■スポンサードリンク
蜜蜂と遠雷
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
蜜蜂と遠雷の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全736件 701~720 36/37ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ピアノコンクールを舞台に、様々な背景を持つ参加者達の視点で熱い戦いを描いている。 音楽の世界をどうやって文学にするか、どうすれば伝わるか、かなり難しいテーマに挑んだのは流石。何より文量が凄い。見ればわかるが、分厚い。 キャリアが長く、売れ続けている人が懸命に何かに挑んだ作品。 直木賞受賞も文句なし。 ただ、色々仕掛けた割に投げっぱなしになった箇所もあったり、描写が薄く、こいつ要らないのでは?というキャラもチラホラ。 削り切れなかったんだろうか。 天才三人も要らんから塵の内面、異常さの理由や、審査員たちが理解不能な才能に反発する様子、作品の鍵であるポイントをもっとしっかり書いて欲しかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
500ページ余りあるのに、読み始めると一気に加速していきますね! ピアノ・コンクールを題材にしていますが、味わい深い作品です。 さすが本屋大賞受賞作! 設定の妙ですね。実にすばらしい。 さてさて・・・読み切ってしまって、?となりましたが、こういう終わり方も新しいですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
紛れもなく恩田陸の作品のなかで傑作の部類に入るものであると感じた。 六番目の小夜子にはじまり、麦の海に沈む果実など、神がかった性質を持つ少年少女が出てくる青春小説を今まで多く著してきたと記憶しているが、今回も例外ではない。その点で恩田陸さが十分に楽しめる作品となっている。 風間塵という一人の天才的なピアニストを起爆剤として、それぞれの個性溢れた才能を開花させる少年少女たち、それを見守る大人たちの物語がそれぞれの視点から描かれてゆく。ただ全員が才能をもちあわせているので、一般の我々が共感できる部分は少ないのかもしれない。また、一回しかその人物の視点から語られないような人物もいて、え、これだけの登場?というような部分はある。それでもコンクールを通じて彼らの感情がいかに移ろいゆくかを描ききっているのは読み応えがある。 彼らの数年後の話も読んでみたい。続編でないかなあ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ピアノコンテストの予選から本線、選曲や演奏までを細やかに書いているのですが、イメージしやすい描写で読みやすかったです。 主人公やほかのコンテスタントの一人ひとりが魅力的で読んでいて引き込まれました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
言葉・語彙も洗練され上品。読む上でのストレスがない。 作中に出てくるピアノ楽曲をを都度聞いてみながら読み進めるとさらに良い。 登場人物のバランスが良く、皆魅力的、そして被らない役割。 恋愛事情も抑え気味なのが良い。あくまでコンテストが主軸。 数年後を舞台に続編も作れるはず。ドラマ・映画にも期待できます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1度目は 早く先が読みたくて一気に読んでしまいました。2度目は音楽を探して聴きながらゆっくり ゆっくり時間をかけて読みました。是非 音楽と合わせて読んでみてください。10倍楽しめると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
物語の大半がピアノコンクール会場内の描写で構成されています。こうした局地的な造りの小説に挑み、そしてそれを見事にまとめ上げた著者に、まずは拍手を送りたいと思います。 分厚い本を手に取り、自然に読み進めて行くと、もうページは残りわずか。 「エッ、これで終わっちゃうの?」という物足りなさを感じました。 率直な読後感は、「さらっとし過ぎ」「きれい過ぎる」という清楚な後味でした。読者である私自身が、もっとドロドロとした人間模様を期待していたせいかもしれませんが。 著書名についてですが、『蜜蜂と遠雷』は作中の風間少年をバックボーンにしたものと思われます。しかし、この少年が物語の主役かというと、そういう構図ではなく、かといって脇役ではもちろんなく、題名の是非に関しては言及が難しいです。しかし、読後感で述べたような「清楚な後味」に相応しいネーミングが作者の意図だったようにうかがえます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
長い本なので本のラストを100%として読み進める過程をパーセンテージで表現してみます。 はじめから50%までは瑞々しい文章で、非常に読みやすい。 そこから75%までは単調で飽き飽きする。ひたすら個人の音楽の感想で進んでいくだけ。 75%から85%までは、かすかな煌めきのようなものが散りばめられ この本の意味を見いだせるような展開になる。 のこりの15%で後半に入ってからのだらだらした展開を少し挽回して終わる。 長いです。途中、この長さは本当に必要なのか、と疑問を持ちました。 コンクールが長いのでまぁ必要なのでしょう。 ただ、日を追って全て書かなくても成り立つ気がしました。 連作短編集みたいな形で、コンクール出場者や審査をする登場人物たちの思いを順に進めた方が 面白くなりそうだなと思いました。 直木賞には相応しいかと言われると、何かの賞を受賞して初めて意味を成す本かな、と。 "優等生"な本なので、評価されて当然だとは思いますが 面白かったかと言われると「まぁ普通」と答えてしまいます。 連載期間が長かった作品ですが中盤を連載で読んでたら最後まで読まなかったと思います。 以下、内容に触れて感想を書きます。 カザマジンだけがリアルに感じない弾き手なのですが 他の人物はかなり丁寧にリアリティのある音楽家として書かれています。 カザマジンをギフト、起爆剤、として描きたいためにそうなったと思いますが ドレスの肩が邪魔になる、突然俯瞰で演奏している自分を見る感覚、など 楽器演奏でコンクールに出たことがある人ならわかると思います。 こんなにリアルに書けるんだ、と感心したほど。 なのにカザマ ジンの、人の湿度、楽団の譜面台の位置、まで解説できちゃうのは ファンタジーを通り越して、なんだか嘘くさいです。 コンクール出場経験なし、なのにホールで満席までお客さんが入った状況の音質や 楽団の床の下の補修後まで言い当てる辺りで一気に冷めました。 それまでは抽象的に才能を描いてるのに、そこだけリアルにしちゃう?って感じです。 ピアノ持ってないのにコンクールで通用するだけの曲数を仕上げてるあたりまでは これはフィクションなのだから、と、なんとか自分を納得させて読んでたのですが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
長いお話でしたが、先が気になり、いっきに読んでしまいました❗ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
こんな分厚いのにまったく飽きがなく読んでしまえた 風間塵が与える影響がスゴイ コンテスタンスの演奏が聴きたい | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
夢中で読んでしまいました。面白かったです。音楽(ピアノ)好きな人にはお薦めです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
音楽を聴く以上に音楽を聴いた気持ちになれた。表現の豊かさのある作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
帯の煽りの中に「ジンクス」の語を見出だした時の嫌な予感が当たってしまった。稚拙な本文に数ページで辟易し、断念。これはライトノベル風なのか、狙ってこの文章なのか。とにかく表現が下手すぎて、内容を味わう以前の問題作。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
演奏の描写が非常に丁寧で繊細。 文章から音が聞こえるというよりは、コンテスタントの曲へのイメージ・情景が鮮明に伝わってきて とても読むのが楽しかった。脳内でいろんな景色が再生された感じ。 登場人物の成長、開花、覚醒も見どころだった。 しかし、三次選考あたりからペースが非常にダウンし、事細かい心情描写がまどろっこしくなってきた。 全体的にというよりは長身王子様が思っている心情は、 説明が長いよ!君はよくもまー色々思ってるな!自惚れ具合はんぱないな!(個人的な感想です) 作者が長身王子に他のキャラクターよりお気に入りなのかな?と。 かなり厚い本ですが、絶対に最後のページを見てはいけない。 オチを先に聞いても平気なタイプの人でも、最後のページを見ると、読む楽しさは半減以上です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
コンクールにのぞむコンテスタントたちの不安や焦りなどの心情描写は共感できるものが有り、良かった。血のにじむような努力をしてもほとんどの人が報われず消えていく音楽業界の厳しさが登場人物を通して痛いほど伝わってきた。 しかし、話の内容に対して文章が長い。長すぎる!この本は500ページ程あるそうだが、読んでみると3分の2の文章量でも十分だったと思う。とにかく比喩表現が多くて、一曲一曲の解説も長く、正直くどいと感じた。 あと個人的には、登場人物の出てくる順番が残念だった。 小説や漫画には必ず主人公がいると思う。そして私の場合は、まずその物語の主人公を好きになり、世界に没頭していくというパターン。逆に言えば主人公が好きになれなかったら、読んでいてつまらないと感じてしまう。 この小説は、冒頭でジンという天才少年が出てくる。自宅にピアノが無いにもかかわらず、今は亡き巨匠に見込まれ、誰よりも耳が良く、審査員を驚嘆させる実力をもっている。ここまで読んだ時点で、私の中ではミステリアスなジンという男の子が主人公になってしまった。 だけど、実際にこの本の主人公はアヤという少女のほうだった。(厳密には複数の登場人物が主人公といえるかもしれないが、アヤに関する文章量は他の人物と比べて明らかに多いため、彼女が一番の主人公なのだなと感じた。)ジンのあとに出てきた彼女は私にとって経歴も性格も、何も惹かれるものがなかった。 しかし読みすすめるに連れ、ジンはまるで彼女の踏み台のような扱いになっていく。しかも終盤では彼女だけが大幅に成長し、良い演奏をして観客のド肝を抜くという展開。何これ。私はジンの活躍が読みたかったのに…。 おかげで最後まで不快感を耐えながら読むことになった。 ジンが他者の能力を引き出すキーマンだということには途中で気づいたが、それならば一番最初にちらっとでもいいから主人公だとわかるようにアヤを出すか、もっとアヤというキャラクターを魅力的に描くべきだったのでは。ある意味踏み台ともいえるジンのほうが輝いていて、主人公であるアヤのことが最後まで好きになれなかったことが非常に残念だった。 小説と漫画を比べるのは失礼かもしれないが、私だったら友人には「ピアノの森」のほうをすすめたい。話の内容は似ていても、あちらのほうが主人公に絶対的なスター性があり、読んでいて気持ちいいし感動できると思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この小説でいちばんいいのは題名。かっこいい。 内容は、よくある天然の天才少年ものです。 まあまあ楽しめましたが、権威ある文学賞をとったということで期待が大きかったからか、こんなもんかと肩すかしでした。 ピアノコンクールと違って、国内の文学賞は日本語の小説だけを対象にしているのでしょうか。 いい悪いは別として、この小説を外国語に翻訳しても外国では評価されないような気がします。 音楽の世界以上に、日本の文学?の世界はガラパゴスなのかもしれないなあなどと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者渾身の表現の数々の凄みに圧倒されながら、音楽が『見える』という感動に浸れる作品でした。少しピアノをかじっていたので専門用語にも多少の馴染みがあったのですが、音楽をやっていない人でも文学表現を堪能できる(とおもう)構成が圧巻でした。読めて良かった! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
恩田陸は昔から大好きだけど当たりハズレが大きい。 物語の導入部は面白くワクワクしながら読み進めるのにラストでガッカリというパターンが多くて ここ最近はご無沙汰でした。 本書は直木賞受賞作ということでキンドルで購入しました。 音楽の知識はゼロ。ましてやクラシックなんて音楽の授業で聴いたきり。 それでも十分楽しめました。 ピアノコンクールに限らずバイオリンでもバレエでも世の中に数多あるコンテストの世界を垣間見ることが出来ました。 ただ長いです。 それでも最後まで飽きさせずに読ませる力を持ってる作家さんだと再確認しました。 ちなみに私が好きな作品は夜のピクニックとドミノです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読後CDを聴いた。 残念ながら演奏は塵ではない。 ただ作曲家の思いは伝わる。 サティ「あなたがほしい」 突然、パリのカフェに佇む。 そこに甘く切ない青年がいる。 木の香りは彼を包み込んでいる。 ドビュッシー「喜びの島」 鳥がさえずった。 また、さえずる。 風と共に乙女が走ってくる。 「鳥は世界に1羽としても歌うでしょ」 塵の声が聞こえてきた。 「音楽をね、世界に連れ出すって....」 自然に音楽を帰すってこと?! コンテスタントだけじゃない。 読者も触発される。 音楽で時空間を超えるのは、初めてだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
音楽をここまで言葉で表現できるのはすごいことだと思いました。しばらくは良い音楽を聴いた後みたいに、この作品の余韻に浸りたい気分です。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!