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天地明察



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【この小説が収録されている参考書籍】
天地明察
天地明察(下) (角川文庫)
天地明察(上) (角川文庫)

天地明察の評価: 6.00/10点 レビュー 1件。 Aランク
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(6pt)

天地明察の感想

主人公こと安井算哲が人生全てを賭け、粉骨砕身した改暦について書かれた本であります。
幾多の登場人物も絡んでの大物語ですが、基本、算哲の話です。
時には大きな挫折を何度も味わいながらも周りの助けを得て、
算哲は大和歴にたどり着く事ができたんだなと感心する。
才多き人であり、人情味が深く、また良き知人に巡り会えた。
物語当初から、碁の話と算術の話がよく出てきます。「ヒカルの碁」とか読んでた人はイメージしやすかったのではないでしょうか。
算哲が碁打ちであることと、算術好きであることが、後半の話に紐付いてきます。
算哲の周到にしかけた改暦のくだりにぴったしハマって、「明察」となります。
ただし、ちょっと登場人物像は全体的に味付けは薄かったのではないでしょうか。
長編だった事もあり、私は途中「飽き」てしまって挫折しかけました。
ちょっと中だるみしましたね。改暦する為の話としては重要だったのでしょう。
後半の改暦のくだりは白熱して面白くなり、
読むスピードが加速していって読破できました。
改暦って何かというと、例えば1年は365日ですよね、でも誤謬があって実際は少しズレている。だからうるう年を定めその狂いを修正します。
この時代はまだ、色んな事がわかってない時代で、この時に使っていた暦(カレンダーと言っていいでしょう)には、誤謬があるのでそれを正す(計算方を変える)。という事です。
改暦するとはどういうことか、政治、歴史、文化、宗教、権力、その他雑多利権が絡み凄まじい権力争いになった事はいうまでもありません。
なぜなら改暦は、天の時を知り、地の利を得るという事なのだから、それを一手に握ったとしたらと考えると、当時の権力者の争いは凄まじかった事でしょう。
安井算哲が改暦をなした後、えんと仲睦まじく余生を暮らせたのはよかったな、と私は思います。

りょうま
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