北緯三十四度三十二分。数々の遺跡と神社が一本の線上に並んだ通称「太陽の道」。

東京・秋葉原の路上、若い女性が浅見光彦の腕の中に倒れ込んだ―。

始まりは新宿発、松本方面行きの最終列車、急行「アルプス号」だった。

量子コンピュータ開発企業の代表・辻川が米国で殺害された!警護していた山辺努も負傷し、帰国後に「キー」を捜す男たちから襲撃を受ける。

花巻の正教会で、宮沢賢治のロシア語の師ペトロフ司祭が殺された。

地味な市議の死。外傷や嘔吐物は一切なし。

この商品はセット買いができます 『2019年本屋大賞 ノミネート作品 全10冊セット』 こちらをチェック たった一人になった。

日東テレビの記者・内海健斗が鉄球を使うスリングショットで射殺された。目撃者もなく、捜査は暗礁に。

算盤の腕を買われ神田青物市場に職を得た唐木市兵衛は、高熱の童女を助けたことから浪人親子と親しくなる。

「人も同じ、身分は違えども煙草の銘柄ほどのもの」煙管の吸い口を見つめ、平蔵は人の儚き生を思い、正義と悪との境を憂えていた――。

新潟県小出と福島県会津を結ぶ急行「奥只見」の停車駅、浦佐、会津若松、入広瀬で三人の男が死んだ。

一九五九年三月、東京の杉並区を流れる善福寺川で、若い女性の死体が発見された。自殺と見られたが、後に扼殺と判明。

「デートしてみよっか」――恋をあきらめていた僕に君が言った言葉。

アパレルメーカー「ビータイド」に勤める佐和理世は、自らが提案した企画が採用され、新ブランド「スウ・サ・フォン」の立ち上げメンバーに選ばれた。

フリージャーナリスト九鬼の死体が見つかった。練炭自殺と思われたが、警察は他殺と断定。

年寄りばかりを狙った騙りに、老夫婦が首をくくった。蓄えのすべてを奪われていた。

火事を起こし、その隙に皆殺しの押し込みを働く盗賊・千羽一家が江戸に入った。

戦時中、軍需省の要請により立法化され、それに基づき皇室からも供出されたダイヤモンドがあった。その量、32万カラット。

都内に事務所を構える弁護士の木塚は、魔性の女子高生桃香らとともに裏稼業に手を染めていた。

小日向水道町にある、いちょうの大樹が看板の『銀杏堂』は、嶋村夫妻が二十五年に亘って切り盛りしてきた手習指南所。

東京青梅で発見された会社役員の他殺体は、奇妙なことに虚無僧姿だった。

土地取引に絡んで辣腕を揮う弁護士西城昌一は、廃園と土地売却を目論む幼稚園長の代理人として、存続運動を行なう教師や父母と対することに。

「雪の形をどうしても確かめたく―」下総古河藩の物書見習・小松尚七は、学問への情熱を買われ御目見以下の身分から藩主の若君の御学問相手となった。

“アイドルを嫁にしたい”役場の杉井は、村の権力者巴山を丸め込み、自ら育てたアイドルをデビューさせるため、のど自慢大会を開催した。

島原の乱の生き残りで、天草四郎の力を継いだ“聖騎士”寅太郎たち。

ピアノ調律師の一藤麻衣子には、秘密があった。

脳疾患で入院中の老人・糸島末彦が失踪した。

《神戸発釜山行き、豪華客船レインボー号で行く魅惑のショートクルーズ》――五日間の休暇がとれた銀座第一消防署の消防士・神谷夏美と柳雅代は、贅沢な船旅を張り込んだ。

武田小春は、十五年ぶりに再会したかつての親友・碓氷優佳とともに、予備校時代の仲良しグループが催した祝賀会に参加した。

彼女は、重力を無視するかのように、ふわりと僕の前に降り立った―― 「屋上へ何をしに来たの?」 それが白兎のマスクを被った君との、初めての出逢いだった……。

大学の物理学研究室で発生した爆破事件の現場に急行していた警視庁捜査一課の入間祐希は、同じ管内で発生した大手電気通信企業の超高層ビル立て籠もり現場に行き先を変更した。

“鬼隼人”許すまじ―怨嗟渦巻く豊後・羽根藩。

雪中から西洋柩に入った刺殺体が発見された。長野県警の城取警部補らはライターの布山を逮捕した。

“鬼隼人”許すまじ―怨嗟渦巻く豊後・羽根藩。

国際的な音楽家やアスリートの興行を打つ「呼び屋」の東海元。

羽根藩江戸屋敷に暮らす少年赤座颯太は、両親の他界に伴い、母方の伯父で藩校教授の 水上岳堂預けとなり帰国した。

急逝した父の遺志を継ぎ、山岳写真家として生きることを誓う風間健介。

あのルートを、たった一人で、しかも名もない日本人が登れるわけがない―アラスカからヒマラヤへ、数々の難壁に初登攀の足跡を残してきた新進気鋭のアルパインクライマー奈良原和志が、そんな周囲の雑音をよそに、初めて目指した8000メートル峰が世界第四位のローツェ、し

日本がバブル景気に沸いていた1990年1月31日、新聞が伝える「事件」に国民は仰天した。

深川で干鰯〆粕問屋の大店・下総屋の主が刺殺された。

唐木市兵衛を相模の廻船問屋が言伝を持って訪ねてきた。相手は返弥陀ノ介の許から姿を消した女・青だった。

腐敗した政治家や官僚を爆殺する救国同盟が政財界を震撼させていた。

新聞記者の笹村に脅迫状が届いた。五年前、笹村は誤ってある女生徒がいじめの加害者ととれる記事を書き、自殺に追いやっていた。

内藤新宿のはずれ、成子町で比丘尼女郎の千紗が首の骨をへし折られ殺害された。犯行を目撃しただろう妹は姿を隠してしまう。

「八咫烏」の異名を取り、江戸一番の火消加賀鳶を率いる大音勘九郎を非道な罠が襲う。

足掛け５年の修行の日々は、すべてこの日のため――。国中から豪腕辣腕の武芸者が集結した上覧剣術大試合。

まず撃て。

奈々川市坂見町は東京にほど近い古い町並みが残る町。

「自分がだれか絶対に忘れるな!」父が最期に残した言葉と、その死の真相を知ったカイラ。

「手紙に描かれた風景を探してほしい」旅行作家・茶屋次郎が受け取った一通の依頼状。

「巨大シーラカンス日本へ!」大東新聞に独占掲載されるはずのスクープがライバル紙の一面を飾った。

GHQ占領下の昭和二四年、後に“昭和史最大の謎”といわれる事件が起きた。七月五日早朝、下山定則初代国鉄総裁が失踪。

「ゆっくりしてこい。

殺人犯どころか、テロリストが同乗しているかもしれない!?突然の爆発で騒然とする豪華客船「パシフィック・プリンセス」。

「あたし、あの人がこんなにも好きなんだ」太物問屋『あたご屋』の一人娘・お八重はごろつきから助けてくれた“川獺”と名乗る男に想いを寄せている。

死体の足元に落ちた「黒い天使」のトランプ―。

「そのまま死んでもいいのか」結婚を考えた男に振られ茫然と駅のホームに立ち尽くす理子の前に、謎の男・玉緒が現れた。

飛鳥山の菊屋敷で、剣術家が独り稽古を続けていた。

蔓延する違法薬物の陰で進む“完全な麻薬”の開発。

魔が差すときがある。東京・杉並でカレー店を営む保坂忠章は、金策に訪ねた福岡で、偶然八千五百万円の現金を手にした。

死んだ仲間の“復讐”のため、リベンジャーズはアメリカへと飛んだ。

轟音!任務前のリベンジャーズが、世界各地で同時に襲撃された。

政府によって消された記憶の一部を取り戻したカイラ。

いよいよ江戸に帰るべく、金杉清之助は徹宵して南下し、師が眠る鹿島を訪れる。

東京湾に浮かぶ新日本瓦斯開発株式会社の天然ガス掘削プラットフォーム“エレファント”。

気鋭の劇作家内藤岳は、知己を得た世界的劇作家ヘルムート・ギジに師事するため、ドイツに渡った。

ベテランケースワーカーの山川が殺された。新人職員の牧野聡美は彼のあとを継ぎ、生活保護受給世帯を訪問し支援を行うことに。

「お前の約束は聞き飽きた」夢の中、男はレンガで私の指を潰していった―2054年、英国。

仙台を発って海路を北に向かった清之助は、巷を悩ます海賊サンボトジ党や、子供たちを拐かした妖しげな巫女を成敗するべく、刀を振るう。

都内でトカレフを使った連続強盗殺傷事件が発生、暴力団関係者三名が死亡した。

「捜査本部が立ち上がる前に、犯人を挙げろ」組対部こと組織犯罪対策部にも面子があった。

ワトスンは憂鬱だった。原因はホームズが死んだこと。

かつて、江戸随一と呼ばれた武家火消がいた。その名は、松永源吾。

上覧剣術大試合まで半年余りとなった初夏。金杉清之助は仙台・伊達家城下で修行に励んでいた。

“世界中の大量殺人の裏には、人を操るゲームマスターという異能者が潜んでいる”警視庁生活安全部の女刑事鷲尾の話を、国立署の晴山旭は一笑に付した。

神田堀八丁堤で菱垣廻船問屋の番頭が殺された。

上覧剣術大試合開催を知るや、佐渡を出立して越後に修行の場を移した清之助は、長岡へ向かう途次、討手に追われる姉弟と出会う。

“第一次世界サイバー戦争”を回避させた功労者のはずの二人―元防衛省サイバー防衛隊の出原しのぶと元警視庁サイバー捜査員のスモモこと東條桃花は、起訴こそ免れたものの、違法性を問われ、職場を去るしかなかった。

上さまをもっともお慕いしているのは、この光秀である―天正十年(一五八二)六月一日。

ビル・オーナー中西博を脅して屋上から転落死させた高木晋作が出所した。

将軍吉宗お声がかりの鹿狩りに参加し不首尾だった咎で、直参旗本石河常康が切腹した。

竜閑橋袂で、美人女将の愛嬌と絶品茶漬で繁盛する『紅葉屋』の娘が攫われた。

百万石の栄華も今は昔。

町のシンボル、大きな時計が目印の時世堂(じせいどう)百貨店の隣に立つ一軒の家。

愛媛県南予町の町役場職員・沢井結衣は、窓際部署と噂される“推進室”に異動した。

派遣社員の佐久間尚樹は、ネットで違法な裏稼業を営んでいた。

一九八五年、上野の職安で出会った葉子と希美。互いに後ろ暗い過去を秘めながら、友情を深めてゆく。

両国川開き大花火の深夜、薬研堀で勘定組頭が斬殺された。刀を抜く間も与えぬ凄腕に、北町奉行所平同心の日暮龍平は戦慄した。

若狭小浜城下から敦賀へと向かう若狭路。

特別感受性保持者―Especially Sensitivity Totally Bringerの頭文字から“エスタブ”と呼ばれる超人たちによって争われ、その勝者の“予言”が世界経済の流れを決定すると言われる“パンゲア・ゲーム”。

十七歳の洋子は佐久間という工員の青年と恋に落ちる。だが仲間二名が殺害される事件が起き、犯人と疑われた彼は姿を消す。

鉄道ファンに人気の信州・姨捨駅で、休暇中の亀井刑事が奇妙な服装の男を目撃して驚愕する。

新宿署一の嫌われ者百面鬼竜一は、管内の暴力団から金品をたかり、押収品の麻薬や銃を横流しする小悪党の刑事だった。

武州忍田は幕府の台所を支える最重要拠点である。年の瀬、公儀御鳥見役とその手下が斬殺された。

一年に及ぶ柳生逗留を終え、惣三郎と結衣が江戸に帰ってきた。しのと結衣は抱き合って再会を喜ぶ。

解読せよ。真実はそこにある―東京大学で特任教授を務める歴史作家・浅野迦羅守を訪ねてきた美女・小笠原伊万里。

止まぬ雨はない。明けぬ夜もない。

「結婚を考えている彼女ができたから、部屋を出て行ってくれ」派遣ギリに遭った日、３２歳の水沢久美子は同棲相手から突然別れを切り出された。