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完全なる首長竜の日



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【この小説が収録されている参考書籍】
完全なる首長竜の日
完全なる首長竜の日 (宝島社文庫)

完全なる首長竜の日の評価: 4.67/10点 レビュー 3件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.67pt

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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(5pt)

完全なる首長竜の日の感想

「このミステリーがすごい!」第9回の大賞作品。 こういったバックボーンがあると読む人も大勢居ると思う。私自身もそのうちの一人だ。さて、読後の感想は面白かったか否か?単純な比較で前年の大賞作の「さよならドビュッシー」と比べると、100%私個人の好みと感想だが「さよならドビュッシー」の方がミステリーとして面白かったと思う。この「完全なる首長竜の日」は作者としてのセンスの良さは解かる。読み易い文章で読者を引き込む筆力は並ではないと感じる。植物人間のような意識のない人と会話が出来るインターフェースが開発され、自殺を図った弟と会話をしてその真相というか自殺の理由を探り出そうとする姉。プロローグでの島の出来事との関連とか、あやふやで謎めいた昔の話などがどう絡んでくるのかと思い読み進む。だが、「胡蝶の夢」の話しを主人公から語られるのはどんなものか。そのあたりから興味が半減する。何故それを口にするのか?ストーリーの核心を突く言葉は要らなかった。このためにミステリー要素が消えてしまった。犯人探しのミステリーでは無い以上もっと読者を謎めいた世界に彷徨い続けさせて欲しかった。日常や会話など筆力のある文章で期待させる人と思うが、この作品では今一歩と云った印象だった。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.1:
(6pt)

狙いにはまるのもオツ

この本は読手にトリックを仕掛けていて、それを良しとするか見える展開を不快に思うかで評価が分かれる。
つまり読んでいると、現実世界の話なのか夢の世界なのかが分からなくなっていく。
それを可能にしているのは設定で、主人公の弟(自殺未遂で植物人間状態)と開発された医療器具で夢の世界で対話が出来るというもの。
姉の主人公(漫画家)が、対話を終え器具を外して現実世界だと思っていても弟が出てきたり、分からなくなってくる。
しかしながら、オチはある程度のところで読めてくるので、そこだけ見てしまうと低評価になるかもしれない。

まぁ、ページ数も少なく飽きずに読めるし主人公のトラウマを焦点とした文章表現は良いのではないでしょうか。

タカタソン
HU0OGV5Q

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