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UFO大通り
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UFO大通りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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「UFO大通り」と「傘を折る女」の2作。 話の結末はなんだか似通っていたけれど、大がかりになりすぎている作品が続く中だったので、楽しめる作品だった。 突っ込みどころもあるけれど、読んでみる価値はあり! | ||||
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UFO大通り・・・UFOの起こした密室事件?という胸ときめくプロットだが、オチが弱すぎる。 傘を折る女・・・なぜ女は雨のなか傘を折ったのかの推理のくだりは実に楽しいが、その前後の事件がつまらないし推理不能。ドラマになったり漫画になったりしてますが、個人的には駄作。 | ||||
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たとえ田村正和にやらせると言われても、映像化させませんて言ってた。 でもすぐその後に『古畑』がはじまっちゃったので、実現しなかったけど、 島田荘司の単行本の後書きに書いてあった。テレビ局から打診があったらしい。 『吉敷シリーズ』はやってもいいとも書いてあった。そのくらい、御手洗には思い入れがあったのだね。 『傘を折る女』は玉木宏が御手洗やったんでびっくりした。もっと番宣すればよかったのに知らない人多かったと思う。 まあ、『傘を折る女』は2時間ドラマにむくかは疑問だよ。 御手洗シリーズはシリーズで映像化しようなんて無理かもね。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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事件を作るのに偶然に頼りすぎているが、最近読んだ中じゃまあ悪くないほう たださすがに認識力の低下した老人を使ってミステリを作るというのはどうかと テンプレ的な威圧的警官はもはやギャグの領域 もはやお約束になっている偶然展開を許せる人にはお勧めの作品 | ||||
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本書収録の2作品ともに、いかにも島荘という感じである。 奇妙なこと、奇妙な行動の理由が明らかにされる快感は、まさに本格ミステリの醍醐味だ。 たしかに少々古くささを感じるかもしれない。 しかし、それがテッパンというものだ。スタンダードとはそういうものだ。 ハッタリのかけ方もミエミエだけど、それだってかつての新本格作品みたいで、微笑ましい。 ただし、両作とも、仕掛けはわりとすぐに読めてしまう。 「UFO〜」なんて、矢追純一氏じゃないんだから、実在するわけがないと思えば、あれはバレバレでしょ。 でも、そこがまた島荘らしくていい。 ちょっと薄味だから中編にしたんだろうけど。 まあ、大傑作というわけじゃないんで、評価は少し低いけど、同時期に刊行された「帝都〜」や「溺れる〜」よりは、読んでいて面白かった。 ミステリに徹した分、深刻度合いが低かったためかもしれない。 | ||||
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文庫開いて、文字の大きさに驚いた。いつの間に講談社文庫こんな事に。でも表紙デザインはかっこ良くなった。 相変わらずの御手洗、楽しかったですよ。特に「傘を折る女」は好きでした。一人称部分は、感情移入してぐったり疲れたし、そこはかとなく滲み出る女の「変」さが良かった。 「島田荘司の大傑作!」とか「人生で読んでおくべき本!」とかまでは言えないけど、(本格ミステリには詳しくないので…) 私はこの作品、充分満足してます。 | ||||
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久し振りに島田作品を読みました。 UFO大通りと傘をさす女の二作が収録されています。 UFO大通りは島田作品っぽいキテレツな状況で起こる事件。 被害者宅付近で「宇宙人を見た。UFOも見た。」というおばあさんの証言があり それが事件とどう関係するのか。 殺害された痕跡も無い。んじゃーどうやって殺されちゃったの? って感じです。 傘をさす女は暴風雨の中、傘を壊す女が目撃され 「雨の中、わざわざ車に轢かせて傘を折る女がいた。 どういう意図なんだろう」という話から御手洗の推理が始まる。 中編なので、偶然の要素もあるけどそれでも納得するような仕上がりでした。 私は結構楽しめた一冊でした。 新しい御手洗作品を読めたってのが嬉しいからかも。 作風が変わってからは私の中で島田作品の位置は全く変わってしまい 彼の進む道を小説を読むという行為では応援できなくなっていました。 だからこそまた御手洗を目の当たりにして ノスタルジックな、昔の友達に会ったような嬉しさがあり 評価が甘くなっちゃったかも・・。 でも楽しめたことには変わりないです。 | ||||
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単行本は2006年8月31日リリース。オリジナルは、短編ミステリーの天才だった故鮎川哲也に捧げられている。 2006年島田荘司は大量に作品を発表した。『帝都衛星軌道』と『溺れる人魚』がリリースされているが、驚くべき事に『犬坊里美の冒険』というシリーズも開始、里美はついに司法修習生になった。龍臥亭の頃の登場から成長する島田文学の典型みたいな彼女である。それ以外にも季刊島田荘司04に掲載されていた『最後の一球』もリリースされた。 さて本作だが横浜時代のミタライ&石岡君が大活躍するファンはたまらない作品だ。プロットが格別でいかにも島田荘司らしい作品に仕上がっている。僕は特に『傘を折る女』の組み立てに唸ってしまった。白いワンピースを着て、雨の中を傘をさして歩いていた女が突然傘を閉じ、車にひかせるようにし向けた。かくて傘は轢かれ骨は曲がった。何故女はそんなことをしたのか。というおそるべきそんなのないだろシチュエーションからミタライの論理的構築がスタートする。実に見事。 島田作品の登場人物はみんな熱い血が通っているのが感じられる。『警察官は日本の免疫です』というミタライの台詞が不思議なくらい心に渦巻いた。 | ||||
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どっちも結構地味なミステリーかな。まあ中篇らしいといえばそうなのだが。 どっちかというと表題作よりも「傘を折る女」のほうがおもろかった。傘を折るという行為のせいで御手洗に暴かれ、折れた傘のせいで人生をダメにしてしまった、、そんな女たちの哀れな姿が心に残る。表題作のほうは、肝心のUFOの正体がなんだか拍子抜けするレベルのものでショボい。もっとなんとかならんかったのかなー。 | ||||
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発売して、すぐによみました。 奇抜な現象を軸にどんどん読者を物語にひきこんでいく 手法は、とても島田作品らしいのですが、 読後感として、「なんとなく薄い」と感じました。 (ページ数はとても分厚いですが。) ミステリーとしてみた場合、品質は売り物として成り立つレベルのものとなっている。 ですが、「占星術殺人事件」や「最後のディナー」「異邦の騎士」等の過去の名作を読んでいる読者からすると、何かものたりなさを感じます。 新機軸あるいは、現在形での御手洗/石岡コンビがよみたい、ってのが原因かもしれませんね。 なので、星は3つです。 | ||||
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ここのところ御手洗シリーズは、過去物の中篇ばかりで、「摩天楼の怪人」以降、近年の長編が、無いのが残念です。御手洗さんが、ニューヨーク、石岡君が、横浜では、2人の絡む事件は難しいのでしょうが、ファンとしては、現在進行形の背景で作品を読みたいという欲張りな面があるわけで、犬坊 里美ちゃんは単独のシリーズになりそうだし・・・。 「UFO大通り」密室で発見された死体は、フルフェイスのヘルメットをかぶりマフラー、手袋着用、しかもその部屋は様子は、天井から、何百本のガムテープがぶら下がっていた。 近状お婆さんは、空飛ぶ円盤が家の前を通り、宇宙人の戦争を見たと証言する。 「傘を折る女」あるラジオ放送で紹介された奇妙な目撃談。土砂降りの雨の夜、女が差していた傘を車道に放置し、車に引かせ戻っていく。はたして彼女の目的は・・・。 こういう奇想な条件での謎解きは、流石に島田さんならではです。 | ||||
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小学生の頃からご拝読させて戴いている身としては大変ほのぼのと読める御手洗モノ中編2作でした。近年の大がかりなトリックとは違い、小さな「謎」に対する論理的帰結から解決へとつながっていきます。タイトル通り娯楽作品として読めるし、本格ミステリの要素も十分。『傘を折る女』ではリアルな犯罪者の心理描写やスプラッタな部分が島田荘司らしく楽しめます。肩の力を抜いて読まれるなら面白い作品だと思います。ただ、ファンとして期待する衝撃度を差し引いて評価させて頂きました。 | ||||
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『UFO大通り』と『傘を折る女』の 中篇2編からなっています。 どちらも同じようなアナフィラキシーが鍵になっているのが 確かに気になるといえば気にはなりますが、 まぁ、それを差し引いても、物語自体は面白かったです。 ちょっと設定や行動がありえないだろう?ってなところもあるにはありますけどね。 『傘を折る女』の雪子の取った行動は分からなくもない。 彼女の思って言うことも分からなくはない。 だから最後が切なかったですね。 あ、『UFO大通り』に登場する刑事が本当に嫌で、ムカムカしながら 読んでました。 最後の御手洗の一言にちょっとだけ胸がスカッとしましたね。 | ||||
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もしあなたがホームズを、エラリー・クイーンなどと比べ、伏線などにおいて不十分だからミステリとして一段劣るという評価を疑いなく下すなら、自然この作品への評価も下がる筈だ。本作品は、新本格というヴァン・ダインスクールから外れた作法により構成された本格ミステリーだからだ。ファンから観れば、確かに既視感をさそうところはある。しかし20年以上のベテランなのだからそれは当然。島田にとってこの手法とテーマは骨絡みなのだ。なぜか初期作品を過剰に誉め讃える往年のファンは、後期の仕事を認めようとしない。この“日本人”の謎にあなたも向き合ってほしい。それは本格の未来にとってきっとよい結果をもたらす筈だ。 | ||||
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もうこの人には素晴らしい本は書けないのでしょう。興味があることを無理やり推理小説に押し込もうとするよりも、売れないかもしれないけどノンフィクションで出版してほしい。そうすれば、著者も好きなことが書けるし、読者も無駄な期待とお金を使わなくても良い。 | ||||
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コリン・ウィルソンじゃないけど、「名探偵の時代は過ぎ去って、組織捜査の時代になった」ことを感じました。 問題点は3つあって、一つは2編とも中核のアイデアが同じで、使い回し。 これは「執事が犯人のミステリ」を続けて読まされたようでうんざりする。 第2に、CSI:科学捜査班を視聴した現代の読者には、ストーリー展開と物証の扱いがとろくていらいらする。日本ともグリッソムとキャサリンなら何が現場で起きたのかあっさりと証明して、犯人にたどり着いていたと思う。 第3に、不可思議状況を作るためにストーリーがわざと過ぎる。 蛇足だが二作目に御手洗が「僕は占い師じゃありません」と言う台詞が出てくるが、「お前はたしか占星術師だったよな」と突っ込んでしまった。 | ||||
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1981年」、1993年とまだ御手洗さんが石岡くんと横浜に住んでいた頃に起きた、二つの事件を収録している。 もっとノスタルジックな懐かしさを喚起されるかと思いきや、 どうもあっさりとした印象で話が終わってしまって、全体的に話も地味で物足りなさを感じる。 ほんの少しの手がかりから、思いも寄らぬストーリーを描き出す御手洗さんの思考の気持ちよさや 愚鈍な刑事(「UFO大通りでヤクザ風の刑事が登場する)をやりこめる痛快さはあるのだが、 それも御手洗ものではよく読む展開を因襲しているなあ、という感じ。 住宅街に現れるUFOの神秘性や、雨の中、道路で傘を車に轢かせようとする女性の不可思議さというものがあまり伝わってこず、残念に思った。 そして最大に残念に感じたのは、「UFO大通り」の猪神刑事にしろ、「傘をさす女」に登場する祖父江宣子にしろ、 人物描写が極端に単純化されており、その扱いがあまりにも乱暴に過ぎると感じられた点だ。 特に刑事は、彼の一人称で文章が始まるだけに、その思考と行動との乖離が余計に気になった。 この文章で読まれるような事実認識をこの刑事がしているなら、こういった行動にはいたらないであろうと思われた。地の文章でしているような事実認識が彼の思考ならば、こんな乱暴な言動はしないだろうと思ったのだった。 こうも長く愛され続けているシリーズだと、自然読者の目は厳しくなる。 自戒はしているが、やはり島田荘司ならもっと、という期待してしまうのも愛読者ゆえとご容赦いただきたい。 | ||||
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まったく感心できなかった。トリックが、あまりに偶然に頼りすぎている。 しかも、収録された2作品が両方とも似たような系統。うんざりというか、がっかり。本格のボスがこんなものを書いていたら、名が廃る。 御手洗ものも、十数年前の話を掘り起こした形で話をつくっていくのは、いい加減無理があるように思う。 中途半端に古臭く、感情移入ができなくなってきている。このままでは一部の熱狂的なファンに支えられるだけに成り果ててしまいそうな、嫌な予感すらしてしまった。 | ||||
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