完全なる首長竜の日
- 『このミステリーがすごい!』大賞受賞 (26)
- 処女作 (383)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.67pt |
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「このミステリーがすごい!」第9回の大賞作品。 こういったバックボーンがあると読む人も大勢居ると思う。私自身もそのうちの一人だ。さて、読後の感想は面白かったか否か?単純な比較で前年の大賞作の「さよならドビュッシー」と比べると、100%私個人の好みと感想だが「さよならドビュッシー」の方がミステリーとして面白かったと思う。この「完全なる首長竜の日」は作者としてのセンスの良さは解かる。読み易い文章で読者を引き込む筆力は並ではないと感じる。植物人間のような意識のない人と会話が出来るインターフェースが開発され、自殺を図った弟と会話をしてその真相というか自殺の理由を探り出そうとする姉。プロローグでの島の出来事との関連とか、あやふやで謎めいた昔の話などがどう絡んでくるのかと思い読み進む。だが、「胡蝶の夢」の話しを主人公から語られるのはどんなものか。そのあたりから興味が半減する。何故それを口にするのか?ストーリーの核心を突く言葉は要らなかった。このためにミステリー要素が消えてしまった。犯人探しのミステリーでは無い以上もっと読者を謎めいた世界に彷徨い続けさせて欲しかった。日常や会話など筆力のある文章で期待させる人と思うが、この作品では今一歩と云った印象だった。 | ||||
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この本は読手にトリックを仕掛けていて、それを良しとするか見える展開を不快に思うかで評価が分かれる。 | ||||
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なんとなく先が読める話だった。大賞を取っているので期待したが、いまいち。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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●もし夢から覚めなければそれは永遠に現実の世界。確かめたいのなら死んでみるしかない。SCインターフ ェースによるセンシングも夢か現実かに気付くのは、目を覚ました時しかない。高度かつ細部にわたり計算 された筋立てにより、夢と現実、虚と実の境目の混沌とした不安定さに平静心を乱される。 しっかり読んでいないと、いつの間にか夢の世界に引き込まれてしまう。ひょっとしたらこれは誰かの見 ている不思議な夢なのではないか?私はその中を彷徨っている迷い子なのか?・・・と思わせる作品である。 終盤まで幻想的な雰囲気が続き、ラストはダブルどんでん返しのハードSF。残された思いは限りないカオ ス。この様な作品に出会うからこそ、SFは止められません‼ | ||||
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2011年第9回「このミス」大賞受賞作。植物状態の人物と特殊な医療器具を使い意思相通ができるという行為を用いたミステリーかと思ったら違いました。 夢か現実か分からない物語が、些かファンタジーめいて進んでいきます。また、ラストはそれなりに衝撃的だったけれど、途中の展開は推察できるようになってしまいました。但し、文章は読み易く、ファンタジーが苦手な方でも抵抗なく頭に入ってくると思います。 | ||||
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今起きている事が現実の事なのか頭の中の世界なのか、終始曖昧で浮遊するような不思議な感覚に満ちた小説ならではの話で、自殺の原因がありがちではあるが面白い作品でした。黒沢清監督が手がけた映画は、この小説のパーツを使って別のストーリーを作り上げた傑作になっているのでそちらもお勧めです。 | ||||
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プレシオサウルスは恐竜じゃなくて海棲爬虫類だから爺さんが正しい | ||||
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なんだか……温い水塊の中に閉じ込められてしまったような不思議な酩酊感がありました。 読み進める中で次第に居心地の悪い違和感を感じるようになり、最後には作者の物語に絡め取られてしまいます。 たしかに好みが分かれる作品だとは思います。しかし、好き嫌い以前に作品としての面白さが分からないという方は、まずはご自身の「読む力」を疑うべきかもしれません | ||||
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