リベルタスの寓話
評判
リベルタスの寓話の評価:
2.70/5点 レビュー 27件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1〜12 1/1ページ
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リベルタスの寓話の評価:
2.70/5点 レビュー 27件。 C ランク
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両方ミタライものなのだが、この段階でミタライはスウェーデンにいて、『遠隔』で事件を解決していく。
そしてこの作品も、島田荘司の基本である、
・まず、ありえないくらいの奇想がある
・その奇想をいくつかの別の奇想が加わり、より深い奇想になる
・それを最後には論理的に帰結させてしまう
が、ほぼ完全なカタチで構築されている。それも、今までの作品で最も難易度が高い、というかこれはいくらなんでも解けないだろう、と思うくらいにガチガチの奇想からスタートしている。チャプタ毎の構成もとても上手くて、唸ってしまう。
どちらも事件の発端は、クロアチア周辺だ(『クロアチア人の手』の事件自体は深川の芭蕉記念会館だが)。その歴史的背景と民族闘争の描き方が秀逸である。そして、この2篇がシンクロしている感じがする。
そういった要素に、医学的要素、そしてなんとRPGの要素、仮想通貨まで絡んでくる。もう驚いてしまう。そして、いつものように奇想は紐解かれ、論理的に帰結する。島田荘司のような大家が、こんなに斬新な世界をどんどんと自作に取り込んでいく姿に感銘すら覚える。
とても斬新な作品集で、ミステリー愛好者なら絶対に読み逃してはならない一冊だと思う。