ねなしぐさ 平賀源内の殺人



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長編小説

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ねなしぐさ 平賀源内の殺人 (宝島社文庫)

2022年06月07日 ねなしぐさ 平賀源内の殺人 (宝島社文庫)

身分は侍、本業は本草学者。医学や蘭学、鉱物の知識にも明るく、戯作者、発明家といったよろずの才を持つ平賀源内。ある朝、彼が自宅で目を覚ますと、部屋には男の亡骸が転がっていた。知らせを受けて駆けつけた杉田玄白の前には、脇差を手に持ち、茫然自失とする源内の姿があり、記憶がないとただ首を振るばかり……。稀代の天才の身にいったい何があったのか。(「BOOK」データベースより)




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ねなしぐさ 平賀源内の殺人の総合評価:9.33/10点レビュー 3件。-ランク


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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.3:
(5pt)

無常観を感じさせる歴史ミステリー

主人公の平賀源内については説明は必要ないでしょう。ただこの人は才能に溢れ、様々な領域で様々な業績を残したのですが、自身が振り返って不満であり切なくもあるのは、沢山のことをやりながら、実はどれひとつ大成するに至らなかったことです。この辺を描く作者の筆致は淡々としておりながらも、人生のつらさ、寂しさを見つめています。文庫本では巻末の解説を評論家の末國善己が書いており、よく本作を評しています。引用しますと、「終盤に独特の無常観をただよわせつつも、読後感が悪くない本書は、人生の目標をどこに置き、そこに向かってどのように生きれば幸福になれるのかを考えるヒントを与えてくれるのである。」誠に言い得て妙なコメントであると思いました。

派手な謎解きミステリーではありませんが、史実に忠実に淡々と進行し、読後しんみりした感慨が沸いてきます。ご一読を。
ねなしぐさ 平賀源内の殺人Amazon書評・レビュー:ねなしぐさ 平賀源内の殺人より
4299000684
No.2:
(4pt)

源内は人を殺していない説

僕もそのほうが正しいのではと思っています。
酒の酔ってもそういうことはできない人だと思っています。
こればかりは確証も無いのでそう書くしかないんですけどね。
平賀源内記念館に行ってみて下さい。
ねなしぐさ 平賀源内の殺人Amazon書評・レビュー:ねなしぐさ 平賀源内の殺人より
4299000684
No.1:
(5pt)

ああ、非常の人 (ネタバレあり)

本の帯に品川祐が書いている。「天才なのに報われない、大好きな平賀源内の最期が悲しすぎると、ずっと思っていた。この小説で報われた気がします。」同感。非業の最期がこうやって小説により浄化された気がする。筆者の想像力に感謝・脱帽。
 昔夢中になって観たNHK痛快時代劇「天下御免」(1971ー1972 主演・山口崇)ですっかり源内ファンになった。自由、反権力を謳い優れたドラマであった。大学時代には井上ひさし作「表裏源内蛙合戦」を読み、ますますファンになった。後に香川県まで出かけ「平賀源内記念館」を訪れた。史実として、この天才がなぜ最期は殺人を犯したのか、ずっと不思議に思っていた。今も思っている。
 その源内の後半生が虚々実々に描かれている。「奇才か天才か、山師か文化人か」エレキテル、鉱山発掘、源内櫛、風来山人の名で書いた戯作『根南志具佐』、『風流志道軒』などいくつものエピソードが出てくる。田沼意次や杉田玄白も登場する。酒が飲めなかった、女を抱けなかった(萎え魔羅という)、実は男色の気があった、などの赤裸々な人物像も描かれる。圧巻は殺人の真相を巡る推理である。玄白にとって、親友の最期はどうも腑に落ちない。やがて背後に潜む陰謀などをからませ、アッと驚く展開になる。「牢中で破傷風により死亡」ではなく、実は意次による計らいにより、生き延びていた!これには拍手を送った。胸のつかえがおりた。こうでなくちゃ。
奇妙奇天烈なことをやり、世間を驚かすようなことをやって人気は得たが、後世に名を残す人物ではなかった、と一時はおのれをはかなむ源内は、ずっと見果てぬ夢を抱いていたのだ。長崎の遊郭で知り合った女性とのそこはかとない心のつながりをうまく交ぜ、情緒溢れるエンディングである。思わず涙を流してしまった。
玄白は墓碑銘に「ああ非常の人、非常の事を好み、行ひこれ非常、何ぞ非常に死するや」と記している。
ねなしぐさ 平賀源内の殺人Amazon書評・レビュー:ねなしぐさ 平賀源内の殺人より
4299000684



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