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完全なる首長竜の日
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完全なる首長竜の日の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全91件 1~20 1/5ページ
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●もし夢から覚めなければそれは永遠に現実の世界。確かめたいのなら死んでみるしかない。SCインターフ ェースによるセンシングも夢か現実かに気付くのは、目を覚ました時しかない。高度かつ細部にわたり計算 された筋立てにより、夢と現実、虚と実の境目の混沌とした不安定さに平静心を乱される。 しっかり読んでいないと、いつの間にか夢の世界に引き込まれてしまう。ひょっとしたらこれは誰かの見 ている不思議な夢なのではないか?私はその中を彷徨っている迷い子なのか?・・・と思わせる作品である。 終盤まで幻想的な雰囲気が続き、ラストはダブルどんでん返しのハードSF。残された思いは限りないカオ ス。この様な作品に出会うからこそ、SFは止められません‼ | ||||
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2011年第9回「このミス」大賞受賞作。植物状態の人物と特殊な医療器具を使い意思相通ができるという行為を用いたミステリーかと思ったら違いました。 夢か現実か分からない物語が、些かファンタジーめいて進んでいきます。また、ラストはそれなりに衝撃的だったけれど、途中の展開は推察できるようになってしまいました。但し、文章は読み易く、ファンタジーが苦手な方でも抵抗なく頭に入ってくると思います。 | ||||
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今起きている事が現実の事なのか頭の中の世界なのか、終始曖昧で浮遊するような不思議な感覚に満ちた小説ならではの話で、自殺の原因がありがちではあるが面白い作品でした。黒沢清監督が手がけた映画は、この小説のパーツを使って別のストーリーを作り上げた傑作になっているのでそちらもお勧めです。 | ||||
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プレシオサウルスは恐竜じゃなくて海棲爬虫類だから爺さんが正しい | ||||
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なんだか……温い水塊の中に閉じ込められてしまったような不思議な酩酊感がありました。 読み進める中で次第に居心地の悪い違和感を感じるようになり、最後には作者の物語に絡め取られてしまいます。 たしかに好みが分かれる作品だとは思います。しかし、好き嫌い以前に作品としての面白さが分からないという方は、まずはご自身の「読む力」を疑うべきかもしれません | ||||
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意識不明の弟と機械で会話をしている少女漫画家が主人公。 意識不明の人と会話ができる機械ができたという設定に心魅かれたものの、描写から何からやたらと暗い。 ラストも予想通りで意外性がなく、物語の中に救いがないので読んでもあまりいい本を読んだという気分にならない。 ただ、途中で読むのをやめなかったのは、夢と現実のあいだで混乱する意識がうまく書かれているなと思ったから。 夢ってこんな感じだよねというのがうまく表現できていて、そこは引き込まれた。 でもオススメかと言われればそうでもないことは断言できる。 | ||||
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このミス大賞の選評で「満場一致で受賞した」というのを読んで期待して定価で買って読みました。 結論から言うと図書館から借りてからの方がよかった。 このミス大賞って当たりはずれ大きいから。 この作品ははずれ。 文章だけがきれいで手あかのついた題材を洗練しきれていない。 あと評価に値するのはタイトルのインパクトくらい。 個人的には、読むのは(あまり)勧めません。 | ||||
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とにかく「しつこい」 その一言が最初の感想。同じイメージをくり返し見せることで物語を構築しているが、とにかくしつこい。そして、あざとい。 オチは、ここ10年以上で使い古された例の手法。 恐らく10人中8,9人は「あー、あのパターンね」と途中で気付くはず。 これのどこが、すごいミステリーなのか。理解に苦しむ。 | ||||
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今、現実と思ってる自分が本当に自分なのか、読み終わったあとに確認したくなります。 後半になるにつれて、ひょっとして・・と思わせる場面が増えていき、ああ、やっぱりと思うのですが、最後の最後に、ええええという場面が用意されている。 正直、ちょっと救われない気持ちになりました。 | ||||
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弟の意識の世界と思っていたら、実は主人公の作り出した虚構の世界だったという流れ。 完全に騙されました。 最後もあざやかです。 そして、ふと自分の暮らしているこの世界があやふやなものに思えてきます。 おもしろかったです。 | ||||
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ミステリーというより純文学的な香りがしました。 「胡蝶の夢」をモチーフにしていてさほど目新しさもなく展開も約束通りな印象なのですが、その上驚くような結末もなかったのですが、文章と散りばめられるアイテムが魅力的で郷愁と喪失の切なさを感じながら読了しました。 サリンジャーやマグリット好きにはたまりません。 「ナインストーリーズ」ついでに「フラニーとゾーイー」を再読したくなります。 結末はより純文学風によりわかりにくい感じに収めるほうが(あくまで個人的にですが)好きです。 | ||||
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今まで読んだ『このミス』中、一番おもしろくなかった作品でした 読むのが苦痛で、途中でやめようかとも思ってみたりして、、、 でも、このミスとってるから、そろそろ面白くなるんじゃねー で、最後まで読んではみたけれど、、、 これが全員一致で大賞とは驚きです 玄人受けするのでしょうかねー? 小説の四分の一くらいでラストがわかるし、繰り返しが多いし 衝撃のラスト?ちゃんちゃらおかしいー 予想通り、使い古された、なんのひねりも感じらないラストでした | ||||
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このミス大賞審査員の力量を疑います。これが満場一致で大賞とは、ずれてるなあと感じざるを得ませんでした。これからはこのミス大賞の関連の作品の推薦文は信用しないことにします。ミステリーとは推理小説と世間の大半は認知していると思いますが、これはミステリーではありません。しかも出来はライトノベルレベルですね。審査委員の感性を疑います。まあすれっからしのミステリー好きなので、こういう感動ものに甘くなるのかもしれませんが、世間の大半のすれっからしでないミステリーファンの半分くらいは、こんなもの何が面白いのかと感じたと思いますね。まあじかに手に取って立ち読みしてから買うことをお勧めします。私も少しいやな予感はしたのですが。裏表紙に騙されました。途中からあまりにつまらなくて流し読みをしましたが「えっそれだけ?」という結末です。謎の要素が本当にひねりも何も無かったですね。空しかったです。 | ||||
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最初界観を理解しているうちにすぎ、そのうちだんだん訳が分からなくなってきて、最後は予想どうりの結末でした。 なんだか、後半に話の内容がひっくり返るようなどんでん返しを期待していただけに、読了後の気の抜けた感じというか不満足感は筆舌に尽くしがたいです。 そういうモノを味わいたいなら、読んでもいいかもしれません。 | ||||
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賞を取った当時、それなりに話題になり、またタイトルから話の内容が分からないこともあり、興味をそそられ、読みました。 正直、広げた風呂敷をちゃんと畳んでるな、と思う以外に、いいと思う部分が何一つありません。 あとがきの絶賛ぶりが痛々しい。これで読者が騙されると思ったんでしょうね、確信犯的な褒め方です。 正直、同人誌でもこのくらい話を纏めきれる作者さんはゴマンといると思います。 人物の深みはない、くだらない伏線にトリックともいえないトリック。読みやすくはありますが読んだ後に、 読んだ時間を返してほしいと思わせる内容。何も残りません。 ミステリーってこんな感じで謎をちりばめて最後に種明かしをすれば成り立つんですか? こんな本がミステリーとして評価されるのであれば、ミステリーってジャンルは早晩消えてなくなるでしょうね。 正直、こんなくだらない本が評価されて、賞まで獲るようになってしまって、作家さんも編集者も選考委員も、 ずいぶんレベルが落ちてるんでしょうね。 最近、こんな「こんなの書ける俺、すごいだろ?」みたいな感じのくだらない似非ミステリーについつい引っかかって 時間を損しますが、こんなのが本になってしまう頻度が増えてきてしまっているんでしょうね。 同人誌レベル、野球で言えば草野球レベルだったら、まだ上手だねぇ、で終わりますが、 プロだとちょっと通用しないと思います。この人が今のところ何冊も本を出せていることに単純に驚いていますが、 早晩いなくなるだろうな、と思います | ||||
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多分、誰もがする「本当に自分や、この世界は存在するのか」 という妄想の怖さを小説という形にしたのだと思う。 それをわかって読むか、わからないで読むかで違うかな。 最初はそれがわからなかったので、冒頭の部分で明らかに瑕疵があるように感じた。 ただ、受賞作ということで我慢して読むと、 それが後半部の妄想の怖さとつながって、物語の完成度に変わった。 小説を読むというのは難しいなと思った。 | ||||
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映画と設定が違ってまた面白かったです。注意して読まないと主人公が現実世界にいるのか、幻覚の世界にいるのか分からなくなります(笑) | ||||
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うーん。 チーム・バチスタの栄光以来の医院即決というし、 映画化されるというし・・・ すごい期待して読んだんだよ。 でも・でも・だめだった・・ これは決してミステリーではないです。 真の抜けたSF? まあ、なんにせよ人の好みはさまざまと思いますが。 これは正直「今年の最低」の更新かもなー 1円+送料250円とはいえ・・・時間損した気分w | ||||
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この小説のもうひとつのメインといえば、主人公の職業ではないだろうか。 少女マンガ家という職業の描写が、これまた興味深かったかな。 漫画家や小説家や映画監督やいわゆるクリエイティブなものつくりをする人々は、 それだけでその生活や多種雑多な身辺が興味をそそる。 そういう意味では、そのラインだけでも十分楽しめる内容だったかもしれない。 ただやはり、後半の展開は現実と妄想がいりまじり、 話そのものが哲学的な風合いを帯びてきていて、やや混乱したが、なるほどという結末であった。 | ||||
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巻末の選考委員の一人がありきたりなミステリーはいらないというコピーで本作を絶賛されているが、確かにミステリーではないが、ありきたりな仮想現実ものSFであった。 タイトルの首長竜が印象的だが、別に首長竜でなくてもいいような扱いのモチーフで、そのために首長竜を持ってきたのかというサプライズが全くないのが惜しい。 意識下の仮想現実がテーマでこれは現実なのか仮想なのか・・というもうSFとしてはトータルリコールのようなSF映画から小説は岡嶋二人の先行傑作の「クラインの壺」などで幾度となくやり尽くされたプロットで、本作は落ちもそのまんまで、逆にこんなシンプル過ぎる落ちで終わるのかと驚くくらい、こういった仮想現実ものSFの基本中の基本のプロット。 文章は読みやすくてコンパクトにまとまっているのはいいが、それだけという印象。 読後も「ふーん」程度の印象ですぐ忘れてしまいそうである。 黒沢清監督で映画化されてが、本作とは大幅に話が異なるそうである。本作をそのまま映画化しても何も目新しい趣向はないので妥当である。 | ||||
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