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蜜蜂と遠雷
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蜜蜂と遠雷の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全736件 721~736 37/37ページ
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さすが直木賞受賞作、おもしろくて一気に読んでしまいました。登場人物が本当に魅力的。彼らの今後を知れないのが、残念でなりません。読んでいるときは、誰が優勝できなくても後味悪いな〜と思っていたのですが、なんだかスッキリと読み終えることができました。 | ||||
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当たり前ですが、本からは一切t音は聴こえてきませんが、 この本は文章を読んでるだけでホールにいるような臨場感と ピアノの音色が聴こえてくるような錯覚になります。 なかなかこのような本には出合いえないですね。 登場人物もユニークで好感持てます。 残念なのは、予選が進むにつれて、表現がしつこく感じるようになってしまったことですね。 ちょっと飽きちゃった感がありました。 それでもグイグイ引き込まれるような文脈で、素晴らしい作品でした。 | ||||
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読み始めてすぐに気づいた。「いつもポケットにショパン」と「ピアノの森」と「のだめカンタービレ」のおいしいところだけ集めて丸めて叩いて伸ばした感じ。出てくる人物ひとりひとりが昔の少女漫画より魅力的じゃないです。というわけで内容的にまず問題あり。 文章は、比喩も陳腐なものが多いし、ハッとさせられるところが皆無。こちらも魅力的だとは到底言えない。 正直これの何がいいかわかりません。クラシック音楽好きにはいまひとつもの足りないし、知らない人にはちんぷんかんぷんだろうし。 | ||||
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第二次戦までは一気に読んでしまいました。まるでマラソンでも観ているような気さえするから不思議。 ヒロインの亜夜の挫折と苦悩。そしてどこか天然のようなキャラクターも 魅力的ですが、得体の知れない程の天分を持つ風間塵の背景(養蜂家である父親とか)を もっと知りたかったです。風間塵を主人公にした小説を期待しちゃいます。 第三次戦からは、曲ごとのイメージ描写に飽きてしまう人もいるかもしれません。 youtubeで曲を聴きながら読むと飽きるということはありませんでした。 特にアフリカ幻想曲は素晴らしかったです。 クラッシックは好きだけど、それほどコアなファンではないという読者向けかもしれませんね。 エンタメ小説で音楽コンクールの臨場感を味わえて幸せでした。 但し文学的かというと、どうかな〜?漫画のような感じもします。 | ||||
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コンクールの話なのに、ほとんど何事もなく無事に演奏して、結果もまあ予想どおり 現実のコンクールの方が急病になったり、優勝候補者がまさかの一次予選敗退したりと、いろいろドラマがあります 風間塵君が本戦前日に蜂に右手を刺され演奏不能になり、今まで弾いたことのないラベルの左手のためのコンチェルトに挑戦するみたいな、ぶっ飛んだ展開があってほしいものです。小説なんですから | ||||
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冒頭から「世界とは、いつもなんという至上の音楽に満たされていたことだろう」といった陳腐なフレーズが次々と出てきてこれは耐えられない。「バッハを聴くと、いつも「宗教的」という言葉を思い浮かべる」(118p)に至っては、一時間くらい笑い転げられる。ストーリーは最近マンガではやりの競技ものみたいで、マンガのノベライズか、映画の原作用小説かと思ってしまう。プロ野球や大相撲幕内をフィクション小説で描くのは難しい。やはり現実との違いが気になるからだ。だがマンガや映画なら何とかこなせる。そこが小説の保守性なのだが、これはクラシックを知らない人には面白いかもしれないが、ある程度知っているとしらけてしまう。これなら実際のコンクールのドキュメントのほうが面白いからである。著者は長年取材したというが、もしかしたらもともとクラシックは聴かない人なんじゃないかと思った。 | ||||
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この本は劇薬だ。私は☆4の評価をつけたものの☆1の人たちの評価もよくわかる。カザマ・ジンではないがこの本のことを嫌悪し、憎悪し、拒絶するものもいるだろう。かくいう私も途中で何回も休憩をはさんだ。この本は一見ピアノを弾く、絶賛する、ピアノを弾く、絶賛するの繰り返し。つまらないと受け取る人がいるのも無理はない。また逆に私のようにこの本の得体のしれないエネルギーに中てられて何回も休憩をはさみつつも最後まで読まされた人も少なくないはずだ。昨今消費されるモノになりかけている本を解放できるかは私たち読者と作家にかかっているのだと言わんばかりの本だった。ただし私はこの作品が恩田陸の最高傑作とは思えない。やはり単調すぎるのは否めないなからだ。また審査結果にも納得はいっていない。1位の人間が作中でも絶賛されていたがいまいちそのカリスマ性がわからなかった。凄い凄いといわれるだけで2位3位と比べるとやはり魅力に欠けていたと思う。2位と1位の順位を入れ替えたほうが納得はいくのだが、みなさんはどう感じただろうか?まあ2位と3位の二人にとって順位というものは意味を成さないものだったとは思うのだが。 | ||||
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個人的事情を言えば、最近小難しい本ばかり読んでいて、今作品の文章の軽さに驚いたというのもあるが、 いまいち最後まで乗り切れず、没入できなかった。 また、亜夜の、現代の若者に似つかわしくないおばさん口調や、 日系四世とはいえ、「無国籍」なバックグラウンドを強調しているマサルの内面の描写があまりに日本人的思考に依っているのではないかという違和感が何箇所か目につく。 三次予選のマサルの演奏中の長ったらしい例え話は、とにかくつまらなかったので流し読み。 そのシーンに限らず、なんとなくツギハギに感じる場面がいくつかあり、勢いを削がれて読書への没入を阻まれてしまう。 十年前までは恩田陸の本を何作も読んでいたのだが、こんなのだったっけ? 自分の記憶力のなさが恨めしい…。 ともかく、「音楽を文章で表現すること」に力みすぎて空回りしてしまったように感じる。 ショパンコンクールを描いた漫画『ピアノの森』とつい較べてしまうのも許してほしい。 漫画なら受け入れられるぶっ飛んだ表現も、小説だとなかなかバランスが難しい。 なんだか酷評してしまったけど、全体を通して面白いのは確か。 さすが長年コンスタントに作品を発表し続けている売れっ子作家なだけある。 しかし、何年も受賞させずにきた審査員連中がやっとこさ選んだ作品がこれとはなあ、という気分である。 氏の作品にはもっと面白いのがあるだろう。 | ||||
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話の内容に没頭してあれよアレヨと読み進むと、あっという間にページが残り少なくなり、それぞれのピアノ演奏(この場合は文字表現)と同様に終わりが来ないで〜って思ってしまう。 ヤバイです。本当に、ヤバイです。笑 覚悟して読んで下さい。面白いです。最高に面白いです。 | ||||
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恩田陸さんは大好きな作家さんで、早く直木賞を取ってほしいと思っていた。これは間違いなく、彼女の最高傑作。彼女の心象描写が好きなのだが、コンテスタント、審査員、観客それぞれの心情を見事に表している。 私もクラシックが好きで、浜松ピアノコンクールにも足を運んだことがある。その場にいるかのような臨場感が味わえた。 残酷だからこそ美しい、苦しんだからこそ輝く、改めて音楽に対して思いました。 クラシックを舞台にした小説はたくさんありますが、間違いなくナンバーワン作品。 | ||||
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ピアノについての知識ほぼ皆無でもぐいぐい惹きこまれた。描写がとても良い。いい作品に出会えました。 | ||||
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読んでて夜のピクニックを思い出しました。誰かに出会って何かが変わる。自分の中で化学変化が起こる。 中盤で少々ドラマチック過ぎるかもと思いましたが、杞憂でした。派手なドラマではなく化学変化がテーマでした。 | ||||
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著者のデビュー作「六番目の小夜子」を読んだとき、「やられた」と思ったのを思い出します。同世代の感覚を共有している作家さんとして、長年いろいろ読ませてもらっています。いちばん好きなのは『光の帝国』。今作は、それに次ぐくらい好きな作品になりました。 音楽のことはさっぱりわからなくても、著者の描写力でぐいぐい引っ張られ、最後まで一気に読み終えました。コンクールの結果は予想外ではなかったけれど、その途中の登場人物たちの心情がまっすぐで純粋なので、いいものを読ませてもらったと感じました。読み手として一番感情移入できるのは、子持ち生活者として苦労しながら夢を追いかけている明石くんかな。それでも27歳って、若いのに…コンクールでは最年長なんですね。なかなか厳しい世界だなあと思いました。 読者を恩田ワールドへぐいっと引き込む力はさすがです。独白が多いのは気にならないけれど、著者の持つ言葉のリズムと合う、合わないで読者を選ぶかも。「春と修羅」のところでは、泣けました。 読書っていいなあと思わせてくれる一冊でした。 | ||||
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好物満載のフルコースを食べた直後にも拘わらず、また最初から同じ料理をじっくり味わいたくなる、そんな小説であった。 大好物の1つは“音楽”特に“ピアノ”である。この小説はピアノコンクールを舞台としている。 ピアノコンクールの話では昨年逝去された中村紘子女史の『チャイコフスキーコンクール』というエッセイの名著(1988年)がある。また中山七里の『さよならドビュッシー』もこのジャンルとなる。 これらに刺激されて一昨年10~11月に、5年に1回開催される世界最高峰のピアノコンテスト“ショパン国際コンクール”をYou-Tubeのliveで一次予選から本選まで追った記憶が蘇った。 一次、二次、三次、本選と篩い落としが行われるコンテストはまさにドラマで、どんなフィクションも敵わないと思っていたが、この小説はその迫真性に肉薄し、更に面白いストリー展開となっている。 ちなみにこの“ショパンコンクール”では韓国人ピアニストのチョ・ソンジンが優勝した。(同君はこの小説のモデルとなった『浜松ピアノコンクール』の覇者でもあった。) 日本人は各地区予選を勝ち抜いた12名が参加したが、唯一、小林愛美嬢が本選10名のファイナリストに入るも、残念ながら入賞(6位以内)には至らなかった。 小生は優等生的演奏のソンジン君よりもダイナミックにアーティキュレーションを付ける小林嬢の演奏が好きで、昨年は2回、彼女の演奏会に出かけたほどである。まるで追っかけである。 この小説の凄いところは、空中を浮遊し消えていく音楽を文章として紙面に定着倍増させ感情を揺さぶるところである。 対象となる音楽を聴きながら読むと更に興味が湧くこと必定であるが、流石のネット社会、小説に出てくる順に音楽を並べたサイトまで出現している。 この小説に最も近いピアニストは昨年9月、サントリーホールで聴いた“ユジャ・ワン(29歳の女流ピアニスト)”であった。“天馬空を行く”と表現される程の超ド級の演奏であった。 この小説のもう一つの楽しみは魅力的な人物の登場である。この点は原田マハによく似ている。 このような魅力的な登場人物を創れる“恩田 陸”をしばらく追いたくなった。 | ||||
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チョコレートコスモスから更に進化した恩田陸ワールドを堪能させていただきました。音とホールが、リアルに見えて来ます。 読みながら音楽を聴きたくなるのも必至です。 | ||||
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直木賞を取ったと聞いて、旅のお供に購入。 2泊3日の旅行には、ボリュームが大きいかなと思ったのだけれど、続きが読みたくて、旅先のホテルでも手に取ってしまった。 クラシック音楽が嫌いではないとはいえ、ピアノ曲はほとんど知らないけれど、読みながら頭の中で音楽が鳴り響くような描写。 登場人物はそれなりにいて、どの立場からの描写か、気づくと変わっている。その変わり目がわからないのだけど、それが不快ではないのは、複数の登場人物の共感が見えることと、どの登場人物も好きになれるからかもしれない。 青春小説の分野なのかと思うけれど、青すぎず、人生のいろんなことが詰まっている感じなのがちょうどよかった。 | ||||
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