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完全なる首長竜の日
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完全なる首長竜の日の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全91件 81~91 5/5ページ
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このミス関連の本はけっこう読んでます。この作品も大賞を受賞、大変高い評価と聞き期待して読みました。読み初めてすぐに文章が上手い人だなって思いましたが…中盤辺りから夢と現実の境目が曖昧になってくると、?がよぎりだし、後半になると何がなんだかわかんなくなってしまいました。なんていうか話そのものに興味がなくなっていってしまったというか…それでもなんとか読み切りましたが、正直ちっとも面白いと思えませんでした。私の理解力が幼いからでしょうか?皆さんがどこを指して絶賛してるのかわかんないです。これが面白いと思えないうちはまだまだ子供なんすかね(^_^;) | ||||
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これは現実と夢が入り乱れ、その境界があやふやとなってゆく物語ですね。 描写力やテンポの良さは素晴らしいと思います。 自殺未遂により植物状態にある弟と意思の疎通をはかる姉 の姿が切ないですね。 この小説は丁寧に作られているので、ほんと読みやすいです。 最近、読んだ新人作家の神崎和幸のデシートも面白かったけど この完全なる首長竜の日も最高に面白いです。 こういう新人さんが出てくるのはいいことですね。 | ||||
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「チーム・バチスタの栄光」以来の満場一致での決定、ということだったので期待して購入した分、肩透かしをくらいました。 確かに語彙力、構想力があります。ただ、これはミステリーなのか? オチがあまりにも簡単すぎて、後半の文章が上滑りしました。冒頭で予想できるオチって……。恐らく、新人賞に既存の作家さんの実力を要求した私がいけなかったのかも知れません。この作品は読み物としては良いですが、ミステリーとしてはちょっと……。ミステリーが読みたい方は、物足りないと感じる作品になるかと思います。 | ||||
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「チーム・バチスタの栄光」以来の満場一致での決定、ということだったので期待して購入した分、肩透かしをくらいました。 確かに語彙力、構想力があります。ただ、これはミステリーなのか? オチがあまりにも簡単すぎて、後半の文章が上滑りしました。冒頭で予想できるオチって……。恐らく、新人賞に既存の作家さんの実力を要求した私がいけなかったのかも知れません。この作品は読み物としては良いですが、ミステリーとしてはちょっと……。ミステリーが読みたい方は、物足りないと感じる作品になるかと思います。 追記)というかこれ。「クラインの壺」の著しいコピー劣本。 | ||||
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第9回『このミステリーがすごい!大賞』受賞作。海堂尊『チーム・バチスタの栄光』以来の選考委員満場一致の受賞作ということで期待して読んだけど、たしかにものすごく面白かった。 内容は、あまりミステリというジャンルには当てはまらないような気もするが、その筆力、文章力はとても新人作家とは思えない。著者は朝日時代小説大賞でも『忍び外伝』で大賞を受賞しているということも肯ける。略歴を見ると複数の劇団に脚本を書き下ろしている劇作家ということで、ストーリー・テラーしての才能を持つ人なのだろう。 ストーリーも、少女漫画家を主人公として、その日常をかなりリアルに描きつつ、ミステリというよりも、SF的な要素の詰まったもので、SF、ミステリ両方の愛読者である私には、かなり好みの作品だった。ただ、純粋なミステリやサスペンスを期待していた読者にとっては違和感がある作品かもしれない。 ただし、ここではネタバレになるので詳しく書くことは出来ないが、最後の方の展開はかなりドンデン返しもあり、その点でミステリとしても評価されたのだろう。このストーリーにはかなり引きこまれた。 『忍び外伝』は未読だけれども、この新人作家は、ジャンルを超えたストーリー・テラーして、名を成していくのかもしれない。期待したい。 | ||||
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まず、文章力と構成力が並外れて上手い。 この内容をこういう風に書くのは相当難しいはずなのだが、それを感じさせず、すらすら読ませるし、夢と現を境界なく書いているため、読んでいるとかなりの酩酊感がある。 ネタそのものは、古典的というか、いくつかの先行作品を思い起こさせるものがあるが、ありふれている分、逆にこの作品の凄さを際立たせていると思う。 ただ、帯のアオリや、いくつかの書評に書かれているほど「インセプション」には似ていないので(アクションもドンパチもないし)、そういうのは期待せずに読んだ方が良いと思います。 | ||||
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まず、文章力と構成力が並外れて上手い。 この内容をこういう風に書くのは相当難しいはずなのだが、それを感じさせず、すらすら読ませるし、夢と現を境界なく書いているため、読んでいるとかなりの酩酊感がある。 ネタそのものは、古典的というか、いくつかの先行作品を思い起こさせるものがあるが、ありふれている分、逆にこの作品の凄さを際立たせていると思う。 ただ、帯のアオリや、いくつかの書評に書かれているほど「インセプション」には似ていないので(アクションもドンパチもないし)、そういうのは期待せずに読んだ方が良いと思います。 | ||||
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第9回『このミステリーがすごい!大賞』受賞作。海堂尊『チーム・バチスタの栄光』以来の選考委員満場一致の受賞作ということで期待して読んだけど、たしかにものすごく面白かった。 内容は、あまりミステリというジャンルには当てはまらないような気もするが、その筆力、文章力はとても新人作家とは思えない。著者は朝日時代小説大賞でも『忍び外伝』で大賞を受賞しているということも肯ける。略歴を見ると複数の劇団に脚本を書き下ろしている劇作家ということで、ストーリー・テラーしての才能を持つ人なのだろう。 ストーリーも、少女漫画家を主人公として、その日常をかなりリアルに描きつつ、ミステリというよりも、SF的な要素の詰まったもので、SF、ミステリ両方の愛読者である私には、かなり好みの作品だった。ただ、純粋なミステリやサスペンスを期待していた読者にとっては違和感がある作品かもしれない。 ただし、ここではネタバレになるので詳しく書くことは出来ないが、最後の方の展開はかなりドンデン返しもあり、その点でミステリとしても評価されたのだろう。このストーリーにはかなり引きこまれた。 『忍び外伝』は未読だけれども、この新人作家は、ジャンルを超えたストーリー・テラーして、名を成していくのかもしれない。期待したい。 | ||||
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これは純粋なミステリーではないと思う。でもいろいろ工夫がされていて、読み物としては面白いと思う。ただミステリー小説の醍醐味を味わいたいと思っている人には向いていないような気がする。伊坂幸太朗が好きな自分にとっては、やはり物足りなかった。 | ||||
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【ネタばれはもったいないので内容に関する解説は避けています】「さよならドビュッシー」や「チーム・バチスタの栄光」など、「このミス大賞」にはどちらかというとサスペンス寄りのミステリーが多い印象をもっていたが、満場一致の結果だったというこの「完全なる首長竜の日」は、ほとんど完全に「SFスリラー」で、巻末の講評にも「インセプション」や「マトリックス」などが引き合いに出されている。個人的にも、昏睡状態の患者と意識を共有するためのシステム「SCインターフェース」と聞いて思い起こしたのが、筒井康隆の「パプリカ」に登場する夢共有装置「DCミニ」であり、物語の構造においても筒井作品のそれとかなり近いように思った。(そういう「近似」を評価しないのであれば、オリジナリティの点で先行している筒井作品に分があるのは当然)主に描かれる夏の暑さや重要な舞台となる島のけだるさ、主人公が少女漫画家という夢見る世界観をもつ設定など、およそ「SF」というジャンルとうまくやっていけそうにない環境が奏功してか、ときおり跳ね上がる緊張感のなかにごくわずかに日本的な湿気を含んでいるような印象。ジャパニーズ・ホラーによくある「ジトッ…」とした怖さが、SF的な展開のなかで新鮮だった。終盤に明かされる重大な事実は、読者がそれまでに感じ取ってきた「リアリティ」を台無しにしかねない一種の「禁じ手」だったが、それさえもぶっ壊して鮮やかに終わる最後の一文に、作品の「勢い」が感じられて痛快。「禁じ手」とはいえ常套手段でもあり、また個人的には思った通りでもあって残念だったが、最後の最後でその印象をガラリとすり替えられてしまう読後感はとても気持ちがよい。(決して後味の良い話ではないのだが)読者は様々な頁で多くの「謎」を受けとるが、物語自体は謎を解くことで進んでいくタイプではないうえ、主人公が「事件を解決する/真相を発見する」という点において後半の展開は少し弱いので、正直なところ「このミス大賞」でなくても良かったような気もするが、こういう物語は単純に読むのが楽しい。 | ||||
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「さよならドビュッシー」や「チーム・バチスタの栄光」など、「このミス大賞」にはどちらかというとサスペンス寄りのミステリーが多い印象をもっていたが、満場一致の結果だったというこの「完全なる首長竜の日」は、ほとんど完全に「SFスリラー」で、巻末の講評にも「インセプション」や「マトリックス」などが引き合いに出されている。 「マトリックス」ほど自由な仮想現実ではないし、「インセプション」ほど派手な展開もないので、この引用はかなり罪作りだが、意識を通じて隣り合う世界が連なってゆく迷宮感覚の面白さは共通していると思う。 個人的には、昏睡状態の患者と意識を共有するためのシステム「SCインターフェース」と聞いて思い起こしたのが筒井康隆の「パプリカ」に登場する夢共有装置「DCミニ」で、物語の構造においても筒井作品のそれとかなり近いように思った。(そういう「近似」を評価しないのであれば、オリジナリティの点で先行している作品群に分があるだろう) 主に描かれる夏の暑さや重要な舞台となる島のけだるさ、主人公が少女漫画家という「夢見る世界観」をもつ設定など、およそ「SF」というジャンルとうまくやっていけそうにない環境が奏功してか、ときおり跳ね上がる緊張感のなかにごくわずかに日本的な湿気を含んでいるような印象。和製ホラーによくある「ジトッ…」とした怖さが、SF的な展開のなかで新鮮だった。 終盤に明かされる重大な事実は、読者がそれまでに感じ取ってきた「リアリティ」を台無しにしかねない一種の「禁じ手」だったが、それさえもぶっ壊して鮮やかに終わる最後の一文に、作品の勢いが感じられて痛快。 禁じ手とはいえ常套手段でもあり、何となく予想できたオチであったのが少し残念だったが、最後の最後でその印象をガラリと替えられてしまう読後感はとても気持ちがよい。 いろいろな部分が謎めかされてはいるが、物語自体は謎を解くことで進んでいくタイプではないうえ、主人公が「事件を解決する/真相を発見する」という点において後半の展開は少し弱いので、正直なところ「このミス大賞」でなくても良かったような気もするが、こういう物語は単純に読むのが楽しい。 | ||||
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