遠い他国でひょんと死ぬるや
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アクションあり シリアスあり、文学的な深堀あり、第二次大戦の記録あり ファンタジー有りの娯楽小説。 これだけ盛り込んでもスッキリと綺麗に纏め挙げ、純文学的な芳香も持たせている処は見事。 ストーリーは映画のように目まぐるしく進み、その描き方も流暢でその才能に唸らされる。 時々、台詞のリプレイがありページを遡って読ませ、記憶を手繰らせる仕掛けが難い。 スムーズに読ませグングン引き込まれるのだが、最後にエンタメ風に纏まるかと思わせ…、、 その辺が好みに合致するかどうか、か? | ||||
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森達也さんを思わせる、硬骨漢の主人公。TVディレクターの職を捨てて、フィリピンに向かった彼が、波乱万丈の経験をする、冒険活劇のエンタメ作。クライマックスの花嫁強奪作戦では、バズーカ砲まで投入する派手なアクションで、手に汗握る面白さ。事ある毎に対立していたかつての後輩や、花婿である財閥の息子まで味方に回る、大団円っぽい胸のすく展開だった。 が、ストーリーに通底する、大戦の記憶は、ズシリと重く、安易な読書を許さない。とりわけ、花嫁奪還後の主人公が見た、大戦の記憶の幻影は生々しくて圧巻だった。1人だけ「歴史を生きていない」と感じて、命賭けの冒険に挑んだ主人公が、本当の現実に出会い、挫折する瞬間でもあった。 重いテーマを軽妙に捌いて見せた、骨太のエンタメ作品。この作者らしい、歯応えのある傑作だ。 | ||||
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インドわ放浪した体験を持つ著者は聖地を探し求める。今度はフィリピンだ。山岳地帯の棚田が連なる場所で、下請けの番組制作スタッフの体験物語が続く。山下奉文大将が降伏した地を探し、最大の目的である「失われたノート」を探すドキュメンタリー番組を制作する。観光収入目当ての村長とそれに対立する村の長老たち。番組制作ディレクターの主人公と彼にことある事に口論を吹っ掛ける一回り年下の後輩スタッフ。彼らのやり取りとこれから起こるハプニングが楽しみだ。主人公は戦争そのものの記憶を忘れてはいけないと主張するが、他のメンバーたちはそんなことには関心がない。こうした登場人物たちの思惑とそのズレがこの作品の主題である。果たして「失われたノート」は見つかるのか?財宝は見つかるのか? それは書けないが、この短編の面白さは、宝物探しにしか関心がないスタッフと戦争の記憶にこだわる著者の対立と関係性にある。 著者の野心作である。 | ||||
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『面一本』からはじまって、『ぼくもいくさに征くのだけれど』を経て、この本にまできたかんじです。購入はマイ編集者がとりあげていたのでいちばん早かったのですが。 種別からすると冒険小説風ファンタジーSFですね。 竹内浩三の詩に感銘を受けた身としては、扱いが軽すぎてちょっと嫌味のひとつも言いたくなる作品ですね。 なぜか池上永一の『ヒストリア』が思い浮かんできました。 肩すかしを喰った気分です。 | ||||
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