■スポンサードリンク
蜜蜂と遠雷
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
蜜蜂と遠雷の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全736件 681~700 35/37ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
直木賞受賞に続き、本屋大賞も受賞し史上初のW受賞となった作品です。 ものすごく引き込まれました、奥田陸さんの書く文章は本当に美しいと感じます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もう誰も読んでないんだろう。前は講談社だったので今回幻冬舎で、とかそんな感じなのか。まぁ馬の調教師が万馬券を的中させられるわけじゃあないしね。読書家と言っても教養があるわけでなし。本屋さんと言っても、ただの活字中毒、文字の大食いファイターに過ぎない場合もあるしね。もう本の読みすぎで何が面白くて何がつまらないのか、分からなくなってるのかもね。文学のゲシュタルト崩壊。 それと、もう今時ハードカバーとか止めたらどうですか。ハードカバーという時点で手に取る気が失せます。出版社が自信のない本ほど装丁を豪華にする、というのは日本の出版業界の悪癖でしょう。そんなことやってるから本が売れなくなる。どうせ売れ残りは裁断機にかけて硫酸かけてリサイクルでしょう。大いなる資源の無駄。本は重いから運送屋だって、困りますよ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
栄伝亜夜の成長する姿に泣ける! 第三次予選から曲を聞きながら読みました。 検索するとかなりヒットしますので、おすすめです。 ブラームス「ピアノ・ソナタ 第三番ヘ短調からのドビュッシー「喜びの鳥」はよかった! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
興味深いお話ですね。音楽ぜんぜんできないんだけど、閲読に支障がない! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
音楽を文字で表すというのは多分難しいと思うけれど、すごく丁寧に書かれてある。KINDELでこの本を読みながら、携帯で時々音源を聴き流しながら、贅沢な読書の時間を過ごすことが出来た。この本のおかげで少し教養も深まったような気分になれた。 作者の本は当たり外れが大きいと感じることが多いのだけど、この本は当たりだった。 全体的には純文学の体をとっているので、普段エンターテインメント本を読むことが多い私には若干緩慢に感じる部分もあったけど、最後まで誰がコンクールに優勝できるのか分からないのがサスペンス感で最後まで引っ張ってもらえた。キャラクターの今後の成長も是非読ませてもらいたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白かったし、感動もしたし、読後感も爽やかでした。 ただ、他のレビューにもありますが…惜しい。勿体ないですね。 私もこの作者のファンで、ほぼ全作品読んできた者です。 長編大作も文章力で読ませる作者なのに、今回は途中冗長に感じ、最後まで引っ張られずに何度か読むのを中断してしまいました。 まず主要人物のうち、ほぼ主役にあたるアヤとジンが…魅力はあるけど、好感が持てなかった。なんか二人とも、痛いんですよね。 ジンは突拍子もない天才で、非現実的すぎて血が通っていないように感じました。 あと言動が年齢の割に非常識すぎ…不法侵入はれっきとした犯罪ですよね。コンテスタントがこんな事したら大問題では? アヤの身勝手で高飛車で、そのくせあまりにも不安定なところは読んでいてイライラします。 よく周囲の人は嫌気がささず、根気よく善意をもって彼女を助けられるなぁ。 才能に惚れ込んでのことでしょうけど、才能さえあれば人間性は二の次でしょうか? というか、人間性が音に現れるのではなかったの? このあたりに矛盾を感じます。 あと、アヤとジンの脳内会話にはさすがについて行けませんでした(笑) あれって妄想ですよね?いくら音楽の天才といえどサイキックではないのですから。 この部分は読んでいてかなり白けてしまいました。 マサルや明石は好感が持てたし、いい味出してたのになぁ。 ぜひ改訂版を出して欲しいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これはピアノコンサートを題材にしたSFだと思った. 恩田陸のクラシックに対する愛情と表現技術がこれでもかと詰め込まれている. 曲一つに,これほどまでにイメージを膨らませ,体感させるなんて…たぶんこの本も本業界に対する『ギフト』なんだろう. この本を読むとき,教養の足りない僕はYouTubeで“演奏中”の曲を聴きながら読んだ. イメージがすごく湧きやすく,わかりやすい解説書にすら思えた. 何より驚いたのは,辻井伸行のコンサート動画を見て,これはSFじゃなく, 実際に恩田陸が音楽から感じ取った“事実”だとわかったことだ. この本でにわかクラシックファンが急増しただろう. 早速プロコフィエフを探しに行こう. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んだことのないジャンルだったので、どうかなと思っていたのですがセールということもあり購入しました。 とても取っつきやすい文章であっという間に本の世界へ引き込まれていきました。長いですがあっという間に読めると思います。ピアノに興味がない、クラシックを知らないという人でも十分に楽しめる内容かと思います。 ここまで詳しく書けるのは作者はもともとピアノをやっていたか、すごい下調べをしたのだなぁと感じます。 最後はこの本が終わってしまう、コンテストが終わってしまう、まるでコンテスト会場にいるか、自分もその中の一人であるかのように、寂しさを感じてしまいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
たった今読了。ここ最近、細部が緻密に説明された長い小説ばかりを読むようになって慣れていたからか、この作品はかなり短時間に疾走するように読んだ。読む人にとってはくどいと感じるのかもしれないが、なるほど、文章で音楽を表現するには、音を表現する言葉というのはあまりにも少なく、だからイメージや心象風景といったストーリーや情景描写が必要になるのかもしれない。文章だけで、読者の脳内に音楽を鳴らさなければならないのだから。 もともと群像劇は好きなのだが、読み進めながら、もしこれを読んだのが10年前、20年前ならきっと自分の受け取り方も全く違うものだっただろうな、やはり読書とはかなり個人的な体験なのだなと思い至る。 風間塵の天才性、亜夜とマサルの淡いロマンスにときめきつつも、美枝子の葛藤、明石の音楽との関わり方に共感を覚えたからだ。たぶん、昔だったらそういう読み方はしなかったと思う。亜夜の演奏の間、聴衆が自分の人生を走馬灯のように振り返る場面があるが、まさにそのような読者の個人的な体験や思い出を想起させる力がこの小説にはあると思った。 ただ、最後の最後まで、濃密で上質な読書の時間を与えてもらったと思っていたが、あまりにもあっさりとしたラストだったため、置いてきぼりにされた感があった。 冗長ともとれるコンテストの経過の描写をぶった切るほどの幕引きに、それなら最後まで丁寧に描き切るべきだったのではないかという思いが拭えない。最高のオーケストラを聴かされていたのに、指揮者がクライマックスで突然演奏を止めたかのような尻切れトンボ感があった。 なぜ、このような終わりにしたのか。王道でベタと言われても、ここまで演者たちを深く描いたのだから最後まで華々しく描写してやるべきじゃなかったのか。 すごい小説だった。だからこそ、なぜ、が付いて回る。少し時間を置いてまた読むべきだろうか、と今はまだ迷っている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
クラシックピアノを8年間やっている者です。恩田陸さんの作品は初めて読みました。総合的には良かったです。個々の演奏の違いが楽しめて、分厚いにもかかわらずどんどん読み進められました。でも、選曲はもうちょっとマニアックにして欲しかった。曲の解説や表現も、専門的な知識が無いのが明らか。クラシックを真剣にやっていてこれを読む人たちに失礼です。演奏者の音楽性の表現は個人的には良かったんですが、曲に関しては形容詞ばかり。観客の反応も全部一緒。おかしいでしょ(笑)。それから、本選までの描写がダラダラし過ぎ。それだけならまだいいんですけど、何で本選は尻すぼみなの〜(嘆)!!?せっかく演奏に一人一人違う個性があるのに、すごく残念です。本選の描写が、どうして審査結果がこうなったのか、という説得力に大きく欠けています。作者本人が結果を決めてるんだから、読者を納得させる努力をするべきです。 人物の設定や描写は秀逸だと思います。「天才」とは何なのか、どういうものなのか、ということを改めて考えさせられました。個人的には、風間塵が一番好きでした(彼のキャラやものの考え方、演奏など、”人物”として好きだととらえてください)。でも、彼はずっと養蜂場を手伝っていたんですよね?コンクールにも出場したことがないんですよね?それで何で音質や調律のことや、譜面台の位置が分かるの?耳がいいというのは別に構わないんですけど、家にピアノがないというところを読んだときは笑っちゃいました。ピアノ舐めんなー。せっかく風間塵好きだったのに、作者本人がキャラ殺しちゃダメでしょ。それから、二十歳にもなった亜夜が「あたし」はありえない。マサルは思考が日本人的過ぎて違和感をおぼえました。 とまあ、悪い意味で突っ込み所満載だったんですけど、やっぱりピアノに真剣な人たちが切磋琢磨する、ということが私は好きなので、良しとします。ピアノとクラシックがもっと好きになり、自分で弾く時も、「音を連れ出す」ということを考えるようになりました。クラシックを普段聴かないという方は楽しめるんじゃないかと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
老眼が進行するにつれ、また、現実社会の方が奇怪になるにつれ、フィクションを読む量は減ってきています。たとえ読み始めたとしても ちょっとした事に引っかかってしまい、読了できないものも多い中、久しぶりに睡眠を惜しむほど熱中できました。 クラッシックに詳しい読者の中には厳しい評点をつけていっらっしゃる方も多いようですが、クラッシック一万枚超のCDを持っている私に とって、ピアノという若干、不得意な分野であったせいもありますが、その表現について、ノンフィクションの意味不明な評論を読むより しっくりくるというか、自分が未熟なせいかもしれませんが、過不足を感じる事もなく消化できました。 とにかく、面白かったです! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
デビュー初期から恩田陸の作品を読んでいましたが、ここ数年間は著者の作品から離れていました。 今回の直木賞受賞をきっかけに、久しぶりに恩田陸の作品を手にしました。 そして、なぜこの著者の作品を読む事をやめたのかを思い出しました。 私には、彼女の『カタカナ』の使い方が、読んでいてとても辛い。 例えば、『何一人タソガレてるわけ、三枝子はァ』といった台詞。 このような台詞が出てくるだけで、物語の世界から、一瞬で現実に引き戻されてしまう。 『ああ、これは誰かが書いた、フィクションなんだな』という思いと共に、物語の世界から突然弾き出されてしまう。 それでも物語の続きが気になるから、もう一度集中してその世界に入って行こうとするのだけれど、またもや著者が育った時代を感じさせる『カタカナ』が現れ、物語の世界から弾き出されてしまう… この繰り返しに疲れてしまって、恩田陸の作品を読む事をやめてしまったのだったなと、改めて思い出しました。 編集者は、ダサいものはダサい、と作者に正直に忠告して欲しい。 ださいカタカナ言葉を無くすだけで、恩田陸の著作は今よりずっと年月に耐え得る作品へと変わっていくと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
恩田陸さんの本は、学生時代に『夜のピクニック』を読み損ねて以来(図書館で予約していたがテスト期間と被ったので返却した・・)、つまりお名前は存じ上げているけれどもちゃんと読むのは初めてでした。素人の横好きでクラシックを聴くので、コンクールを舞台にしたコンテスタントピアニスト4人が主人公の小説ということで興味をひかれました。 以下、コンクールの結果までは書きませんけれど、ややネタバレを含みます。未読の方はご注意をお願いします。 一読して、商業と秀才の世界であるクラシック業界における、世界的なコンクールの評価の枠にはまらない異端的天才の扱い、また「音楽とは何か」という問題提起と、16歳から28歳までの才能豊かな青年たちの青春を描いたみずみずしいエンタメ小説としてのバランスが非常に良い作品だと思いました。軽すぎず、重すぎずというのか。文体自体もシンプルでごく平易で読みやすい文章を心がけてらっしゃると思いますし、そのシンプルさの分内容でー登場人物の心情描写の丁寧さが長所のように思いましたー読ませる、というタイプの作家さんなのでしょうか。 本当に掛け値なく純粋な「天才」が「劇薬」であるというのは、ヴィクトリア朝におけるオスカー・ワイルドもそうでしょうし、キリストさんやソクラテスもそうであったと言っていいかもしれません。受け取る側の精神の純度や文化的程度の高低によって、それが「ギフト」にもなれば「劇薬」にもなるという書き方は示唆に富んでいると唸らされました。これはどの国、どの時代でも見受けられることです。 「名は体を表す」式に人物の名前にこだわっている描写があったので、伏線の一部かなと思った風間塵くんの名前の由来が、作中ではっきり書かれていなかったように思ったのですが、わたしが勝手に読み飛ばしていたのだったらすみません。養蜂に灰がなにかいい効果をもたらすから名付けたのかな、とか勝手に推測していましたが・・。 ピアニストの世界の厳しさと、彼らの心情に対する理解が深まりましたし、分量は多いとはいえお話としても求心力があり読みやすい佳品でした。 個人的に、癖のある文体の作家さんが好きなので、癖のなさが逆に惜しいような気がしたので、星は4つとさせていただきます(もはや好みのレベルですが・・)。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
厚さは結構合って重量感満点ですが、しっかりした製本で字体も読みやすくて 内容も引き込まれるものです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
平易な言葉が選んであり、スラスラ読めます。 そしてどの描写からも読み進める速度を追い抜くかもしれない速さでビジュアルが浮かんできます。 まるで少女マンガを読んでいるような… それが小説に対して褒め言葉になるのか、残念な意味になるのかはわかりませんが、 すごーく楽しめたのは事実です。 星1つ足りないのは私が〝小説〟に求める娯楽性を少女マンガ風が邪魔するから。 私の勝手なイメージでは、萩尾望都さんの世界観とガッツリ重なってしまい、それが最後まで払拭できませんでした。 行間から自分の蜜蜂と遠雷の世界観を構築できず残念です。読み手の力量不足でしょうか? ただ、冒頭テーマの〝匂い〟を中心に構成された風景描写は素晴らしく、強い郷愁を誘われ目頭が熱くなりました。 私の祖父と父は僧侶であり養蜂家でしたので、 幼い頃、燻しの焦げ臭さを追い払いながらレンゲ畑を転げ回った記憶があります。 その幸福感が満ち満ちて蘇り、私にとってはすごく素敵なオープニングでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ピアノニストのコンクールを舞台にした群像劇。 この著者の小説はいくつか読んできたが、いつの間にかパワーアップしていた❗若い登場人物がそれぞれ魅力的で個性的で、その姿が目の前に立ち上がってくるように思えた。それにしても、音楽を文章でこんなに生き生きと表現できるなんて❗ 恩田さんは、美少女、美少年という表現がお好きなのかと思っていたが、この作品ではそれがなくて、その点についてもびっくり❕かなり長い小説だが、飽きることなく一気に読めた。面白かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
恩田陸さんの、表現力のすごさに感動、ピアノコンテスタントの緊張感や会場の雰囲気、曲が文章から伝わる等々、とても良い作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
クラッシックのピアノコンクールが題材のお話しです。クラッシックにくわしくなくても、それぞれの出場者(とくに主要三人)が真摯に音楽に向かい(それぞれの向かい方がとてもユニークかつ変化に富んでいるので飽きさせません)進化していくので、最後には読んでいるこちらにも希望があふれて、楽器ができる人なら楽器を奏でたくなる衝動に駆られると思います。「音楽を箱の中でなく、もっと自然のなかにあふれさせたい」というくだりに、音楽って楽しいな、音楽を前向きに好きになれるそんな物語です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
だいたい読み始めて4日 隙間を見つけては読むという形でした 色々な目線から登場人物が描かれていて、その登場人物が想像しやすい クラシックの曲の情景や、作者の話などもしっかりと書いてあり、そこはよかったと思います。 個人的には、少し最後が物足りなかった 本選の所をもう少し具体的に人物描写が欲しかったかなぁと思います 3次予選のところが、とても人物描写があったのも少しあるのかと思います 少し腑に落ちないところもありますが、それも含めてのこの作品だと思います | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は、クラシック音楽が好きで、マニアというほどではないが、昔はよく聞いていた。失礼ながら、恩田陸という作家は、名前は 聞いたことがあるが、作品を読むのは本書が初めてだった。「直木賞をとったのか、どれどれ」というような軽い気持ちで読み始めた。 約3週間、通勤の行き帰りに読んでいたのだが、日が経つにつれて、仕事の間も続きが気になり、毎朝の電車通勤で読むのが楽しかった。 風間塵をはじめ、キャラクター造形が素晴らしく、それぞれの表情と仕草までが、目に浮かぶようで、長編だったが、終わるのが惜しい と思えるほどだ。この作品は、ぜひ映画化してほしい。コンサートの緊張と歓喜を目で見たい。私はそう願っている。曲目のCDを集めようと 思っている。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!