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虐殺器官



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虐殺器官の評価: 4.03/5点 レビュー 369件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.03pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全369件 161~180 9/19ページ
No.209:
(5pt)

面白かった

攻殻機動隊風にアニメにすれば良いのにと思ってたら、
もう作成中なのですね.
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.208:
(5pt)

良い

SF要素もいれつつ現実味のある内容でとても面白い。ぜひ読んでほしい一冊です
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No.207:
(3pt)

普通ですね。あまり深みのあるものではないです

もうちょっとストーリーのロジックを深くしてみたらもっと面白かったかなぁ
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.206:
(4pt)

ネタバレしても読める本

私は、SF小説というものをあまり読みませんでしたが、哲学的な話が好きなので、
この小説の「ことば」についての考え方は、割と面白く読ませてもらいました。
人間の主体ってものを考えることもできましたし、それは面白かったです。

どんでん返しみたいなものはありませんでした。至って淡々と進んでいきました。
肝心の「虐殺の文法」なるものも、具体的にはよくわからない。
ただこのオチを知っていても、読む価値はあると思います。
最後の結論で「おー」っとなるものではありませんでしたが、それでもその過程が私には楽しかったので、
星は4つにしました。最後にどんでん返しが来ていたら、5でしたね。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
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No.205:
(3pt)

もうちょっと器官の詳細を

凄惨な光景が多く見受けられる本作だが、主人公の視点が常にどこか冷めているので、割とすんなり読めてしまう。そういう意味では奇妙な爽快感のようなものがある。特に戦闘シーンは淡々とした中に確実に敵を仕留める殺意のようなものを感じ、素直にかっこいいと思った。

しかしながら、この作品はSF、ミリタリーなど、どのジャンルでとらえても中途半端な感じが否めない。
近未来という設定だが、あまり現代と変わっていないようにも見える。
また、「言語」が人々を先導するキーワードになっているが、例えばジョージ・オーウェルの「1984」のような言語の改変によって大衆を統制するといったような、具体性を伴った社会学、政治学的な解説がないので最後まで現実感のない設定に見えてしまった。その辺のディテールがもっとあれば、さらに重厚な作品になったかもしれない。

総じて面白かったのだが期待していたほどではなかった、と言うのが正直な感想です。
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4150309841
No.204:
(4pt)

心地よい厭世感

読んでいて、何ともいえない空気感に包まれた。
心地よい厭世感というべきかな。

ただ、虐殺の文法にもっと立体感というか、説得力が欲しかった。
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4150309841
No.203:
(5pt)

天才の残した作品

惜しむらく才能ある人が早くなくなることは残念でありますが、
天才の残した長編第1作は永遠の残る証の作品です。
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No.202:
(5pt)

著者の深い洞察、描写力

恥ずかしながら初めてSF小説を読み終えた。おそらく西暦2025年~2100年ぐらいの世界各地を想定しIT化、情報監視社会化が進んだ先進国(アメリカ)とテロや紛争が絶えない貧困国が「虐殺」というキーワードを通して描かれている。

まず初めに戦場での死体についての細かな描写、さらに一人称で語られる主人公の心理描写、行動描写がとても細かく普段中々想像しない状況であっても著者の描写力により私の脳内に鮮明に描き出された。「虐殺」というゾッとする単語を中心にそれが起こる背景について物語を読み進めながら主人公と共に想像、思考した。

貧困国での内戦がもたらす残酷な描写はすこし遠い未来かどこか遠くの世界の話であるかのような、もしくはそうあってほしいという願いもあったが、現在において世界各地で起こっている紛争、虐殺行為を考えると意外と身近なものだと思った。

虐殺以外にも色々考えさせられる事が多すぎて、例えば情報管理社会での個人情報と引き換えに安全を得る(ある自由を捨て、他の自由を得る)ことや、主人公が作中思い悩む罪と罰についてなど、一度読んだだけでは整理がつかない。

また、脳科学、生物学、心理学、哲学、倫理学、宗教、それらの要素が絡み合い内容に厚みを持たせている。例え未来の話であっても、現時点(2014年)で著者に想像できる内容の話であることにかわりない。全てではないだろうが先に挙げた学問による科学的な裏付けがあると私は勝手に想像したのだが、現時点でのその科学の裏付けがこれほど高度なレベルである事に驚いた。

世界での悲惨な状況など積極的に知りたいと思う人はあまりいないと思うが、これからの世界を構築していく20代の若者の一人である私には特に知る責任があると思った。

稀な才能を通して色々な気づきを与えてくれたことに、著者にお礼を言いたい。
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4150309841
No.201:
(4pt)

質の良い近代SFです。

書籍で読んでとても気に入ったので、もう一度読もうと電子書籍にて再購入しました。
男性向きの内容だと思うので、女性では面白さが伝わらないかも。
この作者とはこの本で出会い、一気にファンになったのですが、若くして亡くなられて
しまい、とてもショックでした。
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4150309841
No.200:
(3pt)

凄いとは思うが、面白いかは別。

今までSFを読んだことがなかったため、新鮮な気持ちでページをめくることが出来ました。読み終えた感想としては、散りばめられた知識や、深いテーマなどから、凄い小説であることは分かりましたが、エンターテイメントとしては凡作だということです。主人公は殺し屋ですので、世界各地で敵と戦うわけですが、どうも緊迫感に欠ける気がします。文章が特徴的なのが原因なのか、それとも僕の理解力の問題なのか分かりませんが、展開が淡々としていて、読んでいて面白いと思うことは少なかったです。もちろん、虐殺器官というタイトルの意味もよく考えられていると思いますし、圧倒的な知識量で読者を小説の中に連れて行ってはくれますが、物語としては何かが足りない気がします。凄い作品ではあるので、賞を取ったことには納得出来ますが、普段SFを読まない人間にとっては苦痛かもしれません。小説を読むことすらないという人ならば、最後まで読み終えることにも一苦労でしょう。長々と書いてきて話が四方に逸れましたが、結局のところ、凄い小説ですが面白いと思えるかは人によるところが大きいということです。
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4150309841
No.199:
(5pt)

ありそうで怖い

もしかしたらそんな事もありそうと思えてしまい読むことをやめられませんでした
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4150309841
No.198:
(5pt)

近未来を舞台にしたテロとの戦い、ゼロ年代のSF小説第1位

近未来を舞台にしたテロとの戦い、ゼロ年代のSF小説第1位
http://on-the-road.co/?p=2062
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.197:
(5pt)

正義や悪では語れない

世界情勢や歴史、専門用語に明るい訳でもなく、ミリタリー映画や「メタルギア」が好き程度の私が読んでも十分面白かった。
ジョン・ポールを追ってプラハで展開する辺りは、グイグイ物語に引き込まれていく。映画的に場面を捉える描写が巧く、「追跡犬」の演出には凄く魅せられた。
話の核である【虐殺の文法】について、小松左京賞選評抜粋より、「虐殺の言語とは何なのかについてもっと触れてほしかった」と解説中にはあったが、私は作中にしっかり説明されていたと感じた。
それはジョン・ポールが語っていたし、何よりエピローグで明らかになっている。それこそが、著者の狙いであった、と気付いたときに本当によく構成された面白い作品であると思った。

自分を「ぼく」と言う成熟しない主人公。自分が選択した母の死と、今まで命令されて与えてきた多くの死、戦友の死を「思考」して、クラヴィスは変わっていく。
彼が「自ら」「選択する」「自由」は、「罪」か「罰」か…
正義や悪ではなく、人間の話、とでも言うべきだろうか。

2015年劇場アニメ化だそうですが、叶うことなら実写映画で観たい…そう思わせる程生々しく、血肉の通った作品であると思います。
夭折した伊藤計劃氏の文才をとても惜しく思う作品でした。
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4150309841
No.196:
(3pt)

母親以外に他者のいない作品かな

20万部超売れている作品で、評論家ウケも良いということで読んでみた。ナイーブでペダンティックな一人称語りで、近未来を舞台にしたSFというか、ミステリー的な作品。殺戮シーンなどはグロテスクではあるが、意図しているのか映像的で少し距離感がある。思想小説というか、作者の主張や「世界はこうだ」という語りを楽しむタイプの小説だと思う。そういうのが好きな人であればおすすめ。

 筋立て自体は、「地獄の黙示録」に似てると指摘している人がいるが、アメリカ軍の暗殺部隊の主人公が交通事故にあった母親の延命装置を外したことに悩みつつ、民族虐殺などの首謀者とされる男を追っていく、その謎を探っていく、といったシンプルな構成になっている。

 まあ、アメリカは世界の警察をやめようとしているし、ロシアのクリミア編入や中国の台頭など、大国が国際政治の主要なプレーヤーに戻りつつあるような感じもしつつ、中東の不安定な状態は変わらないわけだが、ブッシュ政権下のアメリカの先には、こういう未来もあったのかなという感じはある。

 言語学なり、文学(カフカとか)なり、脳科学なりのトリビアを含んだ会話の先に、「虐殺の文法」という本書の核となるアイディア(トリック)があるのだが、イマイチ自分はピンとこなかったのが残念。「万人の闘争」ホッブスを援用してみるなら、強大な力を持った国家が上にいるから人は暴力を控えるわけだが、逆に強力な国家がいない場合だと民兵なりテロなりが頻発する、そこまではいい。だが、それは何らかの利益のためだ。

 まあ、世界観にイチイチ突っ込むのも無粋か。あと、ジャンルは違うが中村文則になんとなく似ていると思った。ダイアローグの形式を借りた自問自答というか、主要キャラの主人公とポールとその情婦で会話がスムーズに成り立ちすぎているというか、人物としては同じような感じだ。そのあたりが、他者がいない感じがあり、かつ、「生死」なり「罪」や「罰」なりに対する問答など、案外、読者がかぶるんじゃないかとも感じた。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.195:
(4pt)

暗い、グロいのが正直好きではない、が・・。

全体的に暗くて、グロテスクな描写も多いのが、好きになれなかった。
母親との回想もやけに長くて苦手。

結構評価が高いようですが、思っていたほど面白いとは私は感じられなかったかな。。

というのが、小説自体の正直な感想。
しかし、衝撃は解説の中にあった。
何も知らずに読み始めたが、事実を知って驚いた。
特に最後の数行には涙した。

ある意味、この解説も含んで大きな一つの物語を形成している。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.194:
(4pt)

確かな表現力

ミリタリーものと言ってしまうとあまりに安っぽいけれど、私はそういったジャンル小説を読んだことがありませんでした。
この小説は大別するとSFであり、ミリタリーでもあると思うのですが、「専門用語についていけないのでは」という不安は全くもって杞憂でした。
このジャンルではもしかすると有名な方なのかもしれませんが、他の作品を読んでみたいと思わせるほどの筆力があります。
小説にかかわらず、物語は冒頭の掴みが大事ですが、寂寥な風景をこれでもかとあっさり表し、最後まで付いて回る景色にしたのはあまりある技量の成せる技でしょう。
他作品も読みたい、と思わせる良作でした。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.193:
(4pt)

"仕事とは宗教"

"仕事とは宗教
仕事は、人間の良心を麻痺させるために存在する”

仕事だから、嘘をつく
仕事だから、子供と遊べない
仕事だから、仕方がない…

仕方がない ものなんて ない
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.192:
(5pt)

とても面白いです。

この才能がどこまで続くのか見てみたかった。でも、たぶん、最初で最後の一作だったんじゃないかと思います。計劃さんの他の著作は読んでいません。奇跡のような一作なんだと思います。こういう本は時々あるものです。すばらしい偶然が重なってできた特異点の芸術。こういうのに出会うと、ああ生きていて良かったなぁと思いますね。感謝の気持ちを現実界で伝えることはもはやできないけど、あの世に向けて気持ちで伝えたいです。書いてくれてありがとう。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.191:
(5pt)

ミステリーというよりSFミリタリーとして傑作小説

伊藤 計劃 が惜しむべき天才SF作家だったというのが良く分かる一冊

近年のハードSFではやっぱり一番好きです 暇があれば時々読み直してます 戦闘の場面描写や臨場感とかは本当すごいです
ただハーモニーに比べると近未来SFとミリタリーのツボをよく抑えてる世界観、約400Pな中に著者の軍事的造詣が詰まったような作品なのは間違いなく

反面、その方面にある程度明るくない方じゃないと厳しい本かもしれません
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.190:
(4pt)

自らの手を汚して数多くの人を殺してきた男が自分ではわからない人を殺す力となる何かを突き止めようとする。

人が人を殺す。

人を殺す力となるのは何か。何か人を殺す力となり得るものを把握し、操れる事が出来るようになれば、自らの手を煩わせることなく、人を殺す事が出来る。

自らの手を汚して数多くの人を殺してきた男が自分ではわからない人を殺す力となる何かを突き止めようとする。

最初から人はものなんじゃないかと思わせるほどの人の体のえげつない描写が行われる物語。

アメリカの特殊部隊の隊員が主人公の物語。舞台は近未来。先進国ではシステムが人を追跡し、社会を管理することで安定が保たれていると信じられている世界。オーウェルが描いたほどの露骨な管理社会ではなく、ほどよく管理され、人々は自由を享受していると信じている。ただ、宅配ピザの受け取り一つにも指紋認証が必要な世界。それが違和感なく出来る世界。

仕事として人を殺し、「植物状態」になった母親を自らの許諾で殺した男。

追い求めるのはいく先々で大きな争いと大量の死者を生み出している男。男が死者を生み出している仕組みと仕組みを使う理由は信じがたいけど、100%の否定は出来ない残酷なこと。

争いを生み出すのは何か、争いをなくすことは出来ないのかを考えるキッカケになる。そして、今、自分が存在している社会の近未来の姿かもしれないものが垣間見える物語。

【引用】

ぼくの母親を殺したのはぼくのことばだ。

どこからが生で、どこからが死なのか、二十世紀のおわりから、医療技術の発展とともにそれは曖昧になるいっぽうだったけれど、半世紀以上ものあいだ、人類はそれに対し目を閉じ耳を塞ぎ、そうした問題はほかの問題と同じく先送りにしてきたのだった。

心の健康を保つためには、深く考えないのがいちばんだし、そのためにはシンプルなイデオロギーに主体を明け渡すのがラクチンだ。

すべての仕事は、人間の両親を麻痺させるために存在するんだよ資本主義を生み出したのは、仕事に打ちこみ貯蓄を良しとするプロテスタンティズム

【手に入れたきっかけ】

話題になっていたので、Kindleのキャンペーンで購入!
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841

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