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ユダの窓
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【この小説が収録されている参考書籍】
ユダの窓の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.49pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 21~40 2/3ページ
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内容については屋上屋を重ねるので、「すばらしい!」とだけ。 一種の法廷ものであるため、旧約版での「言い回し」(特に訴追側の)に難解な部分が散見されたが、この新約版で一掃された感がある。 大変読みやすい翻訳と思う。 反面、旧約版で「味のある」表現だったのが平坦になってしまった箇所もいくつかあり、この点は惜しい気がするが仕方の無いところか。 手許の旧約版と対比させながら読んで、実に面白かった。 | ||||
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古典的名作、依然読んだんですが、又読みました。 やっぱりいいですよ。 | ||||
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過去にハヤカワ版で二度読み、今回は三度目として創元の新訳版を読んでみました。何度読んでも面白いです。個人的にはディクスン・カー(カーター・ディクスン)の最高傑作だと思っています。 密室トリックは推理クイズ本にもよく出てくる超有名なものですが、この小説の真髄はそのトリックではなく、息もつかせぬ裁判シーンにあります。どう見ても被告が犯人としか思えない状況をH・M卿はいかにして逆転するのか、複雑に入り組んだ登場人物の思惑と行動が解き明かされていく時、最初に見えていた姿と全く異なる真実が現れてくるあたりは本当に興奮します。「逆転裁判」そのものです。 まあ、新たな証拠が次々と都合よく出てくるところは多少は気になりますが、読んでいる間はそんなことを考える暇もなく、ページをめくるのがもどかしいくらいです。一度も読んでみることをお勧めします。 | ||||
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こうなったら全作新訳希望!! 取り急ぎ・・★評価は6。 今新訳文庫は、2冊づつ購入しています?! | ||||
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本書が絶版状態であることが、一種のミステリだ―― これは、2009年に早川文庫版を読んでAmazonにレビューを載せた時の感想です。 エラリー・クイーンやアガサ・クリスティに並ぶ世界的に有名な本格ミステリ作家、ジョン・ディクスン・カー。 その代表作の一つが、本作品「ユダの窓」ですが、何故か長らく絶版になっていたのです。 恐らくファンからの要望も強かったのでしょう。 遂に新刊となりました。 しかも、読みやすい新訳での登場とあっては、入手し、再読せずにはいられませんでした。 メアリ・ヒュームとの結婚を認めてもらおうと、ジェームズ・アンズウェルは、彼女の父、エイヴォリーを訪ねる。 通された部屋でエイヴォリーが作ったウィスキーソーダを口にしたアンズウェルは、気を失ってしまい、目覚めると、目の前のエイヴォリーは、矢で胸を突かれて絶命しており、他には誰もいない。 しかも、部屋はドアも窓も施錠された密室状態。 逮捕され、裁判にかけられたアンズウェルを救うため、名探偵ヘンリ・メリヴェール卿(H・M卿)が弁護士として立ち上がった。 本作品が再読に耐えうるのは、優れた法廷劇となっているからでしょう。 アンズウェルを無罪にするには、密室の謎が解かれなければなりません。 しかも、どんなトリックが使われたのか、合理的な証拠を示さねばならず、H・M卿が、果たしてどんな法廷戦術を用いるのか、既読でも、思わず物語に引き込まれてしまいました。 H・M卿は、犯人は「ユダの窓」を使って密室殺人を犯したと主張します。 そして、「ユダの窓」はどこにでもあるものだ、とも。 実際のところ、密室トリックそのものは、本作品を読んだことがなくても、ミステリに興味のある方なら、どこかで聞いたことがあるのではないか、と思います。 でも、なぜ「ユダの窓」なのか? その由来の説明の部分(332頁)には、納得させられてしまうのではないでしょうか。 進化した21世紀のミステリの新作を読んでいる方でも、十分に満足できる古典のミステリとして、大いにオススメします。 | ||||
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十数年間、古本屋でいくら探しても見つからなかった、読みたくてしょうがなかった本なので、新訳版、待ってました!と飛びつきました。 物語のほとんどは法廷で進んで行きます。序盤はなんだか…ややこしくて退屈だ、と思いましたが、H・M郷が論理と証拠を積み重ねていく中盤以降はいい緊張感を持って読むことが出来ました。完全な密室内に矢で刺し殺された被害者と容疑者だけしかいない…。この謎は堅牢です。そして…「『ユダの窓』はどこにでもある、この部屋にもな」というH・M郷のセリフに脳天直撃されるくらい興奮しました。ラストで明かされた密室トリックは「ああ…おお…なるほど…」というくらいのプチびっくりでしたが、読み終えて、部屋に一人でいるとき、ふと「あそこが『ユダの窓』か…。この部屋にも『ユダの窓』があるんだ…!」と考えるとうきうきします。思わずにやけてしまったり。(このニュアンス、ミステリファンなら分かって貰えると思います)本格黄金期の作品は雰囲気があって、ややこしくていいですね。カーは怪奇めいた雰囲気が有名ですが、笑いのセンスも秀でています。今まで奇跡的にこの作品のネタバレに遭わず生きてこれたことがなんともハッピーでした。 | ||||
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何と言ってもヘンリー・メリヴェール卿の弁護ぶりが素晴らしい。嫌らしいほど、弱みをついていく。また女性が生き生きと活躍するのも痛快。 密室トリックはなんだかなあという気がしないでもないけれど、作品の読後感よく、確かにディクスン・カーはストーリーテラーと納得。 翻訳もこなれていて読みやすい。 | ||||
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原題 The Judas Window(原著1938年刊) あまりに高名な密室トリックで知られるディクスン名義でのカーの代表作。 かつて児童向けの推理クイズ本などで散々ネタばれされたトリックには賛否両論あろうが(都筑道夫が黄金期の本格ミステリに於けるリアリズム軽視の例として「ユダの窓は油断の窓」と手厳しく評したのが思い出される)、再読して深く感じ入ったのは、トリックの是非云々よりも手に汗握るスリリングな法廷ミステリとしての面白さだった。敢然と被告の無罪を主張するヘンリ・メリヴェール卿の雄姿、その迫力ある弁論と論理展開の興趣に興奮させられる。カーの面目躍如たる雄弁なストーリーテリング。やはり、これは紛う事なき傑作だ。 そして巻末に収録された瀬戸川猛資、鏡明、北村薫らによるカー談議が貴重。特に座談の名手であったという瀬戸川氏の話術の愉しさよ。氏のファンにとっては、これだけでも定価を上回る価値がある。旧来のハヤカワミステリ版の砧一郎訳に比べ、格段に読み易くなり、カーならではのユーモアがより堪能出来るようになった翻訳も加え、ミステリ愛好家の胸を激しく揺さぶる一冊だ。 | ||||
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ここで「新品」が見当たらない、ということは、絶版になっているのでしょうか。 なんと勿体ない・・・。 いわゆる「法廷もの」と言えますが、そこはHMの魅力タップリに書かれています。 落差が激しい、と思われるディクスン・カー(カーター・ディクスン)でも、私見ではこの作品を極めて上位に置きます。 この翻訳も素晴らしいと思いますが、「新訳版」が出たら、イの一番に購入したい一作です。 | ||||
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さて。。。「ユダの窓」って?と思って購入して意外に面白く読ませて頂きました。な~~~るほど。。。そこの事ねえ。。。ネタばれになるので多くは言いませんが、気になる方は是非お読み下さい♪買って失敗はないと思いますよ。 | ||||
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タイトルの『ユダの窓』というのは日本人にはなじみがないのではないでしょうか。その言葉のために一気に読まされた気がします。ディクスンめ!なるほど。うまいタイトルをつけたものです。この密室トリックもわかりませんでした。これはとてもよくできた作品です。 | ||||
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トリックばらしのクイズ本などでもよく出てくるほど、有名な密室トリックのミステリである。ある意味ではバカミスとも言われているが、私は好きだ。このとびっきりの不可能興味と、鮮やかな解決は、カーの独壇場である。しかも、堂々たる法廷ものだ。まるで高木「破戒法廷」を思わせる。いや、あっちが本作を意識したのだろう。「推定無罪」より何十年も早いんだからね。 本作は、たとえトリックを知っていても、十分に楽しめる。解決のロジックが、カーにしては大変に充実しているから。まるでクイーンのミステリみたいだ。そして、もしトリックを知らないなら、とても幸せだ。この驚きを純粋に味わえるから。ああ、なんてうらやましい。 カーの作品のなかでも、妙なユーモアもほとんどなく、緊張した法廷場面がほとんどを占めるという、稀有なものであり、古典的な傑作である。密室好きには、こたえられないものだ。 | ||||
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トリックばらしのクイズ本などでもよく出てくるほど、有名な密室トリックのミステリである。 ある意味ではバカミスとも言われているが、私は好きだ。 このとびっきりの不可能興味と、鮮やかな解決は、カーの独壇場である。 しかも、堂々たる法廷ものだ。 まるで高木「破戒法廷」を思わせる。 いや、あっちが本作を意識したのだろう。 「推定無罪」より何十年も早いんだからね。 本作は、たとえトリックを知っていても、十分に楽しめる。 解決のロジックが、カーにしては大変に充実しているから。まるでクイーンのミステリみたいだ。 そして、もしトリックを知らないなら、とても幸せだ。 この驚きを純粋に味わえるから。 ああ、なんてうらやましい。 カーの作品のなかでも、妙なユーモアもほとんどなく、緊張した法廷場面がほとんどを占めるという、稀有なものであり、古典的な傑作である。 密室好きには、こたえられない。 | ||||
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一種の密室状況下、 しかも被害者と当人の二人きりという どうにも疑えない状況のため 犯人がなかなかわからない作品です。 しかもメリヴェール卿がこの事件を解決しようとするんだから まあ、何が起こるかは… この作品は彼が登場するに伴い もちろん、残酷めいた言い回しが ご多分にもれず出てきますのでそこのところはご注意を。 事件の真相は… いつもどおり思わぬところから。 でも事実は同情してしまうなぁ。 かわいそうに思えました。 | ||||
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内側から完全に施錠された密室のなかに、胸に矢を打たれた死体と 共に取り残された被告人の無実を、H・M卿が証明する法廷ミステリ。 本作最大のポイントは、凶器である矢の案内羽根。 H・M卿は、案内羽根のちぎれた欠片が、密室状態だった現場に残されて いなかったという事実を起点に、被告人に犯行が不可能だったことを証明 していきます。 ところで、本作の密室トリックの核となる〈ユダの窓〉という着想は、読者の心理的盲点を衝く、 きわめて秀逸なものですが、現実に実施するに当たっては、被害者の行動の蓋然性に賭ける 要素が大きくなってしまっているのが惜しいところ。 予想外のアクシデントの発生や、異なる犯意の並立によって、 辻褄は合わせられていますが、細部の不自然さは否めません。 とはいえ、死体とともに、密室という運命の袋小路に追い詰められた被告人 に一筋の光をもたらす〈ユダの窓〉は、トリック以前に劇的効果として抜群で、 十分なカタルシスを与えてくれます。 | ||||
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内側から完全に施錠された密室のなかに、胸に矢を打たれた死体と 共に取り残された被告人の無実を、H・M卿が証明する法廷ミステリ。 本作最大のポイントは、凶器である矢の案内羽根。 H・M卿は、案内羽根のちぎれた欠片が、密室状態だった現場に残されて いなかったという事実を起点に、被告人に犯行が不可能だったことを証明 していきます。 ところで、本作の密室トリックの核となる〈ユダの窓〉という着想は、読者の心理的盲点を衝く、 きわめて秀逸なものですが、現実に実施するに当たっては、被害者の行動の蓋然性に賭ける 要素が大きくなってしまっているのが惜しいところ。 予想外のアクシデントの発生や、異なる犯意の並立によって、 辻褄は合わせられていますが、細部の不自然さは否めません。 とはいえ、死体とともに、密室という運命の袋小路に追い詰められた被告人 に一筋の光をもたらす〈ユダの窓〉は、トリック以前に劇的効果として抜群で、 十分なカタルシスを与えてくれます。 | ||||
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カーの代表作と言われると、 必ずと言っていいほど挙げられるのが、 本書「ユダの窓」です。 ジェイムズ・アンズウェルは、 彼の恋人の父エイヴォリー・ヒュームのもとを訪ね、 結婚の許しを得ようとします。 応接室で、ヒュームに勧められて、 ウィスキー・ソーダを口にしたアンズウェルは、 気を失ってしまい、気がつくと、 ヒュームは胸に矢を打ち込まれて死亡していました。 しかも、応接室は窓もドアも内側から密閉され、 完全な密室状態になっていたのです。 アンズウェルは逮捕され、裁判にかけられます。 この窮地を救うため、ご存じ、ヘンリー・メリヴェール卿が 弁護人となって無罪を証明していくというのが、本書のあらすじです。 普通の部屋にならどこにでもあるという「ユダの窓」。 真犯人は、この「ユダの窓」を使って 犯行に及んだと主張する、メリヴェール卿。 「ユダの窓」とは、果たして何なのか? その密室トリックは、あまりに有名で、 本書を読んだことがなくても知っている人が 多いのではないかと思います。 しかし、本書は、高い完成度を誇る「法廷ミステリ」でもあり、 物語のほとんどは法廷シーンで占められています。 絶体絶命のアンズウィルをいかにして無罪に導くのか。 たとえ密室トリックを知っていたとしても、 メリヴェール卿の絶妙な法廷戦術は 読む者を飽きさせないのではないでしょうか。 ところが、こんな素晴らしい作品なのに、 このレビューを書いている2009年8月現在、 本書は絶版状態で、新刊本で読むことはできないのです。 人気作家なのに、絶版本の多いカー。 そのこと自体が、一種のミステリでもあります。 | ||||
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作者の作品は、カー名義とディクスン名義両方を合わせて1935年に発表された『三つの棺』『赤後家の殺人』の前後3年間に密室ものやそれに類する不可能トリックものの傑作が凝集されており、35年以前なら『プレーグ・コートの殺人』と『白い僧院の殺人』、以後なら『曲った蝶番』と『火刑法廷』、そして本書がこの時期を代表する密室ものやそれに類する作品である。 とくに本書は作者の密室もの(とくにカギのかかった部屋における殺人という狭義の密室もの)の中でも、多くの人が『プレーグ・コートの殺人』『三つの棺』と並んでベスト3に挙げ、またその中でもベスト1に挙げる人が多い。 本書は単に密室ものというだけでなく、法廷での論戦を中心に据えた「法廷ミステリ」であるという点で、作者作品の中においては異色である。 作品のほとんどが法廷での二日間の裁判の描写に費やされており、H・M卿の捜査や推理の経過が描かれておらず、謎解きを主眼とした本格推理作品としては読者に充分手がかりが与えられているかという点で疑問がある。しかし、作者はH・M卿の巧みな弁論と証人の発言や態度を巧妙に描写することで、読者に真犯人が誰であるかを最後の最後で無理なく納得させるのである。 ただし、トリックに関しては現実的に可能かという点と、失敗すれば被害者の証言で犯人が誰だかすぐ判明してしまい、犯人がそのようにリスキーなトリックを用いるかという点とに無理なものを感じる。 それらの点から、私は作者の狭義の密室もの(カギのかかった部屋の中の殺人)の中では、『プレーグ・コートの殺人』が一番かなと思う。 | ||||
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事実上、密室物での世界最高峰と言っても過言ではない。 余りにも有名な作品のため、トリックが知れ渡ってしまっているのが難。なのに当たらない犯人……うーん、凄い。 カーには珍しい法廷物だが、この方面に進んでも鬼作を連発していたと思わせる出来。かなり長いにも拘わらず、全くだれない面白さは見事!いつも通りのH・Mの尊大さに、最後は自然に頭が垂れる。 これを読まないのは、人生の損失。とか言っているのにどうも絶版になったみたい……。 これを絶版にしちゃいかんだろう……。 | ||||
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事実上、密室物での世界最高峰と言っても過言ではない。 余りにも有名な作品のため、トリックが知れ渡ってしまっているのが難。なのに当たらない犯人……うーん、凄い。 カーには珍しい法廷物だが、この方面に進んでも鬼作を連発していたと思わせる出来。かなり長いにも拘わらず、全くだれない面白さは見事!いつも通りのH・Mの尊大さに、最後は自然に頭が垂れる。 これを読まないのは、人生の損失。とか言っているのにどうも絶版になったみたい……。 これを絶版にしちゃいかんだろう……。 | ||||
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