嫡男の長福丸が毒を飼われたことに激怒した八代将軍吉宗は、背後で糸を引いた天英院に対し苛烈な処断に臨む。

浅草・花川戸で貸元の谷次郎が殺され、前後して唇に艶紅の塗られた若い女の死体が見つかった―。

11年前CIAの密室で受けた拷問―悪夢から目覚めたプロフェットは、部屋の中にかつての仲間で初恋の相手・ジョンの姿を見る。

信州松本近く、毎年シベリアから飛来する「白鳥の湖」で、首を折られた一羽の白鳥とともに写真家・金子敏の死体が発見された。

十津川警部の妻・直子は大阪在住の叔母・治子と石川県の和倉温泉に出かけ、海に身を投げた若い女を助けた。

ある事件をきっかけに、 捜査一課を外された女刑事・星野美咲が交番勤務を経て配属されたのは、 「警視庁分室特別取締班」という新設部署だった。

引きこもりの湊大海は、ある日、口ばかり達者なトラブルメーカー・一色颯太郎と同居することになった。

人間に尽くす精巧なアンドロイド“ドール”との結婚という阿部孝嗣の夢は、人を模したドールの製造が禁止された大学時代に潰えた。

米国国防総省直轄の情報機関に所属する葉山隆は、北朝鮮工作員・チョンの足取りを追ううち、チョンが日本で杉川春子と家庭を持ち、息子をもうけていたと知る。

「犯人は〇〇だよ」。鈴木の情報は絶対に正しい。

妻子が列車事故に遭遇した。

軍用有人兵器・機甲兵装の密輸事案を捜査する警視庁特捜部は、北アイルランドのテロ組織IRFによるイギリス高官暗殺計画を掴んだ。

ライザ・ラードナー、警視庁特捜部付警部にして、元テロリスト。

文芸部に入部を決心した彩は、ある日、野球部のエース悠飛に声をかけられる。

ポーランド北部オルシュティン市の工事現場で、白骨死体が見つかった。

防空壕跡から見つかった白骨死体の事件を捜査する検察官シャツキ。

悪は必ずしも悪ならず。松戸と下総の二つの一家惨殺事件。

近年、いよいよ兇悪化する盗賊どもの跳梁。

正月。小籐次は望外川荘、おりょうの実家、久慈屋と宴席が続き、掏摸を捕まえた駿太郎は、奉行所から褒美をもらうことになった。

大手製薬会社「誠南メディシン」に勤める藤井賢一は、会社の不祥事の責任を一方的に取らされ、東京から山形にある小規模な関連会社「東誠薬品」に飛ばされた。

平安期、紀伊から流れ着いて京に住む綾児(あやこ)は、表向きは巫女を名乗りつつ、内実は色を売って暮らしていた。

男は流れてきた。いつ消えていくかもわからないこの街へ―。

謎めいた殺人事件は世間の耳目を集める。被害者が若い女性で、凶悪な暴力の犠牲となったとあれば、人々の注目は高まる。

『dele.LIFE』の仕事は、誰かが死んだときに始まる。

夫の転勤に伴う東京生活に馴染めずにいた笹倉果歩は、ある日幼馴染の平岩敏明と再会する。

小学校一年生の時、結衣子の二歳上の姉・万佑子が失踪した。

抗ってみせる。ここに在る、志も心も、命も。

九死に一生を得た福子は津波から助けた少年と、乳飲み子を抱えた遠乃は舅や義兄と、息子とはぐれたシングルマザーの渚は一人、避難所へ向かった。

九死に一生を得た福子は津波から助けた少年と、乳飲み子を抱えた遠乃は舅や義兄と、息子とはぐれたシングルマザーの渚は一人、避難所へ向かった。

間口二間の小さな店を開いたお瑛は今年十六。両親をなくし、兄の長太郎と立ち上げた「みとや」は三十八文均一の雑貨店だ。

笑顔咲くあたたかい場所は、いつも優しい。

1971年春、函館にある憧れの私立高校に入った僕は、親元を離れ寮生活を始める。

圧倒的な軍事力で太陽系を制していた航空宇宙軍と、独立を求めた外惑星連合とが戦った第1次外惑星動乱の終結から40年。

四宮大学にアメリカから留学生が来ることになった。彼女は十六歳で大学に入った化学の天才エリー。

エンタメ企業ソニカのオンラインゲーム顧客データから個人情報が盗まれ、ネットで公開されてしまう。

第二次世界大戦末期。英国軍パイロットのブライアンとジェイムズはドイツ上空で撃墜されてしまう。

人体実験同然の治療が行われる病院〈アルファベット・ハウス〉で精神病患者を装っていたのは、ブライアンとジェイムズだけではなかった。

列車の大量殺人事件につながっていた二人の若者が殺された。その裏には、謎めいた女の姿が見え隠れする。

ローマに到着した急行列車。しかし先頭車両の乗客は、全員死亡していた。

図書館の書架に住まうE・A・スミスは、推理作家E・A・スミスの複生体である。

ある日、文芸エージェントのピーターのもとに届いた一篇の原稿。

親友殺しの嫌疑が晴れ、ようやく故郷・諏訪への帰途につく重兵衛。その胸に、母への思慕の念と、主命を秘めていた。

警視庁捜査一課刑事の宇田川の同期、特殊犯捜査係の女刑事・大石が「しばらく会えなくなる」と言い、音信不通となった。

未練を残して死んだ者は鬼となり、村の井戸の水を赤く濁す、そう言い伝えられている北海道・白石村小安辺。

毒舌なイケメン天才数学者が謎を解く!? 前代未聞の取調エンタメ第2弾! 論理的な取り調べを行う目的で新設された《特殊取調対策班》。

大家族は美形揃いの五兄弟!? 古き良きホームドラマがここにあります 昭和の空気が漂う町、三ノ輪。

人間の弱さと脆さをえぐる、戦慄サスペンス。 MWA賞、CWA賞、ダブル受賞作家カリン・スローター。

2015年本屋大賞受賞作! 父娘の壮大な冒険が、いまはじまる――! 強大な帝国・東乎瑠(ツオル)から故郷を守るため、死兵の役目を引き受けた戦士団“独角”。

2015年本屋大賞受賞! 命を紡ぐ綿密な医療サスペンス! 謎の病で全滅した岩塩鉱を訪れた若き天才医術師ホッサル。

その朝、父は誰かに殺され、母は首を吊っていた。

『夜葬』の最東対地、最新作! 今度の呪いはドロリンチョ!? ある高校の生徒達の噂。

少女は天使か怪物か――!? 現役の拝み屋が語る、恐怖の実体験。

『タイニー・タイニー・ハッピー』の著者が贈る、勇気と希望の物語。 どうして、こんなにがんばってるんだろう。

超能力にまつわる機械を開発していた技術者が行方不明に。増山が調査を始めると、所員や家族に魔の手が……。

1960年初夏、地理学者・京極勝の前に、思いがけない人物が現れた。ディック・チャンドラー。

妻が旅行で不在のあいだ、実家に戻った作家が、犬の散歩の際に訪れた河原で、のっぺらぼうの奇妙な人形を拾う(「人形」)。

ダム工事の現場で、縄文人男性と弥生人女性の人骨が発見された。二体はしっかりと手を重ね、互いに向き合った姿であった。

“コーミー”は暮らしを豊かにする神の実か、それとも災いの種なのか。禁忌の南の森に入ったウルクのピナイ追放が決まった。

東京調布で浪人生の死体が見つかった。

同居の老人の奇行に悩まされ追い詰められた主婦が、一線を越えた末に信じがたい事実を知ることになる(「厭な老人」)。

こわがりなのに、大学の推理小説研究会に入ってしまった「僕」と、ミステリが大好きな中学生の「先生」が、身のまわりで起きるちょっとした「?」を解決していく“二葉と隼人の事件簿”シリーズの第2弾。

親子三代で菓子を商う「南星屋」は、売り切れご免の繁盛店。

二宮光二郎七十五歳、元理科教師で趣味は分解。大抵の故障はすぐ直す。

ランドマークタワーの六十八階で、横浜の大神が「横浜大戦争」の幕開けを宣言。

加賀藩領内に入り、お国入りの一行がほっとしたのもつかの間、高岡の名刹瑞龍寺境内で、襲撃者が藩主綱紀を狙う。

北町奉行所例繰方同心の白縫半兵衛は元岡っ引の半次を伴い、かつて手先を務めていた役者崩れの鶴次郎の墓参に下谷大興寺を訪れた。

「手紙に描かれた風景を探してほしい」旅行作家・茶屋次郎が受け取った一通の依頼状。

「巨大シーラカンス日本へ!」大東新聞に独占掲載されるはずのスクープがライバル紙の一面を飾った。

「ゆっくりしてこい。

「あたし、あの人がこんなにも好きなんだ」太物問屋『あたご屋』の一人娘・お八重はごろつきから助けてくれた“川獺”と名乗る男に想いを寄せている。

飛鳥山の菊屋敷で、剣術家が独り稽古を続けていた。

世の中、間抜けばかり―あんな簡単な事件の真相も見抜けないなんて。

人里離れた柚木野山荘で作家仲間の結婚披露パーティが開かれる。

銃身と銃床を切り落とした猟銃―。使われた凶器から、暴力団組長殺害の容疑者が浮かび上がった。

家庭内暴力に手を焼き、「いずれ私か妻が殺される」と、島内は息子の亮太を殺した―。

水楢中学校野外活動部の弓原公一らが合宿で訪れた湖畔のキャンプ場で、惨劇は起こった。

警視庁捜査一課の刑事でありながら『羽賀組』四代目の顔を持つ羽賀亮。白昼、羽賀組のオフィスが銃撃された。

蔓延する違法薬物の陰で進む“完全な麻薬”の開発。

妻子を残して移民の男性が失踪した。警察は強制送還を恐れて自ら姿を消したと結論づけたが、妻は納得しなかった。

トレッキング中の女性が偶然見つけたのは、山中に埋められた六人の遺体。

蝶の羽ばたき、彼方の梢のそよぎ、森を這うトカゲの気配。カールは、そのすべてが聞こえるほど鋭敏な聴覚を持って産まれた。

舟運業者らが開いたご禁制の賭場から大金が奪われたとの噂が流れ、次いで勘定奉行所の役人が殺された。

安政四年。好色者で、かつ火事のたび大儲けする材木問屋の主人が殺される。

旗本の小出家で、上役の悪辣な妨害にも負けず職務と武芸に励む川端藤吉。

夜の街でやんちゃが少し過ぎた「俺」は、裏社会の大物である祖父ちゃんにお灸を据えられることに。

東京・大阪間を結ぶ「銀河」に乗り合わせた者たちが次々に殺された――。

1972年秋。

女優毒殺事件を追う浜崎は、友人の記者・古谷野や歌手の福森里美らの協力で、殺された絵里香が映画会社元社長の愛人だったことを知る。

歴史に埋もれた財宝の謎を追うチーム“ハンターズ”―最強の指揮官コッブと4人のプロフェッショナルたちの新たなミッションは、アレクサンダー大王の墓を発掘すること。

上州玉村で道案内が殺され、下手人の定次郎が逃走した。

同心・松永弥四郎は、自身の奇妙な性癖を平蔵の息子・辰蔵に知られ、戦々恐々の日々を送る(「夜針の音松」)。「酒もうまい。

文政二年（１８１９）秋、野分（台風）一過。久慈屋の大番頭・観右衛門に誘われ、隅田川沿いの須崎村に赴いた小籐次。

絶海の孤島に建つ孤児院「四水園」で発生した、園生の不可解な転落死。

毒舌家で変人の書道家、東雲清一郎。筆跡鑑定も行う彼は、書を愛しているのに、書を避けている。

かわいいかわいい由美子ちゃんセンセ。こどもみたいな、ばかな大人。

めくるめく謎と恐怖とブラックユーモア……有栖川有栖がおくる、異色にして華麗なるミステリ短編集!

伊豆下田にいたはずの十津川の友人が、なぜか東京湾で死体となって発見された。

新宿の街中で狙撃された覆面捜査官・畔上拳。本人は助かったが、流れ弾に当たって妊婦が死亡。

1908年3月。ワシントン海軍工廠で大砲開発の伝説的技術者ラングナーが爆死した。

ラングナーとそれに続く人間の死の背後にちらつく謀略の影。そしてベルを狙うギャング。