ライプツィヒの犬
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演劇をテーマにした小説はいくつかありますが、どちらかというとポジティブというか、登場人物たちが夢を追い掛けたり前向きだったりする作品が多い中、これは非常に鬱屈しているというか、現実的な演劇人の葛藤を描いていると思います。 ミステリー部分は少々地味で、東西ドイツに関することなど、私くらいの世代だとピンと来にくいところもありますし、理解力など含めて読者を選ぶところのある作品だと思いますが、読後、じわじわと来るものがあります。 | ||||
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読んでいて唖然とする程の退屈な物語。一応、ギジという旧東ドイツ出身の反体制劇作家の御大と岳という若き劇作家を中心とした物語なのだが、比重は演劇論ではなく、題名通り、("ベルリンの壁"崩壊以前の)ライプツッヒ市のシュタージ(ナチのゲシュタポの様な秘密警察)の「犬」という点に置かれている。しかし、全体構成や人物造形が全く練れておらず、小説としての求心力を全く感じなかった。 岳はギジの30年振りの新作を演出するという設定になっていて、ドイツに渡るのだが、そこでギジと親しい高等遊民の様な演劇研究家の桐山という男とシェア・ハウスで共同生活を始める。この桐山が「***」である事が明記されてからイヤッ~な感じがしたのだが、案の定、本作のテーマの1つが「***」なのである。物語の途中で起こるチョットした事件や(本当は)錯綜した人間関係を殆ど無視して物語を進める作者の意匠が全く掴めなかった。読者に興味を持たせるという一番肝心な事を忘れているのである。サスペンスにもなっていなければ、ギジに関する謎解きにもなっていないというお粗末な出来。 結局、「シュタージの犬」と「***」だけがテーマになっていて、どういう読者層を意識して本作を執筆したのか皆目不明。読み通すには体力・忍耐を必要とするが、得るものが何もないという愚作だと思った。 | ||||
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