ホロー荘の殺人

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評判

ホロー荘の殺人の評価:

4.27/5点 レビュー 45件。 B ランク

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平均点4.27pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全44件 21〜40 2/3ページ
No.24
(4pt)

確かに、謎解き要素の薄い作品

クリスティのポワロものを読むのは本作で7冊目ですが、その中で一番謎解き要素が薄いと感じる作品でした。途中からは推理をせず、普通の小説を読む姿勢で読み進めてしまいました。
 また、クリスティには珍しく、お話上もトリック上もほとんどスポットライトが当たらない、また特に彫り下げられないキャラクター(ヘンリー卿やデイビッド)がいたのも、少し物足りなかったかなと思います。
 ポワロの出番も本当に少ないですね(<モナミ>ヘイスティングスは名前さえ出てこない)!
クリスティの推理ものは、謎解きの面白さと人物描写の上手さのバランスの素晴らしさが好きなのですが、今回は写実主義の恋愛小説にちょっと推理がからんでいるだけと言っていいくらい、文学部分の比重が大きいです。なので、直球の<探偵ポワロの名推理>ものを読みたい!!という方には、個人的に本作は余りお勧めしません。
 ただ様々なタイプの愛や、すれ違う恋人たちの心の描写に関する洞察や観察の細かさは、さすがクリスティだなと思わせられました。
  それにしても、ルーシーのキャラクターは心に残りますね!
 
 

ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300228
No.23
(5pt)

純粋な謎解きを期待する方は・・・・

たとえば、クリスティ作品の感想で時々「なかなか殺人が起こらなくて読むのが苦痛だった」などと書かれているのを見ると、なら別にクリスティを読まなくてもいいじゃないか、と思ってしまう。
それこそヴァン・ダインなどのもっとパズル的要素の強いものを読めばいいじゃないか、と。
中期以降のクリスティ作品において殺人やトリックはむしろ添え物として考えたほうがいいのではないかと思うような作品がある、この「ホロー荘の殺人」もそんな作品の1つだ。
殺人事件が起きるまでにかなり長い時間を費やしているけれど、それまでに描かれる登場人物の描写のなかに犯人を特定するための手掛かりや動機とかかわりのありそうな事柄がいくつも明記されている。
殺人のトリックそのものは単純と言えば単純だが、それでいて心理的な盲点を突くものであり無理なく効果的に組み込まれている。

ある人物は被害者を完全に束縛しようとし、ある人物は被害者を盲目的に崇拝していた、そしてある人物は被害者を”ありのままの姿”でしか見ようとしなかった。
被害者は死の間際にようやく自らが本当に必要としていたものが何であったのかを知ったのだろう。

クリスティの得意とする人間の内面の描写、それとミステリとを融合させた作品として本作は高く評価できると思う。
ただ、やはり「パズル的」なミステリを期待する人々にとっては退屈かもしれない。

ホロー荘の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-28) Amazon書評・レビュー: ホロー荘の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-28)より
4150700281
No.22
(5pt)

純粋な謎解きを期待する方は・・・・

たとえば、クリスティ作品の感想で時々「なかなか殺人が起こらなくて読むのが苦痛だった」などと書かれているのを見ると、なら別にクリスティを読まなくてもいいじゃないか、と思ってしまう。
それこそヴァン・ダインなどのもっとパズル的要素の強いものを読めばいいじゃないか、と。
中期以降のクリスティ作品において殺人やトリックはむしろ添え物として考えたほうがいいのではないかと思うような作品がある、この「ホロー荘の殺人」もそんな作品の1つだ。
殺人事件が起きるまでにかなり長い時間を費やしているけれど、それまでに描かれる登場人物の描写のなかに犯人を特定するための手掛かりや動機とかかわりのありそうな事柄がいくつも明記されている。
殺人のトリックそのものは単純と言えば単純だが、それでいて心理的な盲点を突くものであり無理なく効果的に組み込まれている。

ある人物は被害者を完全に束縛しようとし、ある人物は被害者を盲目的に崇拝していた、そしてある人物は被害者を”ありのままの姿”でしか見ようとしなかった。
被害者は死の間際にようやく自らが本当に必要としていたものが何であったのかを知ったのだろう。

クリスティの得意とする人間の内面の描写、それとミステリとを融合させた作品として本作は高く評価できると思う。
ただ、やはり「パズル的」なミステリを期待する人々にとっては退屈かもしれない。

ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300228
No.21
(5pt)

大好きです。

ポアロシリーズの中でもかなり好きな作品です。ミステリー描写は控えめですが、人物造形が素晴らしく、恋愛描写も盛りだくさんです。ラストの登場人物の心情は、クリスティー自身の気持が投影されているような気がします。
ホロー荘の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-28) Amazon書評・レビュー: ホロー荘の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-28)より
4150700281
No.20
(5pt)

大好きです。

ポアロシリーズの中でもかなり好きな作品です。ミステリー描写は控えめですが、人物造形が素晴らしく、恋愛描写も盛りだくさんです。ラストの登場人物の心情は、クリスティー自身の気持が投影されているような気がします。
ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300228
No.19
(5pt)

トリックそのものが、感動を誘う珍しい作品

トリックそのものが、美しく、
感動的な、珍しい作品です。
一度読んだら、忘れられない
作品になると思います。
普通小説と、推理小説の融合は、
よく言われますが、通常は、
動機レベルの結合に思われます。
この作品は、さらにもう一歩
踏み込んでいると思います。
ホロー荘の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-28) Amazon書評・レビュー: ホロー荘の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-28)より
4150700281
No.18
(5pt)

トリックそのものが、感動を誘う珍しい作品

トリックそのものが、美しく、
感動的な、珍しい作品です。
一度読んだら、忘れられない
作品になると思います。
普通小説と、推理小説の融合は、
よく言われますが、通常は、
動機レベルの結合に思われます。
この作品は、さらにもう一歩
踏み込んでいると思います。
ホロー荘の殺人 (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ホロー荘の殺人 (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8S0VE
No.17
(5pt)

トリックそのものが、感動を誘う珍しい作品

トリックそのものが、美しく、
感動的な、珍しい作品です。
一度読んだら、忘れられない
作品になると思います。
普通小説と、推理小説の融合は、
よく言われますが、通常は、
動機レベルの結合に思われます。
この作品は、さらにもう一歩
踏み込んでいると思います。
ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300228
No.16
(5pt)

ポアロはいなくても

アガサクリスティの事件で、個性的な人物がいる場合は、
ポアロはいなくてもいいのではと思うことがある。
もともと、アガサクリスティを読むようになったのは、
テレビでポアロものを見たことによるのだが、
全小説を読んでみると、ポアロはひとつのアンチテーゼのような気がした。
ポアロは一人歩きしている。
作品にとってはいいことなのだろう。
ホロー荘の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-28) Amazon書評・レビュー: ホロー荘の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-28)より
4150700281
No.15
(5pt)

ポアロはいなくても

アガサクリスティの事件で、個性的な人物がいる場合は、
ポアロはいなくてもいいのではと思うことがある。
もともと、アガサクリスティを読むようになったのは、
テレビでポアロものを見たことによるのだが、
全小説を読んでみると、ポアロはひとつのアンチテーゼのような気がした。
ポアロは一人歩きしている。
作品にとってはいいことなのだろう。
ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300228
No.14
(4pt)

ミステリにしてはあまり謎解きが…

謎解きがほとんど存在しない作品。
これってミステリー?と思ってしまうことでしょう。
読者にそう思わせてしまうぐらい、
今回の作品にはポアロの出番はほとんどありません。
あったとしてもごくわずかです。

メインは人間描写、
それもおなかがいっぱいになりそうなぐらい、
たくさんの描写が出てきます。
もちろんそれには事件の要因となる人物の
描写もあります。
これは人ゆえの出来事でしょうね。

残念なのは
この作品に関しては
ハッピーエンドは迎えないこと。
どこまでも暗鬱な雰囲気が漂い
幕を閉じます。
ホロー荘の殺人 (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ホロー荘の殺人 (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8S0VE
No.13
(4pt)

ミステリにしてはあまり謎解きが…

謎解きがほとんど存在しない作品。
これってミステリー?と思ってしまうことでしょう。
読者にそう思わせてしまうぐらい、
今回の作品にはポアロの出番はほとんどありません。
あったとしてもごくわずかです。
メインは人間描写、
それもおなかがいっぱいになりそうなぐらい、
たくさんの描写が出てきます。
もちろんそれには事件の要因となる人物の
描写もあります。
これは人ゆえの出来事でしょうね。
残念なのは
この作品に関しては
ハッピーエンドは迎えないこと。
どこまでも暗鬱な雰囲気が漂い
幕を閉じます。
ホロー荘の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-28) Amazon書評・レビュー: ホロー荘の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-28)より
4150700281
No.12
(4pt)

人間模様

登場人物に厚みがあります。
人として悩み、考え、行動する。
繊細な感覚、経験、趣味趣向。
だから、単に推理を楽しめるだけでなく
むしろ物語として人生とはなんぞや、
と問うことになります。
ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300228
No.11
(5pt)

事件が終わったあとに

BBC制作のポアロシリーズを見てしまってから読んだ本書。
筋はおぼろげながらにしか覚えていなかったものの、
トリックの意外性に驚く楽しみは奪われての読書だった。
(トリックは正統派だと思います)
ただ、それにも増してうならせてくれるのは登場人物の造型の深さとおもしろさ。
事件そのものを外れたところで、事件が終わったあとにも、
並の小説では味わえない感動的シーンがある。
痛切な悲しみの中にも生きることを喜ばざるをえない人間のサガや、
愛にあふれる瞬間に、ともに心ふるわせることができる。
クリスティはまことに偉大な「作家」であることを再認識することしきりの一品。
ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300228
No.10
(5pt)

「推移小説」を超えて

この作品では確かにポワロは登場するのだが、その役割は非常に薄い気がします。
クリスティー自身が、そもそも「推理小説」を書こうとしてなかったのではと言う解説があるように、この作品はあくまで「小説」を書こうとしているように思えます。
従って、トリックだとかそんなことに余り拘らず、心理描写に主体を置いて、そこで読者との勝負をしているように思えます。
それだけに、逆に、読み応えのある素晴らしい作品になったような気がします。
ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300228
No.9
(5pt)

ミステリーというよりゴシックロマン

後にクリスティーが「この作品にポアロを登場させたのは失敗だった」と述べてるように
ひじょーに影が薄いので、ポアロの活躍を楽しみにしてる方には物足りないと思います。
ただ…。
上質な文芸作品です。
ミステリー色や謎解き云々は途中からどうでもよくなってしまい、
愛憎の入り混じった人間関係のもつれにどんどん引き込まれ、
読後の切なさたるや、けっこー引きずりました。
ハーレクインのヒストリカルロマンス系がお好きな方なら、気に入るのではないでしょうか
ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300228
No.8
(4pt)

ぶっ飛んだ人がいっぱい

舞台は一昔前のイギリス 中、上流社会。にしても なんとまあ個性的なキャラクター群像 そのぶっとび方は半端じゃあございませんよ。こんな社交界にはまった日には 退屈しないどころか 正気を保てる自信有りますか?これがまた リアリティー豊かに描かれるものだから ひえぇ大変だわぁと思わずのせられて 一気読み。ちょっと変わった作品。
ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300228
No.7
(4pt)

ロマンスとミステリの鮮やかな融合。

ロマンス(恋愛小説)とミステリの鮮やかな融合といえる本作は、本格推理としても推理マニアの盲点を突いている。
恋愛小説に抵抗が無くて、ミステリ好きな人は勿論本作は大いに愉しめるであろうが、ミステリが読みたかった人は100ページぐらいまで退屈するかもしれないが、それ以降引き込まれると思う。
登場人物は細やかに描かれていて、人物像はリアルであり、共感できる。
ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300228
No.6
(5pt)

恋愛小説としての表現力が心の機微をつく

1946年作品。クリスティの自伝を読んでみると、この作品でポアロを登場させたのは失敗だったとクリスティは思っていたようだ。ミステリィという前に、恋愛小説としての表現力が心の機微をついている。登場人物の心理描写を示す表現力に感心してしまった。これは小説として既に一級品だ。確かに恋愛小説としてここまで極めて素敵な出来映えなのをポアロの登場がぶちこわしにしていると言いたかったのかな、とか思った。
女性ならではの細やかな心理描写(これがクリスティの場合、鼻につくことがない。そこがスゴイ。)。なんとなくクリスティ自身の恋愛感そのものが本作は溢れていて心を打つ。読後、心がざわつく傑作です。
ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300228
No.5
(5pt)

もっと評価されて然るべき、文学性の高い、クリスティー作品の高位にランクできる傑作

この「ホロー荘の殺人」という作品、傑作がひしめくクリスティー作品の中にあっては、それほど評価の高い作品ではないのだが、もっと評価されて然るべき作品だろう。この作品について、クリスティーは、その自伝で、「ある意味では探偵小説というより、むしろ普通小説」であり、「ポアロの登場が失敗の小説だった」とし、「彼は彼としての役目をちゃんと果たしてはいるが、この小説から彼を抜きにしたらもっとよくなるのではなかろうかと思い続け」、「ポアロを取りのけて劇化し、成功を収めた」と語っている。この作品の訳者である中村能三氏は、「この作品におけるポアロの役割を考えあわせれば、女史はそもそもからこの作品で、いわゆる推理小説を書く気はなかったのではないか」とまで述べる一方で、「女史の作品のうちで最も文学性の高いものであり、女史の作品群中でも五指のうちにはいる傑作」と評価しているのだ。私は、この作品を二度読んでみたのだが、たしかに、この作品には普通小説並の読み応えがあり、クリスティーならではの巧みな心理描写に、知らず知らずのうちに、ぐいぐいと惹き込まれていく。この作品にポアロが不要なのは事実だが、かといって、推理小説としても特に不足があるわけでもない。五指かどうかは別にしても、高位にランクできる傑作であることは間違いがないと思う。ちなみに、この作品のキーワードは、「すれ違う愛」であり、四人の女と二人の男が織り成す「すれ違う愛」が、それぞれの男女の対し方によって、正反対の結果を生むストーリーとその結末は、まさにクリスティーが緻密に組み立てた感動の名人芸だ。ミステリ界広しといえども、こうした類いの作品を書けるのは、クリスティーを措いて外にいない。
ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300228