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天地明察
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天地明察の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全418件 261~280 14/21ページ
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江戸時代の人々の努力に感動した。こういう人達が日本にいたことを誇りに思った。 | ||||
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何と純粋な、何と、正直な、そして、何と、愛らしい主人公でしょう… 美しい人生 とはこういう事 なのですね。 | ||||
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本を読んですぐレビュー書こうと思ったほど素晴らしいです。天と地と、それを読み解こうとする人間との壮大なスケールの物語です。 春海が改暦を成し遂げるまでの人との交流、別れ・・。肉体は滅んでも志という魂は春海と共に生き、春海を静かに後押しする。 神道にも少し触れていて、日本には古来からこんなに素晴らしい考え方があったのだと目から鱗でした。小説に引き込まれ、悲しみや胸を熱くする高揚感を感じること度々でした。純粋に、この作者さんは凄い!と思えました。ただ、他の方のレビューを読んでわかったのですが、暦や算術問題について史実とは相違があるようで、ケプラーの法則の元を春海が発見していた。という、私が凄いと感銘を受けた箇所も史実でないと知り、少なからずがっくりしました・・。本を読む前に知っていればサラッとながして、読後満足感のまま☆5だったと思います・・。伝記ではなく小説ですから、人物の思考や性格、行動などは作者の思うところで良いと思いますが、史実をねじ曲げてまで小説に組み込むというのは・・どうなんでしょうか。読者に過った歴史観を与えてしまうと思いますが。しかし小説自体は本当に素晴らしいです。お勧めします。小説である。ということを念頭において読んでみて下さい。私は本作を読んだ後、渋川春海、関孝和が気になり色々調べたり、自分の知らない日本の偉人をもっと知りたくなって本を読みあさってます。読者をそういう気にさせる小説ってやっぱり凄いです。 | ||||
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本を読んだ後に2012の映画を見てからこれを書いているのでどうしても映画のイメージに引きずられます。 映画は歴史考証の点から目を覆うばかりの代物。原作もあまり技術面に深入りせずに、最終的に制度をうまく使って改暦を成功させたところに絞ればもっと面白く読めたのではないかな、との感想です。 | ||||
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ご多分に漏れず『マルドゥック・スクランブル』が評判になって著者の名を知った。ただしそれは文庫本3冊買いはしたけど、パラパラめくって頭の中の「サイバーパンク系」の分類ファイルに放り込まれて、そのまま置きっぱなしになっていた(Wikiで著者の項を調べたら黒丸尚の翻訳文体を意識したとあったので、ま、全くの間違いではなかったみたい)。そしたら本書が出て、あれ、時代小説? と意外な気がして、そのうち映画化の話を聞き、さらに『光圀伝』なんてのまで出たので、読んでみようと思った。 ただその際、渋川春海の物語だという情報もかなり背中を押してくれて、たぶん高校生時代から妙に気になっていた名前だったので、この人物を頭の中で動くくらいに肉付けしたいという下心があった。で、読み終えた今、その願いは十分に満たされたので、満足している。 じゃあ小説ソノモノとしての値打ちは? と聞かれたら、返事はちょっと両義的になる。 まず時代小説というか歴史小説というか、そういうジャンルに大して親しんでもいない私の印象論だが、本書のようなテーマ設定はやはり斬新なんだろうと思う。前例の有無については何とも言えないが、天文学者や数学者や囲碁棋士という、物語の主人公としてはかなり扱いにくそうな人々を、渋川春海という切り口を得ることで魅力的に描いたという点は、当然評価されるべきなんだろう。また春海と周囲の人々との交流についても、印象深く感動的なエピソードがいくつもあった。 しかし瑕がないかと言われればそんなこともない。 他のレビューでも指摘されている暦理解の不十分さについては、こちらも知らないからあまり気にならなかった。ただ登場人物たちの興奮や感動が空回りしているというか、読者としてうまく共感できなかった部分は少なからずあって、本因坊道策の言動や感情の起伏がそうだし、春海と女性たちとの出会いも、嫌ではないけどちょっと既視感を抱かせるような設定ではないかと感じた。「からん、ころん」の反復も効果を挙げていたとは思えない。 でもそういうのは「細かいこと」で、新作の『光圀伝』も読んでみたいし(本作にも光圀が登場するが……)、『マルドゥック』も遡って読もう思わせるだけの作品だった。 | ||||
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囲碁の名家に生まれながら算術に傾倒し、そろばんと算盤を持ち歩く渋川春海。人づてに聞いて澁谷の金王八幡へ出向くと そこで絵馬板に算術の問題、出題者の名や属する塾の名が記されているものを見つけた。それらの問題の横には 違う筆跡で術や解答が別のものの名とともに記され「明察」の二文字が記されていたりする。 サムライでもないのになぜか二刀をさづけられ、籠に乗るにもまず二刀が邪魔し、八幡の鳥居にぶつけと、この人物 いまでいうおっちょこちょいのようである。しかしやがて、暦のずれを正すべく編成された北極出地の一員に選ばれる・・・ 中3の孫にとっても面白く2回読んだらしい。 | ||||
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時は4代将軍徳川家綱の時代。正確さを失いつつあった「宣明暦」に代わる暦が求められていた。 改暦を任されたのは、渋川春海という碁打ちの名門に生まれた男だった。「天」を相手に、春海の 長く壮絶な戦いが始まった・・・。 天文学や数学がまだそれほど発達していなかった時代に暦をつくるのは、かなり大変なことだと 思う。気の遠くなるような地道な努力が延々と続く。また、改暦を快く思っていない者もいる。 彼らをどう説得していくべきか、そのことにも心を砕かなければならない。さまざまな人たちが、 本当にさまざまな人たちが、同じこころざしを持ち困難に立ち向かった。一歩ずつ目的に向って 歩み続ける春海たち。数々の紆余曲折を経て、ついにその日は来た!ラストは、本当に感動した。 「やったー!」と思った。あまりの感激に、涙が出そうだった。春海や、春海を支えてくれる人たちの たゆまぬ努力があればこそ、成し遂げられたことなのだ。現代・・・。天文学、数学、物理学など ずいぶんと発達したけれど、宇宙の神秘的な謎のすべてが解明されるレベルには至っていない。 「天」を相手の戦いは、これからもずっと続いていくことだろう。 長編だけれど長さをまったく感じさせない、さわやかな感動が味わえる面白い作品だった。 オススメです! | ||||
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江戸徳川家が戦国から太平の世に時代を変えていく中で、社会の根本とも言える暦を碁役を務める安井算哲こと渋川春海が暦法や算術を極めて変えていく姿は、従来にそれ程無かった素材を扱い、保科正之、水戸光圀、酒井忠清など名だたる幕閣の要人が軽妙なタッチで登場することもあって、とても楽しく心地よく読めます。暦の知識が無い方にとっては、宣明暦、授時暦、大和暦などの成り立ちや違いなども理解でき、更に江戸時代の有名な算術家関孝和との算術勝負などのプロットも折り交ざり、宮崎あおいなら映画で好演するだろうなと想像される荒木孫十郎の娘、えんへの想い等、興味が尽きない時代小説となっています。 冲方丁の小説は今回初めて読みましたが、今までになかった様な時代小説に於ける新しい感性を感じ、これから追いかけたくなる様な作家の登場を、本当に嬉しく、とても愉快に感じます。読み易さも抜群で、忙しい時間を過ごしている読者も、さらっと読めてしまうだろうと思います。但し、上巻のテンポの流れから考えると、下巻の流れは早く、もう少し丁寧に下巻も書き込んだら、更に良い読後感になったかも知れません。 でも、冲方丁の才能を感じ、新しいタッチで時代小説を描く若い作家の登場を、本当に嬉しく、楽しく思います。 | ||||
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一つ気になったのが、幕閣の登場人物の表記方法が、例えば、酒井“雅楽頭“忠清、松平“伊豆守“信綱というように、官職についてほぼ例外なく“ ”を付けていることである。武家官職であることを強調したいのか、なぜ、官職をハイライトしているのか、著者の意図が知りたいところである。 | ||||
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宮本昌孝から剣術描写を抜いたような作風、と形容しようとしましたが、宮本作品のそれはチャンバラ場面に現れる少年漫画のようなシャッキリ感が命なので、それを抜いたとなるとラノベのようなフニャフニャ感しか残りません。好き嫌いは相当に分かれるでしょう。 記述で気になったのは、多くのエピソードに後世はこうなった、という解説めいた書き加えがあること。理解を助けるために必要なのはわかりますが、現代から見下ろしたような書き方が話の流れを邪魔します。時代小説はその時代の今をこそ描いてほしい。 関孝和の硬い、それでいて相手を実力で認めるキャラは、個人的にはツボです。 | ||||
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天地明察の著者の着眼点、内容はともかく、映画も素晴らしい作品に出来上がっているよです。 江戸時代、途方も無い国家プロジェクトを任された若者の、長きに渡る明察(=Q.E.D.)までの道のりを分かりやすく描いています。 そのため、本文は読みやすく、難解な言い回し、表現などはほとんど見られませんでした。 現代のように、目先の事ばかりにとらわれ悩む私たち(特に私w)に、壮大な生き方を提示してくれる本書は、 そんな悩みさえ吹き飛ばしてしまう力があると思いました。 | ||||
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まず科学で大切なこと。実験や観察による証明。次に学問で大切なこと。人の役にたつこと。星空の美しさだけに留まらず生活を支える暦を作る天文学。そして飽くなき真理の追求。誰が言ったか、ではなく何が正しいか?数学が苦手だったガリレオがピサの斜塔からふたつの玉を落として落体の法則を発見したのは26才のことだった。そのガリレオはのちにローマ法王の権威に屈することなく「それでも地球は動く」と言ってのけた。近代科学の父と言われたガリレオそのままに朝廷に立ち向かう若き渋川晴海。知らないことはこれから知る楽しみ。解らないことは解ったときの喜び。そして若いときほどその楽しみと喜びは大きい。少年よ、大志を抱いて、突っ走れ! | ||||
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2冊完結ということで、あっという間に読み切ってしまった。登場人物が妙に現代っぽさを感じたのはえんさんのセリフによるものかなと思いつつ、春海と一緒にえんに何か言われるのを期待している自分がいた。宮崎あおいさんが映画では、えんさん役をやっているが、イメージがぴたりと合う適役だなぁと読んでいて思った。というか、もう自分の中でえんさんイメージは宮崎あおいだった。 数学という大人になると理系以外には一般的にはなじみが薄くなっていく学問を物語にしたことで、何かアカデミックな魅力をそそられ知的意欲が湧いてくる。勉強すれば、世界がいつか変わってみえるようになり、自分が広がるんだろうなぁという思いを抱き、また仕事と研究へのエネルギーを湧かせてくれた。読後感がとても良かったです。こういう小説を通勤で読みたい。 | ||||
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私は数学・暦の技術的な部分は全然理解してませんが、知らなくても全然問題無し。 登場人物がみんな個性的で魅力的。かといってえらそうな素振りは まったくなく淡々と描かれてます。ただ淡々と描かれてはいるものの描写能力はぴか一で その場の雰囲気が想像できるくらいです。 あまりの面白さに感動しました。まさにpageturnerの良書です。 最後まですがすがしい感動をもらいました。電車で涙ためながら呼んでました。 この作者一押し!! | ||||
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題名は少し古めかしていて難しそうな印象を受けるが、読むとたちまちのうちに良い意味で裏切られる。 確かに扱っている題材は天文学や算術などとっつき難そうなものであり、時代も泰平の世となって久しい江戸時代であるが、それをあまり感じさせずに登場人物の人間ドラマを魅力的に引き出すことに成功している。 しかも登場人物それぞれが魅力的である。特に主人公である渋川春海が良い。 処世に疎く、背伸びをしない無欲な面と、ある特定の面に無限の情熱を持つという二面性を上手く同居させた人物として読み手の感情移入を呼ばずにおかない。 また、ヒロイン役として登場する村瀬えんも時代物に出てくる女性としては気持ちが良いほどさっぱりした性格で、それが主人公との淡い関係をじめっとさせず、からっとした爽快さを感じさせて気持ちが良い。 最後まで一気に読ませる物語の運び方の妙と読後の爽快感は、作者は違うが「のぼうの城」で感じたものに似ているなと感じた。 爽やかに気分で涙したい人に勧めたい。 | ||||
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ミーハーな私は、映画の宣伝を見てこの本を手にしました。 面白い。グイグイ引き込まれていく。序盤から中盤までは、主人公の葛藤や昂揚感がビッシビシと伝わって、共に涙しそうになるくらいです。 だが、ラストがイマイチ盛り上がりに欠けたように感じました。素晴らしいストーリーなだけに残念です。 | ||||
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文庫本になり、話題で気になってたので、「上、下」読みました。 内容は、「江戸時代の暦」を作った人々のお話。 人々と言っても、主役一人のお話ですね。 江戸時代の暦についてのウンチクが楽しかったです。 あと、天体観測方法や、暦について必要なことが、 計測、計算への理解が江戸時代だからこそ、理解しやすく面白かったです。 (現代だと、逆にわからんですw) ラブストーリもありますし、登場人物も現代と変わりません。 舞台は江戸時代ですが、書き方、感情のあり方も、共感しやすく読みやすいです。 逆に時代小説好きには物足りないです。 (その時代の空気、匂いが薄く、良くも悪くも現代風) 期待を裏切らない楽しさですが、 私には目新しさがなかったので、★3つ。 | ||||
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公開された映画を見たあと、原作が気になって読んでみました。 映画では深くは語られなかった箇所の補完も含めて、とても味わい深いお話でした。 みなさんおっしゃっていますが主人公が魅力的ですね。 時代考証もしっかりされているように見え(少なくとも自分程度にはそう見えました) ライトノベルなどでは味わえないずっしりした読み応えも感じられます。 とはいえは文章自体はけっこう軽く読みやすいので若い人にもお勧めです。 | ||||
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爽やかな読後感でした。 物語は、渋川春海が中心となって行われた「改暦」という大事業を描いています。 著者は、非常に豊富な情報を上手く料理して、この事業の性格を描写し、人物像を作り上げました。 あくまで明るくポジティブに。 改暦とは、その名のごとく暦を改める事業です。 現代感覚からすればカレンダーや手帳に記載されたもので、正しさを疑いすらしません。が、江戸時代の初期に暦が2日ずれるという異常事態が発生します。 それだけでもミステリーのようです。 それならば正しくすれば良さそうなものですが、国家システムというのはそういう率直さを備えていません。 学問の徒は、どの時代にあっても真理を求め愛する存在です。 この大事業に江戸幕府の英知は武士による武断から文治への転換として位置づけ遂行します。 なぜなら暦は、朝廷の所管であってまさに世を治める基盤にあたります。 それを武家が改めるなど恐れを知らぬ振る舞い。 渋川春海は碁打ちです。布石を行い、時代の算学者達の思いを背に乗せこの難事業に向かいます。 一番心に残るのは、算術に集う人たちの、「設問」と「明察」といったやりとりです。 本来勉強って楽しいものだったんでしょうね。 | ||||
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読んで良かったと思える本。ただ春海の二人の妻が男から見て都合のいい女に描かれていて、出来過ぎの感がある。 | ||||
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