海鳥の眠るホテル



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初公開日(参考)2012年09月
分類

長編小説

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海鳥の眠るホテル (『このミス』大賞シリーズ)

2012年09月07日 海鳥の眠るホテル (『このミス』大賞シリーズ)

恋人との関係に終止符を打ち、美術モデルのアルバイト先で出会った新垣と新たな関係を築こうとする千佳。新垣と行った廃墟で、何者かの気配を感じ―。認知症を患った妻・君枝の介護に専念すべくデザイナーの職を辞した靖史。君枝から目が離せなくなった靖史は…。人里離れた廃墟と化したホテルに棲む、記憶を失った男。ある朝、ホテルに一眼レフカメラを持った女性を見つけ、撮影を続ける彼女の後を追う。三人の記憶と現実が交差してひとつのファインダーに収まったとき、世界は、見事な反転を見せる。寂寥とした筆致が沁みわたる、ホラー・サスペンス。 (「BOOK」データベースより)




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海鳥の眠るホテルの総合評価:6.67/10点レビュー 3件。-ランク


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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.3:
(1pt)

これほどまでに、つまらない小説は初めて。多少ネタバレあり。

裏表紙には次のような文句が入っています。

***********
(ここから引用)

三人の記憶と現実が交差して、ひとつのファインダーに収まったとき、世界は見事な反転を見せる

(ここまで引用)
***********

まぁ、文庫の裏表紙や帯にある解説文は、多かれ少なかれ大袈裟に書かれているものとは思いますが、これを書いた編集者は立派な詐欺師になれると思いました。それほど酷い。

この小説には記憶を失くした謎の男が登場します。そして、謎を含む小説は、大抵「予め用意された真相の設定があり、それが徐々に明らかになっていく」ものだと考えています。しかしその「真相の設定」自体が陳腐きわまりないのです。陳腐というよりも「だからどうした」といった方が良いかも知れません。

また大抵は最後まで読ませるために色々な工夫がなされており読者を引っ張っていくものですが、それがまるでありません。何か千佳と靖史(君枝)に関しては、普通の日常という感じであり、先が読みたいという欲求がまるでわきません。謎の男の正体だけで引っ張るには相当無理のある内容です。

ネタバレになりますが、この小説にはあるタイプの叙述トリックが使われています。しかしそれは昨今では使い古されて手垢が付きまくったものであり、普通はそのまま使いません。しかし一工夫しようという意図は見あたりません。

ちなみにこの小説と同じ形式の叙述トリックが日本で初めて使われたのは、1972年頃だと言われているようです。具体的な作品名を出すとモロにネタバレになるので書きませんが……。

また叙述トリックを成立させるには、読者が思い違いをしなくてはなりません。そして大抵は「読者が勝手に錯誤した」と納得できるだけのフェアさが必要だと思います。

しかしこの小説は錯誤させる手段として、「幻想や妄想」を使っているのです。読者がいくら仕掛けを見破ろうとしても、「それはキャラクターの幻想でした」ではどうしようもありません。

叙述トリックの場合「意図的にそれを書かない」というのは許されますが、特定の描写をしておいて、読者がそれの肝心な部分を事実(現実)かどうか確認できないのに、それを伏線として書くのは明らかにアンフェアです。

たとえて言うのであれば「密室トリックの種明かし。実は犯人は超能力者であり、室内を施錠した後にテレポートして部屋の外へ出た」レベルのアンフェアさだと思います。

これが同著者の「完全なる首長竜の日」のように、幻想か現実かが物語のメインの興味対象になるような小説ならばまだしも、そういうわけではありません。

また靖史の妻である君枝は若年性のアルツハイマー病に侵されます。しかしそれがストーリーにとって全くと言っていいほど意味がありません。極端な話「君枝は数年前に事故死した」でも整合性に問題はないと思います。

小説内では君枝の症状が進行している様が描かれるのですが、本当にそこらに転がっている知識を羅列したような内容です。本人の苦しみや家族の介護の苦しみなども通り一遍の台詞などでしか表されていません。

著者の家族に認知症になった人がいるのかどうかはわかりませんが、少なくとも切実さが全く伝わってきません。かつて家族が認知症になり、自宅介護に関わった私としては「頭で考えただけの浅薄な表現」にしか映りませんでした。

つまり「ストーリーの進行上、君枝がアルツハイマーになる意味合いがほとんどない。かといって、その事についてのキャラクター達の心情が丹念に描かれている訳でもない」事になってしまいます。

認知症の介護は大きな社会問題となっています。それをこのような形で使用する事は大変に安易であり、著者の底の浅さを感じざるを得ません。

「完全なる首長竜の日」には、SFの門外漢が見よう見まねで書いた印象を受けました。この小説も、ある程度文章を書く能力を持った人間が、サスペンスやミステリーを見よう見まねで書いたという印象しかありません。
海鳥の眠るホテル (『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:海鳥の眠るホテル (『このミス』大賞シリーズ)より
4800201861
No.2:
(5pt)

とても良い

首長竜は正直なところあまりピンとこなかったが、これは大変面白かった!
まあそれほどミステリーしてるって感じでもなく、どちらかと言えば普通小説で、
しかも基本的には救いのない話なわけだが、設定といい人物造形といい、
なんというかとても雰囲気が良い。
お勧めです。
海鳥の眠るホテル (『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:海鳥の眠るホテル (『このミス』大賞シリーズ)より
4800201861
No.1:
(4pt)

ホラー?ミステリー?

「完全なる首長竜の日」を読み、乾さんの次回作は必ず購入すると決めて、昨日購入し、一気に読み終わりました。

帯のコメントにホラー・サスペンス

私はホラーは嫌いなんですよね。本を読んだ後、爽快感が欲しいと思っているので。本当なら手を出さないジャンルです。

読破して感じたのは、こいつのしょうもない行動でいろんな人が不幸になった!という一人の登場人物への残念な気持ちですかね。

しかし、狂った度合いはこんなもんで、こんな不幸が訪れるのか…。ストーカーと認知症。
今の世の中によくありそうな話を題材なので、どう展開されてホラーになるのかを楽しみに読んでみるのがいいと思います。

作品としては面白いのですが、やっぱり私はホラーを好きにはなれません。
海鳥の眠るホテル (『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:海鳥の眠るホテル (『このミス』大賞シリーズ)より
4800201861



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