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虐殺器官
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虐殺器官の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全369件 201~220 11/19ページ
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時代が追いつかないうちに、 気になるならすぐに読むべし。 大満足でした。 | ||||
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さっぱり理解でませんでした。 評判が良いみたいだから購入し読んでみたのですが…。 まず、出てくる単語が知らない言葉ばかり。 その1人名。色んな人名が例えとして出て来ますが、知ってる名前がなく、意味不明でした。 カフカって誰? みたいな。 せめて、もう少し知名度の高い人にして欲しかった。 エジソンとかベートーベンくらい。 その2カタカナ表記の物の名称etc。まったく馴染みのないものがほとんどでまいった。 少しならいいけど、多すぎ。1ページに何個も出てくるとうんざり。 辞書をひく気にもなれませんでした。 わかる人には面白い、そんな印象を受けました。 もう少し、誰にでもわかるように書いてあればなー。 てなことで、面白いとかつまらないとか以前に、意味不明な小説でした。 | ||||
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心臓や手足といったものと同様に、人が生来備えている生理機能のひとつとして『虐殺器官』というものが、人間にはあると作者は言いたかったのかもしれない。 無自覚か、もしくは理性によって潜在化されている本能的な虐殺への欲求を、顕在化させる技術を確立したジョン・ポールは、世界各地で紛争を引き起こし、殺戮と虐殺を繰り広げる。 虐殺の目的は何か。顕在化させる技術とはどのようなものか。 ジョン・ポールの暗殺指令を受けたアメリカ情報軍のクラヴィス・シェパード(作中では『ぼく』、クラヴィスの視点で物語は語られる)の追跡行を通じて明らかになる目的は、あまりに利己的であるが、戦いの本質とは、誰が生き残るかという選択であると考えれば、それもまた究極の真理であるのかもしれないと、全編を貫く生と死の境目の曖昧さに思わされる。 ただし物語の構造を支える虐殺を引き起こす技術、虐殺の文法というものがいったいどういうものなのか、詳しく語られず曖昧で、フラストレーションが残る。またクラヴィスが取る最後の行動は、世界を守るのか破滅へと導くのか、物語の先のその後への余韻は重い。 それでも物語に引き込まれ、先へ先へと展開を読み急いでしまうのは、奇妙な戦闘機械とか、兵士が人であるままで機械的にコントロールされる様とか、SF的なアイディアが楽しめるのと、クラヴィスのあまりに人間らしい心の葛藤といったものに興味を惹かれたせいだと思う。 | ||||
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2年前に買って、衝撃でした!!遠からず近からずな、設定。ただ、虐殺器官に唸らされたが、これを深く掘り下げてほしかった!また、犯人の動機も分からないではないが・・・単純かと・・・人間て生きものは突き詰めていくと、こう結論づけるのも、過去の歴史を見たら分からなくもないが。けど、仕事しながら10日程で仕上げたなら、文句のつけようが無い!しかも、初めての出版本!格好いいよ! また、全作品とおして作者が伝えたいメッセージに考えさせられ、また作者の知識に影響を受け、様々なジャンル(脳、倫理、言語、物理、歴史、経済、生命etc)を読み始めました。 | ||||
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面白い。 単純にそう感想を述べられる小説は実はそれほど多くないのではないでしょうか? もう、本当に「読んでよかった」と思いました。 内容はSFですが、その展開に無理が無く文章も判り易い。 複雑な内容をこれほど興味をそそる文章で繋げ、そして読み手を引き込んで離さない文章力に脱帽です。 読み終わって、そしてすぐに読み返しました。 これほどの才能が若くして失われてしまった事を本当に残念に思います。 筆者の書く小説をもっと読みたい、そういう欲望に取りつかれること請け合い。 お勧めできる一冊です。 | ||||
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哲学談義をしながら殺しあうなんて、 どこのガンダムだ! 「人類を覚醒させるために、私はアクシズを落とすのだ」という話ですよ。ものすごく乱暴に言えば。(これくらいじゃ、ネタバレにならないよね?) SFガジェットの描写もおもしろく、ゴア描写もあり、安直なヒューマニズムに陥らず「生」を語り「死」を語る、 たいへん素晴らしい作品です。 | ||||
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あらゆるものがID で管理され、 誰がどこで何をしたか、何を買ったか。 そんな些細なことまで記録される世界で、 忽然と消える人間。 その人間が現れる場所には、 常に内戦が虐殺が混乱が巻き起こる。 ハイテクで死さえも、意識さえも生でさえも医療ではなく、 哲学の領域となった世界。 空想物語とは言えないような、近未来。 大切な人を守るために、貧しく関係のないものの命を 背負う覚悟は、きっと人間としてどこか矛盾した正義。 利己的ではあるけど否定しきれない。少なくとも私には。 最後は、主人公の弱さと、とても悪意と善意に満ちた 終わり方で、なんだかちょっと物足りなかったかな。 まるで世界の縮図を見ているようで、 文章もてんぽよく、読みやすく面白い物語でした。 | ||||
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世界の崩壊と個人の在り処(作者の死生観といっても良い)の二重奏で読ませる一冊。 21世紀の文学は、ラノベじゃない世界(本作は近未来ものだが、ガジェット満載というものじゃないのでSF度は低い) でも、個>世界なのだということを実感。 壊れゆく世界を描きながらも、最後は個人の在り処と愛の行く末に収斂している。それを「個人の集合体が世界なので是」 とするか「矮小な世界に行ってしまったと否」とするかで、この作品に対する評価は変わるだろう。 最後に。タイトルになっている「虐殺器官」という設定は魅力的。こちらに傾けば「世界の崩壊」をメインにした ハードSFになったと感じます。 | ||||
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エンタメを求めて読む人には勧めません。あまりにくどい文が繰り返されるので、その世界に入ると適当に飛ばして先に進みました。面白いかと問われたら、面白いとは答えません。 | ||||
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オリジナルは2007年6月リリース。2012年4月25日電子版リリース。第1回PLAYBOYミステリー大賞【国内部門】第1位。2006年第7回小松左京賞最終候補。伊藤計劃のデビュー作である。 伊藤計劃は、2004年1月から『はてなダイアリー』で映画・SF評論ブログを開始していて、相当なシネフィルであったわけなのだが、本作を読むとその『源泉』はもっと多岐の文学・映画・音楽、そして生物学・武器・コンピュータに及んでいるのが分かる。そして、それらの『要素』は伊藤計劃という稀にみる才能によって、混沌とした一つのモノとなり、再構成して本作を創りあげている、と感じる。圧倒的に詩的で圧倒的に映像的であり、読む者を圧倒的に侵食する。デビュー作にして筆力は他の作家の追随を許さない高みに達している。 未読の方のために内容には触れないが、ぼくにはジョン・ポールの存在が特に圧倒的だった。そして連想したことが二つ。まず、映画『羊たちの沈黙』の中で主人公FBI訓練生のクラリスを演じるジュディ・フォスターが州立精神病院に措置入院されているハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス)に会いに行くシーン。あのシーンでレクターが『言葉』だけによって多くの人間を動かしてしまう訳だが、とつとつと語り続けるジョン・ポールにハンニバル・レクターが重なってしまった。 そしてもう一つはジョージ・オーウェルの『1984年』に描かれたビッグブラザーの統治する世界の『先』がこの作品の描かれている世界のに繋がっているのではないか、ということだった。それはSFのように見えてSFでは無く、近未来のようで現在の一部のような気すらしてくる。 そして本作についても『ハーモニー』同様、実写版映像で観てみたい。多くの伊藤計劃のファンはそう思っているのではないだろうか。あるいは伊藤計劃自身が熱狂的なファンであったゲームデザイナー小島秀夫の手でゲーム化して欲しい、多くの伊藤計劃のファンはそう思っているのではないだろうか。今は亡き伊藤計劃のために是非日本のクリエーターに手がけて欲しい。 | ||||
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未来の米国を舞台にした話なのですが、 そう遠くない未来のようで想像力を掻き立てられました。 未来の戦争、国防はこんなふうになってるんだろうな…と。 まさにペンは剣より強し、の世界です。 グロテスクな表現が苦手な方はNGかもしれませんが、現実味があって私は好きでした。 主人公が宿敵から得た知識で驚きの行動に出たあたりから読んでも読んでも止まらなくなり、 ラストの章は何度も読み返しました。 ラストの終わり方、なんだかスカっとします。 | ||||
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伊藤先生のデビュー単行本。見つけ次第ゲットすべし。ママゾン検索では出てこないよ。 | ||||
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表題にはギョッとしますが、内容は人間の深層心理に迫る意味深なものがあります。ただラストがあっけないのが少し物足りない。 | ||||
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これはSFでもミステリでもない.私小説風の内面描写で整えられたホラーかフォークロア(都市伝説)の類いではないかと思われる.SFに求められる「サイエンスの視点からみた世界像」の筆致に欠けているし,著者にはそれを描写する気がさらさら無い.SFガジェットをただの「不気味の演出小道具」として扱われるのは興ざめも甚だしい.こんな作品に賞を出さねばならないというのは対象作品の門戸を狭めすぎていないか.これより立派なSFはラノベにだってたくさんあるというのに. | ||||
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話としては面白いし、この手の本を読み慣れている人には表現方法も納得できるが、万人に進められる訳ではないと思う。 特に女性や青少年には積極的に進められないな。 | ||||
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某女性キャラクターに対して「実はこの人こそが黒幕なのでは…!?」と邪推したのだが…。 小説自体は面白いです。 | ||||
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読み終わった直後の正直な気持ちをそのまま吐き出させていただきます。 伊藤計劃さんについては全く事前情報を知らず、そもそも亡くなられていることも知らずにこの本を手に取りました。 読んで、天を仰ぎたい気持ちになったのは久しぶりです。 実はハーモニーから先に読んでしまい、虐殺器官をあとから読むことになってしまったのですが、ハーモニーとは異なり、こちらの作品は最後の数ページに至るまで、一体主人公がどのような選択をするのかなど、欠片も想像できませんでした。 感じる主体、心、意思を伝達して比較するための言葉、というもの自体も器官であるというならば、確かにこの物語の世界ではこういうことが可能です。リアルかと言われればそんなことはない、ふわっとしたSF世界ですが、主人公が生きている未来の中で描写される事象が、私から見ても想像できなくない、あり得る未来だったため、なかなか肝が冷える想いを味わうことになりました。 小説としてどうか、というところよりも、着想の部分と、主人公の生き方に大変驚かされました。 是非ハーモニーもセットで読んで欲しい一冊です。 | ||||
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こういう話を書ける人が日本にいたのかと。久しぶりに読むことに没頭できた。 | ||||
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テロ制圧事件で人質も多数死傷というアルジェリアでちょうど痛ましい現実のテロリスト制圧の出来事がある時期だったので、ストーリーのシーンを描写する残虐なディテールは抑制された表現ではありますが、多少読み飛ばす感じでしたが…とはいえ、未来技術のガジェットが登場するので、あーこれはSF作品なんだと時々思い出しながら…ワクワクするというよりは少しずつクールに読み進める感覚で。 多くの人がそう感じるとは思いますが、この作品はストーリーの面白さ以上に、ダイアローグで語られる様々な事柄に対する考え方に教えられたり共感することが多いことでしょうか。それこそ作家の内側にある言いたいことなのか、と。残念ながらもはや新作は期待できないことになってしまいましたが。そのことが読み進めるうちに、余計残念に思います。 | ||||
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読み始めた時は、まさかあんな結末になるとは思わなかった。非常に考えさせる作品。 | ||||
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