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(短編集)
溺れる人魚
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溺れる人魚の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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島田様は 話がうまい。ミステリーとしては ちょっと … と思う場が多々ふるが 話は面白い。 | ||||
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御手洗シリーズの短編集だが、全て人魚をモチーフにしたエピソードが綴られるのが特色である。 世界各地が舞台となり、本格ミステリーとしてはトリックは突出したものではないが、相変わらずストーリーとしての魅力が高い。 読み応えのある御手洗異色短編集だ。 | ||||
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人魚をテーマに世界を股にかけた短編集となっています。 世界を舞台にしてからの御手洗潔は殺人事件を扱う探偵ではなく、人体に起きる不思議な現象を読み解く科学者として活躍するようになり、この短編集でもドイツやロシアに行って人体にまつわる謎を解決してます。 御手洗潔のシリーズはそこで単なる旅行で終わらずにその土地にまつわる歴史を織り交ぜ、謎が生まれた経緯を単なる奇想天外な現象に終わらせません。 最後の話は前作、龍臥亭幻想で大きな転換期を迎えた石岡さんの再生の話でもあり、石岡さんの本のファンの人の絶望からの再生の話でもあります。謎はありませんがやはり人魚が絡んでもきます。個人的にはこの話が一番気に入ってます。 ちょっといろんな事でイライラしている時に読むと、ふっと気持ちを和らげてくるような話です。 | ||||
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この度はお世話になりました。 これをご縁にまたよろしくお願いいたします | ||||
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欧州の歴史的都市にまつわるミステリー中編3作と、とある女性の過酷な運命をたどる短編1作とを編んだもの。著者の自作解説もある。 内容的には、どれもなかなかヘヴィーな話である。1作目の表題作では、いわゆる推理小説的な謎が提示されるが、しかし話の主題は、どちらかというとその動機と言うか背景を構成するストーリである。2作目、3作目にいたっては、そのような謎すら提示されない。謎は提示されるものの、それはいわゆる推理小説の謎ではないのだ。そしていずれの作品でも、最終的に明らかになってくる「真実」は、色々と歴史的な事情はあるとはいえ、なんともひどい話、やりきれない話、なのである。 というわけで、本格推理小説や通俗的ミステリなどを期待して本作を読むと、かなり期待はずれとなるだろう。しかし、本作の提示している人間の行為に対する問題意識(ネタばれになりそうであいまい表現ですが…)は、人間として、歴史の一ページに忘れ去ってはならないのである。 | ||||
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作者の筆力を読む短編群ではないし、ミステリーとしてもちょっとユルい気はするが、歴史や医学などに関する、ペダンティックな読後感を楽しむ一冊としては、最高だと思う。 | ||||
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表題作が面白そうなので買ってしまったが、期待はずれだった。まず本の帯に書いてあった うたい文句が間違っている。表題作に御手洗は全く出てこないし、解決するのは(実際には推理するだけだが)外国人の友人である。それと「同時」という言葉にもひっかかるんだなぁ。 「人魚兵器」・「耳の光る児」は戦時中のドイツの生体実験やロシアの遺伝子組み換えとかに 関する物語で、初期の本格ミステリーとは全く別物で少々退屈させられました。 最後の「海と毒薬」は横浜が舞台の一人の女性の物語ですが「異邦の騎士」を読んでいない 小生にとっては、いまいちピンときませんでした。 | ||||
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オリジナルは2006年7月3日リリース。『溺れる人魚』・『人魚兵器』・『耳の光る児』・『海と毒薬』からなる短編集。表題作のみ書き下ろし。 最初の3つの短編は、最新長編『帝都衛星軌道』でも感じた傲慢なる医業・医業を超えているものへの強い怒り、つまり医業・死刑・法律といったものに真っ正面から対峙する『今』の島田氏を感じる作品だ。それに対して最後の1編、『海と毒薬』だけは捨て去った『昔』のミタライと石岡君のいた島田ワールドである。横浜の風景の今を点描しながら綴られる短編に締め付けられるような懐かしさを感じながら、それらを捨て去ってでも表現したい強いものを感じる。捨て去った昔と立ち向かう今がクロスする、そんな感覚に襲われる希有な短編集である。 ぼくはそのどちらの島田氏も大好きである。 | ||||
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現代本格のオピニオンリーダーであるところの島田荘司さんは2006年、本格回帰(で良いのかな)宣言をし、矢継ぎ早に作品を刊行なさいました。 その中の一つがこちら。 島田さんの近作を通読している読者にとっては、或る意味馴染みのあるテーマが展開され、カウンターを喰らうには至らないかも知れません。「21世紀本格」の精神、でしょうか。 ですが、2006年の一連の作品群中でも、その叙情性、美しさに於いてはこの短編集が出色、という感想を私は持ちました。悲劇を扱っていても、そこに詩があるんです。素敵な読後感。 「21世紀本格」に初めて触れる方にもお薦めです。 | ||||
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現代本格のオピニオンリーダーであるところの島田荘司さんは2006年、本格回帰(で良いのかな)宣言をし、矢継ぎ早に作品を刊行なさいました。 その中の一つがこちら。 島田さんの近作を通読している読者にとっては、或る意味馴染みのあるテーマが展開され、カウンターを喰らうには至らないかも知れません。「21世紀本格」の精神、でしょうか。 ですが、2006年の一連の作品群中でも、その叙情性、美しさに於いてはこの短編集が出色、という感想を私は持ちました。悲劇を扱っていても、そこに詩があるんです。素敵な読後感。 「21世紀本格」に初めて触れる方にもお薦めです。 | ||||
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4編の短編集。 『溺れる人魚』・・・離れた場所であったにもかかわらず、同じ時間に同じ拳銃が使われた殺人の謎。 『人魚兵器』・・・ナチスドイツのおぞましい人造兵器。 『耳の光る児』・・・異なる場所で生まれた4人の子供の耳が光る。 『海と毒薬』・・・石岡君に届いた、ある女性からの手紙によって喚起され封印された過去をめぐる話。(ファンの人で無いと?だろうな) | ||||
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はてさて、管理人お気に入りの「島田荘司」さんの最新作です。 昨日、いきつけの吉祥寺の本屋さんにいって 「ぉぉぉ。新刊じゃああああ」と おもってまよわず買いました。 今日の午前中で読みきりましたヨ。 3篇の中篇と1篇の短編からなる本作ですが、 テーマは「人魚姫」♪ 島田荘司氏はもともとは本格ミステリーの旗手として 偉業を達した方です。 最近は、作品に深みが非常にでているというか、、 いいですね。 本格トリックとしてはどうか? という意見をもたれる方もいらっしゃるかもしれませんが 最近の数作では、犯罪(あるいはミステリー)に至る背景が以前にもましてスケールアップし ミステリーをとらえる読者の視点を変えさせられます。 遺伝子工学などの工学的な切り口もおもしろく、 理系の人間(末席)としては、単純にこういう切り口はきらいではないです。 あいかわらずの良作♪ | ||||
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2006年7月3日リリース。『溺れる人魚』・『人魚兵器』・『耳の光る児』・『海と毒薬』からなる最新短編集。表題作のみ書き下ろし。 最初の3つの短編は、最新長編『帝都衛星軌道』でも感じた傲慢なる医業・医業を超えているものへの強い怒り、つまり医業・死刑・法律といったものに真っ正面から対峙する『今』の島田氏を感じる作品だ。それに対して最後の1編、『海と毒薬』だけは捨て去った『昔』のミタライと石岡君のいた島田ワールドである。横浜の風景の今を点描しながら綴られる短編に締め付けられるような懐かしさを感じながら、それらを捨て去ってでも表現したい強いものを感じる。捨て去った昔と立ち向かう今がクロスする、そんな感覚に襲われる希有な短編集である。僕はそのどちらの島田氏も大好きである。 | ||||
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