ダークライン
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出版業界は厳しいなあ。こんなにいい本で作者にそこそこファンがついていても、翻訳小説は長生きしません。古書が安いうちに手に入ればラッキー。 内容のすばらしさについては池上冬樹の解説どおりです。「ボトムズ」の妹トムもよかったけど、本作の姉キャリーも生き生きしていて、ランズデールはこういうのを書かせると天下一品ですね。 | ||||
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とにかく、「探偵」が多すぎる。 13才のスタン、姉のキャリー、スタンの友人で父親に虐待されているリチャード。 この3人に任せておけば、青春小説としても味わい深く、面白かっただろうに。 そこへ、スタン一家が経営するドライブインシアターの映写技師・黒人の老人バスターがにわかに探偵として加わる。そう。にわかに。 飲んだくれで、気むずかしく、白人であるスタンとはろくに口もきかなかったバスター老人が突如として過去の殺人事件を掘り返し始めるのがなんとも唐突で、不自然に思える。バスターが若い頃にインディアン居留地で保安官を務めていたという経歴があるにしても。 次に、スタンが偶然発見した箱の中の手紙、日記が一通として引用されていない。単に、「こういうことが書いてある」と説明されるのみだ。 殺された少女達はどのような言葉で語っていたのか?なぜ、手紙や日記の一部でもいいから載せないのか? 過去の新聞記事についても同様で、なんとも工夫がないのだ。 犯人は、まあ、意外な人物といえるのかもしれないが、あまりの急転直下の結末についていけない。 また、いくら虐待されているとはいえ、子どもが親の首を鎌でちょん切るものだろうか? 「ボトムズ」でも、父親が息子に捜査の進展を過多に語るという興ざめを味わわされたが、本書もまた同じ問題をはらんでいる。 唯一良かったのは、これも「ボトムズ』同様、犬が死なないこと。 家族で経営するドライブインシアター、16才の美人の姉にいつも無知をバカにされている弟。地中から掘り出した箱の中の古い手紙ーーと面白い道具立てはそろっているのに残念。 最後のほうはとばし読みしてしまった。もうランズデールは読まない。 | ||||
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どうしても「ボトムズ」と比較されてしまいますが、これはこれで傑作だと思います。 ただミステリーが好きな方はあちら、もう少し押さえたもので例えばブラッドベリの「たんぽぽのお酒」 映画「ニューシネマ・パラダイス」「ヘルプ」などがお好きな方はこちら、と少々趣が異なるというだけだと思います。 時代も1930年代と50年代の差もありますしね。 「ボトムズ」にはなかった焼け落ちた御屋敷と缶に入った謎めいた手紙の束など、ゴシック風味があるのは私は 気に行っています。 あとは少年と姉との関係。 黒人を揶揄した劇を見に行き、家にいる家政婦に思いをはせ、心を通わせる姉弟。 その繊細な描写が好きでした。 あと本能で人権擁護をする母。そんな妻を芯から理解できないが深く愛する父。 「ボトムズ」でも描かれた夫婦関係も良いですね。 この父親像、学はないけどストリートワイズの持ち主で、どうしても育った環境の限界は感じますが 素敵なお父さんだな・・・と思います。 そしてランズデールでの犬。(笑) 読んでいる間、酷い事になりませんように、なりませんようにと祈るような気持ちでいましたが、さて。 アメリカにいくつかある少年のひと夏の経験を描いた傑作小説。 こちらも仲間入り。 そして犬好きの方にもお薦めしたい。(自分のうちの亡き犬を思って泣いた・・・・) あと昔の映画館の描写もいい。 登場人物のその後の描かれ方も(この方式、映画だと「アメリカン・グラフティ」が最初らしい。あれも見たくなりました。) こちらは爽やかです。 何度も読みかえしたくなるのはこちらに軍配があがるかなぁ・・・・ | ||||
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1958年 テキサス州東部。ドライブ・イン・シアターの経営者として越してきたミッチェル家の長男 スタンリーは、ある日、土に埋もれた金属の箱を見つける。中には二人の人物の手紙が入っていた。13年前、その二人のうち一人はベットに拘束されたまま焼死し、一人は時を同じくして首のない死体が発見されていたのだった。 ・・・ ビルディングス・ロマンは大好物なのだが、どうしても『ボトムズ』と比較してしまう。ミステリとして読むと、本作の方が弱く感じてしまうのだ。作家が同じ傾向の作品を書くのであれば、前作よりすばらしいものを期待するのが当然というものだろう。『ボトムズ』より前に読んでいれば、絶賛していたと思う。ミステリ要素を抜きにすると、面白いのは確かなので読んで損はしないのだけれど、しっくりしない気持ちが残る。残念。 ラストの定番、”あの人は今”のくだりは、やっぱり胸が熱くなってしまうがなぁ。 | ||||
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池上冬樹はこれがランズ様の最高傑作と言っているが、 私は『ボトムズ』 が最高傑作だと思う。 純文学が好きな人には『ダークライン』の方が受けると思うが、 『ダークライン』はミステリとしては切れ味が悪い。 サスペンスアクションとしても『凍てついた七月』 ほどのスピード感は無い。 『ダークライン』は文学として描写をじっくり楽しむ小説である。 1958年を舞台にした歴史文学として楽しむべき小説だろう。 女も子供も黒人も同性愛者も差別しない 主人公一家は魅力的であるが、 ミステリとして期待するとちょっと脱力する。 | ||||
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