及川恭子、34歳。サラリーマンの夫、子供二人と東京郊外の建売り住宅に住む。

九野薫、36歳。本庁勤務を経て、現在警部補として、所轄勤務。

大学四年の僕(たっくん)が彼女(マユ)に出会ったのは代打出場の合コンの席。

警備員の西岡は、新興宗教団体を過激な反対運動から護る仕事に就いた。

一九九一年四月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。

塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。

「NIGHT PROWLER(夜、うろつく者)」と記された小さな紙片を、口の中に押し込まれ、次々と殺害される若い女。

「家に帰って、妻の手を握りたい」熊に足を喰われ、朦朧とする意識の中で富治はそのことだけを考えた。

いつか刑事になる日を夢見ながら、留置管理係として過ごした近藤。

第1回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞金賞受賞作として、「描写力抜群、正統派の魅力」「新人離れしたうまさが光る!」「張り巡らされた伏線がラストで感動へと結実する」「ここ十年の新人賞ベスト1」と絶賛された感涙のベストセラーを待望の文庫化。

些細な事件が大騒動に発展していく、パニックコメディの大傑作！ 一億の契約書を待つ生保会社のオフィス。

九世紀の天台僧・円載にまつわる唐の秘宝探しと、一つの指紋も残されていない部屋で発見された身元不明死体。

あの女のすべてを知りたい。過去も目的も、真実の顔も―。

フランスに滞在する富豪ルノーが、ゴルフ場で何者かに刺殺された。

村の名士アクロイド氏が短刀で刺殺されるという事件がもちあがった。そのまえにさる婦人が睡眠薬を飲みすぎて死んでいる。

きみの音楽が独房にいる私の唯一の窓、透きとおった水のような6篇の物語。

コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。

引っ越してきたアパートで、最初に出会ったのは黒猫、次が悪魔めいた長身の美青年。

「君を好きになった。君も僕に興味を持って欲しい。

財閥会長の運転手・梶田が自転車に轢き逃げされて命を落とした。

注意することだ―ポアロのもとに届けられた挑戦状。その予告通り、Aで始まる地名の町で、Aの頭文字の老婆が殺された。

豪雪のため、オリエント急行内に閉じ込められてしまった乗客たち。翌朝、その中の一人が無数の傷を受けて死んでいた。

窃盗罪での服役を終え出所した真壁修一(34)が真っ先に足を向けたのは警察署だった。

名探偵エルキュール・ポワロの許に、ABCと名乗る奇妙な犯人から殺人を予告する挑戦状が届けられる。

東京都下、武蔵村山市で占い師夫婦と信者が惨殺された。音道貴子は警視庁の星野とコンビを組み、捜査にあたる。

貴子が目を覚ますと、廃屋に監禁され、鎖で手足を縛られていた。

おりしも、ヴァチカンでは新ローマ教皇選挙会の当日。だが、次期教皇候補四人が揃って失踪していた。

ハーヴァード大の図像学者ラングドンはスイスの科学研究所長から電話を受け、ある紋章についての説明を求められる。

「愉しかったでしょう。こんなに長い間、楽しませてあげたんですからねぇ」。

衝撃だった。ここまで悲惨な状況だとは思ってもみなかった。

犯人当てゲーム“トロピカル・ミステリー・ナイト”に参加するため、南の島のリゾートホテルを訪れた臨床犯罪学者・火村英生と推理作家・有栖川有栖。

さまざまな職業、年齢、経歴の十人がU・N・オーエンと名乗る富豪からインディアン島に招待された。

旧友の招きでスタイルズ荘を訪れたヘイスティングズは、到着早々事件に巻き込まれた。屋敷の女主人が毒殺されたのだ。

妻子を愛する42歳の平凡な会社員、本間は、出来心で始めた「出会い系」で「リカ」と名乗る女性と知り合う。

平凡だが幸せな生活を謳歌していた香奈子の日常は、恋人・貴治がある日突然、何者かに殺されたのを契機に狂い始める…。

厳寒の季節に似合わず国際列車オリエント急行は世界各国からの乗客でいつになく混んでいた。

美貌の資産家リネットと若き夫サイモンのハネムーンはナイル河をさかのぼる豪華客船の船上で暗転した。突然轟く一発の銃声。

「知りたいですか」。郷土史家を名乗る男は囁く。

連続爆弾犯のアジトで見つかった、心を持たない男・鈴木一郎。逮捕後、新たな爆弾の在処を警察に告げた、この男は共犯者なのか。

記憶が80分しか持続しない天才数学者は、通いの家政婦の「私」と阪神タイガースファンの10歳の息子に、世界が驚きと喜びに満ちていることをたった1つの数式で示した…。

週明けに国際会議を控え、厳重な警戒下にあった那覇空港で、ハイジャック事件が発生した。

85年、御巣鷹山の日航機事故で運命を翻弄された地元新聞記者たちの悲喜こもごも。上司と部下、親子など人間関係を鋭く描く。

凄い！京極小説。

深夜、十六歳の少女の部屋に男が侵入、母親に猟銃で撃たれた。男は十七年前に少女と結ばれる夢を見たと言う。

「鳥人」として名を馳せ、日本ジャンプ界を担うエース・楡井が毒殺された。捜査が難航する中、警察に届いた一通の手紙。

あいつを殺したい。でも、私には殺せない。

覚醒した怒りが三百発の弾丸と化す！　嵌められた枠組みを打破するために颯爽と走り出した男女の姿を圧倒的なスケールと筆致で描く、史上最強の犯罪小説。

20年前の新生児誘拐事件で封印された真実が、いま明らかに。第49回江戸川乱歩賞受賞作。

俺は神崎達也。職業、刑事。

亡き妻に謝罪したい―引退した不動産業者・方城兵馬の願いを叶えるため、長男の直嗣が連れてきたのは霊媒だった。

自白した被告人へ無罪判決を下した元裁判官に、今、火の粉が降りかかる。

「わたしは腕に犬を飼っている―」ちょっとした気まぐれから、謎の中国人彫師に彫ってもらった犬の刺青。

北沢大学新入生のぼく=二本松翔は、サークル“あかずの扉”研究会に入会した。

いま最も注目される若手ナンバーワン、乙一の魅力爆発の短編集。毎日届く恋人の腐乱死体の写真。

不法移民は“すでに世に亡き者たち”。蛇頭に金を払わなければ、殺される。

舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。

2年に一度ひらかれていた“同窓会”当日、メンバーの一人が殺害され、被害者のしていた腕時計が消失!犯人の意図に臨床犯罪学者・火村英生と推理作家・有栖川有栖が迫る表題作のほか、ダイイング・メッセージ、首なし死体、密室と、本格ミステリファンには堪えられない超絶品

ルイス・キャロルの作品にちなんだ不可解な城に探偵たちが集められた。

生徒はたったの6名で、実習の中味は犯人当て。アメリカ南部とおぼしき荒野のただ中にある謎の“学校”。

豪邸の庭に埋められていた白骨死体は誰なのか?黙秘する犯人。

犯人逮捕は事件の終わりではない。そこから始まるもうひとつのドラマがある。

連続殺人鬼ボーン・コレクターは被害者の周辺に、次の犯行現場と殺害手口を暗示する手掛かりを残しながら次々と凶悪な殺人を重ねてゆく。

ケネディ国際空港からタクシーに乗った出張帰りの男女が忽然と消えた。

連続放火事件の現場に残された謎のグラフィティアート。

病を癒す力を持つ「奇跡の泉」があるという亀恩洞は、別名を〈鬼隠れの穴〉といい、高賀童子という牛鬼が棲むと伝えられていた。

二十一年前、岐阜県美濃加茂地方で、運送会社を経営する一家が襲われた。

嵌められた男の出所から、新たなる惨劇が幕を開ける―。二十一年前の事件の加害者たちが、何者かによって次々と惨殺された。

ひょんなことから霊感商法事件に巻き込まれた“何でもやってやろう屋”探偵・成瀬将虎。

兄は強盗殺人で服役中。その時、弟は…。

名探偵エルキュール＝ポワロがデビューした記念すべき長編！ イングランドのエセックス州郊外。

バレエ団の事務員が自宅マンションのバルコニーから転落、死亡した。事件は自殺で処理の方向に向かっている。

ゴキゲン4人組の正体は、百発百中で成功する銀行強盗だった。

火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された。

犯人か。刑事か。

全面改稿！！ 第109回直木賞受賞作 警察小説の金字塔 21世紀、33歳の新生・合田雄一郎、登場 「俺は今日からマークスだ！ マークス！いい名前だろう！」―― 精神に〈暗い山〉を抱える殺人者マークス。

殺人犯を特定できない警察をあざ笑うかのように、次々と人を殺し続けるマークス。

挫折した音楽家の青年と脳に障害を負ったピアニストの少女との宿命的な出会い。そして山奥の診療所で遭遇する奇蹟。

小学校の女性教師が自宅で死体となって発見された。傍らには彼女の命を奪ったアンティーク時計が。

大手都市銀行の次長職から地方銀行の庶務行員となった恋窪商太郎。

元裁判官で、現在は大学教授を務める梶間勲の隣家に、かつて無罪判決を下した男・武内真伍が越してきた。

事故死した夫のポケベルに、メッセージを送り続ける妻。何のために?誰のために…。

全長4000メートルの海峡大橋を支える巨大なコンクリート塊。

前代未聞の誘拐小説！　事件は犯人の側からのみ描かれる。

蓼科に建つ私設博物館「人形の館」に常設されたステージで衆人環視の中、「乙女文楽」演者が謎の死を遂げた。

教室にあるべきはずの48の机と椅子がすべて消え、代りにコピイされた文書と級友の死体だけが残されていた。

こども・ペット・フリーター・家族・超能力者…宮部の小説によく登場する、孤独な現代人・人情の機微、その狭間で起こる事件、本書によって宮部みゆきが、もっともっと面白くなる。

署内で一括保管される三十冊の警察手帳が紛失した。犯人は内部か、外部か。

我が家に猟銃を持った殺人犯が立てこもり、妻・友貴子が人質にされた。

ミステリ作家・綾辻行人に持ち込まれる一筋縄では解けない難事件の数々。

だから女は使えねぇ!鑑識課長の一言に傷つきながら、ひたむきに己の職務に立ち向かう似顔絵婦警・平野瑞穂。

櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。

悪魔のように悪賢く、美しい男妾あがりのヤクザ…それが、十年振りに麻生の前に現れた山内の姿だった。

烏賊川市の外れ、鳥ノ岬にある十条寺食品社長宅に銃声が轟いた。撃たれたのは、偶然居合わせた「名探偵」鵜飼杜夫。

義経北行説にからむ謎の古文書に、歴史学者殺人事件の鍵が?解読不能の古代文字と格闘する新米記者。

不況にあえぐ鉄工所社長の川谷は、近隣との軋轢や、取引先の無理な頼みに頭を抱えていた。

四人の若者が廃工場に瀕死の男を運び込んできた。その男を“始末”するために。

“あたしは装填された銃だ。持てる力を行使し、無軌道に殺人を続ける若者たちを処刑する”青木淳子の「戦闘」は続く。

当然、僕の動きも読み込まれているのだろうな―二つの事件は京極堂をしてかく言わしめた。

「人間五十年」―請われて妻を殺した警察官は、死を覚悟していた。