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虐殺器官
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虐殺器官の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全369件 341~360 18/19ページ
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たまたま見つけた本書。 なんとなくその装丁とタイトルに惹かれて購入。 予想外に読み始めたら、まったくもって止まらない。 あっという間に読んでしまいました。 こんなに面白い近未来を、ありありと無理のない範囲で表現し、 また今に生きる私の生き方を顧みるきっかけも与えてくれました。 また、読みながら、生体材料のイメージが完全にMGSだったので、 著者の作品にMGS4があって驚きました。 さらに、著者のプロフィールを見たら、すでに亡くなっていることを知り愕然。 本当に残念。でも、そのときにそうだったからこれが書けたんや。 と思うことにして、残された作品を味わうことにします。 ぜひ、ご一読を。 | ||||
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(おそらく)22世紀、民族紛争、戦争が絶えない地球。 サラエボに原子爆弾が投下され、「唯一の」被爆国、日本は過去の出来事となった。 主人公はアメリカの暗殺専門戦闘員。言語による無意識下での洗脳で、各地で内紛を頻発させている研究員の暗殺を命じられる。 近未来の情景、科学技術、情報管理社会などがかなり具体的に描かれており、著者の知識の豊富さがうかがえる。 これはSF作品であるが、同時に著者の思索、哲学が投影された作品であり、近未来の人類に対する痛烈なアイロニーでもある。 かなりの話題作となったようだが、ストーリー構成の秀逸さ、完成度の高い作品であることは、間違いない。 | ||||
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残念ながら若くして既に故人とのことですが、こんな才能が埋もれていたことにまず驚きと その先を見たかったという点での無念さをまずは述べたいと思う。 ひょんなことで知ったこの小説なのですがミステリというよりはSF小説に くくられるのだろうが遠くない近未来を舞台にした軍事諜報モノ。 正直過剰なまでの引用やメタファーと恐ろしいほど詳細まで設定され た世界観が最初はページの進みを遅くしていたのだが読み進めると あっという間に引き込まれてしまった。 大友克洋の"AKIRA"、押井守"ゴーストインザシェル"やエヴァなどの系譜に あたるだがプロットの完成度と最後の伏線の回収と結末など前述の作品郡にもおとらない。 アフターヌーンで連載していた"EDEN"を恐ろしくブラシュアップしたというか。 哲学性と膨大な知識量に裏打ちされたインテリジェンス。 9.11以降の世界がテーマであるのは確かだろうが、広義の意味で 人類史の罪と罰を問うような大きなテーマに挑み破綻することなく 物語が着地しているのが素晴らしい。 Amazonのレビューでも総合で★5というのがその質の高さを証明しているのではないでしょうか。 | ||||
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褒める部分は、他の方が充分過ぎる程、書いていらっしゃるので、僕は少しネガティブな事を書きます。約400ページのボリュームの割りに正直、読了後にストーリーの要の部分が少々、希薄な感じがしました。世界観の肉付けに比重が偏っていた印象がありましたね。でも、ラスト(お母さんの項)は良い意味で肩透かしを喰らった感じでしたし、最後の1ページは、最高でした。(かと言ってラスト1ページだけを立ち読みしても解らないですよ。(笑)) | ||||
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痛恨の一言です。失われた才能に対して、彼自身の苦悩に対して、置いていかれた我々自身に対して。 | ||||
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まずは、「良心的知識人」であるチョムスキーの学問的業績(=変形生成文法)をパロって見せた作家としての悪意に、痛快なまでの志の高さを感じました。 それに、一行一行の背後に込められた知識の蓄積と、こうした一行一行を結び付ける思考の強度が、生半可じゃありません。はっきり言って、凄すぎる!(そこは、佐藤亜紀氏の作品にも通底してますね) 小説を書き始めた地点からして、そんじょそこらの小説とはモノが違うのは、! 「虐殺の言語」そのものに関しては輪郭を描き出すことに徹して、適用例についてはあの有名な「ゴキブリを…」くらいに控えたあたりに、 この語り口にふさわしい小説を構築していこうという、伊藤氏の作家としての巧さがうかがえます。 仮に、伊藤氏が「虐殺の言語」の具体例に満ち満ちた作品を描くとしたら、あまりにも喜劇的であるがゆえにますます悲劇の度合いが深まるというような小説になったのでは? などと想像せずにいられませんが、遅れてきた読者としてはこうした感傷にふけるのは控えるべきなのでしょう。 | ||||
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文庫になってから読むと言うセコイ習慣を変えなければならないなぁ、と切実に感じたのは、伊藤計劃という作家と同時代に接触する機会を得られなかった悔いが大きかったから。書店に平積みされた『虐殺器官』を手にとるまで、伊藤計劃を知らなかった。 決してハリウッドでは映画化できない内容だろうけど、ハリウッド映画になったら凄いだろうなぁ、と思えるストーリー展開。かつて日本SFに無かったようなスケール感とディテールのリアリティ。『虐殺器官』は、とてつもなく重たいテーマを内在しているのにも拘らず、軽快なエンタテインメント作品に仕上がってる。 この作品を書き上げて2年ほどで作者がこの世を去ったことは、漸く文庫のあとがきで知った。 彼はネット上に様々な痕跡を残していた。同時代に彼を知っていたら、きっとボクはコンタクトしただろうし、彼からのリアクションも期待できたかも知れない。ブログやmixiで新作のスクリプトをこそっと教えてもらえたかも知れない。 ミッションを成し遂げた主人公が、亡くなった母親のライフグラフ(ネット上に残された本人の痕跡)にアクセスしたときの気持ちに、この小説の読後感は類似している。虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) | ||||
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「私たちの楽しい生活の為に、妙な事考える貧乏人は死んでくれないかなあ」という先進国的エゴが身も蓋もなく暴かれた作品と読んだ。"私"がへらへら笑い薄っぺらい人生とやらを餓えも暴力にも怯えず生きる為に、力弱く言葉無い弱い存在(この作品では人工筋肉の素材にする為に養殖されるイルカにクジラ、安い労働力として働かされる子供、銃を持たされ否応もなく戦わされる子供達etc)から利益だけを徹底的に搾取し、暴力と虐殺を押し付ける世界の仕組み。そんな事を漠然と感じた。 そして人は国の為、主義主張の為、仕事だから、愛する人を守る為等々なんのかんのと理由を付けて、虐殺を行う引き起こす事が出来るのだ。虐殺を誘発する文脈。確かルワンダでの虐殺は初めラジオの放送で誘発されたものではなかったろうか?旧ユーゴ内紛の時の戦意高揚のビデオも見た事がある。そんな風にして少しずつ、都合の悪い存在は死んでもいいという空気が作られていくのだろう。 今、瞬間に幼い子供達が戦力と性を搾取され、何もわからぬまま死んでいるのだろう。その屍骸の上に私の生活は確実にある訳だが、昨日とかわらずへらへらと生きていくしかないだろう。 | ||||
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高野秀行氏が絶賛していたので買ってみた。 帯には「伊坂幸太郎,宮部みゆき,小島秀夫」が絶賛していたりする。 SF?普段あまり積極的に読むことは無いジャンルだけれど,そこまで書かれると・・・ 知のカタマリのような本だ。近未来の先進国によるテロ対策の現場を描いているのだけれど,その内容がすごい。そのリアルさ,本当らしさというのか,まるで今まさにこの現場に放り込まれたら,信じてしまいそうな架空の世界である。 架空を描く。その方法は様々あるだろうけれど,「まるで見てきたかのように描かれる」と,読者はその読む手を止められない。繊細さと鋭さを持ったお話が,著者の計算されたゆったりとした語り口で描かれる。身震いしそうなほどの冷たさを持った本書は,その引き込み方には熱さを持っている。 「伊藤計劃」 プロジェクト伊藤と名づけられた著者は,もうこの世には居ないのだけれど,膨大な知識を,その緻密な計算のもとに詰め込んだ傑作。 「ゼロ年代最高のフィクション」とか,ややもすれば敬遠してしまいそうな宣伝文句だけれど,この10年での掘り出し物であることは間違いない。 「若者は絶対的で純粋な自由というものがあると思い込んでいる場合が多い。若者はそうた偽りの自由を通過し,謳歌する必要があるんです。大人になって様々な決断を迫られる状況になったとき,みずから選ぶ自由がより高度な自由だと,リアルに感じてもらうためにはね」 台詞の,言葉のひとつひとつが読んでいくたびに情景になる。物語でも言葉が重要視されるけれど,そのためにもこれほどまでの緻密さが必要だったのかもしれない。 文庫で読んだ。ハヤカワの独特なつくりなのか,この本だけなのか,ページの端がやたらと狭い。また,第1部を読み終えるまでは,少し戸惑いを覚えるかもしれない。でも,そんなことを忘れさせてくれる至極の一冊。是非。 | ||||
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圧倒的です。 9・11以降のテロのとの戦い後、後進諸国で急激に増加する内戦、 そして大量虐殺。暗殺という手段で介入する某国。 そして、大量虐殺の陰に浮かび上がるひとりの男。 冒頭、地獄を思わせる世界から、物語が始まります。 私は社会人になってからは、すこし小説から離れていました。 特にSFは、学生時代を通しても、ほとんど読んだことがありません。 今回、この文庫を偶然書店で目にし、はじめて著者を知りました。 黒い装丁、伊坂幸太郎氏・小島秀夫氏・宮部みゆき氏の推薦帯が 目を引き、その場ではあらすじをながめたものの、買うことはなく 書店をあとにしました。 仕事も忙しいし、ちょっと分量が多いかな、とか考えていました。 でも、少し気になったのでアマゾンでレビューをチェックしたものの、 著者が亡くなられたとのことで、多少評価が上乗せされているのかなと、 失礼ながら勘繰っていました。 最終的には気になって買ったのですが、5つ星評価が妥当な傑作でした。 著者が亡くなられているのが本当に惜しまれる。 そして、闘病中にこれらの作品を残されていることは、本当にすごい。 私はこのあと、他の著書も間違いなく買います。 文庫化は待ちません。待てません。 | ||||
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テロをしめだすために世界を覆った個人認証システムをかかいくぐり続けながら 国を渡り歩いて虐殺を引き起こす謎の男。母の死に負い目をおう主人公がそれを追います。 物語はアフリカ、東欧を経てやがて神話的な混沌へと突き進みます。 作中では虐殺の現場がヨーロッパにまで広がり、日本以外でも核が使用されているのですが ブラックウォーターに雇われている、かつての虐殺者たちのギャラがボクたちの 税金で払われているという現実を考えると、この未来にはボクたちとは無関係ではない ある種の説得力があるように感じました。突きつけられる終幕を重く受け止めました。 かたわらに横たわっているのに目に見えない「何か」、それに名前を付けて あぶりだして見せる。それがSFの醍醐味だとボクは思います。 この作品は見事に現代のIFを打ち抜いて見せました。 これがデビュー作だとは!!! 重いストーリーにユーモアでアクセントをまぶし 思索的な会話の中で宗教や哲学を行き来しながらテーマをあぶりだす。 手際のよさに舌を巻きました。厚みのある登場人物たちも、すごくよかった。 否応なしに次回作への期待が膨らむのに、この作家がもう鬼籍の人だなんて 涙が止まらない。 もったいなさすぎる!!! できるだけたくさんの人が、この小説を読んで この作家の名前を心に刻んでくれますように。 | ||||
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本書は、2009年に早逝した著者による、 近未来を舞台にしたSF小説です。 舞台はインド・パキスタン国境で核爆発が起き、テロや紛争が頻発する近未来 東欧、アフリカ、そしてかつてインド・パキスタンがあった土地 アメリカ諜報機関の一員として世界各地を転戦しながら、 テロや暴動を影で扇動する首謀者を追う主人公でしたが、 極限を超えた任務での精神的緊張と 彼自身の内的葛藤が相俟って、やがて世界を大きく変えることになります。 虐殺を意図的に発生させることができる「虐殺の文法」 月光の流れる中、自問するかつての独裁者―など 各話、各場面ともに、著者の鋭い問題意識と美意識に溢れており、 とても印象的なのですが 脳に特殊な施術を受け、痛みを感じることなく肉片になるまで戦う兵士の姿には おぞましさとともに、形容しがたい美しさを感じました 早熟の鬼才が幻視した破滅への預言 SFや政治小説ファンに限らずオススメしたい著作です。 | ||||
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日本のSF、しかも若手作家の作品が妙に読みたくなって本屋に行くと 真っ黒で物騒なタイトル、読めない作者名、帯に連なる名前。 かなり異彩を放ってたので手に取りましたが、正直、あらすじ読んだ感じでは そんなに興味がわかなかったんですが、作者の経歴を見て気が変わりました。 作者が亡くなった頃、僕も同じ病気で闘病生活を送っていました。 だからどうしても読みたくなりました。 リアリティーが凄い。戦場の現実を実際には知らないのだけど、 今まで目を背けてきた、見ようとしてこなかったリアルがここにはあると感じる。 また、未来なら何でもあり的なテクノロジーの未来ではなく、 単純に先の無い暗い未来でもなく、今この現実の延長線を思わせる近未来のリアリティー。 登場するSFツールの裏付け設定も細かい。 虐殺と暗殺を扱っているので、あらすじだけを聞くとそういう部分にだけ目がいきがち になりそうだけど、様々なテーマが描かれている。社会派の印象も強いです。 僕は特に「良心」に関するところに興味を持ちました。 かなり色々と考えさせてくれます。SFというジャンルだけで終わらせてしまうのはもったいないです。 あと、佐藤亜紀さんの評価も高いようです。『天使』『雲雀』が大好きなので 何かすごくうれしいです。 作者はこれ以降も闘病しながら執筆を続けてられています。本当に強い。頭が下がります。 他の作品も読みます。 しかし、あの豆腐屋が出てくるなんて。ユーモアも結構あるんです。 | ||||
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著者の早い死が惜しまれているため、導入部にみられる私小説もどきの勿体つけた語り口に、過大評価されているだけではと思いながら読み始めました。 しかし読み進めると、徐々に世界の秘密が明らかになるプロセス、意外な動機、さらにその先に末二重底の決着のつけ方など、非凡な才能を見せてくれます。 特に自己憐憫な内省描写に逃げずに、きちんと決着をつける終わらせ方に好感が持てます。 もう少し文書がこなれればと思いますが、叶わぬことと思えば、やはり作者の早すぎる死が惜しまれます。 | ||||
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佐藤亜紀が絶賛していたので読んでみたが、想像を遥かに凌ぐ傑作だった。何よりもこれほどの知識と技術を兼ね備えた作家が日本に存在していたことに驚嘆した。テロを掃討した先進国と虐殺の急増した後進国という近未来が舞台だが、それは現代社会の延長線上にあるものとしてのリアリティを獲得している。むしろ、本書は現代世界に生きる我々に肉迫したものですらあるのだ。ところで読者によっては、主人公の未熟な陰鬱さ、某漫画のパロディ、エピローグなどに対する賛否もあるらしいが、評価を下げるには至らない。それどころか、本書の魅力の1つとして、読後、「彼自身が侵されていたのではないか」という疑念が涌いてくることも挙げられよう。その筆力の凄まじさは宮部みゆき、伊坂幸太郎などの激賞にも覗える。余りにも稀有な才能を失ったこと、著者の夭折が惜しまれる。 | ||||
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カート・ラッセル主演の映画からインスパイアされたコナミのゲームをリスペクトした香りの、軍事小説でもありポリティカル・サスペンスでもある作品。 アニメや映画の小ネタも織り交ぜられてはいるが、ちょいちょい誤った認識も…(これは故意に、とも言われたり…)。 全体的に読み易く、滑らかに進行してゆくが、オチは先取りして読めてしまった。 このオチが賛否両論みたいだが、自分は、一種の美しさを感じた。 読み応えはアリ。 今は亡き作者のこれからの作品が読みたかった。 | ||||
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初めて読む作家。小松左京賞落選作ということだが、とてつもない作品だった。 これが英語圏で英語で発表されたら、センセーションを巻き起こしたんじゃないか。 9.11事件以降の世界の状況をよくとらえ、近未来の世界を想像力豊かに描いている。単純にアメリカが悪だとか、イスラムが悪いとかそんな話ではない。 テロや国家の暴力といったものの本質を残虐な描写はあるものの、非常に冷静に描いている。 おそらく、この世界からは暴力はなくならない。しかし、それは決して人類が進歩していないわけではないのだ。かすかな希望を感じさせるストーリーだ。結末は非常にショッキングで、あえて描写も詳しくしていないのだろうけど、その混沌にこそ、世界の希望が見える。しかし、恐ろしい書物だ。 | ||||
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現在のテクノロジーの少し先にある未来。テクノロジーの進化の中で忘れ去られようとしている部分。もしくは、テクノロジーではカバーできない人間の過去からの記憶というべきか。。。 エンターテイメントであり、その中に織り込んだメッセージ、この小説自体が虐殺器官であるかもしれない。そんな感じを読書感で感じるかもしれませんよ。 | ||||
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筆力、知識ともに最高の作家さんでした。 たしかにメタルギアシリーズのファンだけあってそのような臭いのピースが散りばめられていますが面白い作品である事に変わりありません。 値段分の価値もありますし、なにより重厚なテーマが最高です。 ・・・・・・アメリカで出版したらすごくいいと思うんだけれどなぁ・・・ | ||||
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次作の「ハーモニー」も同じだが、文章が大変うまい。話としてはウジウジと悩める男の物語なのだが、文章がうまい上に、博学。ついつい引き込まれていく。幅広い知識とたくさんの好奇心が著者の背景にあると見た。 文章は簡潔で無駄が無く、わざとらしさがない。知識をひけらかすような下心が見えない。感心した。著者のプロフィールがなぞめいているが、今後の作品にも大いに期待したい。 | ||||
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