あとは野となれ大和撫子
- 暗殺 (172)
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| 直木賞を逃したのは惜しい。直木賞選考員で唯一人、本作を推したのが宮部みゆきだった。それだけで本作の価値は確かだ。 本作の作風はライトでポップでありながらも、ときに硬質で、ときに詩情に溢れる。しっくりくる地の文。それが一級の文芸品質を担保している。端正かつ的確で無駄がなく、書きすぎない。流れもクドくない。まるで長々とした手続きのように人物描写を掘り下げることもしない。しかし地の文とセリフ、そこに描かれる仕草、心情、口調が、人物像をしっかり想起させてくれる。勿論、読者サービスとしての余白を残しながら。 また、この小説には作者の強いメッセージが色濃く刻まれている。とりわけ政治ドラマ文脈では正鵠を射る観点が度々と提示され、胸がすく思いを抱かせてくれる。誰もが何となく気づいている、身も蓋もない政治政局の滑稽さ、その詭弁への反証を見事に言語表現され、それが気持ちいい。 ところで随所にラノベ調の技巧も試されている。それが読字のテンポを良くしている。そこに違和感や物足りなさを感じる読者は確かにいるかもしれないが……私は読んで良かった。オススメです。 | ||||
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| テンポがよくどんどん引き込まれていく。 | ||||
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| ●頑迷固陋な枢密院や旗幟不明確な官僚、脱兎のごとく逃げ出した議員たち。国家再建に立ち上がっ た若き乙女たちの勇気と希望に満ちた青春群像劇です。 百戦錬磨の男たちを相手に奮闘する主人公に、なぜ偉丈夫な英雄ではなく若き乙女を起用したので しょうか?想像するに、前向きでエネルギッシュな彼女たちに希望を託したかったのかもしれません ね? 人事を尽くして天命を待つ!やれる事は全てやったんだ。「後は野となれ山となれ」だ。たくまし く成長した乙女たちの潔さが響いてきます。 「後は野となれ山となれ」の対義語は「立つ鳥跡を濁さず」だそうです。この答はエピローグに描か れているが、”サクサウールの小さな白い花”はアラルスタンの地を覆うことが出来たのだろうか?読 後感が爽やかな作品でした。 | ||||
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| 設定が面白くて買ったが、文章が下手で読んでらんない。 KADOKAWAって他の出版社よりもそういうの多い。 もはや設定詐欺だ。 なにより登場人物たちの会話のキャッチボールが拙い。 この作品に限らず、映画の脚本でもドラマでもそういうのある。 設定がファンタジーだろうと歴史ものだと関係ない。 現実で身近な人との会話を十分にしないと、創作の会話もどんどん独りよがりのものとなってつまんない。 1もあげたくないです。 | ||||
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| タイトルからして、しょうもない駄洒落だが、JKが主役で、ノリの良いラノベ風作品。ところが、扱ってる題材が、作者らしい重い国際政治に関するもので、その凄まじいギャップにまずは戸惑う。舞台である架空の国家アラルスタンが、旧ソ連からの独立国家であるとわかり、ロシアや近隣諸国の影響に翻弄される、小国家の悲哀が、よく表されていて感心。 後に国の中枢になるべく、少女達に専門教育を施した、庇護者の大統領が暗殺される危機に、まだ年若い少女達が立ち上がって、臨時政府を作るーこんな深刻だけど、荒唐無稽なストーリーを、軽いノリで仕上げた作者のセンスに、賛否両論あるだろうが、私は賛成。活字が苦手な高校生に、アニメで見せたいと、本気で思った。 この卓越した設定で、波瀾万丈なストーリーが展開するが、自分でも脚本を書いている私としては、少女達が政治的意味合いで取り組んだ、芝居が大きな意味を持って、楽しく読めた。救いがたい困難を、克服してゆく少女達の成長物語としても、感動的である。 大器宮内悠介が、あえてラノベ風に軽いノリで仕上げた、センスの良さに脱帽の傑作。 | ||||
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