鎌倉の森に佇む洋館「時計館」。十年前、館主の十四歳の娘が死んでから、死の影が館を覆う。

ピブル警視のもとに届いた一通の手紙。差出人は彼の父親の元上司である、ノーベル賞を受賞した老科学者。

12月、雪のニューヨーク。その夜、一体の異様な死体が発見された。

湯河原のリゾートマンションで起こった大学教授撲殺事件。斉藤和樹と皆井順子は偶然の再会からこの事件に巻き込まれてしまう。

毎夜鳴る、間違い電話。孤独であった亜木子はふと電話の誘いに乗りクラブに向かった。

毎夜鳴る、間違い電話。孤独であった亜木子はふと電話の誘いに乗りクラブに向かった。

焼き鳥店の二階で、鬼の面をつけ、なまはげの扮装をした死体が発見された!店主の野田かと思われたが、別人と判明。

石神探偵事務所を訪れた初老の男性。柊遼、大企業・柊興業の代表だ。

「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。

自らを傷つけるために罪を重ねる少女。その行動は、さらなる悪意を呼ぶのか。

雑誌記者の高坂が慎司と出会ったのは、暴風雨の夜だった。

社長の女婿ゆえか、妻との屈辱的

名探偵ポワロック氏、ふたたび登場!行動の奇妙なマルセルさんが会っているのは、封印されたはずの映画から、さまよい出たヒロイン。

田口潤は、14歳の中学生。3年への進級を機に、日記をつけ始めた。

ママはずっと行方不明。パパは三日前に死んだ―。

アメリカ上院議員ドルー・ランガンは、フィリピンでアルカイダのテロ計画があるという機密情報を手渡される。

弾丸が炸裂し、ドイツ軍ヘリコプターが襲いかかる。

「あなた、この着物要らない?」高校時代からの親友の言葉には続きがあった。

その日。高校生の水戸貴壱は、セットした覚えのない目覚まし時計で起きた。

産婆のオバァのまじないによって姿を見えなくされてしまった愛する息子。

村が水害にあい、グラウンドも使えず練習もままならないニナ高野球部。

不登校のわたし、誰にでも優しい弟、仲良いグループから外された少女、パソコンオタクの少年。

緋之介の邪魔がため、家康が吉原に隠した秀吉の秘宝を失ってからというもの、恨み骨髄の信綱。

いま府内を騒がしているのは“人を殺さず、蔵に傷付けず”という盗賊。

6年前に消息をたった宇宙巡洋艦コンドル号捜索のため“砂漠の惑星”に降り立った無敵号が発見したのは、無残に傾きそそりたつ変わり果てた船体だった。

「同心にも矜持あり」盗賊の父親を売った娘の心の裡に零れる哀切の涙

スターリングは売れっ子アンティーク鑑定士。壁を飾る絵に戸棚の置物―「人は家のなかに人生を展示している」が彼女の持論だ。

兄にかかった冤罪は、連続殺人の序章だった パートタイムの大学教授にして駆け出し探偵のトレス・ナヴァー。

子供の頃から辞典を作るのが夢でした。今もまだ、夢のままです…。

友だちもいない、女にもまったくもてない。唯一仲よくしてくれていた大切な妹は、暴漢に撃たれ、意識不明の重態。

連続乳児誘拐事件に震撼する岡山市内で、コインランドリー管理の仕事をしながら、無為な日々を消化する北原結平・19歳。

超美形の少年・秋、優しげな青年・座木、元気な男の子・リベザルが営む「深山木薬店」。

ラングドンの懸命の努力も虚しく、教皇候補たちはイルミナティを名乗るテロリストの犠牲となりつつあった。

折しもヴァチカンは新ローマ教皇選挙会の当日。だが、次期教皇候補四人が揃って失踪していた。

ハーヴァード大の図像学者ラングドンはスイスの科学研究所長から電話を受け、ある紋章についての説明を求められる。

時あたかも大東亜戦争を目前にし

櫛田潤一の恋人、島崎清子が扼殺

有馬安正は死体となって発見され、その首は、岩手県江刺市を流れる人首川で発見された。

一九九一年四月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。

「部屋求む。ルームメイト応相談」。

僕、音村夏貴はときどき過呼吸の発作を起こす十四歳。ある日、親友の正哉が目の前で焼死してしまった。

超人的な能力をもたらす貴重な胞子が産出される惑星スカーでは、豪雨が続く冬と酷暑の夏が繰り返され、わずかな春秋の期間にのみ人間の活動が可能となる。

二件の殺人及び死体遺棄の罪に問われ、起訴された元俳優。弁護人・百谷泉一郎は、被告人の容疑を晴らすべく、検察と対峙する。

「北のほうがらよ、何かよくねえもんが通って行っただ」恐山のイタコ・杉山サキの予言どおり、孫の音楽教室教師・博之の死体が、東京の自宅で見つかった。

同居人のミステリー作家・桜川ひとみの転居にともない、東京で暮らし始めた正太郎。

大都会・新宿。その裏の顔を知りつくした路上生活者たち。

父が遺した謎の鍵を手にすると、大間木琢磨の視界に広がるのは、四十年前の風景だった。

呪われたトラックBT21号の運転手四人が次々と殺され、史郎が精魂を注いだ新事業も立ち行かない。

毒死した京都の外科医、轢死した東京のプログラマー、失血死した鳥取の書店員…場所も日時も別々で互いに無関係な六人の死。

日韓W杯で日本中が熱狂する夜、都内で黄金色に彩られた男性の左足首が見つかった。

「あなた―妖怪お好きですか」。その男は真顔で尋ねる。

「あの子を見つけ出してほしい」英国北部の田舎町で犯罪捜査部首席警部を務めるアラン・バンクスは、家出した上司の娘エミリーの所在を追い、ロンドンの退廃的区画に足を踏み入れた。

ようやくエミリーを探し出し無事を確かめたバンクスに、相次いで二つの知らせが届く。

今回、栗原探偵事務所にやってきた依頼人は、名代の和菓子屋、梅屋の社長さん。

ロック青年のいとこの真ちゃんを慕う少女さゆきが自分らしさを探し始める中学3年間の物語。

東京・多摩湖畔の邸宅で、女優から画家に転向した日下部沙織の死体が発見された。第一発見者は夫の稔。

表の顔はプール・バーのオーナー、唐木田俊、38歳。

自称ひきこもりの友人、鳥井真一が風邪で寝こんでいたある日、僕、坂木司は同僚から、同期の女性の様子がおかしいと相談を受ける。

友人の作家・有栖川有栖と休養に出かけた臨床犯罪学者の火村英生は、手違いから目的地とは違う島に連れて来られてしまう。

「決まっているじゃない、私たちはいつまでも友達よ」女性の暗部を克明に描く。

宇宙基地に連れてこられたミノルとハルコは、奇妙な“電波幽霊”の正体をつきとめるため、基地隊員のキダ、特殊ロボットのプーボと広大な宇宙空間へ旅立った。

事故により、脳を残して、全て人工の身体となり、ひっそりと一人で暮らしていたムント氏。

地球規模の地殻変動で、日本を除くほとんどの陸地が海没してしまった。

「おれは、おまえの球を捕るためにいるんだ。ずっとそうすると決めたんじゃ。

翻訳の仕事をする知的で打算的なドイツ人女性ヒルデガルデ、34歳独身。彼女が見つけた新聞の求縁広告は“莫大ナ資産アリ。

英国が誇る秘密情報部。なかでもダブル零のコードをもつのは、どんな状況をも冷静に切り抜ける腕ききばかり。

現場を検分し鑑識の報告を受けて聞き込みを始める頃には、事件の真相が見えている?!おなじみ刑事コロンボ、古畑任三郎の手法で畳みかける、四編収録のシリーズ第一集。

同級生の謎めいた言葉に翻弄され、担任教師の不可解な態度に胸を痛める翠は、憂いを抱いて清海の森を訪れる。

大切なものを守るために、あなたなら何をしますか。1999年5月。

part3まで開かれた「ロンド」というタイトルの奇怪な個展。

実物を知る人間は数えるほどしかいない、所在不明の幻の絵画『ロンド』。

兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。

カンザス州の片田舎で起きた一家4人惨殺事件。被害者は皆ロープで縛られ、至近距離から散弾銃で射殺されていた。

「愛してないから、こんなに自由になれるの」「それでも、お前と一緒にいたかったんだよ」。

京都の名門旅館「鍵屋」の板前補佐・松岡が自宅で殺された。

10年前に浜松市で起きた夫婦殺害事件を調べ直すことになった上島警部と推理作家の吉本紀子。

よみがえるレジスタンスvs．吸血鬼！ 来日していたフランス元外相が、お濠に転落。

青年よ、旅に出よ―。大学生の「僕」は、学園祭で講演に来た「花村」という作家にそそのかされて、北への独り旅に出かけた。

雑誌「パピルス」連載中から話題沸騰。演劇の街・下北沢を舞台に贈る、弱小劇団奮闘グラフィティ。

真珠の養殖で有名な志摩半島の英虞湾に、己の刑務所体験を書く人気作家、袴田啓二郎の他殺死体が浮かんだ。

聖遷暦1213年。偽りの平穏に満ちたエジプト。

栄光の都に迫る敵軍に、エジプト部隊は恐慌を来し遁走した。『災厄の書』の譚りおろしはまにあうのか。

侵掠したフランス軍壊滅の奇策、「読む者を狂気へ導く玄妙驚異の書物」は今まさにカイロの片隅で、作られんとしている。

このバスから、誰も降りることはできない。

わたし、川村七竈十七歳はたいへん遺憾ながら、美しく生まれてしまった 鉄道を愛し、孤高に生きる七竈。

雪に覆われ、人里離れたチベットの山奥に、「シャンバラ」もしくは「シャングリラ」と呼ばれるユートピアがあるという。

かけがえのない友よ。そして、いとおしい時間たちよ。

ある日、最悪の状況で、最悪の人たちと一緒にエレベーターに閉じ込められたら…?Qlep発本とブログのパラレル小説。

極悪刑事にかけられた執拗な罠。ヤクザも南米マフィアも手玉にとる男の前に最強の刺客が現れる。

グリフターズ―詐欺師たち。口先たくみに人をだまして、小銭を稼ぐ男ロイ。

そのレストランで供される料理は、何物もおよばない美味だった。だがその美味の秘密とは…。

犯人は人間の能力を超えていた！ 『下山事件　最後の証言』で話題沸騰！ 【日本推理作家協会賞…（評論その他の部門）】 【日本冒険小説協会大賞……（実録賞）】 ダブル受賞作家が種の遺伝子、アメリカの謀略という壮大なミステリーに挑戦！ ＜その怪物は、人か獣か…＞

死の床にある父親から、僕は三十五年前に別れた元恋人を捜すように頼まれた。手がかりは若かりし頃の彼女の画。

昔、昔…。春のある午後、少年は森の中で、日にさらされて色褪せた雑誌が落ちているのを見つけた。

十三歳のぼくは、森で古い日記と手紙の断片を見つけた。そこには少女の赤裸々な告白が書かれていた。

情け知らずのアガサとダリアの両オバさんをはじめ、恥知らずの悪友シッピー・タッピー・ビンゴや怖いもの知らずの悪童トーマスらの猛攻をまえに、またもやピンチにおちいる世間知らず若旦那バーティー。

往年の名奇術師も、脱出マジックに失敗し、いまは身動きできずに、小道具満載の部屋の車椅子のうえ。

15世紀のイタリア北部、湖水地方。嵐の夜、湖畔にたつ城館で、主人が壁に磔の格好で死んでいるのが発見された。