彼女がグラスの日本酒を呷ると、確実なはずのアリバイが崩れ出す。

係長に服装や行動に難癖をつけられ、遠井真弓と疋田三枝子は、臨時雇いの会社を辞めてしまった。

裁判長を苦悩させる誘拐事件!発端は交通事故…「被害者が救われない裁判」に挑む、長編ミステリー。

雑誌連載で人気がでてきた真珠占い師・高原野衣を危機が見舞う!客の一人・野々宮久美が、まるで野衣に殺されたかのような嘘をつき絶命したのだ。

新興量販店を狙った連続爆弾テロが発生した。

仕立職人・富田銀蔵(銀次)は、店に習いに来る娘とわりない仲となり、所帯をもつ約束をする。

昭和10年、超特急燕号は、奇妙な事件に巻き込まれた。

戸塚由美は角館へ帰った。29歳の今なら新しい人生を始められる、その言葉を信じて。

釧路湿原にあるタンチョウサンクチュアリに、ボランティアを志願してやってきた白井香織。

京南大学助教授、浜口一郎は、五月の連休にシンガポールへ行くことになった。キャサリンと一緒だ。

天城峠付近の崖下で、老人の死体が発見された。

暴力団組長が殺された事件に恋人が関与!?―国際刑事警察機構出向から戻った警察庁・高木史朗は謎めいた女・池上陽子と再会、恋に落ちた。

京から鎌倉に舞い戻った白拍子・水鳴だが、後白河院のご落胤との噂がたち、大騒動が起きる!いっぽう、鎌倉幕府を窮地に追い込まんとする朝廷、そして丹後局は、天に不吉な“薄蝕”がでたことを利用し、鬼一法眼を京に呼び出すことに成功する。

結婚間近の女性を狙った連続殺人事件。現場に残された“花嫁人形”は、何を意味するのか。

―紀元72年冬。ファルコとヘレナは北方での冒険からようやくローマに帰還した。

相馬刑事がヌードモデルに!?奇縁から、洋画壇の巨匠・奥本涼風に肉体を披露した相馬だったが…その奥本画伯が長野・常念岳の麓で刺殺された!画商・船美の別荘で、頸動脈を刃物で切られたのだ。

一九九五年一月十七日。未曾有の揺れが神戸を襲った…阪神淡路大震災。

「わたしと寝ない?」少女が突然、声をかけてきた。噂に聞く援助交際だ。

「こんなことになると分かっていたら…」嫉妬、思い込み、勘違いが思わぬ事件を呼び起こす!9つの物語のどこかに、あなたがいる。

彼女はぼくと同じ18歳だった。初めての女性だった。

女子大生の栗村夏樹は、思いがけず探偵事務所で働くはめになった。初仕事は、デパートの社長令嬢・あずさの尾行。

空前絶後の本格推理を求む!新編集長・二階堂黎人の呼びかけに150編以上(!)の力作が寄せられた。

リンズィは、バーで知り合った名前も素性も知らぬ二人の女性と、トリプル交換殺人の約束をさせられてしまった。

東京駅総合指令所に、「踊り子5号に爆弾を仕掛けた」と、電話がかかった。

第二巻には、風太郎現代ミステリ唯一のシリーズ探偵・荊木歓喜の登場する八短篇と一長篇を収めた。

華やかに幕開けした新世紀。だがその初頭、日本の各地で奇妙な出来事が次々と起きていた。

「猟奇」は、昭和3(1928)年、関西の作家仲間で創刊された。

ゴッホの絵に囲まれた「密室」の中、宙吊りで発見された全裸の焼死体!愛娘の誘拐未遂事件との奇妙な関係に日美子の21世紀タロットが迫る。

日本探偵作家クラブ賞受賞作!人間心理の綾を鋭くついた本格ミステリー集。

パレスチナ難民キャンプで家族を虐殺された沙也は、日本人に救われ日本で育った。

企業乗っ取りを図る暴力団と、これを守る企業のガードマンとも言うべき消費者金融の虚々実々の攻防。

都会の公園で中年男性と五歳の少女が野球帽を被った男に刺され重傷。

冷たい闇の底、目覚めた檻の中で、鮫島の孤独な戦いが始まった―。

信玄の跡を継いだ武田勝頼は焦っていた。重臣たちに、父と比較され、軽んじられていることに腹を立てていた。

中国地方の山間の町で起きた美少女惨殺事件。死体には犯人の猟奇的な刻印が残されていた。

大正12(1923)年に創刊された「秘密探偵雑誌」の後身が、「探偵文芸」である。

N女子学園に編入してきた弥生に会い、担任の竜野は、20年前に引き戻されるような眩暈に襲われた。あの人に似ていたのだ…。

名匠が仕掛ける謎の万華鏡。「本格」の名匠の最新刊。

無実の罪で服役中に妻を強姦殺害され、2歳になったばかりの女児をも失った男の、凄絶な脱獄行―。

「日本国内を旅行中のあなたの息子・マッコイ橋本と友人3人を誘拐した。

新潟県・出雲崎で「ヤヒコニ イッテ ウラ」という言葉を遺し、一人の女が殺された。

誘拐された子供は闇に消えた。

推理作家・江葉章二は、大学時代に家庭教師をしていた、白川ミレイに、監禁されてしまった。江葉の足には、重りの付いた鎖が…。

人気スター、桂アヤが誘拐され1億円の身代金を要求する脅迫状が届く。巧妙な手口で身代金は略取された。

雪おんな,空知川の雪おんな,妖婆,雪女,雪女郎,雪女臈,雪おんな 他

大阪発富山行きの“サンダーバード1号”のなかで、男が一人殺された。そして翌日、金沢・兼六園で女が殺された。

春待ち遠しい京都で首吊り事件発生!老舗呉服屋「沢宗」の元常務・浜野修吉は、五千万円着服の発覚を苦に自殺したのか?…だが、暗号めいた検眼表(!?)のメモが遺留されているなど、状況には不審な点が多い。

12世紀末、鎌倉―源頼朝に怨恨を抱いて死んだ源義経(牛若丸)が、怨霊となって復活した!頼朝、さらには鎌倉を滅ぼすため、様々な災厄を振りまくが、巷の陰陽師の頭・鬼一法眼によって、退散させられてしまう。

白昼の公園で、主婦が殺害された。ついに、あいつが帰って来たのだ!事件を機に7年ぶりに集まった悪い仲間たち。

過去を棄てた女・遠山崇子は、偶然出会った男と納沙布市の民宿に泊った。

『劇団薔薇』新劇場のこけら落としで、「ハムレット」の演出を依頼された、元日本人で、英国籍を取ったケン・ベニング。

この中に紹介されている悪所場に独りで、あるいは悪友と出かけた、著者の味わった愚かさと無常観と、そして幾ばくかの快感を味わってみてください。

西洋風の荒れ果てた古い洋館の地下室には、首なし死体が転がっていた。そして今また、少女の首が…。

大糸線南小谷を発った「スーパーあずさ」で乗客が毒殺された!被害者のペンション経営者・宮沢種継は、車内で女性と話をしていたらしい。

亡き妻の面影を求めて南仏を旅した式村隆一は、帰国後、旅先でよく出会った日本人カップルの男性が殺されたことを新聞で知った。

「サンチャゴに雨が降っています」―一九七三年九月晴天の朝、南米・チリのラジオからアナウンサーの声が流れたとき、すべてのドラマは始まった。

“われわれはかつて自然界に存在しなかった生物―キメラ―を作り出そうとしているのだ”。

警視庁の吉村刑事は、恋人とその友人・耀子夫妻と一緒にスキーに行った。

警視庁の吉村刑事は、恋人とその友人・耀子夫妻と一緒にスキーに行った。

今宵のテーマは「ロボットの夜」。ホラー、ミステリ、幻想怪奇、ロマンス…さまざまな意味合いの「夜」が登場します。

旧作を発掘し、本格ミステリー界の話題をさらってきた「本格推理マガジン」最新作登場。

飛騨高山でスケッチをしていた謎の女性が突然の失踪。東京では、不可解な連続殺人の発生。

留実の口座に、元恋人で新人作家の鳥海から突然500万円が振り込まれた。その1ヶ月後鳥海は札幌で焼殺されてしまう。

不毛な愛に翻弄された夏子と冬子。親友の二人は、東京での生活を捨て、京都でスナックを開店する目的で西へ向かう。

京都・壱姫神社の雛祭りは、壇上に人形ではなく男女が並ぶ「生雛祭り」だ。今年も盛大に行われていたが…。

新宿区下落合のアパートの一室で不可思議な白骨死体が発見された。

「犯人を捕らない刑事には用はない」。たとえ出世はしなくても、犯人検挙に全力を尽くす蟹沢石太郎警部補の信条だ。

北条由紀は、生後4カ月の娘紗江とともに、男に誘拐されてしまった。由紀は、夫から離婚を迫られていた。

杉原爽香、二十七歳の秋。丹羽明男との結婚式を間近にひかえ、爽香は新婚旅行用に「うぐいす色の旅行鞄」を買った。

浅見光彦は、母・雪江にお供を命じられ、三州へ旅に出るはめとなった。目的は「殉国七士の墓」に参拝すること。

“「おらあ」イケがくるりと背中を向け、うしろ回し蹴りをサングラスの顔面に叩きつけた。

“妻の美津子が四歳の女の子を誘拐してきた、助けてくれ”不倫相手・北代文也からの電話が吾妻柚子の運命を変えた!無事に女の子を保護した柚子だったが…。

最近では、赤かぶ検事の息子としてよりも、ケン玉名人の裁判官として有名な柊正雄。

自分で自分の人生を選び取ったという実感はありますか?失踪をテーマに、現代女性の「意志」を描く恋愛小説の名手待望の文芸ミステリー。

元米軍将校によって沖縄から拉致された女子高生を追って、調査員・輪法院剛はアメリカ南西部へ飛んだ。

警告、秋田には魔物が棲んでいる…浅見光彦、女性副知事のボディガードに!兄・陽一郎の密命を受け、秋田杉を巡る謀略事件に名探偵が挑む!秋田県の副知事として着任予定の女性官僚のもとに二通の不吉な警告文が…。

東大駒場キャンパスには七つの迷宮がある。

警視庁捜査一課の西本刑事の父親が、岐阜の下呂・高山の間で交通事故死。

東京・上野公園のホームレスのテントが燃え、十六人が焼死した。

無言の110番がかかってきた。現場へ急行すると、モリネシア領事館の通訳が殺されていた。

「出勤の必要はなし、街に出て若者の嗜好を探れ」―時間も金も自由になる不思議な社命を諸橋直之は愉しんだ。

舞台は横浜・山手、人情味あふれるミステリー。天涯孤独の有吉葡萄と謎めいた初老の女の周辺に怪事件が起きる。

警視庁捜査一課の烏丸ひろみに届いた一通の招待状。差出人は「トリック卿」。

凛とした人間の生き方。明晰な生命観、世界観が横溢する傑作短篇小説集。

巨大な塔時計の一風変わった文字盤が見守る中、怪事件が連続する!和時計の刻む独特の時間は、事件と関わりなく流れているようでもあり、犯罪に荷担しているようでもあり…。

大糸線・穂高駅近くで、東京に住む根岸淑子の絞殺死体が発見された!デイパックには謎の男の写真2枚が…。

あらゆる不幸を立て続けに体験した相沢真琴は、全てを投げだし、葉崎市の海岸に辿り着いた。

―イタリア全土、イギリス、フランス、スペイン、北アフリカから小アジア地域まで版図を拡大したさしものローマ帝国も、ライン河を渡ることには難儀した。

早川家は不思議な一家だ。

現代版「阿部定」事件発生!東京・立川市で見つかった会社員の死体は、犯人によって股間のものを切り取られていた。

画壇の寵児が突然の自殺を遂げた!その死に秘められた謎とは?(「仮面の遺書」)。警察に届けられた殺人者からの告白文。

スキー宿をかねた温泉宿からの「幽霊をまた出してくれ」との珍妙な依頼に、物部太郎が相棒・片岡直次郎と赴くと…。