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ユダの窓
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【この小説が収録されている参考書籍】
ユダの窓の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.49pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 1~20 1/3ページ
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裁判物は退屈な小説が多い気がしますが、これはとても面白かったです。 無実の人間が罠にはめられ裁判にかけられるが、その真相を暴くというような話にはついつい引き込まれてしまいます。 | ||||
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本書の巻末に座談会の様子が掲載されています。著者のこと、他の著作、書かれた時代背景が語られます。クリスティやクイーンと比較され、カーター・ディクスンはかなり旗色が悪い。邪で独りで楽しんでいる作家だと、かなり手厳しい。カーター・ディクスン愛がベースにはあるんでしょうけど・・・。 さて、本書です。ユダの窓は、カーター・ディクスンの名作と称される著作で、これを読まずに密室やカーター・ディクスンを語るなと言われているものと言っていいでしょう。座談会には惑わされず、虚心坦懐に読まれることをお勧めします。 | ||||
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読み物としては面白いけど、ミステリとしてはう~ん物足りない無理がある感じ | ||||
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カーター・ディクソン作品には珍しい裁判物です。名探偵H・Mが弁護士になり絶対的な密室殺人の謎を解き明かします。 | ||||
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【密室ものの最高峰】 ヘンリーメルヴェール卿シリーズの傑作。この作品から読んでも全く問題ない。新訳なので現代の作品と比較しても遜色ない読みやすさ。 完璧な密室、圧倒的に不利な状況をメリヴェール卿が打ち砕いていく様が面白く、ページをめくる手が止まらない。HM卿の愛嬌ある語り方や語り手のケンとその妻のやりとりが物語にユーモアを添えており法廷ものでありながら硬くなり過ぎていない。肝心の密室の破り方も見事としか言いようがない。文句なく傑作。 【評価】 総合5 読みやすさ4 意外性5 | ||||
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1つだけ、部屋の見取り図、あるいはイラストがあればわかりやすかった、と思います | ||||
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本書は密室トリックの古典としてあまりにも有名なため、私もトリックだけは知っていた。 そのため長らく敬遠してきたが、トリックを知っていても十分面白い小説であり、だからこそ古典として位置づけられているのだと再認識した。 同じように敬遠なさっている方も、やはり一度は読むべき本。 | ||||
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若い頃に読んだ時は密室トリックの名作として感銘したが再読してみるとトリックの基本を記憶していたせいか進行の遅さやアンフェアーな記述等が目立ち冗長で読み進めるのに苦労した。 このトリックは序盤からメリヴェール卿が「ユダの窓」という謎めいた言葉を使って煙に巻いているが裁判や事件の進行という点ではもっと早くから明らかにしておけばジェイムズの無罪は明らかなわけで,最後まで伏せておくのはわざとらしくて興ざめであった。 また事件の発端となったスキャンダルも俗悪であり本格推理には似合わない。さらに「取り違え」も記述ミスに近いアンフェアーな部分がありここまでして読者をだましたいのかとがっかりしてしまった。重要な証人の一人が途中から失踪してしまうが、彼が証言すれば真相は簡単に推測できたと思われるのでこれも同様な理由で興ざめであった。 推理ついては些細な手掛かりから演繹的に真相を導いているが密室トリックを除けば平凡なものである。通常の捜査で進行すれば半分くらいの頁数で済んだのではなかろうか。また動機の面から考えると共犯説も十分に可能性であったと思われるが推理だけで完全に否定できていないのも不満であった。犯行計画という点でもこのようなリスクの高い方法は非現実的であり納得できなかった。 | ||||
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密室殺人ものだけれど、法廷で吟味されていくところが今読んでも面白い。 それぞれの人物が実によく描かれているし、探偵(弁護士)がまた独特で 読み応えは抜群。 | ||||
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トリック解説本などでもよくとり上げられている名作ですから、その解決編で明らかになる密室殺人のトリックのおおよそはネタばらし気味に、知ってはいました。しかしそこを差し引いても面白い密室ミステリであったと記憶します。この作品も出だしにごく短い密室殺人状況の説明にあたる章があり、次章からロンドン中央刑事裁判所(オールド・ベイリー)の場面へと飛び、殺人犯として被疑に立たされた絶体絶命の青年の苦悶と、彼を巡る裁判劇が進行する。いきなり法律の専門用語が飛び交う法廷に場面を変えて、青年も訴追者側に追い詰められてゆく。普通に考えると殺人が可能だった人物も青年をおいて他にはいないから――。この物語の創りもたったひと通りの可能な別のトリッキーな殺人方 法を準備しておき、そうなったらあとは動機と言い機会と言い揃った圧倒的に不利な状況に被疑者をおいてみる。そうやって作者がサスペンスを強調し、ハラハラドキドキを否応なく盛り上げて楽しむように物語を綴ってゆく。しかるべき解決編を念頭に置いておけば、あとは被疑者にとって、いくらでも暗雲を垂れ込ませた方がスリリングな味が出てより面白い設定が可能になるからです。特大のスリルに青年自身も自ら手にかけなかったという確証もなく意識が、途絶えている箇所。彼にとって唯一の救いが密室トリックの専門家のような名探偵H.M卿が味方についたこと。ここら辺に仕かけられた作者の計算がt巧みに利いてお見事。準備された密室トリックもいわゆる扉もの。そう呼ばれるトリック群に準拠して、独特の心理の陥穽(かんせい)を突いてみせます。不可能興味と法廷物ミステリの面白さが見事に融合マッチした逸品。 | ||||
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旧訳版は、文句なしに「最も好きなミステリー」。 新訳発刊で迷わず購入しました。 緻密で素晴らしい作品なのですが、新訳だと読み味が軽すぎてちょっと残念。 アマゾンで、旧訳版も復刻してほしいなあ。 | ||||
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結婚予定の女性の父親に呼ばれて訪問したところ、薬物で眠らされ、目が覚めるとその父親が密室状態で殺されていたために、殺人の疑いをかけられたアンズウェル。ヘンリ・メリヴェール卿が被告側の弁護人となって、疑いを晴らし、無罪を勝ち取っていく話。 密室殺人の大家カーの作品の中でも有名な密室トリックが使われている作品として評価が高いが、オカルト趣味は見られないし、ほぼ全編にわたって法廷を舞台に弁論が繰り広げられるという、作者としては異色の作品。 ヘンリ・メリヴェール卿が「ユダの窓」と呼んだ、意表を突く密室トリックは確かに秀逸。ただし、このトリックは個人的嗜好からは外れているので、それほどの面白味は感じられなかった。それよりも、"行き違い"を巧く利用して出来上がった、事件発生時の不可解な状況が面白いと感じた。また、その"行き違い"に気づいたり、スーツケースの置かれていた場所に違和感を感じたり、スタンプ台が見つからなかった理由を推定するなどによって、組み立てられたヘンリ・メリヴェール卿の推理には感心した。しかしながら、被害者の父親がやろうとしたことは不自然であり、無理を感じる。 なお、本作品の密室トリックは、講談社BLUE BACKS「推理小説を科学する」で図入りで詳しく説明されている。 | ||||
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登場人物もそれ程多くなく、複雑さもなく、海外ものによくある読みにくさがないです。 有名でネタバレに合いやすい作品でもあり、これから推理小説を始めようという方には 間違いなく薦められる作品だと思います。 | ||||
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法廷ミステリってのは法廷内での攻防がメインとなり、物語に動きが少ない。そこが苦手なんだが、この作品はその先入観を覆した。 ヘンリー・メリヴェール卿により、予想もしないストーリーが、「起こったように見えていた事件」の裏で進行していた事や、予想外の人物を証言台へ登らせる等、「本当に起こっていた」ことの解き明かし方が面白い。 加えて、彼のキャラクターが非常に愛らしい。 トリックは古典的でシンプルなものだが、それが今になってみると、逆に驚きを与えてくれた。 素晴らしい作品だった。 | ||||
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あの犯人がこんな密室トリックを思いつくかな?というのが最大の難点ですが、JDC/CDファンなら、作中に引用される「犯人はどうでもいい、どうやった?」というセリフに共感するのです。魅力的な謎から始まり、中盤の小ネタの出し方が良くて楽しめる作品でした。翻訳ではjudas windowの普通の意味「(独房の戸などの)覗き穴」を、ジムはユダの窓が大嫌い、のくだりで割注などで示すべきだと思いました。(創元の新訳ではどうなってるのかな?) 銃はウェブリー&スコット自動拳銃38口径が登場、M1910ですね。(大きさ203x173mm、重さ1kg、銃身の前半部が露出したデザイン) ポケットにはちょっと大きめです。 | ||||
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先入観もあって今までカーの作品を読まずに来たが、カー初挑戦として評価の高い本作を選択。 意外と手堅くまとまっているという印象。 密室トリックや動機は特にどうということもないが、法廷物として今でも十分読ませる。 私のようなカー初心者にとっては最適かも。 | ||||
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カーター・ディクスンことジョン・ディクスン・カーの代表作とも言える密室トリックの名作。私は密室トリック物はほとんど読まないが、このトリックは面白かった。この小説、密室トリックも素晴らしいですが、何と言ってもヘンリー・メリヴェール卿の弁護ぶりが素晴らしい。冷静に弱みをついていく法廷劇はお見事としか言いようが無い。読後感もよく、時代を越える名作であることには違いはない。ジョン・ディクスン・カーの実力は未だ健在。 | ||||
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これまで様々な密室トリックを読んできたが、本作のこれは盲点だった。見事にやられた。 実は小学生の頃、推理トリックの種明かし本でこれを読んだことがある。一作につき、片側のページに「こういう状況で人が死んでいた。どうやって?」とあり、ページをめくると「実は〇〇から〇〇した」と2行くらいで種明かしされているやつ。 しかし(幸いなことに)本作のトリックはきれいさっぱり忘れていた。ただ「ユダの窓」という小説はしょうもないトリックだったという記憶が残っていて、これまで読むのを避けていたんだが。 とんでもなかった。トリックはもちろん、そこに至る様々な企ても面白い。 難を言えば、決定的な証拠が残っていた〇がああいう形で2か月以上も保管されることはあり得ない。 だが、そうでないと証拠としての価値がなくなるから、敢えてそういう形をとったのだろう。 そういった不自然な点もあるにせよ、本作は文句なく星5つの小説だ。 読めて幸せだった。 追記)トリックのネタばらし本は世の中から消えてなくなれ! | ||||
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「カーの最大の不幸は『密室作家』であることばかりが強調されたこと。カーの本質は優れたストーリーテラーぶりにある」 「新カー問答」で松田道弘氏はそう述べていたが、この作品こそストーリーテラーとしてのカーの真骨頂だろう。 密室で被害者と二人きりになり、絶体絶命の窮地に陥った被告人。その弁護にH・Mが立ち上がる。 この作品には密室は出てくるが、主題ではない。また、オカルト要素は一切ない。 検察に追い詰められる前半から徐々に風向きが変わる中盤、そしてがH・Mが手品のように事件をひっくり返していく終盤・・・ 息をも吐かせぬ法廷劇のサスペンスは、80年近く経った今でもまったく色あせない。 密室やオカルトが取り沙汰されることが多いディクスン・カー。 しかし、この作品は稀代のストーリーテラーの魅力が詰まった「リーガル・サスペンス」の傑作だ。 | ||||
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法廷ミステリの古典の新訳です。概ね自然な訳になっていると思いますが、法律用語については不自然さを否めないところがありました。 一番不自然なのは「訴追者側弁護人」という訳語で、「弁護人」という言葉は被告人を弁護する人を指すので、これは明らかに矛盾しています。イギリスでは法廷弁護士資格を持つ人が刑事訴追もするそうですが、弁護士と弁護人は意味が違います。「訴追者側代理人」「原告側代理人」又は精々「訴追者側弁護士」としておくべきでした。いっそのこと「検事」と訳してもよかったくらいですが、ただイギリスの司法制度では検察官制度ができたのはつい最近のことだそうです。 また「法務長官」という訳語もありますが、原文がわからないので断言はできませんが、本当に法律を担当する国の機関の代表者が自ら公判に出てきたのか、少々疑問に感じました。 | ||||
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