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虐殺器官



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虐殺器官の評価: 4.03/5点 レビュー 369件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.03pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全369件 1~20 1/19ページ
No.369:
(4pt)

すこし

少しひやけしてた。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
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No.368:
(4pt)

地獄は何処にあるのか?

『虐殺器官』という強烈なタイトルのとおり、「地獄は何処にあるのか?」を探していくようなストーリー。メタルギアシリーズをプレイしたことがあったので、読みやすく・面白さも感じられた。しかし、'器官'の内容と主人公によるそれの利用はもっと描いてほしかった。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
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No.367:
(5pt)

相当面白い

SF作品とはいえ、どこかに潜む現実感がぞくっとさせる。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.366:
(2pt)

淡々としている

特殊部隊の一員である主人公とその同僚たちは、戦闘のストレスから逃れるため事前にカウンセリングや一種の物理的な洗脳を受けているというような設定。そのせいもあってか、主人公の思索やゆるい葛藤が延々と続く。
暗殺対象も、なぜそういう行動をとるのか共感できず、全編通して最後まで日記でも読んでいるような、ふわっとした印象しか持てなかった。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.365:
(5pt)

ハーモニーの前編として読んだ方が判りやすい

核心部分のネタバレ有りなので、未読の方は注意。

正直エンタメ部分で言えば、オフビートというかのっぺりした作品だと思う。単純に其処だけで言えばたぶんいいとこ星4つの作品。主人公とか著者の持つ何処までが私なのかとか、記録され管理される事への嫌悪とか、世界にある残酷への意図的な無関心とか、そういったものへの自分を含めた嫌悪、そこら辺には余り共感できない事がたぶん原因。

でも個人的にSFって世界観とか我々の常識を揺るがす部分。其処の緻密さとかリアリティにあると思うので、そういう点でいえばやはり今作は星5のSFだと思う。

ホモサピエンス全史とかファクトフルネスとか、我々の生まれ持った性質とか進化に対する知識はかなり一般化してきたと思う。本書はそこら辺を履修した上で読むとより判りやすく入ってきやすい作品で、それがないとリアリティが感じられないかもしれない。

まあ古いネタで言えばサブリミナルなど、我々が無意識化で色んな情報に影響される事は昔から知られている事なのだが、我々の本能にはそもそも虐殺をする事も含まれる。そしてそれを刺激してあげれば意図的に狙った場所で虐殺を起こせる。

というのが本書で、虐殺の文法とか文字媒体を使用してそれを為す事が出来ますよ。という事で北米を中心にした英語圏で、その効果が発揮されるというのが本書のラストになる。

真面目に突っ込むなら、効果の濃淡や影響の持続時間を除けば、多分似た様な事をする事は出来るかもしれないが、文字媒体は効率が悪いと思われる。SNS全盛の現在、そのユーザー数を比べると判りやすいが文字、特に長文をコンスタントに読める層は全体からするととても少ない。

Xが流行ったのも短文しか投稿できないからだし、文字よりは音と映像、動画の方が多くに届くし、何ならショート動画や切り抜き、ファスト映画など時間は短く情報負荷は少しでも軽い方がいい。更に言えば本を読まない層の方がそういったものでより誘導しやすいだろう。

本書内でも文字の意味などが持つパワーはそれ程大したことはない。という事に触れているし判った上でそう書いているのだと思うけどね。そういう意味ではダンガンロンパの電子ドラッグ的な映像とかの方が、たぶんリアルに近い。まあ効果の即効性と持続力があれは基地外じみているし、毒と判らずに混入されている今作の方が、やり方としてはスマートとも思うけども。

とまあこういう風な褒めてんだか貶してんだか判らない突込みをした時点でですね。個人的にはそのSFにしてやられていると思う次第なのですよ。

例えばシンゴジラの此処はリアルとは違う。みたいな感じで批判しているつもりの方がいるとしてですよ。ファイナルウォーズとかKOMとかにそんな突込み貴方入れますか? って話でして、そういう土俵に挙げられてしまった時点でしてやられているわけです。

そんな本書を20年近く前に書かれている著者が、少なくとも俺から見れば凄い人である事は疑いようがないですね。

ここから追記、ハーモニーを読んだうえで思うが、本書で作者が述べている内容をより突き詰めたのがハーモニーなので、テーマ的には本書を読み、ハーモニーを読んだ方が収まりが良いと思う。

本書は架空の虐殺器官が人間にはある。というフィクションを持ち込んでいるが、そのモデルになった本能として、俺らとあいつらを分け、あいつらを攻撃する性質自体は確かに人間の本能には染みついている。それによって近縁種のホモ○○みたいな奴らとの、生存競争に勝ってきたのが恐らく俺らのご先祖様。というのが最近の有力な学説である。

ハーモニーに於いて進化は継ぎ接ぎでしかなく、一貫性も正しさも無い。と言っているがそれはその通り。俺らは生まれついて正しくない。だから正しさを追及し間違いを排していくと、そもそも人間性とかその本能的部分を切除したり封じるしかなくなる。

というのが二作を通した論理的帰結で程々じゃないと、人間っていらなくない? ってなるよなと。まあ私という概念が一般化したのも結構最近の事だったりするし、未来に於ける私人の有り方がどうなるのかは興味はあるけど、個人的にはこうあって欲しいっていう希望も現状あまりないので、作者程には未来を恐れてはいない感じである。目を逸らし考えを放棄しているだけといえばそれはそうかもだが。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
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No.364:
(1pt)

ラノベじゃないマーケティングされたラノベ

会話、展開、人物の思考全てにリアリティが無く、文章に「酔い」も感じられ読みづらかった

作者の夭折と作品自体の評価が分けられていない気がする
発表当時は新鮮だったのかもしれないが2024年時点では何も感じられなかった
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.363:
(4pt)

人間の虐殺器官としての側面をSF小説で描いた高評価の第一作

著者はガンで苦しみ34歳で亡くなった新人作家の最初のSF(空想科学小説)であり、注目された書のようである。
「虐殺器官」のタイトルが示すように、人間の生死のうち、「死」がテーマとされているが、主人公は「アメリカの暗殺秘密機関」大佐であり、日本の依頼を受けて「秘密組織の命令」で、世界中で虐殺事件を工作している人物を拘束する極秘作戦を展開していくストーリーである。
そのいろいろの物語が緻密な描写やSFとして進行していくが、全くSFは言えず、人類の歴史(時間軸と空間軸)で、殺人、大虐殺、戦争(核兵器が再度使われる)を、人間に埋め込められた「殺しの器官」が作動して来たし、未来も続くようである。
理由は単純で「自分や自分が所属する繋がった人間」を脅かし、脅威になると感じ・認定した人間や集団を殺す(虐殺する)という「恐怖に対する妄想的な殺意」まで昇華していく。
しかし、そのことが巻末の伊藤計劃と円城塔の対談で、円城が「爽快感です。重苦しいという風に捉える人が多いが、そうじゃなくって、完全にこういう光景に中で無神経に生きているぞと」と言い、著者は「僕も爽快感を目指したんですけど」と応じている。
そうは言っても、著者自身がガンで死の恐怖と苦しみを味わい、著述の始めに主人公の母(脳死状態での延命措置をどうするかを医師に聞かれ、中止にイエスとした)が、後、自分が母親を殺したという意識が付きまとっている。しかも、主人公は極秘暗殺機関の実行者であり、さらには世界中で起きている大虐殺という人類の過去・現在・未来を視野に入れた展開となっている。
初作品であり、かなり多くの内容が含まれているが、私はこのような作品として読んだ。確かに淡々と進むが、そこに「生と死」「人間の持つ恐ろしい一面(器官)」が横たわっているように感じた。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
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No.362:
(4pt)

ストーリーは一流、文章は二流

先に映画を観てとても面白かった。文句無しだ。それから原作を読んだ。もちろんストーリーは一流。でも文章に無駄が多い。心理描写が長すぎる。もう五十ページは削れる。映画の方が好きだ。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
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No.361:
(5pt)

難しい

逆説的な論理の流れが繰り返され、作者の意図が最後の最後にならないとわからない数少ない作品である。
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4150309841
No.360:
(5pt)

読む価値がある本

哲学者ローティの「偶然性・アイロニー・連帯」、ルアンダ虐殺(1994)そしてクロアチア戦争の虐殺(1995)を下敷きにしているらしい。虐殺の原理はガザやウクライナでも生きていて、日本で再び起きる可能性すらある。日本でも外国人居住者が340万人をこえた2024年、読む価値がある書である。
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No.359:
(5pt)

傑作SF小説

凄いものを読んでしまった。世界各地で起こる紛争の背後にいる謎の男。その正体は?紛争を起こす方法は?そしてその動機は?その全てが明かされたときこの本の不思議なタイトルが、不気味なリアリティを持って読者を震えさせる。だいぶ以前に書かれた本だが、ウクライナ戦争、パレスチナ紛争のあるこの時代に読むことに多いに意味がある。またこの本は、人が背負う罪についても深い洞察を与える。自分が罪を背負わなかったことの罪悪感に悩む主人公が、最後に「罪を背負う」ことを決めてとる行動の高貴さと恐ろしさに身が震える。
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4150309841
No.358:
(4pt)

面白いとは思うが、あまり好みではない

名作との評価が高いのは十分に理解できる。ただ、主人公とヒロイン(?)の会話が理屈っぽい上に一方的な考え方を押しつけられているように感じるのと、子供を含めた虐殺の模写がやや過剰に思えることなどから、純粋には楽しめなかった。エピローグの主人公の行動はあまりにも意味不明だ。あれほど殺したいと思っていた標的と同じじゃないの...?
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.357:
(4pt)

イーガンファンには読みやすい設定

ガジェット類がわかりやすい設定で、イーガンほど難解ではない。
程よいハードSF感。作家が日本人ということで、「突き抜ける個性」
より「ゆるい仲間感」が心地よい。
標的を追いかけて3部作ぐらいの作品をギュッと濃縮させているのも
うれしい。しっかりとした、オチもついていて、SFなのにリアリティのある
まとまりがある作品となっている。
主人公がケイス(ニューロマンサー)並みに魅力的だったら、
最高(5)だったんですけれど。または恋人がモリイか・・・。
望みすぎか。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.356:
(5pt)

乾いた死生観

今更読みましたがこれが17年も前の作品とは驚きです。古びてないどころかこれからの未来を予想させられるところもある。全編に「死」のイメージがつきまとっていますが、著者が自らの死を見据えての執筆だったのですね。凄みを感じます。まさかのラストなど、SF、エンタメとしても一級品だと思いました。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.355:
(2pt)

過大評価

・説明&説明でテンポが悪い

・厨二病的なフレーズを使うのは別にいいのだが文脈無視でただその言葉を連呼したいだけ

・キャラクターの言動に納得のいく説明はほとんどなく、短絡的とか稚拙とかではなく
 ただただ薄っぺらいというか意味不明とすら言える

・虐殺の文法についての一応の説明(仕組み)はあるがそれがどのようなものか具体例は登場しない
 あえて言及しないのもテクニックだと思うしそれがこの本のすべてではないのでそれはいいのだが

・物語に直接関係のない長ったらしい説明(厨二病フレーズを言いたいがための説明)は満載
 だがプロットに最低限必要な説明は無いか納得できるものではない

・傑作、駄作とか面白い、面白くないではない
 物語として読み物として成立しているか、、、

・感じ方は人それぞれなのは言うまでもないがここまで過大評価されている理由はどこにあるのか
 まずこの本の中には答えはないのは明らか
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.354:
(4pt)

変えられていく自分とそれを見つめる自分の視点

スーッと読もうと思ったらスーッと読めてしまう。SFなのだけど、人間としての自分を主人公が見つめて行く様が自分に重なっていってしまう物語。
暗殺を行う特殊部隊の一員である主人公の環境がどっぷりSFなわけだけれど、そこには訓練や投薬やカウンセリングで変えられていってしまう自分を見つめる自分がずっと存在する。その視点がすごい。
なぜ人間は戦争をするのかということを考えた。
勧められて読んだのだけど、読後感もすごい。エンディングはそうきたかと思った。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.353:
(5pt)

思ったより美品

本に焼けもなくシミもなく、美品でした。ありがとうございます。
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4150309841
No.352:
(1pt)

気持ち悪い

冒頭の少年兵の描写でもうグロテスクで悪趣味なので挫折しました
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.351:
(1pt)

中途半端である。

内容が軽い割に描写がグロく、どの世代をターゲットにしているのかよくわからない。

子供向けなら演出を抑えるべきだし、大人向けならもっと筆致を抑えるべきであると思う。修飾語が多すぎるので脂っこく胃もたれしてくる。

ラノベを卒業しかけている、厨二病をやや引きずった二十代にめちゃくちゃ刺さると思われる。

私にはつまらなかった。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.350:
(5pt)

罪も痛みも喪った世界

神の打倒により罪は消え、テクノロジーにより戦争の痛みすら消え、全てはシステムに取り込まれる。そういった近代の流れの果てには人間は幼児的にならざるをえないという鋭い洞察が込められた作品。タイトルにもある「虐殺器官」も絡め、人間の自由意志や主体性すらも揺るがす凄みが作品を貫徹している。表面的には希望も何もなく、少年兵のような冷徹で幼児的な視点で、過酷で凄惨な現実を淡々と描く。構成としてはドストエフスキーの「悪霊」に似ているといえるが、作者は神を提示する事はない。もはや神の亡骸すらも風化したというのが作者の洞察だろう。そして神に代わる何らかの処方箋すら提示されない。では神を打倒し、無意識にシステムに支配される人間には何の希望があるのか。どこに向かえばいいのか。罰を願う事、痛みを願う事、あるいは破滅する事だけだろうか。この作品は現代の答えの出ない難題に向き合いながらも、随所にシステムへの小さな反抗をちりばめている。幼い主人公が大人びて見える瞬間がある。現代に何か希望があるとしたら、そういった一瞬の光明に過ぎないのかも知れない。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841

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