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虐殺器官
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虐殺器官の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全369件 101~120 6/19ページ
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自分を僕と呼称するナイーブでロマンチックなアメリカ軍の特殊工作員が良心にさいなまれながら暗殺を続けていき、虐殺を生み出す男にたどり着く、そしてその先に待っていたのは、博士の異常な愛情のような破壊的終末。すべての虐殺は善意をもって行われる。21世紀初頭の世界の混沌と混乱に何か共通の原因があって欲しいと願うところをうまくSFに昇華している。 | ||||
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ロシアで子どもが大勢自殺するという事件がありましたが、そういうことも踏まえると決してありえない話ではないと思えます。ただ、これはハーモニー書くために書いたのではないかと個人的には思います。 | ||||
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いかんせん過大評価すぎた. 作中にちりばめられている科学的設定は雑学レベルに毛が生えたようなものだし,主人公や目的の人物の動機付けは弱い. エンターテイメントとしては星3つでもいいかもしれないが,SF関連の評論家や一般読者のレビューがあまりにも絶賛しすぎで読後はがっかり感が強調されてしまった. | ||||
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物語を通じて何を柱としたいのか?であったり、各キャラクターの設定が明確でない。不必要に繰り返される共感の持てない心理描写を流し読みしているうちに、不完全燃焼の中で読み終わった感じです。 | ||||
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既存の日本の作家たちの甘ったるい倫理観にウンザリしていた私にとっては素晴らしい作品だった。 ただし映像化に向いているかと言えばそうでもないんじゃないだろうか? 著者の夭折が悔やまれる傑作。 なんだか他の人のレビューの評価が異常に低いので追伸する。 説明文が多いのは悪いことだろうか? そもそも世の中というのは軍事的な知識に詳しい人の方が珍しいのである。 ほとんどの人は銃器なんか触った事もないし、軍隊組織のヒエラルキーも知らない。 例えば少将と少尉と少佐の違いを説明できる人が何%いるのか? ツーマンセルとかフォーマンセルとか言っても意味が解からないのが普通の日本人である。 そこを説明しないで勝手に時間を進めるのなら作者の方がおかしいだろう。 本書はそういうところを丁寧に説明している良書である。 また本書は軍隊の最先端で活動する個人を主人公にしているので 自分を王様だと仮定してゲームを進める将棋やチェスの様な快感は全く無い。 しかし現実社会の中ではほとんどの人が歩駒やポーンなのである。 だいたいSFマニアという連中は「他人が褒めている物なら何でも貶す」というひねくれた人生を生きている人たちなのだが このレビュー欄には特にその傾向がある。 | ||||
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2007年の時点でこの物語を書いた筆者は天才だと、発売数年後に読んだ時に思ったのを覚えています。 しかし2017年の今読み返すと、発売当時とはまた違った驚きがあり、まるで予言の書を読んでいるかのような気持ちになります。アラブの春以降の、内戦とテロが絶えない今の世界を見ている私たちだからこそこの物語の真の価値が分かるはず。十年前にこれを書いた筆者は正に天才です。 映画版は本作のダイジェストのようになってしまっていたので、ぜひ映画を見た人は原作を読んでみて欲しい。傑作です。 | ||||
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(MGS5+MGS4)/2 お互い影響を受けていただけあって非常に内容が酷似している。 メタルギアファンは読むべきだし、これを読んで気に入った人はメタルギアをやるべきだと思う。 | ||||
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私がいつも日本のSFに抱いていた最大のはとくに有名SF作家に見られる文体の欠如だ。アメリカ暮らしが長いので、英語の作品は英語で読んでいる。だから、海外で翻訳された場合、HarmonyのほうがいわゆるSFとしての完成度が高く評価が高かったのだとおもう。翻ってHarmonyを日本語で読むと、例えばメインキャラクターの背景の重さなどが、いたって抽象的だ。そして虐殺器官はまったくその真逆。好き嫌いは分かれる村上龍の作品のなかで、とにかく彼が描く戦闘シーンの生々しさだけはいつも感動する。虐殺器官は作品としてそれを凌駕する、声をもっている。その意味で、たぶん虐殺器官をSFという狭い領域ないで、評価するのは間違いだと思う。日本の現代文学が形骸化するなかで、こういう声に出会えたのは本当に奇跡のようにうれしい。さらに、彼が突き出したテーマはこのポストトランプの世界でいま重要度を増していると思う。 | ||||
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映画を見た後に読んで見ると、その場面が 想像できます。なので余計のめり込んで読めました。今ではDVD発売待ちです(笑) | ||||
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私はこの小説を読み「非常に読みにくく、情景が想像しづらい」と感じてしまいました。申し訳ないのですが、この本を面白いと感じることができません。 読書を始めたばかりの人間が何を言ってるんだと思う方がたくさんいらっしゃると思います。しかし私にとっては、単語や固有名詞が英語だったり漢字だったりとたくさん出て来て、読んでいて何が何だか頭の中がぐちゃぐちゃになっています。 私の語彙力不足もいけないのですが、読んでいて理解するのに非常に疲れてしまいました。 違う小説になるのですが、最近「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」を読んだ時は、初めての固有名詞が出てきてもすんなりと理解ができ、小説の世界に没頭できていましたし、本当に面白かったと感じることができました。 SF小説には独自の単語がたくさん出てきますが、それをいかに読者にわかりやすく伝え、理解しやすくすることも重要なんじゃないかと、読書初心者の私は感じました。 もっと色々な本を読んで語彙力を上げてから、もう一度この本を読んで見たいと思います。 | ||||
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昔、ネットで見た映画評が面白くて本を手に取りました。 読後の感想は『マンガっぽい』 肝心の虐殺の言語の説明が物足りない為、現実感溢れる設定にアイデアが落とし込めて いない気がする。 お話自体はシンプルで一人称の語り口がくどい。でもこれは好みの問題でしょう。 | ||||
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タイトルとレビューを見て購入しました。 思ったよりも薄い内容だったかなと思います。 虐殺器官の説明でもう一声説得力があれば良いかな(*'-`)。 読みやすさはありました。 | ||||
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映画観賞後に読了。 【 改変箇所について】映画では大きく改変されている箇所があるが(主人公の精神面で大きな割合を占める箇所がまるっと省かれている)、自分はあまり気にならなかった。むしろ細かな会話や装備の描写がそっくりそのまま再現されており、「これ映画でみたやつだ!」となるのが楽しかった。 賛否両論ありそうな最後のシーンの改変に関しては、自分は良かったのではないかと思う。小説ならこの終わり方が良く、映画ならあの終わり方が良い。ただ、観客全員の頭の中に小説と同じ結末が浮かぶかというと難しいと感じた。 【小説単体として】漢字の羅列に片仮名のルビ、トリビア、繰り返し出てくる表現、これが味なのかもしれないが、飛ばし読みしたくなってしまうこともしばしば。「意識とは」「言語とは」といった哲学的問答周辺をぐるぐるしておいて、結論は特になし。面白い箇所は面白いが、人に薦めたいかというと...。残酷な描写があるからとかではなく(そこは意外とあっさりしていた)上記の点で普段本を読まない人だと特に挫折してしまいそうなので。 【まとめ】気になる人は映画を観てから始めの一章と最後と一章だけ読めばいいのでは。映画はよく纏まっていると思う。 | ||||
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評判がかなり高かったために、期待値を上げすぎてしまったよう。とはいえ内容に関する事前情報は全く持ってなかったので、そこそこ面白く読めた。個人的には、言葉についてのクラヴィスとルツィアの会話は興味深かった。ただ全体的に使っている言葉ほどに、重みも深みも僕には感じられなかった。ハードSFというより、ハードなライトノベルというのがしっくりくる作品。 | ||||
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何年か前に初めて読み、今日劇場公開を機に久々に読んだがやはり面白い作品だった。 評価が意外と割れていたが、それは事前にイメージや期待を持ちすぎて違和感があるのではと思う。 軍人もアメリカ人も近未来も虐殺の言語もすべては、良心に思い悩む一人の青年を描くための 道具あるいは要素でしかない、ということに納得がいかない人もいるのだろうなとレビューを見て思った。 自分は特に違和感なく、そこにいるちっぽけな一人の物語なんだとフラットに受け取れたから楽しめたのだと思う。 | ||||
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劇場版の製作決定の時に購入しました。その時に読んだ時は言語学のSF、実現可能なテクノロジーを予見した面白いミリタリー小説ぐらいに思ってました。トランプ政権就任以後の施策を見ると、この虐殺器官に通じるところがあります。テロの抑圧からの自由を犠牲にプライバシーや異国籍民の自由を制限する。テロリストの追跡可能性。伊藤計劃の言葉がミームとして世界を伝搬したのか、はたまた深層文法として世界に彼の文法が浸透したのかと思えるほど、彼の世界は具現化しつつある。もしアメリカの今後の行く末を感じたいのであればこの本は外せない。 少し大げさに書いてしまったが、このレビューを見て本を読んでくれる人が1人でも多くいてくれればと願う。 | ||||
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タイトルに惹かれて購入。器官の意味が分からずものすごいグロテスクなものを創造していましたが、筆者が考える器官と言うものが分かるにつれて先がどんどん気になり一気に読みました。 ハーモニーも読んでみようと思います。 | ||||
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初めてのSF 小説でしたがとても面白かったです 筋の通ったありそうでない話に興奮しました | ||||
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しかしこれは「ハーモニー」のための布石だ。 もう一度念入りに読む必要が出てきた。 | ||||
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知識を羅列しただけの作品というレビューを見たが全くそういう事はないと思う。伊藤計劃の美点(欠点)について、ストーリーの整合性や、例によってレビュアーによる間違い探しや、未来のガジェットなんかが問題になっているが伊藤計劃の本当に優れた所はそこにはないと思う。 虐殺器官の主人公は「ぼく」の一人称のナイーブな語りであり、このナイーブな語りは、主人公の暗殺業務とは一見矛盾しているように思われるかもしれない。しかし作品を読み進めていく内、このナイーブな語りこそが伊藤計劃作品の「キモ」である事が見えてくる。作品内でも言われているが、現在ー未来の消費サイクルの中で、また、罪や責任をテクノロジーや国家の正当性によって逃れられている個人はいつまでも自立できない。だから、主人公は異様に有能な殺し屋であるのに、どこか若々しい青年だというアンバランスさがある。この語りの構造と、作品の構造の一致は文学的に見て価値があると自分は考える。ただ未来のガジェットが良いとか悪いとか、また、虐殺器官の文法の話が説得力があるとか、それを越えた所に伊藤計劃の良さはあると思う。 | ||||
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