に行っていく。背景に移民・難民を多数受け入れ、一方で外国人排斥の動きが強まってきているスウェーデン社会が描かれる。面白い。 | ||||
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アカデミー脚本賞のケネス・プラナーを深く知らずにいたので、刑事ヴァランダーシリーズを読み始めようと決めました。007もそうですが、映像が同時並行的に浮かんでくるので、物語に追いかけられずに落ち着いて楽しめました。プライムでのドラマも重ねて観ようと決めております。 | ||||
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ヘニング・マンケルの本を生前一冊も読んでいなかったくせに、昨年読んだ、ノン・ミステリー、ノンシリーズの単独作品『イタリアン・シューズ』の書きっぷりが一発で気に入ってしまって、ついにはまり込んでいる最近である。 訳者の柳沢由美子さんは、アイスランドのやはり小説名手であるアーナルデュル・インドリダソンの作品のほうで、その名訳に唸らされていたので、マンケル作品でも信頼が置けて、ぼくには心地のよい日本語文章としてすんなり入ってゆけるのだ。北欧ミステリーで目立つ自然描写や季節変化については、やはりこの人の訳が一番空気感を味わえると思う。 さて、刑事ヴァランダー・シリーズは海外ドラマとしてもプライムやWOWOWなどで楽しむことができるので、ぼくはそちらを先に体感してしまった口なのだが、先にシリーズの最終作を先日読んだばかりということで、時間をかけても一作目から順番に読んでゆき、その後にまたドラマを見ることで二重三重の娯しみを期待している。 本作は、シリーズのスタート作として相応しい、非情なまでのバイオレンスと、当時スウェーデンの抱える移民問題と外国人排斥の不穏な動きなどの社会的環境とを見事にクローズアップさせる捜査シチュエーションの中で、例によって主任捜査官としての刑事というだけでなく、ヴァランダーが個人として抱える家族や恋愛の物語をも軸にしつつ、語られてゆく。 万能ではなくむしろ弱さだらけのように見える人間主人公の個としての人生物語と、複数の事件捜査が併行して語られる。込み入って取り散らかされたような、彼の時間をきめ細かに追いつつ、事件にもスピード感を持たせるという語り口が、本シリーズの際立った特徴なのだろう。ヴァランダーの持つ長所も欠点も、どちらも物語に付随する問題として読者は付き合っていかざるを得ないのである。 複雑に関係する二件の事件。その裏側を読み解く愉しみに加えて、ヴァランダーは娘リンダの不安定と、高齢によるアルツハイマーが疑われ始めた父親の環境変化、己の孤独とその対策、等々、読者の側とも共有できそうな多様な問題に解決を与えてゆかねばならない。だからこそ刑事ヴァランダーは人間ヴァランダーなのである。 ページを繰り始めると次々に彼を襲う多忙な出来事に悲鳴をあげたくなるくらい、彼も読者も多忙になる。最終ページを閉じてほっとするこの瞬間の満足度は、いったい何だろう、ヴァランダーと一緒に、すべてを解決してゆこうとする疲労、その対価であるカタルシスが、どうやらこのシリーズには仕込まれているらしい。 まだ一作目。本シリーズを楽しむ時間はこれからまだまだたっぷりある。 | ||||
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安心して読める。お勧め | ||||
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シリーズ第1作で、これから読んでよかった。 絶対に、シリーズの途中から読まないほうがいい作品だ。 プロットが、同じ著者の単発物と、ちょっと似ているかな。 社会問題がひとつのテーマであり、気晴らしのため、とばかりはいかない。 加えて、シリーズものとして共感を持って読み続けるには、主人公の行動は受け容れ難いところもある。 しかし、重さや複雑さの点で、マルティン・ベックシリーズの衣鉢を継ぐシリーズ足りうるかも、と思った。 作者も十分意識はしていただろうし、(少なくとも翻訳では)それを思わせる言葉が出てくるあたり、上手い。 柳沢由美子さんの文章は読みやすく、大したものだ。 警告するという意味での「釘を刺した」を「釘を打った」と言うのかなあ、と疑問を持った。 そんな小さなことしか気にならないほど、素晴らしい翻訳だ。 主人公の名前をどこかで聞いたなと思ったら、メジャーリーグの投手で同じ苗字の人がいた。 スーパースターのイメージと重ねてみるのも、悪くないかもしれない。 ちょっと超人的でもあるし。 こっちは、刑事なので泥くさいが。 | ||||
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ヘニング・マンケルのクルト・ヴァランダー・シリーズの『目くらましの道』(1995年)を、大昔読んだのだが、なんだか陰惨な物語だったから、この作家の作品を読むのを避けてきた。 が、一作だけ読んだだけだったので処女作の『殺人者の顔』(1991年)を、なんとなく読むことにした。 『眼くらましの道』でのヴァランダー警部は、思慮深く事件を追うシニカルな人物だった記憶であったが、この第一作で初登場したヴァランダー刑事は、離婚した妻のモナに未練たっぷりで悩み、家をでた娘のリンダに疎外されたと悩み、老いた父親の面倒もままならず、ときに自棄になって深酒をしたりするという人間臭い素の姿を著者は描写している。 が、事件解決への執念を忘れることはなく、落ち込むたびに立ち直り、犯人逮捕へと邁進して行く。 事件の核心は、亡命者や移民の多いスエーデンならで起きた凄惨なものであり、読者は、悩ましい移民や亡命者問題をどう考えるかという社会問題として捉えて読むことになる。 評者は、事件そのものより、福祉国家であるスエーデンの抱えた混沌として事件を捉えていることが、本書が多くのスエーデン人に読まれた理由だろう(多くの国で翻訳版も刊行されているが)。 警察ものとしてととりたてて優れている作品ではないが、やはり、そのローカル性(移民、難民、格差)など重いテーマで読ませてくれた秀作だと評価したい。 | ||||
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如何にも北欧ミステリらしい重厚な秀作である。北欧ミステリと言えば、謎解きミステリというよりは、執筆当時の社会問題、親子・夫婦を初めとする家族問題に焦点を当てている場合が多いが、本作もその例に漏れない。本作の軸は老農民夫婦の惨殺事件であり、この事件を担当する主人公のヴァランダー刑事の奮闘振りだが、これに移民問題を絡ませている点が本作の特徴であり如何にも北欧ミステリらしい。執筆当時(1991年)、既にこの問題が社会不安の1つと化していた事が良く分かる。 これまた北欧ミステリに多いパターンなのだが、ヴァランダー自身が離婚、娘との不和、認知症になりかけている父親などの問題を抱えている、即ち、一般人と等身大の人間として描かれている点も本作の求心力を増している。両方を望むのは無理なのだが、ヴァランダー本人の言動や心理状態に関する書込みが多い上、事件の犯人像が盲点となっている事や関連事件の勃発などが重なって、本線の事件捜査という点では掘り下げが浅いという感が否めなかったが。 ヴァランダーが感じる社会不安はスウェーデンの安定化に関する作者自身の不安そのものであろう。北欧というと、福祉が充実した豊かで安定した国というイメージが強いが、現代を予見したかの様な作者のトピックスの採り上げ方には感心した。私見だが、作者はミステリではなく通常の文学作家としてもやって行けたのではないか。そう思わせる力作である。 | ||||
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刑事ヴァランダーシリーズはkindle化された後期のものから読んでいるが、初期のものもkindle化されてきたようでうれしい。 著者マンケルは残念ながら近年亡くなったが、社会問題に真摯に向き合う読み応えのある推理小説をたくさん書いている。 この「殺人者の顔」では移民問題が取り上げられているが、近年のEU諸国の直面する移民問題を先取りした感があり、テーマが全く色褪せていない。 また、妻との離婚や親子問題といった私生活上の悩みをかかえながら捜査に携わる刑事という設定も近年は珍しくないが、その先駆け的なシリーズといえるのではないか。 現代のような携帯電話やEメールを利用したリアルタイムの連絡や街中に設置された防犯カメラの利用といったハイテク捜査手法はないが、昔ながらの地道な捜査の苦労と基本に徹する着実さにかえってレトロな味わいがある。 北欧の荒涼とした風土やバルト海の寒々とした海岸風景が空気感を持って描かれているのも、このシリーズの魅力といえる。 なお、柳沢由美子氏の翻訳はとても読みやすくて優れている。 引き続きシリーズのkindle化を進めてほしい。また、未翻訳のものの刊行も期待したい。 | ||||
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知人に北欧小説をオススメされてまずはシリーズの第1作から。 以前から感じていたことだが、北欧の空気感は日本の冬の感じに似ている。 そのためか、読みながらイメージが湧きやすかった。 主人公のヴァランダーは、仕事中もプライベートのことで頭を悩まし、さらには罪まで犯してしまうトンデモっぷり。 読んでいて飽きなかった。 事件の核心については、好き嫌いが分かれるかもしれない。 また、作中で知ったのだが、スウェーデンでは許可がおりるまでは警官は銃の所持が禁止されているらしい。 総じて楽しく読めたので、次も読んでみようと思う。 | ||||
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迫力あるわ。 これは作者の能力にも依るが、、、 訳者の素晴らしさにもあるな。 | ||||
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これから読むのだが、 北京からきた男、を読んで感心したので、このseriesを読む!! フロスト シリーズもたいへん、結構な内容でした!! | ||||
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雪の予感がする早朝、小さな村から異変を告げる急報が入った。駆けつけた刑事を待っていたのは、凄惨な光景だった。無惨な傷を負って男は死亡、虫の息だった女も「外国の」と言い残して息をひきとる。地方の片隅で静かに暮らしていた老夫婦を、誰がかくも残虐に殺したのか?イースタ署の面々が必死の捜査を開始する。スウェーデン警察小説に新たな歴史を刻む名シリーズ開幕。 | ||||
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バツイチ生活破たん気味、中年太りヴァランダー刑事。でもデカとしての勘はするどい。 現実逃避をいつもどこかで考えつつ、過酷な現実を目いっぱい生きてるやるせない感じに共感できる。 「フロスト」を進めたときにおもしろいと言ってた、ミステリィーの好きな友人に 進めたら、きっと、こっちの方がおもしろいよって言ってくれたかも…。 かれはもう天国に行ってしまったけど。 | ||||
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スウェーデンの警察小説。25日に読み終わりました。空が湿って暗い日、そしてイギリスのEU離脱が決まって、これからどうなるのだろうと世界や株価が騒いだ日です。離脱派の主張の中に移民の問題がありました。この小説も残されたダイイングメッセージが「外国の…」。主人公の刑事ヴァランダーも人種差別はよくないことだと知りながら、移民に関わる犯に理想論だけでは立ち向かえないことを感じています。『いま自分がいるのは新しい世界なのだ。警官としての自分は、もっと古い世界に生きている。』 | ||||
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出版社のコピーに、「スウェーデン警察小説に新たな歴史を刻む」とある。 あながち誇張でもない。欧州で最も民度の高い国の一つスウェーデンで、 刑事クルト・ヴェランダー・シリーズは驚異的な売れ行きを見せた。 本書はその第一作。 何が人をひきつけたのだろう。人はもはやかっての現実離れした不死身の スーパー・ヒーローや、凝った殺人トリックという「作り物」にあきたらなくなった のだと思う。 主人公ヴェランダーは中年男。減量もうまくゆかず容貌はさえない。 妻や娘は家を出てゆき、痴呆が始まった老父を抱えている。複雑化する社会、 凶悪化する犯罪に対処するには自分より新しい世代の警察官が求められている んではないかと感じている。読者はそこに我々とさほど違いのない等身大の 警察官を見、共感を覚えるのである。 小説はまた興をそがない程度に、豊かな高福祉国家スウェーデンの負の側面-- 老人問題、移民に対する排外主義の高まりなどを記述している。本シリーズが 1990年代のスエーデン社会をもっともよく描写した小説と評されるゆえんである。 翻訳もよくできていて一日で読み切ってしまった。普通なら縁遠い スエーデン警察小説の名作を身近に読むことが出来るのは 有難いことである。 | ||||
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本書の舞台はスウェーデンの首都ストックホルムではなく、スウェーデン南部のスコーネ地方の、人工が一万にも満たない田舎町イースタです。訳者のあとがきによれば、イースタは南部でもっとも大きい三十万人都市のマルメから電車で一時間。しかも一日数本しか電車が通らないという、文字どおりの田舎町です。 作者がこんな小さな田舎町を舞台に選んだのには、理由があります。イースタはスコーネ地方南端の小さな田舎町ですが、バルト海に面した港町です。そして、バルト海の向こう側には、ドイツ(旧東ドイツの部分)、ポーランド、エストニア、リトアニア、ラトヴィアがあります。つまり、イースタはこれらの国々から亡命者や経済難民がやって来る、まさにスウェーデン南部の海の玄関なのです。 老夫婦殺害の凄惨な殺人現場で、虫の息だった妻が「外国の」と言い残して息をひきとるところから物語は始まりますが、本書には犯人捜しといった推理小説や警察小説としての面白さだけでなく、訳者のあとがきによれば、今日のスウェーデンの人口の約五分の一が移民、または親が外国生まれ、あるいはスウェーデンに帰化した外国人だそうですが、このような現代のスウェーデン社会が抱える問題を描写した小説としても興味深いと思います。 また訳者の方は、今回の舞台となったイースタまで車で三十分のところに自宅があるとのことで土地勘があり、物語の舞台をよく知っていることからも、親しみを持たれて、とても楽しんで訳されているように感じました。 | ||||
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もう40年程前のことになるが、スェーデンのマイ・シューバル、ペール・バリューのマルティン・ベックシリーズを読み漁った記憶がある。主役の刑事マルティン・ベックの重厚さ、ストーリ ー展開の面白さ、そして何よりも当時のスェーデンの国が抱える様々な社会問題を常にテーマにしており、シリーズは一気に読み終えた。今回のヘニング・マンケルも 訳者が文末で参照に挙げているように、そのマルティン・ベックシリーズと雰囲気を同じくする作品だと感じる。90年代初めのスェーデンを舞台にした作品だが、社会 問題としてスェーデンに流入する移民問題が事件の背景として取り上げられている。犯罪者あるいはその予備軍的な移民もどんどん流入していることを触れ ながら、一方、それに対してあまりにも過激に反応する一部極右的な人間たちが起こす犯罪もこの作品で描かれる。ただ、マルティン・ベックシリーズが書かれて 20年程経って、時代の流れも変わったのか、主人公の刑事クルト・ヴァランダーは優秀な刑事ではあるが、決してスーパーな人間ではない。妻に逃げられた刑事と いうここ最近の刑事ものでは一種ステレオタイプ化したキャラクターではあるが、その後も、寂しさからくるのか惚れっぽくて失敗したり、飲酒運転で危うく刑事生命 を台無しにしそうになったり。まあ、それがある意味、この時代では魅力なんだろうが、マルティン・ベックシリーズを味わった世代とすれば、主人公の軽さにやや違 和感を感じたというのが本音ではある。 | ||||
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