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天地明察
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天地明察の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全418件 81~100 5/21ページ
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「行こう、己は試されねばならない」(本文より) 読み応えたっぷりの名著。おかげで年をまたぎ、記念すべき今年度の第一冊になった。 江戸時代、800年ぶりの改暦に挑んだ囲碁侍-安井算哲にして算術家-渋川春海(同一人物の別名)の青春物語。算術の天才-関孝和、名君-保科正之、豪君-水戸光圀、快男子-山崎闇斎など、泣かせる好漢たちの力添えを得たり、微笑ましい恋に励まされたりしながら、未曽有の難事業に立ち向かっていく。 暦の再検討というのが、天文、算術、観測技術、器械技術だけでなく、神の領域を図るものとして神道につながり、そして囲碁という世界観を巻き込みながら、まさに日本の文化、科学、教育、精神、そして現世・宇宙の再発見となっていく、という広がりと深さはまさに明察。脱帽、目からウロコの一冊。 「地の定石、天の理とは、こんなにも人の心に希望と情熱を抱かせるのかと、春海自身が驚くほどだった。」(本文より) | ||||
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「行こう、己は試されねばならない」(本文より) 読み応えたっぷりの名著。おかげで年をまたぎ、記念すべき今年度の第一冊になった。 江戸時代、800年ぶりの改暦に挑んだ囲碁侍-安井算哲にして算術家-渋川春海(同一人物の別名)の青春物語。算術の天才-関孝和、名君-保科正之、豪君-水戸光圀、快男子-山崎闇斎など、泣かせる好漢たちの力添えを得たり、微笑ましい恋に励まされたりしながら、未曽有の難事業に立ち向かっていく。 暦の再検討というのが、天文、算術、観測技術、器械技術だけでなく、神の領域を図るものとして神道につながり、そして囲碁という世界観を巻き込みながら、まさに日本の文化、科学、教育、精神、そして現世・宇宙の再発見となっていく、という広がりと深さはまさに明察。脱帽、目からウロコの一冊。 「地の定石、天の理とは、こんなにも人の心に希望と情熱を抱かせるのかと、春海自身が驚くほどだった。」(本文より) | ||||
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光圀伝を読んで途中に出てきた改暦の話が気になったので、読んでみました。 光圀伝でも気になったのですが、今作も最後の方が尻すぼみしていて、あんまり頭に入ってきませんでした。 淡々と起こった事を書いていたので。 なので、春海の夢が叶った瞬間は個人的にあまり盛り上がらなかったです。 改暦メンバーとの、エピソードが薄くて改暦事業が淡々としていました。 個人的に山場だったのは、保科正之に改暦の任を任されるくだりでした。 保科正之の人物に惚れました。民のための政治を行い"会津に飢人なし"と称された偉人でした その心を見習いたいです | ||||
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個人的にあっていたのか、文章や話の流れが素晴らしく、どんどん続きを読みたくなりました。 | ||||
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それほど期待しないで読み始めたが、一気に引き込まれた。 教科書ではほんの数行で片付けられてしまう背景に、 長期間にわたって、血のにじむような研鑽や駆け引きがあった ことに素直に驚いた。それを掘り起こし、小説化してくれた作者に まずは感謝したい。 主人公は渋川春海だが、彼を取り巻く人物たち一人ひとりが とても魅力的に描かれていることもこの作品のおもしろさだと思う。 時を経て再読しても、その印象は変わらなかった。 欲を言えば、天文学の専門家にも解説を書いてほしかったが、 歴史エンターテインメントとして充分楽しめる作品だと思う。 | ||||
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読んでみました。 なんとなく読みづらくてまだ最後までいってません | ||||
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きれいでした。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ | ||||
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数学や天文学の不思議さもよく書けている。 もしかしたら、今日が今日ではないかもしれないという 怖さから、天体測量に情熱を傾けるまでにいたる過程は実によかった。 歴史時代小説と、宇宙というサイエンスが合体した いいとこどりの面白さがある。 ただ、後半は消化試合気味だった。 それが残念。後半をばっさり切る手もあったのでは? ※あやまって消してしまったので再送です。 | ||||
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一気に読みました。なかなか魅力的な登場人物たちで良かったです。 | ||||
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上巻に続き、時代に則った話でわくわくしました。いつの時代も私利私欲が渦巻き、中にはそれが原動になって学者を育て科学が発展するのだと思いました。時代背景の面白く、水戸黄門の実は・・・・も知り賢くなりました。ただそれだけなら読みずらいかもしてませんが、色恋沙汰もあり 、とても読みやすいです | ||||
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上手く行きそうで上手く行けない。歯がゆく思いながら自然と主人公と一緒に喜び落胆し、旅が出来ます。おすすめします。 | ||||
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上巻では青春時代を描いた物語はいよいよ本題に突入します。 先達や同僚と図って採用を決めた授時暦だったが、一つ大きな見落としがあった。加えて妻に先立たれ、春海は失意のどん底に突き落とされる。酒井公も失意を隠せなかったが、最高責任者として将軍の前で改暦の議を収拾する。 春海を救ったのは関孝和だった。お互いを意識して初めて邂逅した二人はその激しくぶつかり合う。その先に甲州藩士故に幕命に預かれない関の無念と、研究成果を託して安心した表情に春海は再起を誓う。 ここからは、上巻でのともすれば自信なげに話す安井算哲ではなく、武家、渋川春海に生まれ変わる。京都と江戸、そして会津を縦横に駆け回り授時暦に代わる日本の暦を創出する。 そして、いよいよ上巻冒頭の御所のシーンにもどります。さて、その結果は、そしてその先にあるものは何か。 もちろん、史実は貞享暦の制定で決まっており、幕府は現在の気象庁東京天文台の前身の一つである天文方を創設し、その初代長官に渋川春海を登用するのですが、それが分かっていてもスリリングだ。 ただ、一つ残念なのは綱吉とその後見である堀田正俊について批判的な感情を春海が抱く描写である。酒井公や保科公への尊敬との対比とはいえ、いささか興醒めか。その点が残念。 | ||||
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渋川春海という貞享暦を編み出した碩学の物語です。冒頭は壮年の春海が土御門泰福とともに御所に赴き改暦の勅の結果を受けるのを待つくだりで、待ち時間にふとこれまでを回想するところから始まる。 上巻はいわばその青春時代を描いており、興味のあることと家業の隙間に未だ人生の道筋を見出せない序盤、和算の天才関孝和へのコンプレックス、そして当然下った大命に導かれようやく進むべき道を見出したところで終わります。 上巻だけでも上質の青春小説になっているのは流石であり、下巻への興味を駆り立てる。面白い。 関孝和は世界的に見ても傑出した数理の天才ですが、その出現の背景がさりげなく語られている。特に絵馬や算額に問題を出し解答を世に求めるというのは、今のネットでの作品発表にも似ている。学び極め広めたいと考えるのは400年前も同じなのは面白い。 それがまた、まとめられて出版されて日本中で研究されるというのもいつの時代のことを書いているのやらと思う。 上巻はなんだかんだ言っても春海の成長が中心で、その取り巻く世情や政情は後景にある。その分、春海の心の動きにやきもきして終わる。かくして上巻の春海の失恋と改暦への意気で一幕を下ろします。 | ||||
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現代ではカレンダーという形でお目にかかるものですが、江戸時代はこれが国をにぎる権力の象徴であったのだとわかりました。 数学の歴史には興味が全くなく、どんな話なのかと予備知識なしに読み始めましたが、 信念を貫き通すために主人公が碁の布石を考えるように進めていった戦略が、素晴らしく感動しました。 | ||||
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マンガを先に見つけて、買おうかどうしようか迷っていたところ、実は原作があることを知り、 これは原作を買うべきだろうということで、読んで見ました。 正直マンガ買っといた方がよかったですね。最後まで読むのがかなりしんどかったです。 心理・心情描写がいちいち大げさです。 四文字熟語がやたらと多いです。 (四文字熟語による簡潔な情況・心理描写ではなく、平易な言葉で丁寧に表現できなかったのでしょうか?) 主人公は本来侍ではないのに、腹を切ろうとする意味がわかりません。 腹を切ろうとする原因となった誤りをいろんな人に「良い誤謬(ごびゅう)だ」と 褒められるのですが、理由が不明です。 北極出地に行くことになった経緯が説明不足です。そもそもこれ自体何が目的だったんでしょう? 妻となる女性が「幸せです。」と、何度も云うのですが、その人物像も背景も詳しく描かれていません。 保科正之公の逸話というか、功績がやたらと解説されていますが、ストーリーに必要ですか? 宗教(特に神道)を詳しく解説していますが、このストーリーに好影響を 与えているとは思えません。 中盤までの主人公は人は良いけれど、なんとも頼りない人物像で描かれているのに、 ラストではとんでもない策士となっています。 ラストはストーリーでかなり重要な部分だと思いますが、やっつけ仕事のように展開します。 繰り返しますが、心理・心情描写がいちいち大げさ過ぎです。 この点、マンガだと絵による心理描写で、くどい四文字熟語も少なく自然です。 そんなわけで、歴史上このような事柄があったと云うような史実・雑学としては、面白いのかも知れませんが、 きちんとした読み物としてはダメだと思います。 正直、マンガのほうが面白し、興味がある方にはそちらをオススメします。 | ||||
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渋川春海という,日本史のマニアでもなければ耳慣れない歴史上の人物を主人公に, 天文学・数学・暦学に捧げた人生を描いた作品. 江戸時代というはるか昔に, このような数学や天文学といった学問が発達していたことにも驚くし, それにかける人々の情熱がよく描かれている. ストイックに学問に打ち込む姿勢と喜び,あるいは絶望といった学究にかける人たちの想いは 現代社会にも通じる部分もあるし,また,現在では失われてしまったのかもしれないとも感じる. ただ,前半部分のボリュームに比べて, 後半は物語がどんどん進行していく一方,焦点がやや散漫な印象. 伏線を回収しきっていないように感じて,ちょっと息切れ感が見えてしまう. | ||||
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面白くて一気読みしたのですけど、不満を言えば、どうにも歴史的事実を淡々と書き連ねすぎるきらいがあり、渋川自身の心理描写とその人間関係の描写の不足感も拭えませんでした。 ついで個人的に期待していた囲碁の描写がほとんどなされず、初手天元というそれだけで一冊ぐらい書けそうな素晴らしいテーマをわずか1ページで済まされてしまったのは残念です。奥付の参考書籍に囲碁関係がなかったので、はじめから書くつもりはなかったのでしょう。ただ今作の本因坊道策は猛烈にプッシュされている割にはそこまで重要な立ち位置でないので、どうして、囲碁の場面を書く気がないのに、あそこまで道策をプッシュしたのか分からなくて読了後に残尿感が残ります。関に立ち向かう渋川と、渋川に立ち向かう道策を重ねる隠喩?的表現だったのかもしれませんが、あんまり上手くなかったと思います。それと、道策と女達の性格付けが、雰囲気にそぐわなくラノベっぽかったのでちょっと嫌悪感を感じました。こればっかりは好みでしょうかねぇ…… | ||||
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専門性の強い分野を、資料に逆らわず適度に娯楽性も持たせながら小説に仕上げた作品。筋書きだけでなく、著者の力量が素晴らしい。 | ||||
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一筋の思いを貫いている若々しい主人公がとても心地良かった。 その後の挫折のあとに立ち直り、思慮深く目的達成の為に気を張り巡らせ対処する姿は、 さらに好ましく思えました。 「優れているからといって、それが通用するとは限らない。」は、言い得て妙である。 | ||||
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清々しい読みごこちです。 江戸時代の碁で生計を立てることが、 宿命とされた中に自分の欲するものを追い求めた主人公の純粋さに感銘しました。 下巻を読むのが楽しみです。 | ||||
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